2014年10月

30日、後楽園ホールで行われたOPBFミニマム級王座戦



高校3冠王者となるも、卒業後はプロの世界や大学には進学せず、ボクシングとは違う他の世界へ飛び込んでいた為、ブランクを作っていた王者原隆二。再びボクシングの世界へ戻ってきたが、ブランクを埋めるべく4回戦からスタート。
全日本新人王決勝の舞台では、既に4回戦のルーキー相手では頭一つ以上抜きに出た実力で全日本新人王を獲得。
キャリアを積みブランクを埋めていった原は、あれよあれよと日本王座を獲得し3度防衛すると、今年3月にはOPBF王座も獲得。気がつけば、世界主要4団体全てで上位ランクされる最も世界に近い存在へと上り詰めていた。

18勝(10KO)無敗。日本王座、OPBF王座を獲得し世界主要4団体で上位ランク。絵に描いた様なキャリアの積み方をした原は、同門のWBC世界ライトフライ級王者井上尚弥に匹敵する“怪物”田中恒成相手に初防衛戦。


昨今、プロ6戦目で世界王者となった井上尚弥を筆頭に、尚弥の弟である井上拓真、今回挑戦した田中恒成、拳四朗ら、ミニマム&ライトフライを主戦場となる様な元アマ王者らが続々とプロ転向。早期の王座挑戦を掲げている。
ただ、元オリンピアンでも、キャリア序盤は負け越している相手に戦い続け、徐々に元タイトル保持者、世界主要4団体傘下王座へ挑戦とレベルアップさせていくのが通例となっている。
それを考えると、井上尚弥や田中恒成の様な、早期世界挑戦を掲げる選手には難色を示す関係者も少なからず居るかも知れないが、無敗の王者(選手)に拘らなければ、キャリア序盤から世界王者と言う強豪相手にキャリアを積んで、何れはラスベガス、マカオと言った舞台で、アジア軽量級スター選手ノニト・ドネア、世界6階級制覇王者マニー・パッキャオの様に勝ち抜ける、フィジカル、メンタル、スキルを備わっていけば。と思ってしまう。

田中恒成のプロ5戦目での世界挑戦。世界王座獲得に期待よりも、その後の田中恒成が世界のボクシングシーンで輝ける存在になる事を期待したい。
原隆二vs田中恒成=ハイライト





30日、後楽園ホールで行われたOPBFミニマム級王座戦。




[OPBFミニマム級王座戦]


原隆二(大橋/OPBF-C,WBA#3,WBC#4,IBF#5,WBO#2)
vs
田中恒成(畑中/JBC#1,OPBF#1,WBA#9)



10R0分50秒TKO 勝者 田中恒成



◇昨年10月、3度防衛の日本ミニマム級王座を返上。
今年3月、ドニー・マバオとのOPBFミニマム級王座決定戦に出場。前日計量で体重超過の失態を犯したマバオ相手に、マジョリティ判定で王座獲得に成功していた王者原隆二。

昨年11月、世界ランカー=オスカー・レクナファをユナニマス判定で下し、プロデビュー戦を勝利で飾った元高校四冠王者田中恒成。
今年3月の2戦目には、世界ランカー=ロネール・フェレーラスを判定で下し、デビューより2戦連続で世界ランカーを撃破。
前戦となる7月、現WBC世界ライトフライ級王者井上尚弥がデビュー戦に4RKOで下したクリソン・オマヤオを、1RKOで撃破しOPBFミニマム級王座前哨戦を勝利している。



元高校3冠王者である原隆二も、卒業後にブランクを作り4回戦デビュー、新人王を経験。日本王座、OPBF王座と獲得し着実にキャリアを積み、世界主要4団体でも上位ランク。18勝(10KO)無敗をキープしていた原であったが、初防衛戦で王座陥落。
デビュー戦、2戦目と世界ランカーを撃破の元高校四冠王者田中は、現WBC世界ライトフライ級王者井上尚弥に負けず劣らずの怪物っぷりを披露。プロ4戦目で、無敗の王者原相手にOPBFミニマム級王座獲得に成功。





