時間の無駄と言わないで

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映画(劇場)

『狂武蔵』

坂口拓はホント凄かった。
けどそれだけ。
坂口拓のドキュメンタリーとしてはある意味有りかもしれないけれど、映画としては無しだと思う。

一番の売りのワンカットワンシーンはただ長いだけ。
工夫の凝らされたアクションもないし、外連味たっぷりの演出もない。
同じ殺陣の連続ですぐ飽きちゃう。

斬られ役がフレームアウトしてから復活してくるシステムとも相性最悪。
77分続いたら流石にザコだって覚えちゃう。

77分間ロケーションも殺陣も相手役もずーっと一緒。
変化するのは坂口拓の疲労度だけ。
疲れていくにつれて鬼気迫る坂口拓はヤバい。

77分は9年前に撮ったらしいけど、そりゃお蔵になるわなという出来。
ワンカット長回しは手段のはずなのに、それが目的にらなっちゃってるし。
9年間で「キングスマン」「バードマン」「カメ止め」「1914」みたいな工夫がいっぱいの凄い映画どんどん作られてるから余計に厳しい。

追加撮影したシーンは画作りもアクションも段違いに出来がイイ。
適切に編集した方が面白いってのを最後に自ら証明する皮肉。

『弱虫ペダル』

葛藤もレースも中心じゃない主人公、練習シーン僅少、ライバル描写ゼロ。
アイドル映画としてもスポーツ映画としても中途半端な感じ。

練習シーンモンタージュとかライバルの描き方とかがスポーツ映画の華だと思うんだけどなぁ…。

大クラッシュが凄い雑に片付けられてたけど、あれって原作通りなの?
予算なかっただけ?
ここも主人公の薄味感を増してるような気がする。

というか、主人公以外の主要メンバーも結構掘り下げ弱いよね?

レース中の劇伴も弱かった印象。
劇場を出たらそばのお店がロッキーのテーマ流してて、やっぱり音楽は大事だなと実感。
いっそ割り切ってキンプリの曲かけた方が盛り上がったのでは?

30前なのに高校生役な人も含め、俳優陣は好演してた。

『サーホー』

脚本&編集が無茶苦茶で3時間近くもあるのに話が全く頭に入ってこない。
そこまで込み入った話じゃないはずなんだけど…。

主役が出てくる前の初っ端の犯罪シークエンスだけはやたらとスタイリッシュで良かったのに、主役が出てきてから監督替わったのかと思うくらいにもっちゃりした話運びになっちゃった。

タイトルが出るまでこんなに時間かかる映画初めて見た。
1時間くらい?

全体的に昔のままでアップデートされてない感じ。
直近で観たインド映画が「WAR」なぶん、その古式ゆかしき感じが一層厳しい。
つまらなくはないのだけれども2020年にコレか?という感じはする。

お金かけてる作品だろうにCGがショボい。
アムリタは最高に可愛い。

『ぐらんぶる』

結構長くダイビングシーン挿れるならシネスコサイズで撮った方が良いのに。 せっかくロケしてるんだし。 脚本はくちゃくちゃ。 シーン毎の繋がりが薄く、1クールドラマを飛ばし飛ばしで見てるよう。 撮りたいコメディシーンありきで、前後の整合性とか人物深耕とかは興味なさそう。 笑いの趣味が合わないとかなり厳しい。 メインの先輩2人が素晴らしかった。 高嶋兄やりたい放題。 ヒロインは可愛いけど大根芝居。 これだけタイプの違う女性キャスト揃えれば1人ぐらいは刺さるだろう?っていうスタンスは好き。

『海底47m 古代マヤの死の迷宮』

水着美女とサメっていう定番ジャンル映画に海底洞窟をプラス。

ただそのプラス要素が余計で、美女も鮫も暗くてよく見えない。
演出もサメが突然出てくるか大きな音出すかの一辺倒に。
盲目のサメのルールがイマイチよく判らないのもどうかと。

結局明るい所に出てからの方が圧倒的に面白い。
サメもよく見えるし、怖がってる様もよく見えるし。

大スターの娘の共演っていうB級に丁度良い豪華さは素敵。
でもせっかくの水着要素も、潜るにあたって大幅に露出度が下がるのが残念至極。

『チア・アップ!』

だいぶ老けたけど、ダイアン・キートンはちゃんとダイアン・キートンしてて格好良かった。

ベタな予定調和が気持ちイイ。
王道を貫きつつも退屈させず、ちゃんと面白く仕上げるのは匠の技。

最初はヤバい奴感出まくりのお隣さんが、終盤には最高のバディ感出してくる流れが上手い。
花火の演出もスマート。

老人映画だけど、老いの欠点も若さの魅力も描かれてて良いバランス。
結局「今」が1番若いってコトよね。

『アルプススタンドのはしの方』

凄い良い青春映画だった。
今年ベスト級。

かつて端っこだったおじさんにも刺さるのなんの。
面倒くさい先生とか完璧超人な同級生とかにもちゃんと背景があって、大人になると一段と味わい深い。

現役高校生にも観て欲しいし、かつて高校生だった大人にも観て欲しい。
それも暑い夏に劇場で。

登場人物みんな好きになる。
矢野君最高だし。

知ってる役者ゼロだけど全員良かった。
主演4人の配役の絶妙な丁度良さ。
真ん中女子のレベルの違う顔面偏差値。
先生のリアルなウザさ。

ロケ地が甲子園に見えないのはご愛嬌。
真夏の割にそこまで暑くなさそうなのも気になるのは最初だけ。
あとは脚本とキャストの魅力にグイグイ惹き込まれる。

試合は映らないしBGMもブラバン演奏しかないけど、それなのに終盤の盛り上がりたるや目頭が熱くなりっぱなし。
ホント良い映画でした。

『コンフィデンスマンJP プリンセス編』

流石にコックリに脚本の都合を詰め込み過ぎな気がするけど、前作と比べてかなりキリッとした脚本になってて良かった。
五十嵐もコメディリリーフとしての面目躍如。

でもブローチの件はもう少し上手くやってくれや。
「コメディ箸休めシーンかと思いきや…」ってやるべきであって、「きっとこういうシーンがあって、こういう感じで使われる伏線だろうなぁ…」ってモロバレなのは如何なものかと。
脚本っていうよりは演出の問題か。

色んな衣装の長澤まさみを大画面で観られる幸せ。
三浦春馬は相変わらず爽やかで格好良かった。
柴田恭兵もガリガリだったけど格好良かったし美味しい役だった。
美男美女に渋いおっさんに眼福極まりない。

ジャッキーちゃんもスター扱いになってて感慨深い。

第三弾も決まったらしいけど、そろそろシリーズキャラを大量に出すのは限界じゃない?
赤星とラストの生瀬くらいでイイんでない?

