時間の無駄と言わないで

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『狂武蔵』

坂口拓はホント凄かった。
けどそれだけ。
坂口拓のドキュメンタリーとしてはある意味有りかもしれないけれど、映画としては無しだと思う。

一番の売りのワンカットワンシーンはただ長いだけ。
工夫の凝らされたアクションもないし、外連味たっぷりの演出もない。
同じ殺陣の連続ですぐ飽きちゃう。

斬られ役がフレームアウトしてから復活してくるシステムとも相性最悪。
77分続いたら流石にザコだって覚えちゃう。

77分間ロケーションも殺陣も相手役もずーっと一緒。
変化するのは坂口拓の疲労度だけ。
疲れていくにつれて鬼気迫る坂口拓はヤバい。

77分は9年前に撮ったらしいけど、そりゃお蔵になるわなという出来。
ワンカット長回しは手段のはずなのに、それが目的にらなっちゃってるし。
9年間で「キングスマン」「バードマン」「カメ止め」「1914」みたいな工夫がいっぱいの凄い映画どんどん作られてるから余計に厳しい。

追加撮影したシーンは画作りもアクションも段違いに出来がイイ。
適切に編集した方が面白いってのを最後に自ら証明する皮肉。

『弱虫ペダル』

葛藤もレースも中心じゃない主人公、練習シーン僅少、ライバル描写ゼロ。
アイドル映画としてもスポーツ映画としても中途半端な感じ。

練習シーンモンタージュとかライバルの描き方とかがスポーツ映画の華だと思うんだけどなぁ…。

大クラッシュが凄い雑に片付けられてたけど、あれって原作通りなの?
予算なかっただけ?
ここも主人公の薄味感を増してるような気がする。

というか、主人公以外の主要メンバーも結構掘り下げ弱いよね?

レース中の劇伴も弱かった印象。
劇場を出たらそばのお店がロッキーのテーマ流してて、やっぱり音楽は大事だなと実感。
いっそ割り切ってキンプリの曲かけた方が盛り上がったのでは?

30前なのに高校生役な人も含め、俳優陣は好演してた。

『サーホー』

脚本&編集が無茶苦茶で3時間近くもあるのに話が全く頭に入ってこない。
そこまで込み入った話じゃないはずなんだけど…。

主役が出てくる前の初っ端の犯罪シークエンスだけはやたらとスタイリッシュで良かったのに、主役が出てきてから監督替わったのかと思うくらいにもっちゃりした話運びになっちゃった。

タイトルが出るまでこんなに時間かかる映画初めて見た。
1時間くらい?

全体的に昔のままでアップデートされてない感じ。
直近で観たインド映画が「WAR」なぶん、その古式ゆかしき感じが一層厳しい。
つまらなくはないのだけれども2020年にコレか?という感じはする。

お金かけてる作品だろうにCGがショボい。
アムリタは最高に可愛い。

『ぐらんぶる』

結構長くダイビングシーン挿れるならシネスコサイズで撮った方が良いのに。 せっかくロケしてるんだし。 脚本はくちゃくちゃ。 シーン毎の繋がりが薄く、1クールドラマを飛ばし飛ばしで見てるよう。 撮りたいコメディシーンありきで、前後の整合性とか人物深耕とかは興味なさそう。 笑いの趣味が合わないとかなり厳しい。 メインの先輩2人が素晴らしかった。 高嶋兄やりたい放題。 ヒロインは可愛いけど大根芝居。 これだけタイプの違う女性キャスト揃えれば1人ぐらいは刺さるだろう?っていうスタンスは好き。

『海底47m 古代マヤの死の迷宮』

水着美女とサメっていう定番ジャンル映画に海底洞窟をプラス。

ただそのプラス要素が余計で、美女も鮫も暗くてよく見えない。
演出もサメが突然出てくるか大きな音出すかの一辺倒に。
盲目のサメのルールがイマイチよく判らないのもどうかと。

