2015年10月

31日、ウクライナ・クリビリフで行われるWBC USNBC&NABFミドル級王座決定戦。




[WBC USNBC&NABFミドル級王座決定戦]


イェフゲン・ヒトロフ(ウクライナ)
vs
ジョシュ・ルテラン(米国)



◇2011年、アマチュア時代の世界選手権ミドル級決勝では、後のロンドン五輪ミドル級金メダリストで現ミドル級世界ランカー村田諒太(帝拳)に判定で勝利し金メダル獲得のイェフゲン・ヒトロフ。



イェフゲン・ヒトロフvs村田諒太



プロ転向すると、今年3月のホルへ・メレンデス戦まで序盤KOを繰り返し9勝(9KO)無敗とパーフェクトレコード。
しかし、4月の無敗のサウスポー=アーロン・コーリー戦で判定まで持ち込まれ初の判定勝利。



イェフゲン・ヒトロフvsニック・ブリンソン




前戦となる8月、8回戦で戦ったニック・ブリンソン戦では、第7Rまでは判定0-2(65-68,66-66,62-70)とKO以外には勝利がない状態となっての第8R。
2分を過ぎた所で連打を出したヒトロフがダウンを奪うと、レフェリーはカウントを取らず、8R2分30秒TKOでヒトロフが首の皮一枚の状態からの勝利となっている。



イェフゲン・ヒトロフ=ハイライト




◇プロ転向後は序盤KOが多かったヒトロフも、今年に入り選手レベルを上げ、無敗選手や地域王座獲得歴のある選手らと、3月、4月、そして前戦となる8月と、8Rまで戦う展開に持ち込まれている。

3月のホルへ・メレンデス戦では、スタミナ切れを露呈する内容も、最終8RでTKO勝利。
4月のアーロン・コーリー戦。アマチュア時代に世界を制したヒトロフも、無敗のサウスポー=コーリーの巧さに翻弄され、初の判定勝利。
8月のニック・ブリンソン戦。決め手に欠いたヒトロフはポイントでリードされるも、ダウンしたブリンソンのカウントを取らずに試合を停めたレフェリーに助けられ8RTKO勝利。



◇アマチュア時代の世界選手権を制した選手と言うこともあり、パンチの精度、抜群のタイミングで放つ右のクロスを代表するカウンターは逸品。
初の8Rまで戦った3月のホルへ・メレンデス戦では、スタミナ難も観られたヒトロフだったが、4月&8月には徐々に解消されてきた印象。

プロ11勝(10KO)無敗となる現在。
地域王座獲得歴のある選手レベル相手に、8Rまで戦わなければいけない展開に持ち込まれているヒトロフのボクシング。
前戦となる8月のニック・ブリンソン戦では、第7Rまででジャッジ1者が8ポイント差をブリンソンに付けており、技術は逸品ながら、やや単調とも言えるボクシングは地域王座獲得歴のある選手レベルになると、苦しめる展開には持ち込めないのかも知れない。



◇村田諒太が世界ランク入りする他、アマチュア時代にミドル級で表彰台に立つ経験を持つビジェンダー・シンも10月にプロ転向。
今や事実上のミドル級世界最強と目されているゲンナディ・ゴロフキンの対抗選手となるべく、アマチュア時代にミドル級で活躍した選手が次々とプロ転向している現在。初の王座戦出場となるイェフゲン・ヒトロフ。
今回、世界主要4団体傘下王座の決定戦と言うこともあり、一気に2冠王座獲得ともなれば、アマチュア時代やこれまでの戦績を考慮しても世界ランク入りは望めるかも知れない。
ただ、今回の対戦相手ジョシュ・ルテランも王座戦初出場の選手。ヒトロフが今年に入り戦ってきた選手レベルよりも落ちる選手である分、勝利以上に内容も必須となってきそうである。





