時間の無駄と言わないで

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『キャラクター』

当たり前だけど浦沢漫画っぽい。
オリジナル脚本だしPG12だし、フジテレビが噛んでる割には攻めたなぁ。

ただ脚本の都合で余りにも警察が無能なのは如何なものか。
優秀だと話がすぐ終わっちゃうのは解るけど、観てる最中に「いやいや、それは無いだろ」思わせちゃったらダメじゃん?
でも小栗旬は格好良かったし、もはや彼の映画だった気さえする。
今作は小栗旬の「小栗旬感」が凄い。

Fukaseはベストじゃないけどベター。
他業種からの抜擢は基本的に不安になるけど、思ってたより良かった。

菅田将暉はまぁいつもの感じ。
終盤のあの眼は素晴らしかった。

以下ネタバレあり。
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『RUN』

まぁこんなもんでしょ。
わりとよくある感じの映画だけどそれなりに面白い。90分で纏まってるのも良い。

手堅い分インパクトも弱いから年末になったら観たコトも忘れてる気がしなくもない。
様式美というか意外性が無いというか…
チケット代の元は十分取れてるんだけどね。

『モータルコンバット』

昔よくあった、テレ東でしか放映されなくて、マイナー俳優陣で、雑な感じで異世界から侵略されて、妙にグロくて、全体的にダサくて、適当なストーリーなんだけど、でも観始めると何故か目が離せなくなっちゃう映画。
アレのお金かけた現代版。

唐突に世界の命運をかけたトーナメントの説明は短い文章で片付けられるし、「魔界」ってテロップ出すだけで魔界の説明ゼロだし、魔界のトップはコテコテの中国人だし、アジア系ってだけで当然のように超強いし、とにかく全てが乱暴。
その乱暴さが実に味わい深い。

台詞もダサさ爆発で沁みる。
唐突な改名は謎だし、新しい名前はダサいしと徹底してる。

真田広之が最高に格好良い。
アクションも素敵。

浅野忠信は眼が光ってるだけ。
ってか光っぱなしだから浅野忠信でなくてもイイ気さえする。

続編に色気出してるけど、やってもやらなくても別にどっちでもイイ感じも素晴らしい。

話もアクションもしっかりしてる最近のマーベル作品みたいなのを期待しちゃダメ絶対。

『コンティニュー』

強引な映画。
話も設定も演出も大物俳優の使い方もとにかく全てが強引。

この手の映画は観終わった後に「アレおかしくなかった?」と気になり始めるのが常だけど、コレは観てる最中にその連続。

でもまぁ強引なのも味のうちの作品ではある。
90分だし最初からハードル低めだしで丁度良い作品。

あそこで普通に「波動拳」にしない字幕もなかなか乱暴だと思う。

『Mr.ノーバディ』

元○○のオジサンが頑張るジャンルムービー。
話なんてあって無いようなものだけど、コレ系の中では割と大人しめ。
もっとはっちゃけて欲しかった。
日常を丁寧に描くのが長所でもあり短所でもあり。

コレはコレの良さがあるし、オジサンのひととなりを描くのがメインなので、オジサンのアクションが見たけりゃ「ジョン・ウィック」でイイじゃんとなるから難しい。

ただ終盤の高揚感はとても良し。
主人公単体の魅力では無いのが惜しいところではある。

90分で終わる切れ味は素晴らしいけど、あと5分使ってオジサンのキレキレアクションを用意して欲しかったなぁ。

夫婦それぞれの親の渋過ぎるキャスティングも堪らない。

以下ネタバレあり。
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『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』

一般市民目線のMS戦は新鮮で面白い。
コックピットからの一人称視点も劇場ならではの迫力がある。

でもメインのガンダム戦は画面暗過ぎない?
結構上品な演出で格好良かったから惜しいなぁ。
次はちゃんと明るいところでやりあって欲しい。

ドラマも落ち着いてるし、オカルト控えめなのも良い。
劇伴も良い。

キャスト全取っ替えも悪くない。
ギギはクェス感があって良かった。
佐々木望がそこそこ出番あったのも驚いた。

ただ三部作とはいえ、もう少し単体での起承転結があれば良かった。

そもそも三部作ってコトを隠したプロモーションはあんまり褒められるものではないかと。
僕は判ってて観に行ったからまだイイけど、サブタイトルもナンバリングも無いからコレで完結してると思って観ちゃった人には余計にのっぺりしたストーリーがキツいと思う。

ほぼ一年延期してるのに、二部の目処が立ってないってのもなぁ…

以下ネタバレあり。
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『るろうに剣心 最終章 The Bigining』

一番肝の部分を「Final」でバシッと観ちゃってるからなぁ。
説明台詞とかならともかく、まんま映像として観ちゃってるから正直その部分が丸ごと退屈。
単体ではストーリー上の大事な部分だし映像も美しいんだけど、流石に1ヶ月前に観たばかりとなるとねぇ…

無音で台詞も無いシーンが多いし、それで話が進んでるワケでもないし。
ラストバトルもなんかしょっぱい。
初見だともう少し違う感想になったかもしれないけど、やっぱり一度観ちゃってるってのは大きい。

せめて100分におさまってたらなぁ。
大友作品どれもはやたらと長い割には中身が薄い印象がある。
佐藤健とスタッフはそのままで、監督&脚本を違う人にしたら傑作になってたんじゃない?