『WAR ウォー!!』

死ぬ程面白い。
これぞまさにエンタメ映画。
多幸感で泣くかと思った。

露骨に名作たちをパクってるけど、そこに新しいアイディアを加えてくるその意気や良し。
パクってるから面白いんじゃなくて、より面白くするために取り入れてる感じ。
全てのパクリはこうあるべき。

ダブル主演な感じだけど、どう見ても少佐の方が圧倒的に格好イイ。
インド映画のスターってぽっちゃりしてるとばかり思ってたけど(主にバーフバリのせい)、こちらは筋骨隆々でザ・アクションスターって感じ。

音楽とスローモーションを味方につけた少佐がとにかく格好良すぎで痺れる。
少佐が何かするときはいちいち格好イイ曲がかかり、キメ顔をスローモーションかつ映えるアングルで撮る。
序盤でハリードが惚れる謎のシーンがあるけど、それにしっかり説得力を持たせるパワーがあって、観客も同じ気持ちになるもの。
とにかく過剰なまでの外連味に興奮しかない。

キレッキレのダンスシーンも最高。
マハラジャ感の無いアップデートされたダンスシーンは笑いと格好良さを両立出来てて不思議。
あとインド映画でしか見ないカラフルな謎の粉も良し。

最高 of 最高。

『劇場』

甲斐性なしのクズでもイケメンだと人生結構どうにかなるんだね。
ずっと大根だと思ってた山崎賢人が今回はちゃんとクズに見えた。
難しい感情はナレーション処理だからかも知れないけれど…。

沙希ちゃんっていうか松岡茉優可愛い。
こんな可愛くて性格も良い子が、あんな出会い方であんな誘われ方でもOKだなんて、そこはやはりイケメンのなせる技か。

話より2人の演技を観る作品。
でもラストの畳み掛けにはグッとくる。
劇場で観た方がよりグッとくるはず。

単館公開みたいな規模になっちゃったのでアマプラで鑑賞。
会員だから気持ち的にはタダで観れたけど、映画館で観てこその仕掛けがあったのでそこは残念。

普段なら観ないような作品に触れる機会は増えるかもしれないけれど、映画はやっぱり劇場で観てこそだとも思うから何とも難しい。

『WAVES』

青春オシャレ音楽映画かと思ってたら積木くずしみたいな家族崩壊話でしょんぼり。
落とし所の見えない重い展開を長尺で見せられるのは少し退屈。

良いトコのお坊ちゃんっぽいのに、パーティの治安の悪さヤバくない?
アメリカの若者が兄に感情移入してるとしたら結構な文化の違いかと。
アメリカの高校生怖いなぁ。

洋楽好きならもっと楽しめたかも。
そうでないとありきたりなドラマ要素を付けた知らない曲の長大なPVだもの。

全編重た過ぎて、妹の水着姿が一番良かったとは言い出しにくい作品。

『透明人間』

まさかお色気シーンが無いとは…
それ目当てってワケではないけれど、予告編で微妙に匂わせといてそのシーンが本編にないってのはズルい。

透明人間描写自体は20年前のバーホーベンのと大差なかったのは残念。
相手が見えないからホラーとしては怖がりづらいし、そもそも透明人間の存在をこっちは知ってるからサイコスリラーとしてもネタバレ状態で観てる感じになっちゃうし。
冒頭から透明人間の存在も、その仕組みもネタバレ全開でスタートしなくても良かったのでは?

とはいえ、2時間緊張感を持続させる演出は凄い。
何も映ってないカットでも緊張感漂うのはお見事。

『ドロステのはてで僕は』

舞台芝居に舞台の間。
映画初っ端の掛け合いからいきなりの圧倒的舞台芝居。
でもネタは映像作品ならではのもの。
その違和感は「そういうもの」と割り切って楽しむべし。

予算内に収まるコンパクトな脚本は良く出来てて面白いけど、序盤の天丼のダルさと終盤の駆け足がバランス悪い。
伏線回収も「巧さ」よりも「結末在りきの逆算」の方が強い印象。
そこがスパッと気持ち良く作るのが難しいからこそ、「カメ止め」は大ヒットしたんだなぁと思ったりした。

滲み出る低予算感は仕方ないか。
70分の映画。
ポイントで観たからコンパクトさも楽しめたけど、定価だとそもそも70分の映画を観たかどうか。
400億円弱かけた180分の「エンドゲーム」とコレが同じ値段と思うと、映画興行って難しいなと。

朝倉あきは超可愛い。
最高。

『一度も撃ってません』

大ベテラン達が鬼の様に上手い。
石橋蓮司とか岸部一徳とかの劇場の音響向きな声も良い。
ただ全体的にかなり年齢層が高いので、たまに何言ってるのか聞き取れないセリフがあったりなかったり。

お話や演出は中途半端な印象。
ハードボイルドをやりたいのか、年寄りコメディをやりたいのか、日常モノにしたいのか。
格好良さも間抜けさも半端な感じ。

端役まで無駄に豪華だから成立してるというか、むしろその「無駄な豪華さ」を楽しむ映画というか。
何気に佐藤浩市の息子との親子共演作か。

実際あっても怖くて近寄れないけど、こういうお店と友達の存在は素晴らしい。
むしろここでダラダラ飲んでくっちゃべってるのをメインにしてくれても良かったくらい。

雰囲気映画。
そもそも「石橋蓮司主演作」っていう字面の雰囲気に惹かれた人しか観に行かないだろうからそれでイイのかも。

『ソニック・ザ・ムービー』

だいたいの見せ場がX-MENで見たコトあるやつなのが残念。
もっと早く作っていればねぇ。
もしくはもっとソニックならではの何かがあれば。

話はとても無難。
100万回くらい見た話。
そこに上手い具合にソニック要素を落とし込んでるなぁとは思うけど、「別にソニックじゃなくても良くない?」とも思うくらいに無難なお話。
興奮はパラマウントのロゴがピークだったかも。

