予告編が全然面白そうじゃなかったから不安だったけど、そこで切らずにちゃんと劇場に足を運んで良かった。
ハードル下げまくって観たせいもあるかも知れないけど、凄い良かった。
まぁ確かに169分は長い。
途中ちょっと眠くなりもする。
それでもグッとくる映画だったのよ。
あと30分短くまとめてればとは思うけど・・・。

ビックバジェット作品でここまでハードSFに仕上がってるとは思わなかった。
劇中で説明も出ては来るけど、それでもやっぱり「当然ある程度はみんな解ってて観に来てるよね?」っていうスタンスの作り。
でもそんなゴリゴリのSFなのに結局は人間ドラマだし、家族愛の話だしで面白いバランスになってる。
むしろSFは人間ドラマのためのガジェットとさえ思える。
ただガジェットとして活かすにはやっぱり多少はSF教養が必要でもある痛し痒しバランスでもあるかと。

俳優陣は豪華で達者な面々。
驚きのゲストもいる。
良い人も嫌な奴もホント見応えある。

そんな中で相対性理論とか出てきたらそりゃ泣くよ。
マイケル・ケインが上手いとか、アン・ハサウェイが美人だとかは判ってたけど、まさかマシュー・マコノヒーに泣かされる日が来るとは・・・。
ちょっと前まではどっちかっていうと「エクスペンダブルズ」寄りの人だったよねぇ?

アナログに拘るのもイイけど、SF映画だとやっぱり観客が脳内補正しないといけないのがちと残念。
「何時の時代の特撮だよ?」ってところもチラホラ。
「ゼロ・グラビティ」とかが作られちゃってるご時世だし。

クリストファー・ノーラン映画とはいまいち相性が良くないんだけど、コレは別格だった。
終盤の親子愛の熱さとか堪んないよ。
使い古されてるSFネタとベタな人間ドラマだけど、お金とセンスのある人達が真剣に作れば良いモノが出来るお手本のような映画。
それでもやっぱり169分は長過ぎるけど。