時間の無駄と言わないで

あれよあれよで10年目 古い記事でもコメント・TBお気軽に

『ホテルモーリスの危険なおもてなし』森晶麿

ホテルモーリスの危険なおもてなし (講談社文庫)
連作短編集。
基本的にはコメディ。
本筋は人情話なんだろうけど、短編だからか作者の技量からなのか、「ふーん」っていう程度。
泣ける短編ではない。

おしゃれコメディ。
作劇がいちいちおしゃれ感を醸し出していて、コレが良いと思うか鼻につくなと思うかが評価の分かれ目かと。

泣けもせず、笑えもせず、緻密なトリックも無いし、魅力的な話の本筋があるわけでもない。
でも、なんか「おしゃれ感」がイイ感じ。

ボーナストラックは他のシリーズを読んでなきゃ大して面白くない楽屋落ちネタ。
こっちはそのおしゃれ感が鼻につく感じ。

おしゃれ感で勝負する小説は加減が難しいね。

『シン・ゴジラ音楽集』

シン・ゴジラ音楽集
サントラ買っちゃった。
超イイのよコレが。

劇中で流れる順番で収録されてて、通して聴くと映画の内容が蘇りますよ。
伊福部昭曲も、エヴァ曲も、今作用の鷺巣曲もちゃんと全部入ってます。

で、さらに鷺巣詩郎のライナーノーツが充実の内容で読み応えあり。
伊福部曲の製作秘話とか超面白い。
そしてエヴァ曲も新録だったりもして、じゃあそれを確認しにもう一回観に行こうかなっていう気にさせられる。

買う前はどうせ伊福部曲しか聴かないだろうと思ってたけど、なかなかどうして全曲超楽しめる。

既存の伊福部曲を抜きにしても、ここまで劇伴が記憶に残る邦画って珍しい。
映画の内容も素晴らしかったし、劇版も素晴らしい稀有な例かと。

『ジャングル・ブック』

CG凄い。
ホントCG凄い。
あと周り全部CGなのにコレだけ頑張った主役少年凄い。

自然も動物も、それと実物の少年との絡みもまぁ自然に見える。
動物が英語喋ってもまぁいいかなって気になる。

とはいえ、ここまで何もかもがCGで再現出来ちゃう時代になると、「凄いなぁ、このシーンはどうやって撮ったんだろう?」っていう驚きが薄れるのは寂しい気もする。

話自体は別にどうというコトもなく。
まぁディズニーなので、手堅く順当な感じで丸く収まるお話。
あまりに優等生過ぎるから個人的にはちょっと苦手だったり。

ずっとジャングルで狼に育てられてきたわりにはちょっとモーグリ賢すぎないんじゃない?
と、実写にして見せられると湧く疑問もあったりする。

声優陣は異様に豪華。
なかでもクリストファー・ウォーケンが良かった。
表情も彼が演じてる感がバシバシ伝わって来たし、さらに歌まで上手いとかもう反則だよ。

予告編が「予告」というよりは「全体の2/3くらいのダイジェスト」って感じの作りだったので、本編中でのタメた演出がダルく感じちゃったのは残念。
100分が少し長く感じてしまったな。

もしかしてメイキングが一番面白いタイプの映画なのでは・・・。

『X-MEN:アポカリプス』

まあね、判ってはいましたけどね。
今までのブライアン・シンガー製のX-MENは全然乗れなかったから、今回もそういうつもりで観に行ったし、実際乗れなかったし。

今回もタイトルが出るまでの古代エジプトアクションがピークだっかなぁ。

CGもお金かかってるなぁとは思うけど、「超パワーで世界が粉々に〜」みたいなのはもう飽きちゃったというか何というか。
ハラハラドキドキを感じないのよねぇ・・・。

クイックシルバーも尺は伸びたけどやってるコトは前作と変わらないし。
それならもうちょっと他のヒーローに見せ場をあげても良かったかも。

エンジェルもせっかく身に付けた飛び道具を実戦で使わないし、ジーンにいきなり謎の大技使わせたり。
そりゃ過去作観てりゃ何となく察するけど、それって映画としてどうなのよ?一応新三部作としては新キャラじゃん?