むしろラストのクリフハンガーの方が次作のリアリティラインを何処に置くのか気になるし、上手く落とし込めたらもっと「らしい」作品になる気がする。

世界を周る演出があるのに、日本に来ないのはとても残念。
エンドロールに中村正人の名前があったのは感慨深い。
キャラデザやり直したソニックは可愛い。

久々のジム・キャリーは相変わらずな感じで安心しました。

『水曜日が消えた』

多重人格モノの定番ネタをぎゅうぎゅうに詰め込んである。
まぁそうなるよね、っていう展開盛り沢山。

「1人7役」と思わせておいて実際はそんなに出てこないのもお約束。

でもサスペンスとかスリラーとかそういうジャンル映画に振らずに、ひたすら淡々と描いてるのは新鮮。
もう少し盛り上がりが欲しいところだけど、中村倫也目当てで観に行ったからそれなりに満足。

1番華やかな脇役がきたろうってくらい地味なキャスティングだったけど、みんなとても良かった。

割れたサイドミラーの演出は発明だと思う。

和気藹々のエンドロールは楽しい。
むしろこういうのが観たかったくらいだから、この路線で続編作って欲しいなぁ。

自分にはちゃんと週に7日あるんだから、もうちょっと頑張らねばなぁと思った次第。

『ドクター・ドリトル』

ファミリームービー。
大人にはちょっと厳しいなぁ。
脚本が粗いなんてもんじゃない。

登場人物&世界観紹介の最初のアニメが数分間の割に結構波乱万丈な内容で。
そこをまずしっかり映画化して、その続編っていう形で今作を公開してくれないとどうにも感情移入しづらい。
ヒロインと出会い、冒険し、死別するってのを数分で片付けられましても…。

フルCG動物なんてこのご時世珍しくも何ともないし、そんなにキレッキレのクオリティってワケでもないし。
話もいまいち盛り上がらずヌルッと終わる。

でもきっとそもそも大人単品はターゲットじゃないんだろうし、子供は動物が賑やかにワイワイやってるだけで楽しいのかも知れないし。

最後までおばちゃん犬だと思ってたら、中の人がトム・ホランドでびっくり。

『一度死んでみた』

ナメてた。
凄い面白かった。

全編新しいさはゼロ。
展開も演出も全てが何処かで見たコトあるやつのパッチワーク。
ベタの連続。
でも俳優陣がしっかりしてるとコメディはベタこそ面白いのかもしれない。

完全に思った通りだけど、それでも上手い俳優でお涙頂戴をやられたら泣くし。
メインの広瀬すず、吉沢亮、堤真一みんな最高。

あと何気に脚本が良し。
伏線の張り方と回収の仕方がとても上手い。
多少の粗は気にならない勢いも手伝って、本当良く出来てると思う。

元気があった頃のフジテレビ的な、豪華脇役陣も楽しい。
敵役の嶋田久作から、ほぼカメオ出演の佐藤健まで適材適所ばかり。
でも観賞後にポスターとか見たら全員載ってて何だかなぁと思う。
こういうのって、知らないところに出てくるから楽しいんじゃないの?
コレはフジテレビの嫌いなところだわ。

薄めの事前知識で観に行くとホント楽しいはず。
じゃぴゃ〜ん!

『ハーレークインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』

最高につまらなかった。
ポリコレとかジェンダーとかそういうのが全面に出過ぎてて、内容が完全に疎かになってるというか。
でも座組を見る限りは、コレが製作陣の目指した理想の内容にはなっているのかもなぁ…。

頼りの綱のハーレイクインも当たり前だけど少し歳取っちゃったし、露出も減ってるし。

また最近の「美男美女ばかり出すな」みたいな流れも組まれているようで。
どんどん映画がつまらなくなっていくなぁ。

ガチャガチャと視点人物や時系列を弄った構成も見づらいだけ。
タランティーノみたいなのをやりたかったんだろうけど全然実力が伴わず。

主義主張の前に、「面白い映画を撮る」ってのが大前提だと思う次第ですわ。

悪役も魅力ゼロでユアン・マクレガーの無駄遣い。

アクションはわりと良く出来てるけど、女性が大量の男性悪役を肉弾戦で倒す説得力が無いのでイマイチ盛り上がりに欠ける。
歌手だけ突然X-MENみたいになるのもどうなのかと。

もしかしたら長所なんて一つもないんじゃないのか?

『星屑の町』

のんとでんでんと渡辺哲を愛でる映画。
話は正直普通。
舞台で見たら面白いんだろうけど、そのまんま映画に持ってきただけってのは工夫が無さ過ぎかと。

「懐かしの昭和歌謡」ってのが余りにも「懐かしの」ラインナップ過ぎて、知ってるの「恋の季節」だけだったわ。
でもそこは知らなくても意外といけた。
のんの後ろにアブナイおじさんが笑顔で並んでるだけで楽しい。

一方で、大平サブローとおじさんだけで全く知らない昭和歌謡を結構な時間とって歌われるのはキツかった。
舞台だと見どころだとは思うのだけど。

ウダツの上がらないおじさんが、結局最後まで余りウダツは上がってないのがミソ。
でもほんの少しだかウダツが上がるバランスの妙。
凄い感動とかでなく、ちょっとニヤケるくらいの感じ。
エッセンスは良いのに通してみると粗い。
舞台を原作として、脚本は全然別の人に任せた方が良かったのではなかろうかと。

のんは勿論、おじさん達も戸田恵子も好演。
演者の頑張りに見合わない、なんともビミョーな監督&脚本。
のんが好きなら全部我慢できる。
のんが好きじゃなければ全部厳しい。

『初恋』

三池崇史監督作品。
久々にちゃんとしてる方の三池崇史。

で、バイオレンスとかくだらない笑いといったいつもの要素もさるコトながら、恋愛モノとしての比重が結構高い。
そして恋愛パートがそこそこちゃんと面白いのよ。
「初恋」なんてらしくないタイトルだけど、ちゃんとラブストーリーしてる。

主演の2人がとてもイイ。
窪田正孝だからハードなアクションを期待してたけど、意外にもアクション担当は他の人に任せて主にドラマ担当。
クセのないスッキリしたキャラが、濃すぎる面子の中では逆に新鮮。

小西桜子も初めて見たけど、だからこその新鮮味が際立つ。
この2人だけは三池崇史版「天気の子」みたいだった。

濃ゆいメンバーは、上手な人達が伸び伸びと演っててとても楽しい。
でもその中で抜群にに輝いてたのがまさかのベッキー。
期待してなかったぶん余計に良かった。

染谷将太の圧倒的小物感。
内野聖陽の色気。
滝藤賢一の美味しいとこ持ってく感じ。
藤岡麻美の言われてみればのディーン感。
村上淳も格好良かった。
何でもあるユニディ。
みんな魅力的。

