岡崎進質問
市立病院の災害対策について、県から災害拠点病院の指定を受けているが、市内の病院と近隣市の災害拠点病院及び福祉避難所等との連携について問う。
茅ヶ崎市立病院は神奈川県より災害拠点病院の指定を受けており、また同時に、災害派遣医療チームDMATも派遣しなければなりません。昨年の北海道のブラックアウト時、災害拠点病院、重篤な救急患者の救命医療などを担う病院ですが、市立室蘭病院では市役所との連絡がとれず、非常用発電機を使ってすぐに電源を確保、救急の受け入れ体制を整えましたが、ブラックアウトから4時間目、周辺の4つの医療機関の要請で症状の重い患者の搬送がされてきました。近くの室蘭太平洋病院の院長も駆け込んで来て非常用発電機を確保したものの、60人ぐらいの重篤患者がいるということで、市立病院は、受け入れ体制をつくっている室蘭太平洋病院としては、非常用発電機はあるものの燃料は2日間しかない。当時の状況では1週間以上停電が続くかもしれないという最悪の情報をあったため、最悪の事態を想定しないといけないということで、電源を失うと命の危機にさらされる患者たち、深刻だったのが人工呼吸器を持った患者たちをどう対応するか悩んだと報告がありました。
そこで、市内の病院、近隣市の災害拠点病院及び福祉避難所との連携ということで、各施設の状況の把握や非常用発電機の有無、患者数、市内の病院は幾つかのグループの病院と思いますが、発災時の対応について協議しているのかどうか伺います。
次に、災害拠点病院となっている茅ヶ崎市立病院の非常用発電機の燃料の確保について伺います。
佐藤市長:
市立病院におきましては、平成10年に神奈川県より災害拠点病院の指定を受けており、災害拠点病院は、重篤救急患者の救命医療を行うための高度の診療機能、地域の医療機関への支援機能ほか、DMATの受け入れ及び派遣機能などを担い、神奈川県を初め市内医療機関と連携しながら、災害時に医療救護活動の中心となる病院として位置づけられている医療機関でございます。そのため、市立病院では、災害の発生に備え非常用発電装置を設置し、電源確保に努めております。なお、詳細につきましては副院長より御説明いたします。
◎内藤喜之 理事・副院長
災害が発生した際、市立病院では、神奈川県が災害協力病院として指定している茅ヶ崎徳洲会病院、湘南東部総合病院、寒川病院を初め、その他市内医療機関と連携し、地域における医療救護活動を実施することとしております。また、神奈川県と連携し、重傷病者の広域医療搬送等の医療活動を実施してまいります。災害発生時には市長を本部長とする災害対策本部を設置し、統括調整部のほか各部が組織され、市立病院につきましても、市立病院部として統括調整部保健医療対策班から提供される市内の医療機関の被災状況や診療状況の情報に基づき、医療機関や医療救護所と連携しながら必要に応じた医療救護活動を実施してまいります。また、保健所において設置される災害医療対策会議におきまして、平時においては災害時の医療救護体制の検討を行い、発災時においては医療ニーズの情報収集及び関係機関との連絡調整を担うこととなっております。災害が発生した場合には、広域災害救急医療情報システムを活用して、全国の医療機関の被災状況や診療体制、電力の使用可能時間などライフラインの状況を把握することが可能で、訓練におきましても運用させ、災害時に適切に活用できるよう備えております。
市立病院では、実際の災害を想定し、以前より災害対応訓練を行ってまいりました。訓練内容といたしましては、病院災害救護本部の設置運営訓練、市内の他の医療機関からの搬送受け入れを想定した訓練、患者及び職員の消火避難誘導訓練、茅ヶ崎消防との合同によるトリアージ訓練、地域の避難所からの傷病者を想定しての救急搬送やトリアージ訓練などの合同訓練、災害拠点病院である藤沢市民病院との搬送依頼訓練などを行ってまいりました。引き続き他の医療機関との連携を図りながら、災害発生時に備えた訓練を充実させてまいります。
続いて、市立病院の非常用発電設備の燃料の確保についてお答えいたします。
市立病院では、災害発生時における医療提供体制を維持するため非常用発電設備を設置し、電力の供給が停止した際には非常用発電機が作動し、72時間の電力供給が可能となっております。非常用発電装置は重油を燃料としており、平常時から常時3万リットル以上をタンクに貯蔵するとともに、災害発生時には、その確保が不可欠となってくることから、本市が締結している災害時における燃料の調達に関する協定により、優先的に調達、供給を受けられることとなっております。医療機関といたしましては、電力供給の停止は、治療行為ができない、または制限されることとなり、患者さんにとって命の危機にさらされることとなることから、病院機能を維持するためには医療機関への電力供給は不可欠と考えております。なお、市立病院では、災害発生に伴い、神奈川県や保健所から提供される市内の他の医療機関で受診困難な患者さんについての情報もとに、状況に応じて受け入れを行ってまいります。
