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企業法務に関する日々の話題、法曹界、法律関連の書評、法務系メディアなどなど  Since 2010

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株主間契約のとっつきにくさについて #legalAC

法務系Advent Calendar 2017の参加エントリーです。今年はとりまとめがなくて非常に助かります(^^)

私も流れに乗って(?)何かポエムを吟じてみようかとも思いましたが、テーマは「株主間契約」(Shareholders' Agreement ある会社の株主同士で締結する契約)にしてみました。個人的には、仕事上しょっちゅう出てくる契約類型であります。

株主間契約ですぐにイメージするのは合弁契約(Joint Venture Agreement)、つまり複数の事業者が共同で設立した会社を通じて共同で事業をするための契約ですね。わが社には「合弁会社」はないし、合弁を行う予定もないからあんまり関係ない、という方も多いかもしれません。ですが、「合弁」と言ってしまうとあまりないかもしれませんが、合弁に限らず企業活動では様々な経緯や事情で、複数人の当事者が一つの会社の株式を持つことは結構あって、その場合にはなんらかの株主間の合意が必要になってきますので、ひととおりはポイントを掴んでおいてほしい重要な契約類型だと思います。

他方で、株主間契約は中々取っ付きにくい、というイメージを持たれているように感じています。合弁契約に関するものの本も何冊か出ていて、私もたまに眺めてみますが、もちろん参考になるところも多いものの、実務的にはなんとなくしっくりこないというか、バシッとこれ一冊読んでおけばOK、というものが中々ないなと感じているところです。

そこで今日は株主間契約のポイントをざっくり整理してみたいと思います。

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ライトニングトーク(リーガルテック祭)#LegalTechLT に参加してきました

法務系ライトニングトーク資料10052017 from shibaken_law

本日、法務&知財系ライトニングトーク2017 <リーガルテック祭>に参加してきました。これまでの法務系LTと異なり、リーガルテックネタしばりなので、かなりアウェイ感を感じつつ臨んでみましたが、これがまたとてもためになりました。

とりいそぎですが、発表したスライドをアップします。時間を余らせてしまった昨年と異なり、今年は(良くない意味で)弁護士っぽい文字ぎっしりのスライドを作ってしまい押せ押せでしたが、その意味では本番プレゼンよりもこれをそのまま読んでいただいた方が意図が伝わるんではないかと思います。

伝えたかったことは、法務の世界でテクノロジーの発展ができるとすれば、それはやはりステークホルダーの価値向上(value up)と収益(profit)につながっていかなければならないはずで、そのためには、テクノロジーの面だけでなく、産業構造とその中核であるところの報酬のあり方との議論もセットになるのではないかということです。LTに参加するために英米の関係記事を漁っていましたが、さすがかの地ではその辺の意識が確立していると思いました。

運営のkataxさん、はっしーさん、Earlyさん、ありがとうございました!LTはどういう塩梅で実施するのがいいか、昨年来議論してきたところですがやはりいいものです。またやりましょう。

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The Financeにスチュワードシップコード改訂版に関する記事を寄稿しました

たまの更新といえばこの種のお知らせばかりになっていますが、本日、金融系ポータルサイトであるThe Financeさんに、
日本版スチュワードシップ・コード改訂 7つの重要ポイント」
と題する記事を寄稿しました(リンク先に記事があります)。

今回の記事のコンセプトは、スチュワードシップ・コード(SCコード)改訂の意味を理解するための「情報の集約」であります。

SCコードは、コーポレートガバナンス・コード(CGコード)と異なり、機関投資家に向けたものなので発行体企業の方からすると関わり方が若干遠いというか間接的になりますし、また「とっつきにくい」ところもあるのではないかと思います。一方で、SCコード、CGコードの両コードは「車の両輪」と言われ、発行体企業のご担当者としてもCGコードだけでなくSCコードを理解することは重要です(今回の改訂との関わりでは利益相反との関係での金融取引の顧客企業としての在り方が特に議論されました)。