が、やっぱりベッキー。
キレッキレでしたわ。

最後の舞台ではもうちょっと工夫したアクションが見たかったし、あのアニメもちょっとどうなんだろうって思わなくもないし、序盤の脚本のモタつきも気になる。
それでも圧倒的に長所の方が多い、面白い三池映画でした。

『ミッドサマー』

田舎のカルトっぽい集落の謎の伝統行事に巻き込まれる話。
上田と山田の出てこない海外版TRICK(深夜枠)って感じ。

ホラーなのかしら?
サイコサスペンスなのかしら?
大きな音とかでビックリさせるタイプじゃなくて、ただひたすら厭な感じが持続するキモチワルイ(褒め言葉)映画。

スウェーデンの白夜が舞台だからずーっと明るくて新鮮。
最近ホラーでもそうでなくても、夜中に黒人たちが組んず解れつしてて何も見えない映画がチラホラあったから、まぁ見やすいの何のって。
で、明るい世界で絶妙に厭な感じを出すのは凄い。

キモチワルイ独自の風習が一周して面白くなっちゃうのもTRICK感がある。

ストーリーも何もないようなもんだし、誰にも感情移入出来ないし。
テンプレストーリーを客観的に眺めるコトで、よりヤバい祭りに紛れ込んじゃった感は楽しめるかと。

ボカシの入るシーンがあったけど、映画でコレ挿れられちゃうと急にギャグシーンみたいになっちゃって興醒めするからホントやめて欲しい。
細かいディティールにまで凝った作品だから特に残念。

主演のフローレンス・ピューのムチムチ感が素晴らしい。
何処かで見た半端なイケメンだと思えばトランスフォーマーのジャック・レイナーか。ファンの人にはある意味眼福でしょう。
ウィル・ポーターも相変わらずのムカつくフェイスで良かった。

『T-34 レジェンド・オブ・ウォー ダイナミック完全版』

久々のロシア映画。
去年公開されたものに追加シーンを加えた完全版。
通常版(?)が凄い評判が良かったので、じゃあ観てみましょうかと。

で、コレがスーパー面白いでやんの。
140分弱もあるけど全くダレない。
素晴らしい戦車映画だわ。

「ジョン・ウィック」とか「バーフバリ」みたいな、「こんなに新しいアクションの見せ方がまだあったのか!」っていう驚きと興奮を味わえます。

前に観たロシア映画「オーガストウォーズ」も面白い戦車映画だったけど、それを更に洗練させた感じ。
砲塔が止まってから4つ数えるのは「オーガスト〜」でもやってたけど、ロシア戦車映画の様式美なのかしら?

細かいコトは気にせずに、熱い演出に特化してて好印象。
格好良さ重視のエンタメ戦争映画ももっと作って欲しいものです。

戦車乗りがみんなキャラが立ってて魅力的。
過不足無いホント最適な量で描かれるロマンスもイイ塩梅。
普通の映画だと雑に感じるヴォルチョクの不死身っぷりも、この映画ならむしろ熱く盛り上がるポイントに。

最高の戦争アクション、格好イイ主人公、気のイイおっさん、美人なヒロイン、味のある敵。
ホント素晴らしい映画でした。

『1917 命をかけた伝令』

本国がどうかは知らないけれど、日本ではやたらと全編(擬似)ワンカット撮影ってのを全面に出した宣伝で。
叙述トリックと一緒で、長回しもそうと知らずに観てから気付いた方が絶対面白いと思うんだけどなぁ。
特に「全編」ってプッシュされちゃうと、シーンの繋ぎ目とかを気にして観ちゃうし。

とはいえ、やっぱり凄い撮影技術。
こりゃアカデミー賞も獲るわな。
ロジャー・ディーキンスの技術デモ映像みたい。

ただ、映画としては逆にカットの重要性を認識させられるという。
時間経過とか人物描写はワンカットじゃ色々厳しい。
擬似ワンカットにしても、暗転からの時間経過は反則な気がするし。

コレは映画というより、アトラクション。
「ダンケルク」もそんな感じだったけど、それよりも更に体験型。
映画館で観ないと何の意味も無いくらい。
何も考えずにただ体験する。
細かいコトは気にしない。
脚本の妙を楽しむ映画じゃないし。
オープンワールドゲームの実写化っぽい雰囲気。

撮影技術は群を抜いてる。
他は至って凡庸。

中盤は結構眠い。
予告編で見せられちゃってるけど、それでもラストの全力疾走は燃える。

『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』

流石はフロムのアクションゲーム。
キビキビ動いて操作性抜群。

でもやっぱりフロムのアクションゲーム。
難易度高過ぎ。
死んで覚えるのにも限界が…。

もっともっと何度も死んで覚えれば進められるんだろうけど、腕も忍耐力も衰えたり社会人ゲーマーにキツイ難易度でして。

トライ&エラーはとても楽しいゲームだから、ホント自分の能力が残念でなりません。

どうにもこうにも諦めるまでは、剣戟も忍具もワイヤーアクションもどれも楽しかった。


『ヲタクに恋は難しい』

いや、ヤバいなコレは。
異次元のクソ映画だよ。
大画面で観る新春隠し芸大会です。

コメディなのにしんみりしたシーンが長いし、そこが壊滅的につまらない。
出来ないならドラマ要素なんて無くてイイのに。

ミュージカル仕立てにしてるけど、ファミレスで座ったまま歌うとか、独りで歩きながら歌うとかそんなのばかり。
それは節のついた独白であってミュージカルじゃないよ。
ちゃんと歌って踊れよ。
フルコーラスでかなり長いのもネック。

ララランドのパロディも、やるなら本気でやって欲しいよね。
屋上のダンスとか、横アングルだと何も無いのに、俯瞰になったらケーブルカバーが映ってるし。
キャッチャーなミュージカル曲が無いのも致命的。

そもそも20年くらい前の「オタク」観のままで作られてて、それを前提としたオタク蔑視で笑いを取ろうという姿勢が如何なものかと。
原作読んだコトないけど、「好きなモノに全力投球する素晴らしさ」が肝の話なんじゃないの?
全く反対の製作姿勢な気がする。
「ドラゴンクエスト ユアストーリー」と同じ感じ。
興味の無い人がお金の匂いに釣られて乗り込んできた感じ。

