2005年05月
2005年05月24日
デジタルパーマ・システムキュールなどの形状記憶パーマの原理★パーマ接術における クリープ期の重要性★
デジタルパーマ・システムキュールなどいろいろ命名されている形状記憶パーマが
流行る中、この連続加熱ロッドによるなぜ形状記憶と呼ばれるようなしっかりした
ウェーブ効率の高いパーマがかかり、なぜそうなるのか検証してみたいと思います。
以前に下記の「creep(クリープ)期の重要性」の事を書きましたが、
実際に何がどのように関わってウェーブ効率を高め
髪の剛性を上げ髪自体もどのような変化をするのか?
アイロン熱矯正理論も含めて深く追求してみたいと思います。
以前に書いたクリープ期の髪の状態を詳しく技術と平行して検証していきます。
まず今回の第一のキーワードは「ウェーブ効率を高める毛髪補修剤」に関しての
データーの検証です。
一番の問題点は以下のクリープ期にケラチンタンパクを投入した場合に2つの
結果をもたらします。
まず低分子・高分子ケラチンをハイダメージ毛に入れる場合は極端に既存の
PPT の流出した髪にはある程度の髪のコシが快復しますが、
ローダメージやミディアムダメージ毛では再結合すべきSS結合の
再結合のじゃまをしてウェーブ効率が落ちます。
特に低分子ケラチンやカチオン性ケラチンは極端な減力に荷担して
しまいます。補修剤であるべきケラチンPPTをウェーブ効率の概念からみると
逆に必要としません。毛髪先端のダメージ部分はあくまでカールをつける際に
小さなカールにならないように減力方向に作用します。
この時に、ケラチン補修剤ではコシが出るカールが出来るわけではないのですね。
現実に実験をするとクリープ期に低分子ケラチンを大量毛髪内にとどめると
このクリープ期を長く置きその間に気長なタンパク処理をして最後に2液処理で
定着させたカールは低分子ケラチンを使用しない毛髪のほうが、
遙かにキレイにカールが出ます。
タンパク処理した髪の方がウェーブ効率が低くなります。
従来型のケラチンタンパクはコラーゲンタンパクも同じですが、柔らかくパーマの減力に
作用してしまいます。
低分子系ケラチンをコシの出るケラチンと位置づけるのはかなり無理があるようです。
従来のケラチン補修の理論が、ことごとく結果の出ない屁理屈ではなかったかと
悩む方も出てくると思います。
パーマにおいては低分子ケラチン役割はあくまで減力であってパーマのコシには
あまり関与していないからですね。
こういった従来型の低分子ケラチンの本音を知る手厳しい方はこの事を
良くご存じであったと思います。
第二のキーワードは「ブリーチ毛を約30%のウェーブ効率を上げる高分子ケラトース」の
データーの話です。
1997年か1998年頃にγケラトース・αケラトースの高分子ケラチン(1万〜4万分子量)の
疎水性の高いエタノール水溶液希釈のブリーチ毛にもきっちりした大きなウェーブを
かけられるケラチンタンパク液を元レッドゲンの研究員の方が、日本に持ち込んで
その売り込みがありました。時期同じに日本ではすでにこの高分子ケラチンを繊維研究
の最前線で商品化に向けて特許が取られる寸前でした。
従来の低分子の補修の理論が確立していた日本ではブリーチ毛にしっかりしたパーマなど
目から鱗の状態であったにも関わらず誰もそのケラチンが、明日の毛髪補修のトップに
躍り出るなんて思いもせず、商談では誰も契約に至らなかったそうです。
この高分子ケラチンに関しての事ですが、
実際にSS結合が切れてシスティン酸が増してウェーブ効率が、極端に下がってパーマの
かかりは早くてもカールが出ずにだれてしまうブリーチ毛にウェーブ効率を30%アップ上げ
さらにダメージ部も新生部も同じウェーブ効率に平均化出来るケラチンタンパクが、登場して
クリープ期の補修概念が一転してしまったのです。
特にクリープ期の投入タンパクは内部補修よりも毛髪外側や大きなタンパク欠損箇所の
ダメージホール専用に髪の外側を中心にしっかり髪に張り付く補修できる
カチオン化されたγケラトースが特に効果がよく有効とされてます。
パーマ中間処理(クリープ期の重要な処理段階)に内部的水溶性低分子ケラチンで
ウェーブ効率を下げずにより疎水性になるこの高分子ケラチンで外側をしっかり
補修強化してしまう方法が、髪に本来のコシを与え大きなカールを形状記憶をさせられる
タンパクであったのですね。
>★パーマ接術における クリープ期の重要性★
>creep(クリープ)
>ずれる・変形する・たわむ
クリープという英語ですが、大地の地震・断層などでずれるプレートが