前身であるA級賞金トーナメントから、2008年に『最強後楽園』と名称を変更。
2013年までに6大会行われるも、昨年は開催中止となっていた最強後楽園。

今回、『最強後楽園ミリオンマッチ』と名称を再び変更し、ワンマッチとして4階級で開催され、勝者には日本タイトル挑戦権獲得。来年のチャンピオンカーニバル出場が約束される事となる。

※MVP賞100万円、技能賞&敢闘賞10万円



◇2013年大会では、Sフライ級優勝の戸部洋平(三迫)がCCに王座決定戦で出場し日本王者へ。
Sフェザー級優勝の内藤律樹も、王座決定戦出場で日本王座獲得となっている。




[フライ級8回戦]


黒田雅之(川崎新田/JBC#2,OPBF#13/23勝(14KO)6敗3分)
vs
阪下優友(角海老宝石/JBC#3/13勝(8KO)5敗2分)



阪下優友=ジムワーク



◇元日本Lフライ級王者黒田雅之も、2013年の川崎で行われたWBA(R)世界フライ級王座(ファン・カルロス・レベコ)挑戦後は5戦2勝(1KO)2敗1分。
格下相手に2勝するも、村中優の日本フライ級王座挑戦、前戦今年6月にメキシコで対戦のWBC・Latinoフライ級王者マリオ・アンドレーデ(今年2月に前WBC世界ミニマム級王者オズワルド・ノボアとドローとして世界ランク入り)戦で2敗と世界レベルには苦戦を強いられている。


◇2013年、愛知・とよはしジムから東京・角海老宝石ジムへ移籍していた阪下優友。
移籍後は、4連勝(2KO)で村中優の日本フライ級王座へ挑戦し8RTKO負けするも、7Rまでは2者が3ポイント、1者が1ポイント差と、世界ランカー相手に接戦としており、日本ランクも上位をキープしている。





[バンタム級8回戦]


坂本英生(フジタ/B=JBC#1,SF=OPBF#10/16勝(5KO)1敗3分)
vs
益田健太郎(新日本木村/JBC#2/22勝(11KO)7敗)




◇前戦となる今年7月の勅使河原弘晶戦でドローとするも、昨年10月には世界ランカー椎野大輝を5RTKO勝利するなど6連勝(3KO)していた坂本英生。
日本1位まで上り詰めている坂本。地方ジムである事を考えれば、是が非でも挑戦権獲得は譲れない戦いとなりそうである。


◇昨年4月、川口裕との日本バンタム級王座決定戦を、2度目の挑戦で制した益田健太郎。
世界ランク入りも果たしたV3戦を大森将平に3RTKO負け。
WBO世界バンタム挑戦者決定戦出場の大森将平が勝利し王座返上すれば、来年のCCは王座決定戦で出場となる可能性もあり、日本バンタム級王座再戴冠へ今回の勝利は必須。




[ライト級8回戦]


杉崎由夜(角海老宝石/JBC#1/26勝(6KO)10敗1分)
vs
荒川仁人(ワタナベ/JBC#2/25勝(16KO)6敗1分)



杉崎由夜=ジムワーク




◇今年4月、4連勝しプロ31戦目にして日本ライト級王座決定戦出場となっていた杉崎由夜。王座戦初出場も、徳永幸太に8RTKOで敗戦。
日本1位をキープするベテランが再挑戦となるのか。


◇元日本&OPBFライト級王者で元WBC世界ライト級1位荒川仁人も、オマール・フィゲロアとの暫定WBC世界ライト級王座決定戦、ホルへ・リナレス(現WBC世界ライト級王者)と2連敗。
現IBF世界Sライト級14位で元日本王者近藤明広に勝利するも、加藤善孝、内藤律樹(現日本Sフェザー級王者)と世界ランカーに再び2連敗し、ここ5戦は1勝(0KO)4敗。
ただ、世界ランカー相手に4敗である分、国内レベルでは突出している所を見せたい所。




[ウェルター級8回戦]


渡部あきのり(野口/SW=OPBF#3/33勝(28KO)4敗)
vs
有川稔男(川島/W=JBC#3,SW=OPBF#2/11勝(9KO)4敗)