出演者は頑張ってたと思う。
感情を出さない役だから山崎賢人も鬼のようなイケメンを活かせてて良かった。
高畑充希も良かった。

でも脚本と演出が酷過ぎてどうにもならない。

オープニングは良かった。
あそこだけはミュージカル感があった。
あとはエンディングの残酷なパロディ曲も良かった。
あとの100分強は基本的に退屈。

『バッドボーイズ フォー・ライフ』

3作目なのに「フォー」とはコレいかに。

普通のアクション映画。
でも久々の続編にありがちな、「若手世代の新キャラ投入」「さも人間的な深みが増したかのようなドラマ性」っていうあんまり望んでない定番要素もあってイマイチ。

ドラマパートが死ぬ程つまらない。
つまらない上に滅茶苦茶な脚本。
出来ないならやらなきゃイイのに、アクション映画なんだから。

ただアクション前任のマイケル・ベイには及ばず。
ファンの贔屓目もあるかもしれないけれど、ドンパチエンタメに関してはやっぱ天才だもの。

アクションは劣るし脚本もつまらないなら続編にする必要ないじゃん。

カメオ出演でマイケル・ベイ登場が1番テンション上がりましたわ。

あとリタは良かった。
一緒に働きたい。

ハーフならいくらなんでももう少し黒人要素ないとおかしくない?
続編への色気の出し方も嫌いなタイプ。

『ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密』

解決編まで120分掛かるとかちょっとキツくないかと思ったけれど、そういう構成じゃなかった。
綺麗な三幕構成で、新展開になる度にそうくるかと唸らされる。

ただ割とストレートな作りなので、すぐにもう一回観たくなるような感じではないかな。
トリックの巧さよりは展開の巧さが目立つ映画。
丁寧な伏線もあるけど、それよりも役者の華でグイグイ引っ張ってる。

ちょっと捻った豪華キャストも良いチョイス。
コレが欠けてたら序盤は結構ダルくなってたはず。
だからこの面子を豪華と思わない人には総じてちょっとダルい映画なのかもしれない。

久々に見たドン・ジョンソンが変わらぬ格好良さで大満足。

アナ・デ・アルマスも眼福。
可愛い。

ダニエル・クレイグも基本的には周りに喰われまくってたけど、終盤で面目躍如。

監督&脚本はライアン・ジョンソン。
今作も前々作も変な映画だけど面白い。
たぶんスターウォーズだけは上手に作れないタイプの人かと。

『リチャード・ジュエル』

英雄が一転疑惑の人物になり…っていう、割と見たコトある感じの話。
FBIとかメディアはムカつく役回りだし、まぁ一応の逆転劇でもあるし実話モノにしては王道映画の作り。

ただ、主人公のリチャード・ジュエルが余りにもアレな感じの人で全然感情移入出来ない。
弁護士と同じタイミングで苛々させられる。
弁護士には抜群に感情移入させられます。
この辺はイーストウッドもワザとやってるんだろうなぁとは思いますけれども。
「司法やメディアのやり方はマズいけど、君たちもしっかり自分を律しなきゃだよ?」的な。

で、主人公に一切感情移入せずに見るとイーストウッドの手際の良さが際立ちます。
状況説明も人物紹介もサクサク無駄なく手際がイイのなんのってもう。

アカデミー賞にノミネートされたのはキャシー・ベイツだけど、個人的にはサム・ロックウェルがとても良かった。
「ジョジョ・ラビット」に続いて最高だった。

『パラサイト 半地下の家族』

もう令和も2年になるんだから、邦題でサブタイトル付けるのやめようよ。

パルムドール獲るし、アカデミー作品賞ノミネートされるしだからどんな社会派かと思ったけど、そこはポン・ジュノ。
ちゃんとエンタメしてて面白い。

社会派ではあるけど笑いもあるし、ホラーっぽくもなるし、お色気もあるし。
なんか色々詰め込んでるけどちゃんと社会派として成立してるというか、力技で成立させるテンポが絶妙。
劇中でも言ってたけど、大事なのは勢いなんだなと。

社長が無駄に甘い声で良かった。
奥様も美人で眼福。
娘さんも可愛い。

ソン・ガンホの顔面も味があって良し。
家族の底辺感も良い。
ただ、底辺でくすぶってるにしては全員有能過ぎやしないかとは思った。
まぁそこの無理矢理感をコメディ演出でスルッと捌いたのは上手いと思うけども。

韓国映画を観るたびに、テーマ性もエンタメ感も邦画に勝ち目はないなぁと痛感します。

リスペーークト!!

『ジョジョ・ラビット』

少年と脳内ヒトラーの話ってコトだけの事前知識で観に行きまして。
第二次大戦が舞台の軽いコメディかと思いきや、導入こそコミカルだけどとんでもなくハードな作品で。

戦争の悲惨さ、ナチスの横暴、ボーイミーツガールを絶妙なバランスで構成して、さらにそれが重くなり過ぎないようにコメディで包む。
で、コミカルにしてるからこそヤバさや悲惨さがより際立つっていう凄い映画。

ジョジョ可愛い。
ヨーキーも可愛い。
でもエルサはもっと可愛い。
そしてグレンツェンドルフ大尉が最高でしかなかった。

最初と最後の曲の挿れ方もキレがイイ。

『フォード vs フェラーリ』

なんか思ってたのと違ってあんまりvs感なかった。
フォード内での「現場 vs 偉い人」って感じ。

映画用に脚色してるのかもしれないけれど、フォード上層部のクソ野郎度合いが半端ない。
買う車を悩んでる人がコレ観たらフォードなんて絶対買わないと思う。

で、せっかくハイレベルな悪役を用意したのに、実話に基づいた話のせいでただ不愉快なだけに。
あのレース結果とかあのラストとかを史実として知ってて観たならまた違うんだろうけど、知らないで観ると嫌な奴が完勝するっていうある意味衝撃のラストに。

2時間半もあるからちょっとダレるところもあるけれど、レースシーンは爆音でテンション上がる。
マット・デイモンとクリスチャン・ベールの熱い漢の話も盛り上がる。
そこからのあの展開、あのラスト。
モヤモヤするなぁ。