結局明るい所に出てからの方が圧倒的に面白い。
サメもよく見えるし、怖がってる様もよく見えるし。

大スターの娘の共演っていうB級に丁度良い豪華さは素敵。
でもせっかくの水着要素も、潜るにあたって大幅に露出度が下がるのが残念至極。

『チア・アップ!』

だいぶ老けたけど、ダイアン・キートンはちゃんとダイアン・キートンしてて格好良かった。

ベタな予定調和が気持ちイイ。
王道を貫きつつも退屈させず、ちゃんと面白く仕上げるのは匠の技。

最初はヤバい奴感出まくりのお隣さんが、終盤には最高のバディ感出してくる流れが上手い。
花火の演出もスマート。

老人映画だけど、老いの欠点も若さの魅力も描かれてて良いバランス。
結局「今」が1番若いってコトよね。

『捕まえたもん勝ち! 七夕菊乃の捜査報告書』加藤元浩

ラノベっぽいミステリー小説なんて今に始まったことじゃないけど、それにしたってここまで軽いのは久々。
著者の漫画「Q.E.D」を読んでた頃を思い出す、良くも悪くもあのまんまな読書体験。

手堅く仕上がってるけど、頁数のわりに満足感が薄いのは一作目だからかも。

長編小説の体だけど、実際は細かい事件が小出しにされる連作形式ってのも薄味の一助に。

次も文庫落ちしてるみたいだけど、面白いのかなぁ?

『アルプススタンドのはしの方』

凄い良い青春映画だった。
今年ベスト級。

かつて端っこだったおじさんにも刺さるのなんの。
面倒くさい先生とか完璧超人な同級生とかにもちゃんと背景があって、大人になると一段と味わい深い。

現役高校生にも観て欲しいし、かつて高校生だった大人にも観て欲しい。
それも暑い夏に劇場で。

登場人物みんな好きになる。
矢野君最高だし。

知ってる役者ゼロだけど全員良かった。
主演4人の配役の絶妙な丁度良さ。
真ん中女子のレベルの違う顔面偏差値。
先生のリアルなウザさ。

ロケ地が甲子園に見えないのはご愛嬌。
真夏の割にそこまで暑くなさそうなのも気になるのは最初だけ。
あとは脚本とキャストの魅力にグイグイ惹き込まれる。

試合は映らないしBGMもブラバン演奏しかないけど、それなのに終盤の盛り上がりたるや目頭が熱くなりっぱなし。
ホント良い映画でした。

『コンフィデンスマンJP プリンセス編』

流石にコックリに脚本の都合を詰め込み過ぎな気がするけど、前作と比べてかなりキリッとした脚本になってて良かった。
五十嵐もコメディリリーフとしての面目躍如。

でもブローチの件はもう少し上手くやってくれや。
「コメディ箸休めシーンかと思いきや…」ってやるべきであって、「きっとこういうシーンがあって、こういう感じで使われる伏線だろうなぁ…」ってモロバレなのは如何なものかと。
脚本っていうよりは演出の問題か。

色んな衣装の長澤まさみを大画面で観られる幸せ。
三浦春馬は相変わらず爽やかで格好良かった。
柴田恭兵もガリガリだったけど格好良かったし美味しい役だった。
美男美女に渋いおっさんに眼福極まりない。

ジャッキーちゃんもスター扱いになってて感慨深い。

第三弾も決まったらしいけど、そろそろシリーズキャラを大量に出すのは限界じゃない?
赤星とラストの生瀬くらいでイイんでない?

『バベル九朔』万城目学

いつもの少し不思議な世界観は安定の楽しさだけど、もっと沢山の不思議テナントを期待してたから少し残念。
楽しみにしてたシーンがナレーション処理されちゃった気になる。

少し不思議を通り越して不条理ファンタジー感があるのも個人的には苦手。
私の貧相な想像力の限界。

へっぽこ主人公が終盤で突然覚醒して熱い自分語りを始めるのも、ここまで来るともはや様式美か。
ただ、テナント描写みたいな「この作品ならでは」な要素をオミットしちゃうと、様式しか残らない気がするのです。

森見登美彦と万城目学を足して2で割ると丁度良く読みやすい作品が出来るのではなかろうか…。

『WAR ウォー!!』

死ぬ程面白い。
これぞまさにエンタメ映画。
多幸感で泣くかと思った。

露骨に名作たちをパクってるけど、そこに新しいアイディアを加えてくるその意気や良し。
パクってるから面白いんじゃなくて、より面白くするために取り入れてる感じ。
全てのパクリはこうあるべき。

