2008年05月22日
2008年05月15日
イメージの源泉

『PUNKT UND LINIE』(1965年、ドイツ)
ドイツ語で「点と線」という意味。
デザインの元となる、ものの形のイメージが
あふれていて、とても刺激的。


家や木など、同じ風景を見て
何人かの人が描いているのではないかと思われる。
子供が書いた絵を研究素材として取り上げているように見える。

後半では、風景よりも物の形そのものに迫る。
この絵では、うねうねとした感じを表している。
その他、カクカクしたビルの集合体のようなイメージ、
円がいくつも泡のように集まったイメージなど、
知覚を刺激するイメージがさまざまにあり、
ふだん眼にしてわかった気になっているものを
もう一度あたらしい眼で見てみようという気持ちにさせられる。
2008年05月11日
三和銀行の歴史

三和銀行が40周年を記念してつくられた『三和銀行の歴史』
(昭和48年、非売品)。
今は「三菱東京UFJ銀行」なんて、長い名前になってしまったけれど、
幼い頃、家の近所の「三和銀行」になじみがあり、
なんとなく手にとってみたら、中を開いてビックリ。
章ごとに、清水崑をはじめ、著名なイラストレーターの挿絵が
たくさん使われているのだ。
こちらは柳原良平。

そして、真鍋博。

万博の頃のスペイシーな雰囲気がよく出ている。
社会の出来事やファッションなど時代の動きと合わせて、
当時の三和銀行の様子が写真をふんだんに交えて,紹介されている。
新聞広告や制服などからその当時の雰囲気がうかがえる。
表紙の犬のキャラクターは三和銀行のキャラクターだったのだろうか、
どこにも説明がなく、年表に写真が載っているだけ・・・。
私は今もスヌーピー(かつての三和銀行のキャラクター)の
通帳入れを使っています。
2008年05月04日
キノコ放置

『日本のキノコ』(山渓カラーガイド 昭和49年)
125種のキノコをとりあげ、カラー写真で紹介する。
日本には4000種以上のキノコがあり、そのほとんどは
名前もつけられないまま放置されているのだそうだ。(当時)
まえがきを読むと、こうした状況に対し、
著者の、キノコを紹介することへの使命感と
キノコへの愛情までもが伝わってくる。
「しかしその不遇なとり扱いにも拘らず、
キノコそして菌類は日本の自然界でかけがえのない
たいせつな役割を果し、日本の自然をまもっているのである。
それをわかってほしいというのが著者の願いであり、
そこにキノコの種類を選んだねらいがあるのである・・・(後略)」
また、「日本では毎年同じような毒キノコで中毒をくり返している。
この教育の欠陥を少しでも補いたい。これも著者の望みである。」とあり、
たしかに、キノコに関する教育はほとんど受けていなかったなぁと思う。
キノコが生えているのを見ると、
奇妙な形に惹かれて、ちょっと気持ち悪かったりもするが、
食べられるものがあると言われても
なかなか手を出しずらい。
しかし、この本を持参すれば、
山歩きが一段とたのしくなるはず!
これだけいろんなキノコを見ると、
生き物として、表情を持っているようにも見えてくるから
おかしい。
映画『かもめ食堂』で、もたいまさこがフィンランドの森のなかで
キノコをたくさん採っているシーンを思い出す。
黄金色に輝いているキノコの不思議。
やっぱり、キノコってなんだか変だ。
松茸みたいに特別なキノコとはちがって、
また、しいたけやしめじのようなメジャーなキノコともちがって、
その他大勢の、あまり知られていないキノコに思いを馳せる。
不遇な扱いで放置されているものに目を向け、
愛情を傾けている著者のことが好きになった。
2008年05月02日
2008年04月30日
2008年04月29日
2008年04月24日
ななめから日本を見る

フランスの風刺画家zaboが見た日本。
1966年当時の日本は、外国人から見るとおかしな様子が
いっぱいあったようだ。

裏表紙は、人であふれかえる駅の様子。
ハンコを使って人を表現しているのがおもしろいと思ったら
ところどころ、ハンコが顔になっている!
なんとも言えないブサイクな顔が押し合いへし合い。


まだ切符を切ってもらっていたころの
駅員さんの様子。
毎日東京駅では700万人もの人が通る。
(今はもっと?)
あまりの早業に
切符を切る駅員さんが千手観音のようになっている。

籠にお客を乗せて「東海道はこっちだったはず!」と
高速道路を横切ろうとする。
写真とイラストとのコラージュもうまい。
「kamikaze」っていうタイトルは、
いかにもな日本を描こうとしているけれど、
当時の日本を見るというより、この人の絵を見るのが楽しい。
2008年04月23日
佐野繁次郎の装釘
よれよれの文字に惹かれて手にとったら、
佐野繁次郎の装釘だった。


太宰治『女神』(昭和22年 初版)
絵を買うようなものだ。
1冊の本の背から表紙、裏表紙とひっくりかえして見て
表紙をめくる。
昭和初期の頃のおりがみのような華奢な色紙が貼ってあって
めくる指が紙に吸い込まれて
いつの間にか破けてしまいそうなほど薄い。

古本を見ていると、佐野繁次郎の装釘の本はたくさんある。
この本は、紙の頼りなさと、この文字のよれよれ具合が絶妙。
本文の紙もとても薄いのだが、光に照らすと少し艶がある。
ざらざらして、わらが混ざっているような粗さ。
紙の束がふかふかしていて、活字が押された圧力さえ感じられる。
活字の色も、濃かったり薄かったりして、ページごとに違う。

目次の美しいこと。
このタイトルを見ただけで、その世界をのぞいてみたくなる。
ゆっくりとページをめくる。
この本を持ったときから
もう別の世界の扉は開かれているのだ。
2008年04月22日
地図のおかしな楽しみ方


古いオランダの地図。
1950〜60年頃のものと思われる。
表紙はちょっとどぎつい感じだが、
中の地図がかわいらしい。
年月が経って、色がだいぶ変わっているようだが、
細かいイラストを見るのが楽しい。

ビーチに目をむけてみましょう。
画面左側の泳ぐ人に注目。

2人目の泳ぐ人。その後方には人魚が!

さて、広場ではスポーツをたのしむ人々。
馬の絵もかわいい。

公園では、犬を連れて散歩する人たち。
ちょっと恋がはじまりそうな感じ。


あっ!
こちらの公園では、こどもたちがなわとび。

そして、シーソーの横に、ここにも泳ぐ人が(3人目)。
ビーチで泳ぐ人を同じサイズで使っているため、
縮尺は無視され、アヒルの横で泳いでいる。
(拡大図)

さらに、泳ぐ人4人目!
なんと道のど真ん中を泳いでいます。
