たわむ・ずれるという意味のことを言って、アミノ酸の結合にはいろいろな結合があっても
システィン結合のSS結合の硫黄結合が最強の髪の形状を確定する結合とされその部分の
ズレを生じパーマではその時期をクリープ期といいます。
通常のロッド巻きをしてパーマ1剤が反応している間もズレが生じるのですが、
SS結合のズレを終了したときからその分子間のズレを安定させてる時間を設けた時を
クリープ期と定めてます。
地震にたとえるとプレートが、ズレを生じても安定したズレではなくてあらゆるひずみ関係から
後から余震が、続くように髪もズレを誘発させた時にパーマや補修剤は水が、
ベースなのでアミノ酸の水素結合も切れてあらゆるズレの関係との複合的な力関係が生じ、
SS再結合に悪い影響してしまいす。
長時間のクリープ期を設け、結合的に安定させるロッドを巻いたままの乾燥や外側から
しっかり形状を支える補修し固定乾燥が必要になるわけです。
今の形状記憶パーマの作業工程に1剤還元軟化に縮毛矯正剤やストレートパーマ液を
使用している所が、最初に形状記憶を世間に広めました。このパーマを初めた所は
これらの縮毛矯正の還元剤を使用し、また今現在も専用剤などと名前を変えて使用していると思います。
これら1剤による還元軟化は「ずらす・変形させ・たわませる」 前にストレートのまま還元さえているのです。
加熱ロッドはあくまで、後に「ずれる・変形する・たわむ(creep)させる」為の道具であって
また熱が加わる事で、ウェーブ強化剤のγケラトースのエタノール水が蒸発して髪に強力に固定します。
>パーマにおける化学的変化・物理的変化を還元剤とロッドによる
>形状変化をさせますがこの時に還元終了後、分子再配列が全体として起きるのですが、
>共有結合以外の2次的結合が起き、実は最終的な酸化後のウェーブの持ちを最大限に
>持っていくには1剤の還元剤を速やかに除去しチオール基の活性をプレーンリンスや
>アルカリ土類金属塩などで封鎖し穏やかに約30分以上放置しなければ、
>この2次的な分子再配列ズレをコントロールできない。
髪のプレートを穏やかに時間をかけて安定強化させる実は形状記憶パーマとは
* 形状記憶パーマ = 理想的ウェーブの出せるパーマ
理論的に形状記憶パーマは理想的なパーマ を作る作業工程だということです。
>中間水洗後に作りたい大きさのウェーブを想定した太さのロッドを巻き直すか事前に
>巻いたロッドをそのまま装着したまま穏やかにcreepする時間を確保しないと
>ウェーブの形成を強化できない。
問題点が1つあるとするなら熱による熱変性の問題がどうしても乾燥固定と
熱の連続時間それにクリープ期の総体的な時間が長いと変性を伴うのではないか?
温度が高めだとより熱変性が起きるとされてます。あえてこれも否定できません。
変性=堅い髪
これもカール固定には多少なり必要と言う事としてどこまで髪のダメージがあるかと
言う問題にさかのぼるのでこの辺の反比例する損傷状態をどこで見極めるかは
やはり経験に頼るしかないと思われます。
>このクリープ期を再延長させまったく2液の酸化剤を使わずシスティン酸の生成を
>極限まで押さえてウェーブを作ろうという試みまで特許として公開されてます。
二液の酸化剤をどの位置で使うかでもウェーブ形成力が違ってくるので
この辺は髪質によりいろいろな方法があると思われあくまで理想パーマと考えれば
最後の保証的な2剤投与って事になると思われます。
2つの大手メーカーの特許は2液を使わず最低限度の損傷しか誘発させない方法で
2液は保証的な使い方も論じられてます。
クリープ期も大事ですが、クリープ期前に髪のプレートのズレを大きく考えないと
実は大きなしっかりカールは出来ないと思うところです。
単純にパーマ促進機とした使い方も従来の非常に弱い還元剤を熱で
ある程度カール状態に持って行く方法。
ノンアルカリに近い状態で還元剤と熱で目的であるカール状態に持って行く方法もあって
昔の本当に電熱パーマの使い方も間違った方法ではないのでこれも大事な理論として
確立していくと思われます。自由自在に操れるようなパーマではなく経験もかなり大事で
一番むずかしいのは還元の甘い状態でカールを作って無理矢理、熱でそのカール
を作ってしまったという状態が、失敗の原因のようです。
またケラトースだけでなくヒートケラチンや熱で硬化ガラス転化するキトサンなども
ケラチン補修された上から強烈に髪の剛性を上げる事ができる毛髪強化剤が、
ありますのでそれらを併用してより理想的カールを作れる形状記憶パーマが、
出来る事を願います。