ダブル主演な感じだけど、どう見ても少佐の方が圧倒的に格好イイ。
インド映画のスターってぽっちゃりしてるとばかり思ってたけど(主にバーフバリのせい)、こちらは筋骨隆々でザ・アクションスターって感じ。

音楽とスローモーションを味方につけた少佐がとにかく格好良すぎで痺れる。
少佐が何かするときはいちいち格好イイ曲がかかり、キメ顔をスローモーションかつ映えるアングルで撮る。
序盤でハリードが惚れる謎のシーンがあるけど、それにしっかり説得力を持たせるパワーがあって、観客も同じ気持ちになるもの。
とにかく過剰なまでの外連味に興奮しかない。

キレッキレのダンスシーンも最高。
マハラジャ感の無いアップデートされたダンスシーンは笑いと格好良さを両立出来てて不思議。
あとインド映画でしか見ないカラフルな謎の粉も良し。

最高 of 最高。

『劇場』

甲斐性なしのクズでもイケメンだと人生結構どうにかなるんだね。
ずっと大根だと思ってた山崎賢人が今回はちゃんとクズに見えた。
難しい感情はナレーション処理だからかも知れないけれど…。

沙希ちゃんっていうか松岡茉優可愛い。
こんな可愛くて性格も良い子が、あんな出会い方であんな誘われ方でもOKだなんて、そこはやはりイケメンのなせる技か。

話より2人の演技を観る作品。
でもラストの畳み掛けにはグッとくる。
劇場で観た方がよりグッとくるはず。

単館公開みたいな規模になっちゃったのでアマプラで鑑賞。
会員だから気持ち的にはタダで観れたけど、映画館で観てこその仕掛けがあったのでそこは残念。

普段なら観ないような作品に触れる機会は増えるかもしれないけれど、映画はやっぱり劇場で観てこそだとも思うから何とも難しい。

『夜行』森見登美彦

非腐れ大学生作品としては読みやすいけど、やっぱり不条理幻想系はあまり得意じゃない。

短編怪談集と思えばそこそこ楽しい。
「尾道」の気持ち悪さはとても良い。
「津軽」もなかなか。

でもトータルで見ると結局よく解らなかった。
「そういうもんだろ」と言われてしまえばそれまでだけど、一度くらいはしっかり明瞭に着地するこの手の小説を書いて欲しいなぁ。

『ラスト・ワルツ』柳広司

4作目ともなるとまぁこんなもんかなと。

D機関の出番が殆どなくて、なんかスピンオフっぽい。
つまらなくはないけれど、1作目を読んだときに好きだった部分はかなり控えめに。
シリーズ化の宿命かしらん。

結城中佐の話が読みたい。

『ドラゴンボール ファイターズ』

ドラゴンボールの格ゲー。
アーク開発だから原作再現度が猛烈に高い。
必殺技とか勝利演出とか特殊会話とか凄まじいクオリティ。

で、アーク開発だからヘタクソには厳しい作りになってるのもいつも通り。
3on3とか目も指も頭もついていけません。
でもホント触って演出見てるだけで楽しい。
ある程度見飽きてくるとそれまでとも言えますが、定期的にDLCを投下するコトで上手に延命してます。

ただ、どうやら中心は「ドラゴンボール超」だったりするようでして。
定番はしっかり抑えてはいるものの、ジレンとか、超サイヤ人ゴッドとか、原作世代には思い入れの薄めなキャラがチラホラと。

そこそこボリュームのあるフルボイスのオリジナルストーリーモードは原作キャラ中心で進むので懐古オジサンも安心です。
最後の鶴ひろみブルマなのも感慨深いものがあります。

猛烈クオリティの追加キャラが用意されてるのも嬉しいはずなんだけど、悟空のバージョン違いばかりなのはちょっとどうなのかと。
初期6人が野沢雅子キャラ。
追加DLCも3分の1くらいが野沢キャラ。
スーパー野沢雅子大戦になっちゃってる。
いくらなんでも他にもうちょっといるでしょうよ?

異論はあるかもだけど、カジュアル格ゲーマーからすればシステム的にはほぼほぼギルティギアなので、あれについていけなきゃコレも同様。
ドラゴンボールのゲームなんだから、あと少し門戸を広げるシステムにしてくれても良かったかなあ。

かうんたぁ
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