2007年08月26日

マムシの音 1

 10月、神奈川県の酒匂川水系に行ったときのことだ。谷沿いの道を歩いていると、「カタ カタ カタ カタ ……」という小刻みな連続音が聞こえた。

 足元から2、3m先の左はしにマムシがいる。体は、落ち葉と同じような褐色だ。トグロを巻き、鎌首がこちらを向いている。カタカタカタという音は、マムシのほうから聞こえてくる。なぜ音がするのだろう。

 トグロの中心に立っている尾の先が振動している。同時に、トグロの下の落ち葉が振るえ、音を発している。尾の振動を、落ち葉に共鳴させているかのようだ。

 ガラガラヘビのように、尾の先を細かく震わすマムシを見たのは初めてだ。しかも、音を出していた。

 秋は産卵のため、気が立っているという。マムシの音で、咬まれなくてすんだ。




トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