ところが、できあがりのコードを読んだだけでは、その行間に込められた意味がわかりにくいのではないかと思います。これは様々な利害調整や配慮を経て、最終的に金融庁事務局でまとめられたものだからでしょう。

結局、SCコード改訂の問題意識を理解するためには、「SC・CGコードのフォローアップ会議」と「スチュワードシップ・コードに関する有識者検討会」の議論を追っていく必要がありますが、これがまた膨大で読むのは結構骨が折れます。そこで、今回の記事では、(紙媒体ではなく)ウェブメディアの特性を活かし、重要な改訂ポイントを解説する中で、特に印象的だったこれらの会議体の中での重要な議論や資料について、リンクを貼ることによって容易にアクセスできるようにしました。長い資料ではありますが、非常に刺激的な議論が多く展開されているので該当箇所だけでも確認してもらうことが有益と考えたためです。CGコード対応でもそうですが、SCコード対応ひいてはインベストメントチェーンの在り方もまた、我が国の金融系列グループや伝統的大企業の雇用慣行などに伴う構造上の問題と密接に関連していることが、これら会議体の議論を通じてわかるのではないかと思います。

ウェブメディア掲載だとリンクを貼ればすぐにアクセスしてもらえるところが良いですね。本稿が参考になると嬉しいです。

P.S. こういった書き物するときは既存論考には基本的には全て目を通すのが通常ですが、今回に限っては、超重要かつ現状唯一の参考文献である田中亘先生(有識者検討会メンバー)の「日本版スチュワードシップ・コードの改訂」(資料版商事法務5月号)は一通り書き終えるまでは読まずにとっておきました。田中亘先生による整理や先生のお考えを先に知ってしまったら、権威があり過ぎて流されてしまうので、まずは自分が重要だと感じたところを予断なくまとめてみようと思ったからです。それで田中先生のご論考は一通り書き終えた後で答え合わせ的に(?)拝読しましたが、やっぱり出す前に読んでおいてよかったと思いました(笑)。
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BLJ6月号特集「取締役会運営 これからのスタンダード」に寄稿しました

久しぶりの更新ですが、BLJ6月号特集「取締役会運営 これからのスタンダード」に
「コーポレート・ガバナンス・システムガイドラインの読み方と実務への落とし込み」
と題する記事を寄稿しました。

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経済産業省「コーポレート・ガバナンス・システムガイドライン」について、CGSガイドラインの「見どころ」と「課題・対策」という2本柱の構成で私なりのコメントをさせていただきました。

ガバナンスの議論は数年前までは「社外取締役をまず一人入れるかどうか」というある種外形的な側面を中心に語られていたのが、社外取締役が普及した今では、「取締役会改革」(と、必ずしも明示的には叫ばれていないものの「経営陣改革」)が改革の本丸となっています。これはつまるところ、会社が中々業績をあげられない構造的な問題は何なのか、ということや、役職員人事に関わることなど、かなりセンシティブなことにも切り込んでおり、明らかに求められるハードルが上がっているように感じます。金融庁の「フォローアップ会議」あたりからそのように感じていましたが、CGSガイドラインを読んで、ますますその思いを強めました。

政府の意向、関心が、こういった会社にとって極めてセンシティブとなりうる話題に移ってきているということは、事務局、それも特に経営陣がガバナンスに関心がないか、腰が重い会社の事務局にとってはますます苦労が多くなることと想像します。

拙稿でもこの点についてどうすればよいのか、答えがないなりに末尾に若干ふれていますが、本特集では、大杉謙一先生と松田千恵子先生のインタビューでも、この難しい問題に対応していかなければならない事務局の方々への配慮というか思いやり(「忖度」では決してない)が感じられる内容になっています。

