ジュブナイルとライトノベル

  • author: oyasumi_inoshishi
  • 2007年11月13日

筒井康隆さんがファウストの新刊にラノベを書くって話題になっていますね。

筒井さんの作品だと、有名どころだと時かけとか七瀬シリーズとかは、ジュブナイル領域になるのかなあと。

青少年の成長や冒険を描いているのが「ジュブナイル」だと思って読んできました。
小学生の頃に一番多く読んだジャンルかしら。
今でも結構読みます。

ただ、ラノベっていうと、ほとんど読んだことがなくて。
ミステリ大好きで、ファウスト読んでたくらいかな?

でも、そこでもハマッたのは佐藤友哉作品くらいで、いまいちどうも…

というのも、イラストでかなりイメージが固定されるのが違和感あったんです。
結局、イラストに頼る部分が多いのが、ジュブナイルとのちがいなのかなぁ?
これならマンガで読んでしまったほうがいいじゃん!と思ってしまい。

ずっと読まず嫌いだったんですが、最近ちょっとずつ読んでいます。
平行してラノベに言及してる人の評論(大塚英志さん東浩紀さんとか)も。

イラストでのイメージ固定を、悪い方向に捉えなければ、なにか見えてきそう。
いい作品にめぐり合えればいいな。

ストーリーでも文体でも人物でもいい、とにかく新しい表現に出会いたい!


音楽とお話のラジオドラマ

  • author: oyasumi_inoshishi
  • 2007年06月05日

NHK-FMが好きです。
家でいるときはだいたいここ。

恒常的に聞き始めたのは受験で音楽史が必要ってわかった高2くらい?

はじめにはまったのは『ライブビート』と、『青春アドベンチャー』でした。

『青春アドベンチャー』はだいたい十回シリーズの、一回十五分のラジオドラマ。
受験で大好きな小説を封印していた私にとって一日十五分のこの時間はとても貴重で楽しみな時間だったんです。

最初に通して聞いたのは『アクアリウムの夜』。
ごく普通の高校生が、水族館の下に続くあるはずのない地下階段を発見したのをきっかけに人生が狂っていく…というお話。
SFとホラーとミステリと幻想(電波…?)が入り混じった作品で、毎日どきどきしながらきいたものです。最後のBGMで流れるピアノがまた怖くって怖くって…

その『アクアリウムの夜』が今再び放送中!!
毎日またまたどきどきしながらきいてます。
原作も読んでみたいんだけど…しばらくお預けだな。

最近の作品だと、土曜日のFMシアター『母の骨』も良かったです。
家の台所の神様に、毎日欠かさずおいしいご飯を供えを続ける母。人が作ったものを食べることを拒否し、工場で作られたスナック菓子類しか口にしなくなった娘。そんなホラーちっくな設定からはじまるんで、普通の怖い話系かと思ったら…
『家』の歴史、『人』の歴史にまで話は及んで、様々な謎がパズルのようにばしばしはまっていくラストは、なかなか爽快、感動。
思わず聞き入ってしまって、全然勉強できませんでした笑。

今再び受験生な私。そんなときにまた『アクアリウムの夜』を聞いているなんてなんか暗示的だなあなんて。

当時と違って今はネットやら遊びやらの誘惑に弱くなっているけれど、
またNHK−FM聞きながらがんばりたいものです。


三島賞っ!

  • author: oyasumi_inoshishi
  • 2007年05月16日

まさか、バクベアが三島賞とるとはっっ!

期待はしてたけど、普通に考えたら本谷さんかいしいさんだよなぁと思ってたので…(候補作は読んでないけど)

でも、佐藤友哉の『1000の小説とバックベアード』はほんと、いい作品でした!これでうちの近所の本屋にも入荷するかしら…

小説にしては人物像薄すぎで、作者が透けて見えすぎるのが嫌っていう人も多いだろうけど。

彼は小説の虚構性を分かっていてわざとやっているように思えます。

紙媒体の世界にリアルを感じることだけが小説を読む価値じゃないし、何にリアルを感じるかも人それぞれ。

なんか彼の作品も隙間な所をついていく作風なんで、ある意味文学賞では三島賞って妥当だったのかも。

久米田先生が賞をとったら、なぜか先行き不安になる。だけど佐藤友哉が三島賞とったらなんだかこれからの活動に希望がみえる。

この違いは何?
若さかしら…

ともかくお二人の作品はこれからも追い続けます!