2007年08月27日

マムシの音 2

 翌年の6月、音を出すマムシに再び遭遇した。ガラガラヘビのように尾の先端を震わせ、しかも音を発する。手持ちの図鑑や本を調べるが、このような習性は載っていない。

 前年の10月に行った谷に、こんどは右岸(上流に向かって左側)から入ることにした。ハチク(破竹)の林の中を登っていると、「カタ カタ カタ カタ ……」という音が聞こえてきた。ハチクの白っぽい枯葉の上に、トグロを巻いたマムシがいる。鎌首を持ち上げ、口を大きく開けている。

 距離は3mくらいだ。半径50cmの円外なら咬まれないと聞いたことがある(マムシの長さと関係あるのだろう)。近寄ってよく見る。中心にある尾の先が振るえている。トグロのあたりの枯葉が音を立ているようだが、はっきりしない。

 後日、「ガラガラヘビはマムシの仲間」という一文を見つけた(竹内 均編 『理科系雑学』 知的生き方文庫)。そこで調べてみると、ニホンマムシとガラガラヘビなどの総称をマムシといい、ともにクサリヘビ科に属していることがわかる。たしかに頭の形や模様が似ている。ニホンマムシがガラガラヘビのように音を出しても、不思議ではない。

 「ガラガラヘビの音の仕組み」がインターネットに載っていた(ANIMAL & PRANET)。ガラガラヘビは、尾の先から音が出ていると書いてある。私が出会った2匹のマムシも、尾の先が震えていた。

 ガラガラヘビは おびえたり、怒ったり感情が乱れると 尾を激しく振り音を出します。
 あの音の出る仕組みは 尾の先についてる節にあります。 節は角質で硬く、ゆとりを持って並んでるので、尾を振ればぶつかって音を出します。 この節が脱皮のごとに増えますが、たいへん壊れやすく年老いたヘビなどは1〜2個しかないものもいます。

 マムシに咬まれた人によると、ひどい腫れと激痛がおき、入院して解毒剤の入った点滴を受けたという。ほかのニホンマムシも警告音を発するなら、「マムシの音」も予防対策になる。




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