『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』

40分くらい追加されたんですかね?
かなり出番の増えたキャラがいたり、新キャラも出てきたり。
でも全体的にネガティブな面の多い補完になってるかと。

ネガティブ要素が増えるのは別に悪いことじゃない。
既存のシーンも全然意味合いが変わってきたりして面白い。
水原さんが泊まりに来るシーンの緊迫感とが凄いし。

でも、一本の映画としては前の方が完成度高いと思うなぁ。
3時間はちょっと長いし。

『カツベン!』

年末にダラダラ観てクスクス笑うには丁度良い。
でも流石に少しダラダラし過ぎ。
特に終盤の追っかけっこの退屈さたるや。

あんまりやり過ぎない丁度良いバランスの竹中直人が良かったくらいで、あとはコレといって特に…。

切り貼り映画で盛り上がるかと思いきや、そこもなんかニュルっと流されてしまい。
全体的に締りのないドタバタばかり。

テレビの年末特番とかで観るならイイけど、お金払って劇場で観るにはちょっと物足りない。

『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』

あのエピソード8からよくまあ持ち直したなと。
J.J.エイブラムスはよく頑張ったなと。
凄い大変だったと思う。
ただ、とんでもないクソ映画でもあると思う。

世界中が注目してる大作映画でここまで脚本が雑な作品ってのはそうそうお目にかかれない。
冒頭の字幕でいきなりアゴ外れるかと思ったもん。
まぁどう見ても原因は前作なんでしょうけども。

前作でやっとかなきゃならなかったコトも今作でやらなきゃならないから雑な上に猛烈なテンポ。
この猛烈なテンポのお陰で粗や矛盾に目が行きにくくなってるのは怪我の功名?

初っ端の唐突な字幕とか、唐突な悪役とか、唐突な心情変化とか、唐突な新設定とか全体的にかなりヤバい作り。
でもそのどれもがJ.J.の心中を察して余りある感じ。
全編に渡って「そりゃそうするしかないよねぇ…」と。

後半は開き直ったのかとにかくエモい演出のつるべ落とし。
監督の苦労を思いやりつつ細かいコトに目をつぶれば熱いシーンの連続で楽しい。

この3部作のラストの売りがオリジナルキャストでのランド復帰ってのは弱いなぁと思ったら、他にもちゃんと隠し玉が用意されててニンマリ。
グッと来たわ。

キャリー・フィッシャーのシーンも上手くやってた。
前作のフォース宇宙遊泳は流石にどうかと思ったけど、役者が亡くなってしまったから霊体でのシーンとか撮れないし、あそこで生かしておいたお陰でキャリー・フィッシャーがシリーズ完走出来たと思うとなかなか感慨深いものがあります。

ジョン・ウィリアムズの劇伴もキレキレで良かった。
エンドロールのBGMもみんなが聴きたいのを端から流してくれた感じで良かった。

あそこでメインテーマかけたらそりゃ興奮するけど、劇中でメインテーマ流すって、それこそ最後の最後に使う一度限りの大技だと思うけど、果たしてこの映画で使っちゃってイイのかという気もする。

C-3PO周りのエピソードはもう少しやりようがあったと思うけど、やっぱり時間がなかったのかねぇ?

愛すべきタイプのバカ映画になっちゃいはしたけれど、終わり良ければ感も勢いで醸し出したしまぁ良かったのではないかと。

『屍人荘の殺人』

浜辺美波ちゃんが可愛い。
神木隆之介も上手い。
それだけ。

監督とか脚本はやる気無いんじゃないの?
熱意も能力も不足してる感じがする。

中村倫也の出演も楽しみにしてたのに出番僅かで残念。
さも主役かのような宣伝だったのに…。
彼以上に魅力的なキャラを出せなかったのも痛い。

予告編映像には合ってたPerfumeも、エンドロールでかかると場違い感が凄い。

出演陣はみんな好演。
でも製作陣が台無しにしてる。

あと浜辺美波ホント可愛い。

『ルパン三世 THE FIRST』

久々の劇場版。
「LUPIN THE IIIRD」シリーズを劇場版にカウントするのはちょっと違う気がするし。

私事ですが、ルパン三世大好きでして。
TVシリーズもTVスペシャル劇場版もOVAも全部円盤で持ってるくらい好きなのよ。
ただ近年はクソみたいなTVスペシャルを乱発してまして、半ばお布施として買ってる面もありつつ。
TVスペシャルもつまらないのが当たり前と思って観るようになってまして。

ただ、「次元大介の墓標」とか「パート5」とか、数年に一度素晴らしいのを出してくるから憎みきれないワケでして。
特に「パート5」なんてシリーズ集大成の大傑作だと思うし。

そんな中で公開された今回の劇場版。
監督&脚本はあの「劇場版ドラクエ」の山崎貴。
ああいうオチの付け方されちゃったら心がダメになっちゃいそうだったので、最大限にハードルを下げて挑みまして。

結果としては泣いてしまいましたよ。
諦めずにずーっと付いてきた数十年が報われたなと。
追いかけ続けてきて良かったなと。

カリオストロ路線の既視感バリバリの脚本だし、「監督解ってねぇなぁ」と思うところもあるけれど、でも、こんなにちゃんと作られた、ちゃんと作ろうという作り手の姿勢の見える、そしてお金もちゃんとかけたルパンは新鮮なのよ。
今年はTVスペシャルが2本も作られたけど、どちらもやる気の感じられない散々な出来だったもの。

今回はちゃんとしてるの。
劇伴の挿れ方ひとつからして違う。
「ここでコレ流したらそりゃグッとくるよ」っていうのをちゃんとやってくれてる。
テーマをかけるタイミング、サンバテンペラートをかけるタイミング。
最高。

アバンタイトルからのOPの入りは正直ガッカリした。
ここさえ格好良ければ後はどうでもイイくらいでいどんだからだけど、後が思いの外良かったからまぁイイかと。

OPの他にも次元のライフルとか、アクションを回想にしちゃうところとか、全体的に外連味が足りないのは残念。
でもそういう不満を出せるレベルになってるんだから有難い話ですわ。
でも帽子とステッキで決めるルパンは外連味十分で震える程格好良かった。

3DCGも結構なクオリティで頑張ってると思う。
アニメそのままじゃなくて、きちんとアレンジしてるのも好印象。
次元なんか結構攻めたデザインだと思う。

ストーリーとか、デザインとか、いくらでも攻められるコンテンツだったはずなのに、いつのまにか安定路線になっちゃって寂しかったもの。

そして何より劇場の音響での新しいアレンジのテーマをバックに「小林清志」って出るのはグッとくる。
パイロットフィルムから始まって、随分遠くまで来たもんだ。
やっぱりルパンは頭でキャストが出るのが様式美ですよ。

