時間の無駄と言わないで

あれよあれよで10年目 古い記事でもコメント・TBお気軽に

『プロジェクトV』

いつもながら話は緩い。
猛獣も車も大自然も、スペクタクル要素は全部チャチなCG。
この10年のジャッキー映画のダメな所の集大成。
エンドロールで「いやいや、CGなんて使ってませんし」と言わんばかりに実物のライオンやら車やらを見せてくるのが余計に腹立つ。

それでもまだ「ジャッキー映画」だから許せていたのに今作はアクションしないどころか出番も少ないし見せ場も無し。
主演と銘打ちつつ実は出番少な目ってのは最近のよくやる手だけど今回はやり過ぎ。

これみよがしに全盛期作品のパロディをぶち込むけれど、どのシチュエーションでも全然アクションしないから老いを感じて悲しくなるだけだし。

若手はキレキレだけど見たいのはそれじゃないし、ジャッキー風アクションなのもモヤモヤするし。

娯楽映画なのに「つまらない」と「悲しい」ばかり。
自動小銃で敵を倒しまくるジャッキーなんて見たくなかった。

原題に関係なく「ポリスストーリー」や「プロジェクト」にされちゃう辺り、日本国内では興行的には「沈黙」と同じ扱いになっちゃったんだなぁ…

以下ネタバレあり。
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『ジェントルメン』

「一流のワル達」っていう激ダサ予告編のせいで期待してなかったけど、本編は全然違う感じで面白かった。

カチャカチャした見づらいカット割とか無闇な時系列シャッフルが無くなっててとても見やすい。
構成も小洒落てるし、たとえ後付けでも盛り上がりを重視した丁寧な脚本になってる。
ガイ・リッチーの短所が減って長所が伸びてる感じ。

出演陣は皆んな素晴らしかった。
マシュー・マコノヒーは安定の良さだったけど、ヒュー・グラントが髪のあるジャック・ニコルソンみたいで新鮮だった。

『街の上で』

劇場予告ではピンと来なかったけど、いざ観てみたらコレが非常に面白い。
オシャレサブカル系かと思ったらコメディで。

クスッとする小さな会話劇の積み重ねで、それぞれのエピソードや人物のリンクが絶妙な塩梅。
「ここでそれが繋がるのか〜」っていう快感がチラホラある。

主演の若葉竜也が最高だった。
ずっと見てられる。
若葉竜也観察映画としても面白い。

4人のヒロイン(?)もみんな違ってみんなイイ。
何人かで「どの子が好き?」ってやると結構意見が割れそうなバランスなのがまたイイ。

劇伴の無い結構な長回しを2人の会話だけで成立させる芝居と脚本の強さが良し。

掘出し物でしたわ。

友情出演で成田凌登場。
今年の成田凌映画は面白い。

以下ネタバレあり。
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『るろうに剣心 最終章 The Final』

二作目を観たときの歴史が変わったような衝撃は無いけれど、それでも佐藤健と真剣佑のキレキレアクションは素晴らしい。
一方で江口洋介の殺陣には勝てるだけの説得力が無い。

ドラマのつまらなさと、キャラやエピソードの取捨選択の下手さも相変わらず。

本編が粗いのに回想シーンというか次作の宣伝シーンは随分丁寧で何だかなぁ。

八ツ目無明異とか要る?
地面には潜らないけど外見や声はアレっていうどっちつかずな設定で、個性を消した割にはリアリティラインを崩してるキャラになってる気がする。

でも殺陣だけで元は取れる(殺陣シーンでしかお金を取れないともいう)。

以下ネタバレあり。
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『AVA エヴァ』

非常につまらない。
ジェシカ・チャスティンのアクションはまぁ及第点だけど他が壊滅的。
ワケのわからないストーリー、魅力の無いキャラ、謎の演出等々。

コメディ作品かと思うくらいに間抜けなラスボスは初めて見たよ。

ダイアナ・シルヴァーズが綺麗なコトくらいしか見所が無い。
ただの画面の賑やかし要員だったのは残念。
せっかく美人なんだからもうちょっとアクションなりストーリーなりで活躍させたげなよ。

あとコモンが塚本晋也似だった。

観る前からヨーロッパ・コープ臭がぷんぷんしてたけど、ヨーロッパ・コープの方がずっとまともな映画を撮ってたんだなと見直しました。

以下ネタバレあり。
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『ザ・スイッチ』

男女入れ替わりなんて使い古されたネタに敢えて挑むんだから、何かしら捻ってくると思ったのにド直球。

ホラーコメディとしても悪ふざけが足りない。
入れ替わってからの殺人鬼が社会性に目覚めたのか大人しくなっちゃったのも残念。

オジサンの女子高生芝居は最高に上手いから面白いんだけど、最高に上手いせいで早々に自然に受け入れて慣れちゃうのよね。
入れ替わり芝居が面白いというコトなんだろうけど、あまりに自然で「そういうもの」として観ちゃう。

