2015年05月

プロ5戦目、プロ初の世界戦、プロ初の12ラウンドを戦い抜き、日本人最速での世界王座初戴冠を果たした田中恒成。



序盤、左右サイドへのステップに、左右の破壊力が存分に伝わるパンチに、キレとスピード。
田中恒成と言う選手の紹介がてらの動きが出来ていた印象。

中盤ノックアウトも期待させたが、後半戦に入り一転。
6Rから9R辺りは自陣コーナーへ戻る際もそうだが、明らかなスタミナ消耗とも言える表情に、試合中も相手(フリアン・イエドラス)の距離で戦う展開が増え、わざわさ不利となる打ち合いに付き合いパンチを貰うことも多々。

チャンスでもあったイエドラスも、序盤の田中の破壊力あるパンチを受けているおかげもあってか、イエドラス自身良いパンチが入っても不用意に長時間の打ち合いを避け、前進しようにも序盤の田中の攻撃での印象もあり、前進(攻撃)したくても食い止め抑えられる形となってしまっていた様にも思う。

仮に、イエドラスの様な重たいパンチで手数を出してくるタイプではなく、カウンターで一気に切り裂く様なキレのあるパンチを出してくるタイプであったら、田中の中盤の動きではダウンを喫する場面もあった様にも思える、危ない戦い方であったかも知れない。

終盤10Rに入ると、田中は左リードを出しながらサイドへステップを踏み、スピーディなボクシングを展開。中盤の動きが嘘かの様に、息を吹き返したキレとスピードには驚嘆。
それ(中盤の動き)が12ラウンドの長丁場を戦う上で休むラウンドであったとか、計算の上であれば更に驚嘆だが、それはないかと思う。

中盤からの展開が続き、イエドラスにリズムを乗らせてしまったら厄介だったが、10Rからのあの動きでポイントと形成を挽回していった部分では、19歳のプロ5戦目、あの気力(メンタル)は素直に凄いと思う。



減量苦の噂もあるが、19歳と言う年齢にプロ5戦目と言うキャリア。イエドラスの様な選手と初の12ラウンドを戦えた運の良さ。
注文をつけたい事が沢山ある試合内容にも思えたが、19歳の年齢にプロ5戦目で世界タイトルを手にしてしまった事実を考えれば、これから更に進化を遂げる可能性(のびしろ)がある事にワクワクする高揚感と期待感を感じながら、田中恒成と言う選手の試合を楽しんだ方が良いのかも知れない。






31日、静岡・ふじさんめっせで行われたノンタイトル8回戦。




[50kg契約ノンタイトル8回戦]


原隆二(大橋/WBA#8,IBF#12,WBO#9)
vs
ペッチナムチャイ・ソーサクンウォン(タイ)



2R1分56秒KO 勝者 原隆二



◇昨年10月、田中恒成(現WBO世界ミニマム級王者)相手のOPBFミニマム級王座防衛戦を、10RTKOで敗戦し初黒星と共に王座陥落していた原隆二。
世界主要4団体全てで上位ランクされていた原は、OPBF王座陥落でWBCランク(世界挑戦圏内)から外れるも他3団体ではランクに留まっており、その実力通りに格下タイ人を2RKOで下し昨年10月以来の再起に成功。





30日、愛知・パークアリーナ小牧で行われたWBO世界ミニマム級王座決定戦。




[WBO世界ミニマム級王座決定戦]


フリアン・イエドラス(メキシコ/WBA#10,WBO#1)
vs
田中恒成(畑中/WBA#2,WBO#2)



判定3-0(115-113,117-111,117-111)



◇2013年7月、ニカラグアでは日本でもお馴染みの世界3階級制覇王者ローマン・ゴンサレスに継ぐ存在とされていたカルロス・ブイトラゴとの暫定WBO世界ミニマム級王座決定戦で対戦(後に、WBOから暫定王座決定戦と認められず)。
地元メキシコでの戦いながら、これまで知名度のある強豪相手の対戦が皆無であったのと、攻め手に欠ける内容が響きユナニマス判定で敗戦。初黒星を喫していたフリアン・イエドラス。
その後、3連勝でWBO1位まで上り詰め王座決定戦出場に漕ぎ着けるも、ブイトラゴ戦同様に敵地でも勝利する決め手に欠け、世界初挑戦での王座獲得はならず。