事務局担当者の座談会もこのテーマでは今までなかったレベルで、充実した取り組みの情報交換がなされていると思います。

以上のように本特集は、現場実務を重んじる「BLJさんらしさ」を感じる企画であり、同じガバナンスをテーマにしても、旬刊商事法務とは切り口がだいぶ異なるところが面白いですし、実務上も参考になるところが多いと思います。

なお、CGSレポート(※CGSレポートとCGSガイドラインは殆ど同内容です)42頁で「本研究会で十分に議論できなかった事項」があげられていますが、個人的にこれからますます議論が盛り上がって欲しいのはこの中でも「グループガバナンス」ですね。日頃の相談を通じても、親会社、持株会社として、グループ会社に対してどこまで自主性を尊重し、どこまでリーダーシップをもって対応するか、という点は企業にとっても関心が高まっているように感じています。

以上、ご関心のある方はお手にとっていただけると嬉しいです。  
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法務系アドベントカレンダー打ち上げについて #legalAC

法務系アドベントカレンダー2016(AC)の打ち上げ(「アドベントカレンダー」なのに一部では「新年会」とも呼ばれた)が、昨日(1/6)開催されました。

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会場はご厚意によりクックパッドさんにラウンジをご提供いただき、お料理(共同幹事であるはややさんに会場のキッチンでその場で作っていただいたハンバーグがおいしかったです)とお酒をいただきながら、最適な環境で行うことができました。そして当初の想定を上回り、AC参加者全25名中20名もの方にご参加いただきました。

法務系アドベントカレンダーは、法務系ライトニングトークと並んで楽しみにしている方も多く、実際非常に有益なのですが、一方で、クローズドかつ少人数で、つまり公には言えないことも話せる環境で、それぞれがそれぞれのテーマを語るだけでなく、もっと双方向のやりとりができないかなと思って、テコ入れとして企画してみたのが今回の打ち上げであります(※1)。

(※1) もっというと、昨年ますます巨大化してしまった法務系ライトニングトークの振り返りを踏まえて、何年か前までには実際にあった、少なからぬ法務関係者の方々が欲しいと思っていた場を、現在において実現する試みでした。

そこで、幹事をご一緒したkataxさんと相談して、今回のACで何人かの方が取り上げていた以下の3つのテーマについて、ディスカッションしました。
  • 法務パーソンと弁護士のキャリア
  • AI・著作権
  • コーポレート・ガバナンス/コンプライアンス
結果としては非常に議論が盛り上がり、皆さん喜んでいただいたようで良かったです。公にすることが適切でない話もあるので、印象的なキーワードだけを拾うと以下のとおりでしょうか。
  • 今のキャリアのきっかけ
  • ワーキングマザー
  • フレックス勤務
  • 研究職への転換
  • 転職によるキャリア転換と会社のM&Aにより転換させられたキャリア
  • 応用美術とコメダ珈琲不正競争防止法事件
  • 人事と法務
  • 子会社への法務サービス提供
  • 平時と有事のコンプライアンス
  • 経験の伝承
  • 記録を残すことについて
  • 社内リニエンシーの当否
  • 猫の写真
  • 仮想法務先輩
  • 酔って後輩の肩に手を回す先輩
なんといっても今回は、kataxさんの当日の司会進行とアレンジメントが光りましたね。私などは当日はテーマ出しさえすればなんとかなるだろうと思っていましたが、kataxさんの鋭い問題提起と突っ込みがあったからこそ、本には絶対書いてない、そしてSNSにも書かれていないような参加者のコメントを引き出せたといえます。

最後に参加者の皆様お疲れさまでした。そして共同幹事のkataxさん、はややさん、ありがとうございました。
また今年の12月もやりたいですけど、今度は別の方が仕切ってくれないかなあ(笑)(※2)。

(※2)LTを含めて、これまでにあった場を失いたくない思いはありますが、とはいえ、話題の性質上、本来的には外の弁護士がでしゃばる(=仕切る。参加自体はもちろんありですが)のはあんまり向いていないのかなとは感じています。 
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