教授のハゲた理由も何だかなぁ・・・。

凝ったストーリーも深いテーマもないんだから、アクションにもキャラにも乗れなかったらもうどうにもならないわけで。

やっぱり合わないなぁ。

シン・ゴジラをもう1度

「シン・ゴジラ」をもう1回観てきた。
2回目だとエヴァのあの曲も、「それ使っちゃうんだ!?」っていう驚きを抜きにして聴くと意外としっくり来てる気がしてくる不思議。

展開を知っていても全然眠くならないし、相変わらずエンドロールで立つ人も全然いないし。
ホント良く出来てるわ。

ソフト化される際は多少値が張っても全然構わないから、特典映像盛り盛りにして欲しいものです。

『シン・ゴジラ』

樋口真嗣監督を筆頭に「進撃の巨人」のスタッフ勢揃い。
キャストも勢揃い。
そりゃ不安にもなりますがな。

でも蓋を開けたら超面白かった。
やっぱり庵野秀明を読んだのが大きいんですかね?
特撮監督としては樋口真嗣は超優秀なんだし。
今回は庵野秀明もちゃんと1本で完結する話を書けさえすればこちらも超優秀なわけで。

庵野秀明は脚本は書くけど「総監督」ってのは名前貸しみたいなものかと思ってたけど、映画はが始まってすぐにガッツリ関わっていることが解る画作り。
もう濃厚な庵野臭がプンプンです。

エンタメ映画としても面白いし、「ゴジラ」で扱うべき問題提起もしっかりしてる。
最初のゴジラが敗戦と原爆だったけど、今回は3.11と原発って感じになっていて、ちゃんと2016年の今作る意味のあるゴジラになってる。
CGでは完敗したハリウッド版だけど、「ゴジラらしさ」では圧勝だと思う。
まぁ「VSシリーズらしさ」ではないから、怪獣プロレスが好きな人にはビミョーかもしれないけど。

伊福部昭の曲が流れまくりなのはテンション上がる。
聴きたいのが全部使われてる。
でも当時のまんま流してて、それまでの劇伴と音質も違えば曲調も違うので文脈の判らない人には違和感しかない気もする。

その一方でエヴァの曲もそのまま使われてる。
伊福部音楽が使われるのとはだいぶ趣が違うと思う。
別に劇伴として合ってないワケではないのだけれど、音楽に鷺巣詩郎を起用してるのならそこは新曲を書かせないと。

集めまくった俳優陣はとてもイイ感じ。
チョイ役ですら端から豪華。
石原さとみだけはもう少しどうにかならなかったものか・・・。

ゴジラ関連の情報は良くぞ公開まで隠しきったなと。
中の人が野村萬斎なんてのは些細なこと。
公開が近付いても使われる映像の増えない予告編はそのためだったのかと納得。
これは知らずに観たときの衝撃が凄まじい。

エンドロールは伊福部音楽で堪りません。
途中退場する人がごく僅かでした。
まぁこの内容でこのエンドロールじゃ立ち上がれませんわ。

『ロスト・バケーション』

ブレイク・ライヴリー主演のサメ映画。
主演っていうか殆ど一人芝居です。

綺麗なおネエさんがビキニ姿で出ずっぱりってだけでそこそこの満足度は得られるけれど、ワンシチュエーションモノとして結構楽しめた。
90分弱の上映時間も丁度良い。
ハラハラドキドキが持続します。

終盤のサメのいかにもなCG感はちょっとアレな感じ。
やっぱりサメ映画は本体があんまり見えてないときが一番怖い。
とはいえ、見えてないサメを怖いと思わせるのは見事な演出手腕です。

直視できないほどじゃないグロシーンも丁度良い。
爆発オチでもないし。

いまいちな邦題と予告編で期待値が下がったぶん意外な掘り出し物になった。
観て初めて知ったけど監督がジャウマ・コレット=セラなのね。
この映画なら主演女優よりも監督名をアピールした方が良かったんじゃない?

『ガソリン生活』伊坂幸太郎

ガソリン生活 (朝日文庫)
自家用車目線の話。
大昔に読んだ宮部みゆきの「長い長い殺人」を思い出した。
まぁ「モノ視点」っていう設定だけですが・・・。

500頁もあるけど、扱っている事件の内容は結構コンパクト。
でも面白い。
自動車同士のやりとりとか、主人公家族のやりとりとがとても良い。
「砂漠」っぽい感じ。

だいぶサラッとあっさり目に描かれているけど、嫌な奴の描き方が本当に上手くてとても嫌な気持ちになる。
だからこそ、ちゃんとコトが解決した時のスッキリ感が堪らないワケで。

終り方もとても美しい。

夏の訪れ

鉢植えっぽい物を抱えて帰路に着いてる小学生を見かけた。
そうか、あいつら夏休みが始まるのか、とオジサンになって久しい身としては懐かしいやら羨ましいやら。

当確

出口調査で大体判っちゃっても、その後の選挙特番を楽しく観るために内緒にしておいて欲しいものですわ。

『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』

「カッコいい画が撮れりゃ他はどうでもイイんだよ!」っていう監督の思いがビシビシ伝わる映画。
練られたストーリーも深い人物描写も前後のシーンの整合性もないけれど、それがエメリッヒ。
こっちも解って観に行ってるんだから問題ありません。

でも、若手世代必要?
まぁヒロインは可愛かったから良かった。
中国美人も良し。
でもあとの野郎3人は要る?