◆質問
市内の透析患者数と透析病院について、非常用発電機の有無を確認しているのかどうかお伺いいたします。
災害時に医療支援をする保健所は予備電源を持っているのかお伺いいたします。
それと、どんな災害があっても想定外をなくす努力は怠れないのですが、茅ヶ崎徳洲会病院、湘南東部総合病院、寒川病院について、自家発電装置の有無や稼働時間についての把握をしているのかどうか、また、休日急患センター等の非常用発電装置の有無、稼働時間の把握があるのかお伺いいたします。
ブラックアウト対策の中で、人工呼吸器使用の患者に対するヒアリングを行っているという話もありましたが、命に直結する部分ですので、変動はあるもののどのくらいの方が在宅で利用しているのか、大枠把握されているのかお伺いいたします。よろしくお願いいたします。
連携する病院等の自家用発電機に関しては稼働時間を把握していないということですので、ぜひ把握するようにお願いをしたいなと思います。
◎中田和美 副所長
透析患者数につきましては、昨年9月の透析病院アンケート結果によりますと、市外からの患者さんも含め432人でございます。市内の透析病院につきましては、停電時の対策といたしまして全て自家用発電機を備えておりますが、稼働時間につきましては現状では把握してございません。また、保健所庁舎につきましては、神奈川県の所有の建物となり、自家用発電機は設置されてはいるものの、消防施設や避難用の設備、非常用電灯程度の電力を想定するものでございます。さらに、休日急患センターは、現在、地域医療センターとして設置されておりますが、自家用発電機を備え、稼働時間は72時間でございます。
次に、人工呼吸器使用者数につきましては、管内で令和元年6月末現在で24人と把握しており、対象者につきましては、バッテリー等の電気対策の促しと、地区によっては浸水等にライフラインがとまる可能性もあることをお伝えして、避難行動計画を作成中でございます。
◎内藤喜之 理事・副院長
市立病院では災害医療対策会議に委員として参加しており、災害発生時のみならず平時におきましても、会議を通じて災害時医療救護活動に関する情報の共有を行っているところでございます。災害協力病院の自家発電装置の状況につきましては、茅ヶ崎徳洲会病院及び湘南東部総合病院における設置を承知しておりますが、稼働時間につきましては把握はしてございません。
市立病院の災害対策について、県から災害拠点病院の指定を受けているが、市内の病院と近隣市の災害拠点病院及び福祉避難所等との連携について問う。
茅ヶ崎市立病院は神奈川県より災害拠点病院の指定を受けており、また同時に、災害派遣医療チームDMATも派遣しなければなりません。昨年の北海道のブラックアウト時、災害拠点病院、重篤な救急患者の救命医療などを担う病院ですが、市立室蘭病院では市役所との連絡がとれず、非常用発電機を使ってすぐに電源を確保、救急の受け入れ体制を整えましたが、ブラックアウトから4時間目、周辺の4つの医療機関の要請で症状の重い患者の搬送がされてきました。近くの室蘭太平洋病院の院長も駆け込んで来て非常用発電機を確保したものの、60人ぐらいの重篤患者がいるということで、市立病院は、受け入れ体制をつくっている室蘭太平洋病院としては、非常用発電機はあるものの燃料は2日間しかない。当時の状況では1週間以上停電が続くかもしれないという最悪の情報をあったため、最悪の事態を想定しないといけないということで、電源を失うと命の危機にさらされる患者たち、深刻だったのが人工呼吸器を持った患者たちをどう対応するか悩んだと報告がありました。
そこで、市内の病院、近隣市の災害拠点病院及び福祉避難所との連携ということで、各施設の状況の把握や非常用発電機の有無、患者数、市内の病院は幾つかのグループの病院と思いますが、発災時の対応について協議しているのかどうか伺います。
次に、災害拠点病院となっている茅ヶ崎市立病院の非常用発電機の燃料の確保について伺います。
佐藤市長:
市立病院におきましては、平成10年に神奈川県より災害拠点病院の指定を受けており、災害拠点病院は、重篤救急患者の救命医療を行うための高度の診療機能、地域の医療機関への支援機能ほか、DMATの受け入れ及び派遣機能などを担い、神奈川県を初め市内医療機関と連携しながら、災害時に医療救護活動の中心となる病院として位置づけられている医療機関でございます。そのため、市立病院では、災害の発生に備え非常用発電装置を設置し、電源確保に努めております。なお、詳細につきましては副院長より御説明いたします。
◎内藤喜之 理事・副院長