令和元年に、映画館で、フル3DCGの次元を小林清志が演る。
本当に感慨深い。
そして格好イイ。
ありがとう小林清志。

山崎貴はドラクエには興味なさそうだったけど、(少なくとも宮崎駿の関わった)ルパン三世には愛がある気がする。

タレント吹替も悪くなかった。
ってか藤原竜也は良かったし、吉田鋼太郎は鬼のように上手い。
広瀬すずも予告編が特に酷かったようで、本編では意外とすぐ慣れる。

ラストも大野雄二の歌謡曲で締める様式美。

最高でした。


『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』

すみません、ナメてました。
超面白い。
ぐうの音も出ない。
監督・脚本・主演のフィリップ・ラショーさんの猛烈な原作愛が溢れてる。

話の規模も映画だからと無理せずに、30分のTVシリーズ1話を贅沢に丁寧にお金と時間をかけて90分の映画にした感じ。

アクションもコメディも、「らしさ」を維持しつつ、単品でも楽しめるクオリティに仕上げているのは凄い。

お色気も非常に「らしい」仕上がり。
随所でグッとくる。
特にエレベーター前の香がグッとくる。

年初の劇場版アニメはTVスペシャルを同窓会でみんなで観てる感じ。
今回のはフィリップ・ラショーと観客との同窓会って感じ。

見た目、脚本、演出の全てがこのレベルの実写化はそうそうお目にかかれない。

吹替も神谷明&伊倉一恵でなく、山寺宏一&沢城みゆきにしたのもイイ判断かと。
やっぱり実写だもんね。
山寺宏一も沢城みゆきもアニメに寄せつつ、でも洋画吹替としてコレまた絶妙なバランス。

神谷&伊倉も別の丁度良い役で出ててそこも良いバランス感覚。

海坊主、槇村、冴子はアニメと同じキャスティング。
男2人は容姿も声も完璧な一方で、一龍斎春水は流石にキツイ…。

ラストも絶妙な「Get Wild」で締めるから徹頭徹尾最高。

『ブライトバーン 恐怖の拡散者』

ストーリーも演出も、見所は予告編に全部詰まってた。
それを超えるサプライズがなかったのは果たして映画のせいなんだろうか?

驚かせ方がワンパターン過ぎで飽きる。
グロはPG12とは思えない頑張りを見せてる。

低予算作品らしいショボさは全然感じないけど、でもまぁこんなもんだよね的な面白さに収まっちゃってはいる。

一番印象的だったのはエンドロールの曲かと。

『ターミネーター ニュー・フェイト』

色々無かったコトにして、改めて作った「ターミネーター2」の続編。
毎回毎回リセットしてるけど、「3」にも「4」にも「ジェニシス」にも付き合ってきたこっちの気持ちも考えて欲しいものです。

リンダ・ハミルトン主演のアクション映画として観ればまあまあだけど、ターミネーターとしては案の定な駄作。
シュワちゃんが全然出てこないし、出てきてからグングンつまらなくなっていくし。
今作のT-800の設定はちょっと酷過ぎるよ。

電磁パルスの件が丸々不要な脚本も酷い。

昔は丸出しだった全裸転送シーンにも色んな配慮が感じられるのは時代なんすかねぇ?
もうちょっとくらい見せてくれても良かったのに…。

リンダ・ハミルトンは最高に格好良かった。
「2」から地続きなサラ・コナー感がとてもイイ。
シオカラ声も最高。
「1」も「2」もサラ・コナーの話だから、その続編というならこうなるわなという作りではあるけど、「ガラガラ声の口の悪いお婆ちゃんがメインのアクション映画」っていう一見さんには近寄り難い映画になっちゃってもいる。

冒頭5分は凄い興奮したんだけどね。
そこがピークだったね。

結局「2」がいかに偉大かを再確認するだけ。

コレも無かったコトにして、シリーズは「2」で完結したコトにしよう。

『ジェミニマン』

60fpsの3Dで観賞。
ヌルヌル感は凄い。
まぁ家電量販店とかのテレビで流れてる補完機能での映像っぽい安っぽさも最初は感じるけど、そこは気にならなくなる。

3D表現も見たコトないレベル。
水の表現とか凄いわ。

でも肝心の話が震える程つまらない。
そして暗いシーンが多い。
だからアクション映画なのに眠くなる。

夜中にウィル・スミス同士が戦ってもよく見えないし。
「アス」どうよう背景に溶け込んじゃうの何の。

若スミスもそんなに驚きはなく。
結構前に「キャプテン・マーベル」で見ちゃってるし。

監督の意図した最高の環境で観たらまた違うのかもしれないけど、現状ではただただつまらない。
ゴミ脚本。

エンタメ大作(のはず)でここまでつまらない映画はそうそうお目にかからない。

『空の青さを知る人よ』

ベースラインだけなのにすぐに何の曲か判っちゃうガンダーラは凄いなと。

そこそこ面白い。
お姉さんも妹も可愛い。
オジサンの気持ちもよく解る。

松平健の存在は余りに脚本の都合で動き過ぎてちょっとどうかと思う。

健気な少年はパンツ見れて羨ましい。

タレント吹替だけど文句ない出来。
特に吉沢亮は素晴らしい。

ただ話としては少し盛り上がりに欠ける。

総じてまあまあなアニメ映画。

『フッド ザ・ビギニング』

弓アクション映画。
タロン・エドガートン主演。
映画としてはまあ可もなく不可もなく。

ベン・メンデルソーン目当てで観に行ったので、その点では大満足。
今回も素敵な中間管理職っぷりで何より。

現代アレンジで軽い時代劇。
日本でもチョンマゲとか古い言葉使いとか変えたりしてるのもあるし、コレはコレで悪くない。

ただお話が軽い軽い。
全編がタロンのプロモーションビデオのよう。
ハラハラドキドキも薄味。
ドラマも薄味。
アクションも悪くはないけどとにかく軽いのよ。

「キング・アーサー」より少し面白いくらいかな。

続編への色気出しまくりのラストだったけど、コレじゃ続編は無いだろうなぁ…。

『クロール 凶暴領域』

ハリケーンとワニの合わせ技パニック映画。
そこそこの面白さはちゃんとあるので、ジャンル映画としては及第点。
ただ、目新しさは特に無く、CG技術を別にすれば10年前でも20年前でも作れたであろう映画。

主人公もパパも耐久力高過ぎ。
主人公補正にしたって度が過ぎておろう。

主人公は美人さんだったけど、もう少しお色気が欲しかった。
オープニングでお色気終了ってのはこの手の映画として寂しい。

ポイントで観たからまぁイイけど、1,900円払うとなると微妙かな。

一番ビックリさせられたのは木だし。

『スペシャルアクターズ』

「イソップの思う壺」はクソ映画だったけど、とはいえ単独監督作品じゃないしというコトで、こっちが上田慎一郎監督の「カメ止め」後の一発目の長編映画。
でもやっぱりクソ映画。
んー、一発屋だったのかなぁ…