数は少ないけど佐藤健の殺陣はどれも見応えある(北村一輝戦は別として)。
斬ったらちゃんと血出るし。

『映画大好きポンポさん』

シーンの切り替えに暗転が殆ど無く、いちいち凝ってて楽しい。
劇伴も良し。

制作とか編集にフォーカスしてるのも新鮮。

作中作的にも、この映画自体の作り的にも大塚明夫の力に依る処が大きい気がする。

アラン周りのエピソードがなんか浮いてる気がする。
劇中で語られるルールに則ればカットすべきなんじゃないかなぁ…
彼だけが映画を作る側の人間じゃない。

凄く面白いんだけど凄く惜しい。

『カムバック・トゥ・ハリウッド』

まぁこんなもんでしょ。
つまらなくないし、面白過ぎもしない。
くだらなくてちょっと面白い。

ストーリーは本当にどうでもいいし、人物描写もペラッペラ。
デニーロの顔芸とトミー・リー・ジョーンズの味わい深いシワを堪能する作品。

特にトミー・リー・ジョーンズの顔は台詞無くても何十分でも画面を保たせられるくらい。
味わい深過ぎる。

ただ、いくらどうでもいいストーリーとはいえ本筋に入るまでが余りにもダラダラし過ぎて退屈。
最初のスタントが始まる辺りまでは、小細工なしでストロングスタイルのつまらなさがヤバい。
作中作予告編のキレを本編でも見せて欲しかった。

以下ネタバレあり。
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『ファーザー』

悪い映画でもつまらない映画でもないけど、認知症を真っ向勝負で描いてるから年寄りと暮らした経験のある人にはキツい映画体験。
「funny」じゃなくて「interesting」の方の面白さ。

老いていく年寄りや疲れていく家族の姿が実感ありまくりだし、自分もこうなるかもと思って更に暗澹たる気持ちに。

年寄りがコレを観るのは真に迫り過ぎて僕よりキツいだろうなぁ。
でも核家族の人とか若者とかは今後のために観ておくのも悪いコトではないかと。

しっかり作ってるからこそズシンと来る。
アンソニー・ホプキンスもとても良い。

イモージェン・プーツも良かった。
老後はこういう人にお世話されたい。

『地獄の花園』

広瀬アリス格好良い。
堅気のOL可愛い。
それだけ。
でも求めてるのはそれだから必要十分ではある。

ただ後半になるとその辺が鳴りを潜めてシリアスバトルが続いてつまらない。
長いだけでキレも外連も無い殺陣は退屈。
気合入ったコントのときの内村光良の動きを見習うべきかと。

遠藤憲一一派も出オチだからそんなに長いこと引っ張られましても…

60分以内に纏めりゃ面白かっただろうに。

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『アオラレ』

クソ邦題の割にはそこそこ良かったけど、クソ邦題付けられても仕方がない内容でもあり。
午後ローで放送されてるのを、ながら見するのが丁度良いくらいの映画。
ラッセル・クロウがメインで出演してるのが唯一のフックってくらい。

相手は勿論ヤバイ奴だったんだけど、主人公も手放しでは応援しづらいタイプなせいでどうもスッキリしない。
「そりゃラッセル・クロウが一番悪いけどさぁ…」って気持ちが拭えないのよね。

この手の映画だからガバガバ脚本にめくじら立てるもんでもなく。
むしろ様式美か?
バシッと90分で終わるのも B級映画として美しい姿勢。

『アーミー・オブ・ザ・デッド』

相変わらずダラダラ長いザック・スナイダー。
ある意味配信向きの監督かも。
粗い脚本と薄いドラマのエンタメ特化作品なんだから100分くらいにしてくれりゃ最高なのに。

ラスベガスのオープニングはアクションも演出もキレキレで良かったのにあとは失速してダラダラ。

ラスベガスの意味も、ゾンビに知能がある意味も特に感じられず。
金庫破りのワクワク感もない。

長い割に人物の掘り下げがないから死のうが生き残ろうが結構どうでも良くなっちゃう。

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『くれなずめ』

こういう友達っていいなぁ。
友達感を醸し出す役者陣が素晴らしい。

ヨシオが苗字だったのは驚き。

コレを下敷きにして別の人が監督&脚本ならば大傑作になってたかも。
畑のあのシーンとかちょっとついていけないし。
長所は全部役者の手柄で、短所は全部監督由来な気がする。

今年3本目の成田凌出演作。
相変わらず期待を裏切らない。

過去を書き換える芝居には泣かされましたわ。

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『プロジェクトV』

いつもながら話は緩い。
猛獣も車も大自然も、スペクタクル要素は全部チャチなCG。
この10年のジャッキー映画のダメな所の集大成。
エンドロールで「いやいや、CGなんて使ってませんし」と言わんばかりに実物のライオンやら車やらを見せてくるのが余計に腹立つ。

それでもまだ「ジャッキー映画」だから許せていたのに今作はアクションしないどころか出番も少ないし見せ場も無し。
主演と銘打ちつつ実は出番少な目ってのは最近のよくやる手だけど今回はやり過ぎ。

これみよがしに全盛期作品のパロディをぶち込むけれど、どのシチュエーションでも全然アクションしないから老いを感じて悲しくなるだけだし。

若手はキレキレだけど見たいのはそれじゃないし、ジャッキー風アクションなのもモヤモヤするし。

娯楽映画なのに「つまらない」と「悲しい」ばかり。
自動小銃で敵を倒しまくるジャッキーなんて見たくなかった。

原題に関係なく「ポリスストーリー」や「プロジェクト」にされちゃう辺り、日本国内では興行的には「沈黙」と同じ扱いになっちゃったんだなぁ…

以下ネタバレあり。
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かうんたぁ
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