一方で続投組はとても良かった。
ヒゲを剃った途端にシャキッとして杖も必要なくなる大統領は格好良かった。
レヴィソン親子の変わらない感じも驚いた。

だけど何より博士でしょ?
コメディも人間ドラマもSFも彼が全部担当してたようなもの。
ちょっと泣きそうになるシーンさえありました。

とはいえ、全体的には前作には全く勝てない出来。
テンション上がる演説がないのが何より痛い。
それさえあれば逆に他がどれだけ酷くても許せるもん。

博士が良かったから損した気分にはならないけど、「インでペンデンス・デイを観たな」っていう満足感は薄めな映画。

『ウォークラフト』

ファンタジー映画はあんまり観ないけど、ダンカン・ジョーンズ監督作品ってコトで鑑賞。
監督らしさは薄味だった気がする。

どうも盛り上がりに欠けるというか。BGMで強制的に盛り上がってる感じにしている印象。
ドラマもそんなにキャラクターが掘り下げられないから感情移入もしづらい。
原作があるらしいけど、この映画単品で見ると世界観の設定もよく判らないし、お話も色々唐突。

CG製のロケーションは結構楽しかった。

展開が早いから最後までそこそこ飽きずには観られるけど、「俺たちの戦いはこれからだ!!」エンドなのはちょっとモヤモヤする。

予告編を観たときに、人間とオークの主人公が種族を越えて友情を育んで戦争を止めようとする話だと勝手に勘違いしてたから余計にイマイチ感が出ちゃったのかもしれない。

『美少年探偵団 きみだけに光りかがやく暗黒星』西尾維新

美少年探偵団 きみだけに光かがやく暗黒星 (講談社タイガ)
「CLAMP学園探偵団」みたいな感じ。
西尾維新らしさはだいぶ薄め。
読みやすくはなっているけど、著者買いした身としては少し肩透かしを食う。

つまらなくはない。
まぁ、こんなもんでしょ。

『ダークプレイス』

「ゴーン・ガール」の原作者の作品ってコトで観に行ったんだけど、だいぶ違う感じだったなぁ。
話の内容自体もそうだけど、映画としてのデキもだいぶ違いが・・・。

正直なところそんなに「衝撃の結末」じゃないよね?
結構途中で察しが付いちゃう。

シャーリーズ・セロンのハードボイルド探偵映画として観ればまぁ謎解きの意外性とかは別になくても構わないけど、一応サスペンスではあるんだからもうちょっとサスペンスフルな演出してくれてもイイのに。
結構淡々と起伏も少な目で進む。
ハードボイルドモノの悪い所が出ちゃってる気がする。

『マネーモンスター』

全然期待してなかったぶん意外と面白かった。
やるじゃん、ジョディ・フォスター。

ポスターとか見るとシリアスなサスペンスっぽかったけど、だいぶコミカル。
ハードな金融用語とかもそんなに出て来ないし、サスペンスとコメディがイイバランスだったと思う。
でも最後に突然シリアス寄りになっちゃう辺りを見ると、けっして製作サイドが狙ったユルさではないような気もしますが・・・。

異常にテンポ良くサクサク話が展開するので、社会性とかメッセージ性とか皆無。
人物の掘り下げとかも皆無。
でもエンタメに徹してるのは好印象。
まぁだからこそ事件の片付け方がちょっとなぁ。

ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツは華があってイイね。
主演2人の魅力がかなり評価に貢献しているかと。
あのダンスは反則だよ。超面白いもん。
やっぱり彼の軽薄オジサンは抜群だね。
ジュリア・ロバーツの出来るディレクター感も良かった。

監督とスター俳優のパワーでオーソドックスな話を少し強引に面白い映画にしている感じ。
ちょっと懐かしい映画の感じ。
かうんたぁ
リンク集〜覗いてみよう〜
コメントありがとう
記事検索
目次