盗作騒動があったけど、インスパイア元の舞台の脚本が優秀だったってコトなのかなぁ?
売りのはずの脚本がとても粗い。

前作から感じた猛烈な熱量も無いし、無名なところは同じでも役者の魅力もだいぶ控えめになってるし。

前作は低予算ながらも、その予算内で出来るコトに全力投球してたけど、今作は少し増えた予算の範囲じゃキツそうなコトに手を伸ばしちゃった感じ。

「コンフィデンスマンJP」にハマった学生映画サークルが学園祭用に作った様な出来。
拙い芝居、チープな美術、ダルい編集。

次回作があったとしたら、公開初週は避けるだろうなぁ。

『ジョン・ウィック パラベラム』

前作の直後から始まるシリーズ3作目。
結局ストーリーが全然進んでないので、何ならコレ飛ばして次観ても大丈夫なくらい。
でもアクションに全力投球映画だから、まぁその辺はあまり気にならず。

今回も素敵なアクション満載で満足。
馬フーも新鮮。
ガンフーも相変わらずキレキレだし、犬フーとの相乗効果で見応えありあり。

終盤のバイクアクションは数年前の「悪女」の丸パクリなので残念。
バイクと日本刀に、更に今作ならではの「何か」が欲しかった。

ラストの格闘は長過ぎ。
キアヌ・リーブスの年齢的にもう格闘アクションは限界かな?
キレキレスタントマン上がりとの対戦はそれなりに見れるけど、ただの年取ったアクション俳優との対戦になると途端に動きがモッサリして見える。
相手役の優秀さを実感するシーン。
ニセ伊武雅刀もキャラ的には良かったけどね。

久々の謎ジャパンと謎発音の日本語台詞。
こういうの久々ですわ。
たまには悪くない。

ハル・ベリーはアクションもさるコトながら美貌のキープが凄い。

コンチネンタル勢の活躍も増して大変喜ばしいし。

バレエおばちゃん何処かで見たなぁと思ったら「アダムスファミリー」か。
時の流れは…

キアヌの年齢的にもストーリー的にもシリーズとしての賞味期限としても次でラストかな?
最高のアクションとキャストで綺麗に盛大に締めて欲しいものです。
出来れば格闘戦は控えめで。

『ジョーカー』

凄いなコレは。
負の行動意欲を掻き立てられる。
会社に火を放ちたくなる。
深夜残業続きの末の休日出勤の帰りに観たから余計に。
色々上手くいってない人が見ると刺さるのなんの。

病気とか貧乏とかあそこまで不幸盛り盛りではないけれど、でも共感はできちゃう。
気持ちは痛いほどによく解る。

で、まぁ話自体はよくあるヤツで。
理不尽に圧し潰されて壊れちゃう弱者の話。
ただそれをホアキン・フェニックスのスーパー演技力で見せられちゃうと堪らないワケで。
階段で踊るシーンの美しさたるや?

バットマンのスピンオフだから仕方ないのかも知れないけれど、ブルース一家のお馴染みのアレは何度見せられるんだよとは思う。

『ヘルボーイ』

リブート。
前よりもB級感が増した気がする。
悪い意味ではなく。

とても丁度良い。
見たいアクションをちゃんと見せてくれるし、無駄に重いテーマとか無いし。
ジャンル映画はこういうのでイイんだよ。
イアン・マクシェーンとか相変わらずエロい格好のミラ・ジョボビッチとか、それなりに豪華なキャストだし。

ダイミョウ役が韓国人俳優なのも、日本人俳優の層の薄さが悪いワケだし。
まぁ、あんなに典型的な韓国人顔にせんでもとは思うけど、別に悪い俳優さんでもなかったし。

劇伴がハードロックなのもまた良し。
ストーリーなんて端から期待してないから、コレくらいテンポ良く都合良く進んでくれて問題無し。

R15+だそうで。
中学生くらいには観せてやってもイイ気がするけどなぁ。
むしろその辺向けじゃないの?

『惡の華』

邦画の限界を感じる。
おっぱいもお尻も下着姿も見せない。
主人公(男)のお尻さえ見せない。
この話でこの自主規制なら、そもそも作らなくてイイんじゃないの?

「そこまでしか映せないからそのカメラワークなのね」っていうのがままある。
せめて観客にそうと気付かせないように上手い具合にカバーする技術を見せておくれよ。

ストーリーもたまに寝ちゃったかと錯覚するくらい荒っぽい展開のシーンがある。
佐伯さんが夜友達に電話したのは何だったの?
春日が自転車で結構な距離を逃げたっぽいのに、佐伯さんはどうして場所が判ったの?

全体的にダイジェスト感があって、主人公が謎の激モテ体質なだけの映画になってる感もある。

登場人物の行動原理がよく解らなくてもそこは「思春期だから」で片付けても構わないと思うけど、「なんで脱がないの?」とか「なんでダイジェスト展開なの?」っていう大人の事情が透けて見える疑問は抱かせないように作って欲しいものです。

「若い女の子に過激な台詞を言わせる」ってのが即ち「尖った映画」ではなかろうに。

あ、ブルマとか水着のねっちょりした撮り方は良かった。

『HELLO WORLD』

よくわからない予告編だけの情報で観たら結構SFしててびっくりした。
イーガンとかノーランとかああいう感じにボーイミーツガールをまぶして新海誠風味もちょっと足した雰囲気の映画。

3D作画を2Dに落とし込むCGアニメ。
この手の技術も随分進歩したなぁと思うけど、本気の作画アニメにはまだまだ及ばず。

SF要素は結構イケてる。
最後のドンデン返しも嫌いじゃない。

でも人物描写が薄味なのが残念。
SF展開を活かすためには各キャラへの感情移入が不可欠な作りなのに片手落ち感がある。
終盤のスペクタクルシーンにあんなに時間割かずに、もっと人物の深掘りをして欲しかった。

あの逃走シークエンス、長い割に大して面白くないような…
手書きの背景動画は「おぉっ!」と思わされるけど、このクオリティのCGで背景動画やられても反応に困る。
世界に干渉する映像も「インセプション」だの「ドクター・ストレンジ」だの、年単位で古い映画がもっと凄いのを見せてくれてるんだから、今更ダラダラ見せられましても。
SF設定説明とか人物描写とかを削ってまでやる意味なかったと思う。

キャストは浜辺美波だけはちょっと微妙な感じ。
かうんたぁ
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