11月1日、アメリカ・イリノイ州で行われるWBO世界バンタム級王座統一戦。




[WBO世界バンタム級王座統一戦]


亀田和毅(日本/WBO-C)
vs
アレハンドロ・エルナンデス(メキシコ/interim WBO-C)



◇昨年8月、比国でWBO世界バンタム級王者パウルス・アンブンダに挑戦。世界初挑戦、無敗の亀田和毅はユナニマス判定で世界王座獲得。
12月には、イヌマエル・ナイジャラをユナニマス判定で下し初防衛に成功。
今年7月、元同王座王者プンルアン・ソーシンユーを相手に迎えた2度目の防衛戦。目の肥えた観客が多いアメリカ・ラスベガスの地で、絶好のアピールとなるKOと内容で防衛に成功している。レギュラー王者和毅は3度目の防衛戦となる。

昨年9月、後楽園ホールに登場のアレハンドロ・エルナンデス。元WBA世界スーパーバンタム級王者下田昭文とのノンタイトル戦を行い、ユナニマス判定で敗戦。
今年1月、再起戦となるメキシコ・バンタム級王座決定戦では、判定で王座獲得に成功。
3月には、比国の世界ランカー=マルビン・マバイットが保持するWBO InterContinentalバンタム級王座に挑戦。5RKOで下し再浮上のエルナンデス。
6月、WBO世界バンタム級レギュラー王者の亀田和毅が、日本で試合を行えないであろう配慮か。WBOが暫定王座を設け、ダニエル・ロサスとの暫定王座決定戦を行わせ、ユナニマス判定で暫定ながら初の世界王座獲得に成功している。暫定王者アレハンドロ・エルナンデスは、今回が初防衛戦となる。
亀田和毅=インタビュー
アレハンドロ・エルナンデス=インタビュー






11月22日、マカオで行われるWBO世界ウェルター級王座戦




[WBO世界ウェルター級王座戦]


マニー・パッキャオ(フィリピン/W=WBO-C)
vs
クリス・アルジェリ(/SL=WBO-C)



◇今年6月、WBO世界スーパーライト級王者ルスラン・プロボドニコフ初防衛戦の相手として対戦。世界初挑戦、無敗で世界王座獲得に成功したクリス・アルジェリ。

強豪相手の対戦が皆無であったアルジェリ。無敗の選手ではあるものの、プロボドニコフの突進力に圧される展開を予想した有識者も多かったはず。
しかし、長身を生かし左のリードを駆使した懐の深いボクシングは、ラウンドを重ねる毎にプロボドニコフを寄せ付けず、ポイントを挽回するアルジェリのボクシングが嵌まる展開が続き、予想を覆すスプリット判定で王座獲得に成功。

今回、世界6階級を制したパッキャオ相手に、プロボドニコフに続く予想を覆す勝利で、アルジェリが一気に世界2階級制覇を為し遂げるのか注目の一戦。
クリス・アルジェリ=ジムワーク

28日、神戸市中央体育館で行われたOPBFライト級王座戦。





[OPBFライト級王座戦]


中谷正義(井岡/OPBF-C,WBC#14)
vs
宇佐美太志(岐阜ヨコゼキ/JBC#9,OPBF#12)



判定3-0(119-111,118-110,118-111)勝者 中谷正義



◇今年1月、日本&OPBF2冠王者で世界ランカーでもあった加藤善孝とのOPBFライト級王座戦を、プロ7戦目で獲得していた王者中谷正義。5月には、強豪相手の対戦経験豊富な原田門戸(リッキー・シスモンド)を判定で下し、初防衛に成功している。

アマチュア出身で、昨年12月にプロ13戦目にしてマジョリティ判定で初黒星を喫していた宇佐美太志。今年4月の再起戦を2RTKOで勝利すると、今回の王座初挑戦に漕ぎ着けている。

2度目の防衛に成功の王者中谷正義。世界を見据えた場合、強豪犇めく階級だけに強気なマッチメークを期待したい所だが、王者中谷は今回がプロ9戦目。キャリアを積む上では最良とも言える防衛戦の相手を選択し続けているのかも知れない。アマ出身宇佐美は、プロ15戦目にして初の王座挑戦となったが王座獲得ならず。





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