◇キャリア序盤は15連続KO勝利で強打者をアピールも、3連続KO負けを喫する打たれ脆さを兼ね備えていた渡部あきのり。
日本&OPBFウェルター級2冠王座を獲得すると、2013年には韓国でPABASウェルター級王座も獲得。
現在、健在の強打で14連勝中(10KO)。


◇2連敗後の昨年、日本ランカー十二村喜久、同じく日本ランカー糸山良太に連勝するなど3連勝中(2KO)の有川稔男。
渡部あきのり同様に11勝(9KO)の強打者でありながら、4敗の内3敗全てが1RKO負けと打たれ脆さも兼ね備えた選手。
第1Rから瞬き厳禁な内容となってきそうである。





(10月30日~10月31日)今週末海外で行われる主要試合をピックアップ。




【30日】




[WBC(i)Latinoフライ級王座決定戦(メキシコ・ディストリトフェデラル)]


ガニガン・ロペス(メキシコ/LF=WBC#6)
vs
ミゲル・エレーラ(メキシコ)




◇これまで、WBC Latinoミニマム級&Lフライ級王座、WBC CABOFELフライ級王座、WBC Silverミニマム級王座、WBC USNBCミニマム級王座、と数々のWBC傘下王座獲得歴のあるガニガン・ロペス。
昨年1月、元IBF世界ミニマム級王者マリオ・ロドリゲスとのWBC InternationalLフライ級王座決定戦をユナニマス判定で勝利。
今年7月、WBC世界1位となったロペスは、WBC世界Lフライ級王者ペドロ・ゲバラへ挑戦。
プロ31戦目にして世界初挑戦も、ユナニマス判定でタイトル獲得を逃している。
今回、世界戦からの再起戦となる。


◇2011年11月プロデビュー、10勝(6KO)2敗3分のミゲル・エレーラ。
2013年と、前戦となる今年8月に8回戦を2度戦った経験はあるものの、タイトル戦は今回が初出場となる。




【31日】




[ウェルター級10回戦(メキシコ・ディストリトフェデラル)]


ホセ・セペダ(米国/L=WBO#1)
vs
ホセ・アルファロ(ニカラグア)




◇今年7月、23勝(20KO)無敗の戦績で敵地英国にてWBO世界ライト級王座決定戦出場のホセ・セペダ。
強打もさることながら、自由自在に左右スイッチ可能なセペダであったが、第2Rに肩を負傷するアクシデントがあり、2R負傷判定で敗戦し初黒星と共にタイトル獲得を逃したセペダ。
今回が再起戦となる。


◇2007年、プラウェット・シンワンチャとのWBA世界ライト級王座決定戦を、スプリット判定で獲得のホセ・アルファロ。
初防衛戦では、日本の小堀佑介に3RTKOで王座陥落。
2009年、アントニオ・デマルコとの暫定WBC世界ライト級王座決定戦へ出場するも、10RTKO負け。
昨年3月、1年半のブランクを作っていたアルファロは、WBC Internationalライト級王座決定戦をTKO負けするも、今年7月に世界挑戦経験があるゴンサオ・ムンギアに10RTKO勝利。
復帰後は、3戦して2勝(2KO)1敗としている。




[WBC USNBC&NABFミドル級王座決定戦(ウクライナ)]


イェフゲン・ヒトロフ(ウクライナ)
vs
ジョシュ・ルテラン(米国)




◇アマチュア時代の2011年、世界選手権ミドル級決勝を、現ミドル級世界ランカー村田諒太(帝拳)に判定で勝利し金メダル獲得のイェフゲン・ヒトロフ。
一昨年12月、1RTKOでプロデビューのヒトロフ。
今年4月、無敗のアーロン・コーリー戦で初の判定勝利。
11勝(10KO)無敗のヒトロフは、今回が初のタイトル戦出場となる。