つまらなくはないけどアッサリし過ぎな気がする。

『21ブリッジ』

序盤でオチが読めるド定番刑事物だけど、本気で作ってるからちゃんと面白い。
テンポ良いし、画もお金掛かってるし、ドンパチにカーチェイスに盛り沢山。

暫くすれば内容どころか観たことも忘れかねないエンタメ全振りの割切り方は嫌いじゃない。
こういうスクリーン映えするブロックバスター映画に飢えてたからとても良い。

予想はしてたけど、思ったよりチャドウィック・ボーズマンの痩せ方が痛々しくて悲しい。

以下ネタバレあり。
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『パーム・スプリングス』

JKシモンズに釣られて観に行ったけど全然出て来なかった。
でも最後の彼はなかなかグッと来る。
ホント良い声ですわ。

ループ物としては割とオーソドックスな感じ。
ラブコメだけど後半は結構シリアスになっちゃうのはモヤモヤする。

悪くはなかったけど斬新なループ物だと思ってたから肩透かし。
ループ世界でオジサンに狙われ続ける映画かと思ってたけど全然違った。
中盤はループのダイジェストだから90分でも薄味だし。
中盤が活きるオチを用意できてたら良かったのに。

『バイプレイヤーズ もしも100人の名脇役が映画を作ったら』

映画としては大して面白くない。
豪華俳優見本市と、それを使った無駄に贅沢なパロディでニヤニヤして、大杉漣を偲ぶ。
それだけ。

いくら豪華キャストでも最後に現場に全員集合させられないなら、この脚本で撮る意味が無いのでは?
流石に100人はいないけど、「アベンジャーズEG」のラストは大量スーパースターを現場に揃えて圧巻だったのに、今作のラストの擬似全員集合シーンは微妙な残念感が漂う。

キレキレだった本田博太郎の教育番組は観たい。

『砕け散るところを見せてあげる』

邦画にありがちだけど、主人公独り言多過ぎない?

予備知識ゼロだったから話は新鮮。
多ジャンルを楽しめたけど、どれも散漫な気が。
構成のバランスが悪いのか無駄が多いのか。
原作にあったであろう叙述トリックも失敗してるような気がする。

出演陣はみんな良かった。
特に堤真一凄い。超怖い。
あと清原果耶は可愛い。

なんか惜しい映画。

以下ネタバレあり
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『JUNK HEAD』

「凄い」と「面白い」は別なんだなと。
世界観はミチミチに作り込まれてるしキモかわいいキャラ達も魅力的。
ホント凄い。

でもお話が、特に前半がのっぺり。
終盤は熱い盛り上がりを見せただけに惜しい。
途中で「アレ?このペースでちゃんと終われるの?」と思ったけど案の定尻切れトンボ。
三部作構成だそうで。
そういうの先に言っといてよ。

この一作目なりの起承転結があるというよりは、三部作からなる「起承転結」の前半三分の一だけ見せられた感じで消化不良。

世界観を浴びるための映画と割り切れるかどうかが鍵。

『まともじゃないのは君も一緒』

いや最高だろコレは。
基本的には笑えるコメディだけど意外とグッと来る話になったりもして抜群に面白い。

とにかく主演2人が素晴らしい。
成田凌のズレた感じも良いし、清原果耶もとにかく可愛い。絶妙なキャスティング。
脚本と役者の掛け合わせで素晴らしい会話劇になってる。
ただの会話シーンで始終ニヤニヤが止まらない。

劇伴も良い。
胡散臭い小泉孝太郎とか、リア充カップルとか、周りも良い味出してる。

もっと2人のやり取りを見たいのにという所で終わる切れ味も良し。
傑作。

『すくってごらん』

予告編見ずに行ったらまさかのミュージカル映画。
でも踊らないから厳密には「ミュージカル」とは違うかも。
でも歌パート多いし、そこがないと成立しないし、少しは踊るからコレはもうミュージカル映画と言いたい所だけど、お話が弱めだからむしろミュージックビデオっぽくもある。

全曲入魂のキャッチーさ。
捨て曲のないラインナップ。

そして何より尾上松也が歌上手くて驚き。
演歌の人ってめちゃめちゃ歌が上手いけど、何歌っても演歌感が漂っちゃいがちだから、もしかしたら歌舞伎感出ちゃうかと思ったけど全く心配要らなかった。
最高。
映画の粗いところも彼の魅力で覆い隠すパワーがある。

石田ニコルも超良い。
他の出演陣も良かったし、美術も抜群。

話自体はまぁこんなもんですわ。

今作の監督&スタッフと松也でガチミュージカル映画を撮って欲しい。

鶴光何処にいた?

『騙し絵の牙』

意外にも池井戸原作の様なガッツリお仕事映画だから関連業界人としてはグッと来る。
こういう熱量を持った編集者との仕事は楽しいだろうなぁ。
まぁ、お仕事ファンタジー映画でもありましたけども。

予告編と違って騙すことが肝じゃないから、非業界人にはよく解らない話がサクサク進み過ぎな気も。
そして予告で騙しを売りにし過ぎたせいで肩透かし感も否めない。
ちょっとやり過ぎであんまり良い予告編じゃないと思うなぁ。
普通のエンタメ映画として売れば良いのに。

役者は皆んな良い。
松岡茉優可愛い。

この原作を角川が出してるのが凄い。

以下ネタバレあり
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『ノマドランド』

フランシス・マクドーマンドは凄かった。
丸出しマクドーマンド。

でも面白いかと言われれば面白くはなかった。
そういう考えの人もいるんだなぁとは思ったけど、安定志向な僕には感情移入は出来ず。
Amazonの倉庫はたまに働くなら意外と楽しそう。

周りのお婆ちゃんノマドがガチノマドの素人ってのが一番凄くない?
果たしてそこに溶け込むマクドーマンドが凄いのか、マクドーマンドと丁々発止のガチノマドが凄いのか。

アカデミー賞獲るためにドキュメンタリーにマクドーマンドぶち込んでみたって感じ。
かうんたぁ
リンク集〜覗いてみよう〜
コメントありがとう
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