2006年01月01日

イクラからの跳躍

 12月に、北海道にいる小学校の同級生からアキアジ(シロサケ)のイクラが届いた。今日(1月1日)の朝、容器からスプーンでイクラをすくい小皿に入れた。と、そのとき、イクラの赤みが強い部分がすべて上を向いていた。

 スプーンですくい、別の小皿にイクラを入れてみた。同じように、イクラの粒は、赤みが強い部分が上になっている。なぜだろう、と考えながら初詣に行った。歩きながら考えた。

イクラ1イクラ2

 イクラの赤み部分が上を向くのは、〕颪ら稚魚への移行性、▲ぅラの流動性、M颪稜潅綫に起因するであろう。

 .ぅラつまり魚卵の段階で、稚魚になるための準備ができている。卵から稚魚へ、「頭が上、腹が下」という形態変換がなされている、とみなせる。なぜならば、イクラの赤みが強い部分は頭で、頭以外の部分は稚魚になったときの腹部にあたり、稚魚の栄養源になる[1]からである。

 子供のころの記憶をたどると、カエルやサンショウウオの卵も、頭の部分が上になっている。黒い上部が白くなっている卵は死んでいるので、家に持ち帰らなかった。

 ▲ぅラの流動性も、頭の部分が上になることに寄与している。頭の部分よりも腹の部分のほうが比重が大きいとすると、イクラの「液体」の中で、頭部が上になりやすい。

 M颪砲惑潅綫があり、頭が上を向いた後に周囲の卵と付着することで、頭が上になった状態を保持しやすい。卵の粘着性は、産卵床から卵が流されにくくしている。

 サケは3m近く飛び上がる能力を持っている。サケはラテン語でSalmo(サルモ)といい[2]、「跳躍するもの」を意味する [3]。元旦にイクラの不思議に出会ったことは何かの契機かもしれない。今年は、サケのように大きく跳躍したい。

参考文献
[1] 佐野誠三:サケ・マスの仲間,つり人社,1982.
[2] 坂本一男談:魚の名前はどうやってつけるのか,
http://www.manabook.jp/zacko09-uononamae.htm
[3] A.ネットボーイ:ザ・サーモン,同文書院,1978.




トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