空の中 (角川文庫 あ 48-1)
面白い。
青春でSFでライトノベル。
所謂「ライトノベル」よりは大人向けで一般小説寄りだとは思うけど。
高校生の成長譚あり、未知との遭遇あり、働く大人の姿ありと盛り沢山。

キャラクター造形が「いかにも」って感じ。
会話文も然り。
ライトノベルだってコトを頭に入れておかないと大人には厳しいものがあるかもしれない。
でも僕が中学生の頃にコレを読んでたら、その辺にはあまり違和感を感じずに手放しで大絶賛したかもねぇ。

成長譚はなかなか面白い。
若さがヒシヒシと伝わってきます。
ただ大人になっちゃった身としては推し量るコトは出来ても、完全な感情移入は出来ないのが寂しい。

お話は全体的に甘め。
出来がいまいちという意味での「甘さ」じゃなくて、色々都合良く進んでいく「甘さ」です。
「苦いお話」っていう表現の対極にあるお話。
コレは好みの問題だろうけど、個人的には余りにあっさりで、余りにスッキリと解決しちゃったと思う。
序盤は結構ピリピリした緊張感があったんだけどなぁ・・・。

甘さはちょっと不満だったし、SF要素はもうちょっとガッツリと取り組んでくれよと思ったけれど、それでも抜群に面白いコトに変わりはないです。
そして春名高巳は抜群に格好良い。

アニメチックなキャラ造形と台詞回しを敬遠してコレを読まないのは勿体無い。