災害が発生した際、市立病院では、神奈川県が災害協力病院として指定している茅ヶ崎徳洲会病院、湘南東部総合病院、寒川病院を初め、その他市内医療機関と連携し、地域における医療救護活動を実施することとしております。また、神奈川県と連携し、重傷病者の広域医療搬送等の医療活動を実施してまいります。災害発生時には市長を本部長とする災害対策本部を設置し、統括調整部のほか各部が組織され、市立病院につきましても、市立病院部として統括調整部保健医療対策班から提供される市内の医療機関の被災状況や診療状況の情報に基づき、医療機関や医療救護所と連携しながら必要に応じた医療救護活動を実施してまいります。また、保健所において設置される災害医療対策会議におきまして、平時においては災害時の医療救護体制の検討を行い、発災時においては医療ニーズの情報収集及び関係機関との連絡調整を担うこととなっております。災害が発生した場合には、広域災害救急医療情報システムを活用して、全国の医療機関の被災状況や診療体制、電力の使用可能時間などライフラインの状況を把握することが可能で、訓練におきましても運用させ、災害時に適切に活用できるよう備えております。
市立病院では、実際の災害を想定し、以前より災害対応訓練を行ってまいりました。訓練内容といたしましては、病院災害救護本部の設置運営訓練、市内の他の医療機関からの搬送受け入れを想定した訓練、患者及び職員の消火避難誘導訓練、茅ヶ崎消防との合同によるトリアージ訓練、地域の避難所からの傷病者を想定しての救急搬送やトリアージ訓練などの合同訓練、災害拠点病院である藤沢市民病院との搬送依頼訓練などを行ってまいりました。引き続き他の医療機関との連携を図りながら、災害発生時に備えた訓練を充実させてまいります。
続いて、市立病院の非常用発電設備の燃料の確保についてお答えいたします。
市立病院では、災害発生時における医療提供体制を維持するため非常用発電設備を設置し、電力の供給が停止した際には非常用発電機が作動し、72時間の電力供給が可能となっております。非常用発電装置は重油を燃料としており、平常時から常時3万リットル以上をタンクに貯蔵するとともに、災害発生時には、その確保が不可欠となってくることから、本市が締結している災害時における燃料の調達に関する協定により、優先的に調達、供給を受けられることとなっております。医療機関といたしましては、電力供給の停止は、治療行為ができない、または制限されることとなり、患者さんにとって命の危機にさらされることとなることから、病院機能を維持するためには医療機関への電力供給は不可欠と考えております。なお、市立病院では、災害発生に伴い、神奈川県や保健所から提供される市内の他の医療機関で受診困難な患者さんについての情報もとに、状況に応じて受け入れを行ってまいります。
◆質問
市内の透析患者数と透析病院について、非常用発電機の有無を確認しているのかどうかお伺いいたします。
災害時に医療支援をする保健所は予備電源を持っているのかお伺いいたします。
それと、どんな災害があっても想定外をなくす努力は怠れないのですが、茅ヶ崎徳洲会病院、湘南東部総合病院、寒川病院について、自家発電装置の有無や稼働時間についての把握をしているのかどうか、また、休日急患センター等の非常用発電装置の有無、稼働時間の把握があるのかお伺いいたします。
ブラックアウト対策の中で、人工呼吸器使用の患者に対するヒアリングを行っているという話もありましたが、命に直結する部分ですので、変動はあるもののどのくらいの方が在宅で利用しているのか、大枠把握されているのかお伺いいたします。よろしくお願いいたします。
連携する病院等の自家用発電機に関しては稼働時間を把握していないということですので、ぜひ把握するようにお願いをしたいなと思います。
◎中田和美 副所長
透析患者数につきましては、昨年9月の透析病院アンケート結果によりますと、市外からの患者さんも含め432人でございます。市内の透析病院につきましては、停電時の対策といたしまして全て自家用発電機を備えておりますが、稼働時間につきましては現状では把握してございません。また、保健所庁舎につきましては、神奈川県の所有の建物となり、自家用発電機は設置されてはいるものの、消防施設や避難用の設備、非常用電灯程度の電力を想定するものでございます。さらに、休日急患センターは、現在、地域医療センターとして設置されておりますが、自家用発電機を備え、稼働時間は72時間でございます。
次に、人工呼吸器使用者数につきましては、管内で令和元年6月末現在で24人と把握しており、対象者につきましては、バッテリー等の電気対策の促しと、地区によっては浸水等にライフラインがとまる可能性もあることをお伝えして、避難行動計画を作成中でございます。
◎内藤喜之 理事・副院長
市立病院では災害医療対策会議に委員として参加しており、災害発生時のみならず平時におきましても、会議を通じて災害時医療救護活動に関する情報の共有を行っているところでございます。災害協力病院の自家発電装置の状況につきましては、茅ヶ崎徳洲会病院及び湘南東部総合病院における設置を承知しておりますが、稼働時間につきましては把握はしてございません。