超長回し風の撮影と編集半端ない。
2時間のほぼ全てが1カット(に見える)って凄いよね。
舞台が変わろうが時間が変わろうがカメラが追い続けるのなんの。
繋いでいる素材自体がそもそも猛烈な長回しの集まりだし。
舞台演劇みたいで素敵。
見応えありまくり。

で、それが「技術的に凄いコトやってるよね〜」で終わってないのがなお良し。
妄想も現実もシームレス。
投げっ放しじゃないけど、観客が想像しまくれるラストもこの長回しあってこそ。

ドラムソロのBGMも格好イイ。
まさか叩いてるオッサンが出てくるとは思わなかったけど。

マイケル・キートン、去年の「ロボコップ」で見たときにかなり久々だなぁと思ったけど、主演作となると「バットマン リターンズ」以来か。
そりゃ劇中でも「全盛期は1992年」とか言われるわ。
それくらいまんま「マイケル・キートン」な役だったからオスカー逃したのかねぇ?
結構良かったと思うけどなぁ。まぁ、あの演出で2時間出ずっぱりならそりゃ好きになっちゃうけどね。

エドワード・ノートンもイイ感じにクソ野郎で楽しい。
でもちょいちょいグッと来る台詞を言うのがズルい。
「君の目をえぐって〜」とか堪らん。

ナオミ・ワッツは見る度いつも売れない女優役な気がする。

エマ・ストーンも今までは綺麗なだけの人だと思ってたけど今回は良かった。
それこそ「アメイジング・スパイダーマンの女優」って思ってたから、ある意味ではピッタリなキャスティング。

キャスティングもお話もメタが散りばめまくり。
オッサンの再起の話っていうありふれたモノなのに、凝った演出とかメタキャストとかドラム劇伴とかで尖った映画になってる気がする。
面白かったけど、アカデミー賞がなかったらこんなに大々的に公開される映画じゃないよね、きっと。