2015年04月10日

横たわるシカ

 神奈川県・裏丹沢の大室山(1587m)に車で向かう。大山(1251m)などの東丹沢の山々が前日の寒さと雨で、山腹まで冠雪している。路面凍結や積雪が予想され、近くの鐘ヶ岳(561m)を登ることにする。
 
 広沢寺温泉の付近は、サクラ、ウメ、レンギョウ、ユキヤナギなどの花々が彩る。鳥居をくぐり、尾根沿いに山頂を目指す。2月から毎週山登りをしていて、今回で9回目だ。休憩なしで山頂下の神社に着く。軽い食事をして、雪の山頂を経て、谷沿いに下山する。

 岩を削った急な坂道を下りていくと、3段ほどの階段の足場に白っぽい動物の毛の束が付着している。カモシカだろうか。階段の下に、シカが横たわっている。頭と首が登山道をはみ出し谷川の斜面にある。胴は木に引っかかり、足は道の上にある。目を見開いている。子ジカではない。角はないが、生え変わる時期なので雌雄は不明だ。

           20150409シカ

 前日の寒波と雪で倒れたのだろう。嵐の翌日に、行き倒れのシカに遭遇したことがある。最初は、台風が去った直後に、九州の韓国(からくに)岳から高千穂の峰まで歩く途中、砂地の尾根で子ジカが倒れていた。2度目は、紀伊半島の釈迦ヶ岳から八剣山に向かう途中だった。そのときの様子を、次のように記録している。

 道の横のゆるやかな斜面に、灰色のシカが、黒い大きな目を開けたまま倒れている。生き返って今にも歩きだしそうだ。嵐の中で力つきたのだろう。テント場でねぐらを追われたシカなのだろうか。台風直後に、九州の韓国岳から霧島山へ縦走したとき、霧島山の途中で子ジカが死んでいたことを思いだす。




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