原題は「The Dark Knight」
邦題はカタカナだからてっきり「Dark Night」だと思ったよ。
紛らわしい。

あ、タイトルには表記されてないけどバットマンシリーズです、はい。

いや〜、コレは凄いわ。
前作は序盤の退屈っぷりが凄まじかったけど、今作はダレるところが全然無い。
実に面白い。
「funny」じゃなくて、「interesting」の方の面白さ。

もうアメコミがどうのとか、アクション映画がこうのとか、そういう範疇の作品じゃないもん。
コレは観なきゃ損するよ。

何よりもジョーカーが神懸ってるわ。
凄いとは聞いていたけれど、まさかここまで凄いとは思わなかった。
オスカー候補云々ってのも納得の出来。
映画史に残る悪役だよ。
完全にバットマンを喰ってたもん。
この狂気は子供が観たらトラウマになるんじゃなかろか?
こりゃ日本語吹替版は相当な芸達者を起用しないと無理だろうなぁ。
このジョーカーを見るためだけにでもチケット代を払う価値はあると思う。

一方で、レイチェル役のマギー・ギレンホールにはがっかり。
このがっかり感は「スターウォーズ」のレイア姫(キャリー・フィッシャー)を見たときのがっかり感に似ている。

前作からの続投組は流石の安定感。
クリスチャン・ベールは相変わらず影があるし、マイケル・ケインは洒落てるし。
しかしまぁゲイリー・オールドマンがこんなに大活躍するとはねぇ。
前作を観た身としては「彼」がちょこっと登場したのが驚きだった。

ちょこちょこっと笑いの要素もあったけど、全体的に重たいお話だったね。
派手なアクションシーンもあるけど、所謂「アメコミ映画」を期待して観ると残念な結果になりそうだね。
ラストも苦いし。

一応続編だけど、前作を観てなくても特に問題は無いかと。
ただ、前作を観ておいた方がこの苦さは受け入れ易いとは思う。

以下ネタバレありの感想。

スケアクロウが覆面姿だけじゃなくて、ちゃんと中身(?)も出演してくれたのはちょっと嬉しかった。

初っ端の銀行で見た顔(支店長)が出てきたなぁと思ったらアッサリ退場。
まぁ活躍したっちゃあ、活躍したからイイか。

事前情報を殆ど仕入れずに観に行ったから、トゥーフェイスが出るとは思わなかったよ。
あれ一本でもいけそうなネタだったのに贅沢だねぇ。
ジョーカー一本に絞っても良かったんじゃないかっていう気がしなくもないけど。

めちゃくちゃ面白かったけど、2時間半は肉体的に辛い。
ラウが香港に逃げてどうのこうのってのはもうちょっとスマートにいかなかったものかとも思うけど、必要なシーンでもあるし難しいところだねぇ・・・。

看護婦姿のジョーカーは妙に可愛い。
起爆装置を押すあたりの芝居も流石。
まさかあそこまで派手に爆発させるとは思わなかった。

ゴードンは本当に死んじゃったんだと思ってビビッた。
だから中身がゴードンのはずの顔の隠れた警官はジョーカーの手下なんじゃないかと思っちゃったよ。

コレが従来の普通のヒーロー映画だとレイチェルは生き残ってたよねぇ、きっと。
次があるとしたらヒロインは無し?
まぁ濃いオッサン俳優を揃えてくれれば満足ですが。
ただ今回のを超えるのは相当難しそうです。

終盤の2隻の客船は起爆装置を押しちゃうのかどうか緊迫感があったねぇ。
押さなかった囚人と、押せなかった一般人。
「don't」と「can't」の違いは大きい気がするなぁ。
善悪の境界の曖昧さを感じましたねぇ。

重たいラストだったけど、ゴードンのやけに可愛い息子だけでも真実を知っているってのは救いだわ。