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ロシア及び旧ソ連諸国の客車に書かれている8桁コードは、所属鉄道支社及び車両の用途を示す。
これを知っていると、車両の外から所属支社や車内設備を知ることができる。

客車の場合、最初の桁は0(ゼロ)となり、以下の桁の意味は下図の通りである。
8d_vagon

所属鉄道支社
 8桁コードの2桁目、3桁目は所属鉄道支社を表す。番号表は以下の通り。

表1:客車の8桁コード(2桁目及び3桁目)

樺太庁陸地測量部調べ
XX 鉄道支社 所在地
01-04 オクチャブルスカヤ サンクトペテルブルグ ロシア
08 エストニア タリン エストニア
09 ラトビア リガ ラトビア
10-11 カリーニングラード カリーニングラード ロシア
12 リトアニア ビリニュス リトアニア
13-16 ベラルーシ ミンスク ベラルーシ
17-23 モスクワ モスクワ ロシア
24-27 ゴーリキー ニージニーノヴゴロド ロシア
28-31 北部 ヤロスラブリ ロシア
32-34 南西 キエフ ウクライナ
35-38 リヴィウ リヴィウ ウクライナ
39 モルドバ キシニョフ モルドバ
40-41 オデッサ オデッサ ウクライナ
43-44 南部 ハリコフ ウクライナ
45-47 プリドニプロ ドニプロペトロフスク ウクライナ
48-50 ドネツク ドネツク ウクライナ
51-53 北カフカス ロストフナドヌー ロシア
55 アゼルバイジャン バクー アゼルバイジャン
56 アルメニア エレバン アルメニア
57 グルジア トビリシ グルジア
58-59 南東 ヴォロネジ ロシア
61-62 プリヴォルジスカヤ ヴォルゴグラード ロシア
63-65 クイビシェフ サマーラ ロシア
67 西カザフ アクトべ カザフスタン
68-69 セリン アスタナ カザフスタン
71-72 アルマアタ アルマトイ カザフスタン
73-75 中央アジア タシュケント ウズベキスタン
76-79 スヴェルドロフスク エカテリンブルグ ロシア
80-82 南ウラル チェラビンスク ロシア
83-85 西シベリア ノヴォシビルスク ロシア
86-87 ケメロヴォ※ ケメロヴォ ロシア
88-89 クラスノヤルスク クラスノヤルスク ロシア
90-91 バイカル=アムール※※ トィンダ ロシア
92-93 東シベリア イルクーツク ロシア
94-95 ザバイカル チタ ロシア
96-97 極東 ハバロフスク ロシア
99 サハリン ユジノサハリンスク ロシア
現在は西シベリア支社に統合
※※ 現在は極東支社に統合

車両用途
 4桁目は車両用途を示す。一部の用途では5桁目も用途を示すのに使われる。対応表は以下の通り。

表2:客車の8桁コードの4桁目5桁目が示す車両用途
番号 用途
0 2人個室寝台車(リュクス、SV)
1 4人個室寝台車(クペー)
2 開放寝台車(プラッツカルト)
3 座席車
4 郵便車
5 荷物車
6 食堂車
7 職用車・特別車・技術車
8 管理外
30 兵員輸送車
38 低級座席車
76 囚人輸送車
77 電源車

製造番号

 5桁目~7桁目は各車両固有の製造番号で、000から始まる。一部の用途では5桁目は用途を示すのに使われる。

チェックコード
 チェックコードの計算法は以下の通り。
  1. 8桁コードの1~7桁目に、奇数桁目には2をかけ、偶数桁目には2をかける。
  2. それぞれの掛け算の答えをすべて足す。(ただし2桁の答えは、ぞれぞれの桁の数字を足す)
  3. 10から2で出てきた答えの下一桁を引く。
例えば、8桁コードの上7桁が 0993013だった場合、
0*2=0, 9*1=9, 9*2=18, 3*1=3, 0*2=0, 1*1=1, 3*2=6
となり、出てきた数字をすべて足すと、
0+9+1+8+3+0+1+6=28
下一桁を取って10から引くと、
10-8=2
となり、チェックコードは2と計算される。


8桁コード研究(総論)
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