2013年11月、世界ランカーのオスカー・ラクナファをプロデビュー戦ながら判定で撃破した田中恒成。
プロ2戦目も、世界ランカーのロネーリ・ファレラスに判定で勝利すると、昨年10月にはプロ4戦目で、(当時)世界主要4団体全てで上位ランクされ、OPBFミニマム級王者であった原隆二に挑戦。10RTKOで勝利し王座獲得に成功。
今回、プロ5戦目となる田中は、序盤と終盤を完全に試合を支配して、見事に日本人最速となるプロ5戦目での世界王座獲得に成功している。





今週末海外で行われる世界戦&主要試合=前日計量。



[WBC Silverウェルター級王座戦(29日・アメリカ・ニューヨーク州ブルックリン)]


アミール・カーン(イギリス/WBC・Silver-C,WBA#2,WBC#1,IBF#3/146.4lbs)
vs
クリス・アルジェリ(アメリカ/SL=WBO#1/146.2lbs)



アミール・カーンvsクリス・アルジェリ=公開計量

アミール・カーン



◇アミール・カーンが保持するWBC・Silverウェルター級王座へ、クリス・アルジェリが挑戦する形となった模様。




[WBA世界スーパーフェザー級王座決定戦(29日・アメリカ・ニューヨーク州ブルックリン)]


ブライアン・バスケス(コスタリカ/WBA#2/129.0lbs)
vs
ハビエル・フォルトゥナ(ドミニカ/WBA#3/130.0lbs)



ブライアン・バスケスvsハビエル・フォルトゥナ=公開計量





[IBF世界ライトフライ級王座戦(30日・メキシコ・バハカリフォルニア)]


ハビエル・メンドサ(メキシコ/IBF-C/107.2lbs)
vs
ミラン・メリンド(フィリピン/IBF#1,WBO#6/107.2lbs)









[WBC世界ライト級王座戦(30日・イギリス・ロンドン)]


ホルへ・リナレス(帝拳/ベネズエラ/WBC-C/135.25lbs→134.1lbs)
vs
ケビン・ミッチェル(イギリス/WBC#1/134.25lbs)



ホルへ・リナレスvsケビン・ミッチェル=最終記者会見

ホルへ・リナレスvsケビン・ミッチェル=公開計量




◇王者ホルへ・リナレスは、1回目の計量でライト級リミット135.0lbsを0.25lbsオーバーする135.25lbsだった模様。

※王者リナレスは、10分後に再計量すると134.1lbsとなり計量をクリア。




[IBF世界フェザー級王座戦(30日・イギリス・ロンドン)]


エフゲニー・グラドビッチ(ロシア/IBF-C/126.0lbs)
vs
リー・セルビー(イギリス/IBF#1/125.25lbs)



エフゲニー・グラドビッチvsリー・セルビー=最終記者会見

エフゲニー・グラドビッチvsリー・セルビー=公開計量




[IBF世界ウェルター級王座戦(30日・イギリス・ロンドン)]


ケル・ブルック(イギリス/IBF-C/146.25lbs)
vs
フランキー・ギャビン(イギリス/IBF#4/146.72lbs)



ケル・ブルックvsフランキー・ギャビン=最終記者会見

ケル・ブルックvsフランキー・ギャビン=公開計量




◇30日、イギリス・ロンドン興行。ホルへ・リナレス、エフゲニー・グラドビッチ、ケル・ブルックら王者の世界戦3試合の他、欧州や英国の王座戦4試合に元WBO世界ライトヘビー級王者ネイサン・クレバリーのノンタイトル戦も組み込まれた大興行となっている。






29日、後楽園ホールで行われた56kg契約ノンタイトル8回戦。




[56kg契約ノンタイトル8回戦]


大竹秀典(金子/SB=WBA#12)
vs
ピッサヌテップ・チャイヨンジム(タイ)



3R1分30秒KO 勝者 大竹秀典



◇日本スーパーバンタム級王座4度防衛に成功するも、怪我により指名防衛戦が行えず返上していた大竹秀典。
昨年11月、そこに舞い込んで来たWBAレギュラー世界スーパーバンタム級王者スコット・クイッグへの挑戦。
敵地英国へ乗り込み世界初挑戦で挑むも、3連続KO防衛中5度目の防衛戦であった強打の王者クイッグに大差判定で敗れた大竹。
昨年10月、神戸で日本人選手相手に判定で敗戦して以来の試合となるピッサヌテップ相手に、3RKOで勝利し再起に成功。





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