在宅避難促進に向けて、在宅避難のメリットとデメリットとは コロナ禍で避難の在り方は非常に変わり、避難所の定数は以前より減らさなければならないような状況下、在宅避難の重要性が問われる時代となりました。
避難所では、慣れない環境の中、多くの避難者との共同生活が余儀なくされ、プライバシーの確保も難しく、身体的、精神的な負担も大きくなることから、自宅が安全でかつ生活できる環境にあれば、在宅避難を一つの避難方法として選択いただくことを呼びかけます。一言で在宅避難と言っても、風水害時と地震発生時では避難の仕方が大きく異なります。いずれにしても、災害により被災した時に適した場所で安心して避難生活を送ることができるよう、準備をする必要があります。
在宅避難の最も大きなメリットは、住み慣れた自宅で避難生活を送ることにあり、一方、自宅で避難生活を送るためには平素の備えが欠かせません。住宅の耐震補強や家具、電化製品等の固定、おおむね1週間程度は生活できる食物、飲物の備蓄、トイレの確保などといった家庭の備えを十分に進める必要があります。
デメリットは、情報や物資が届きにくいことが想定され、独居の高齢者の方などは孤立してしまうことのないよう注意が必要です。こうしたデメリットを解消し、皆さんが安心して在宅避難を選択するには、日頃から地域や関係者と認識を共有し、協力体制を構築していくことが重要です。普段より向こう三軒両隣の精神を思い起こし下さい。
皆さんが、災害が発生した時、自宅が安全であれば自宅が避難所になり得るということを十分に理解し、自宅の安全性を高め、必要な備えをより一層深めていただけるよう、メリット、デメリットの解消策を確認して、平時からの準備を怠らないようお願い致します。
Tスタイル12月-1