◇2012年10月、現WBAレギュラー世界ミドル級王者ダニエル・ジェイコブスとのノンタイトル戦を、1RTKO負けを喫していたジョシュ・ルテラン。
今年の10月17日、3年振りの復帰戦を6R判定勝利。
14勝(9KO)2敗のジョシュ・ルテラン。今回、中2週間での復帰2戦目となる。








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現在、CMで流れるApple Watch。

心拍数を即座に計測出来る機能が付いていると言うことで、ボクサーがCMに起用されており、シャドーボクシング後に顔がアップになると、世界王座15連続KO防衛中のあの王者が。




ゲンナディ・ゴロフキン出演CM




10月にIBF世界ミドル級王者デビッド・レミュー(カナダ)を8RTKOで下し、WBAスーパー王座(V15)&WBC暫定王座(V3)と共にIBF王座統一。
34勝(31KO)無敗の強打者ゲンナディ“GGG”ゴロフキン(カザフスタン)がCM出演。




15秒でも醸し出す“GGG”の凄さを堪能せよ。






(10月23日~10月24日)海外で行われた世界戦&主要試合結果。



試合動画




【23日】




◇米国・カリフォルニア州で行われたフェザー級10回戦。
ロンドン五輪米国代表で無敗をキープするジョセフ・ディアス(米国)は、昨年12月に、現WBAレギュラー世界フェザー級王者ヘスス・クエージャル(亜)のWBA暫定王座へ挑戦していたルーベン・タマヨ(メキシコ)とのノンタイトル戦。
ジャッジ三者共に、判定3-0(100-90,100-90,100-90)のフルマークでジョセフ・ディアスが勝利。
ジョセフ・ディアスの戦績はこれで、18勝(10KO)と無敗をキープ。



◇スペインで行われたSバンタム級8回戦。
前IBF世界Sバンタム級王者で、今年7月にWBAレギュラー世界Sバンタム級王座へ挑戦し2RTKO負けを喫していたキコ・マルティネス(スペイン/WBC#8)は、今年1月にニカラグア・フライ級王座陥落のエラルド・モリナ(ニカラグア)相手に再起戦。
破壊力ある強打健在のマルティネスが、1RKOで再起戦を勝利。
キコ・マルティネスの戦績はこれで、33勝(25KO)6敗。



◇米国・フロリダ州タンパで行われたフェザー級10回戦。
一昨年、WBO Latinoフェザー級王座決定戦をTKOで獲得すると5連続KO防衛しWBO3位。今回が米国初進出となるマティアス・ルエダ(亜/IBF#11,WBO#3)は、6連敗中の元暫定WBA FedelatinSバンタム級王者マヌエル・エレラ(コロンビア)とのノンタイトル戦。
米国初進出も格下を問題にせず、ルエダが3R1分24秒KO勝利。
マティアス・ルエダの戦績はこれで、24勝(21KO)と無敗をキープ。




【24日】




◇英国・ヨークシャーで行われたWBA(i)世界ミドル級王座戦。
今年2月に獲得の暫定王者クリス・ユーバンク・ジュニア(英国/WBA#1)は、トニー・ジーター(米国/WBA#13,WBC#13,WBO#15)相手に初防衛戦。
今年10月、既に暫定王座決定戦でアンフォンソ・ブランコ(ベネズエラ)が新暫定王者となったWBA世界ミドル級王座。事実上、ユーバンク・ジュニアが防衛戦を行っていなかった事による剥奪だが、ユーバンク・ジュニアが勝利しても王座返上する事を条件に暫定王座戦として行われ、2R0分29秒TKOで勝利したユーバンク・ジュニアが初防衛即返上となっている。
クリス・ユーバンク・ジュニアの戦績はこれで、20勝(15KO)1敗。


◇同興行で行われたEBU Sバンタム級王座戦。
現WBAレギュラー世界バンタム級王者で双子の兄ジェイミー・マクドネルと共に双子兄弟同時期世界王者が期待される王者ギャビン・マクドネル(英国/WBC#13,IBF#10,WBO#13)は、元世界ランカー=ジェレミー・パロディ(仏)相手に初防衛戦。
キャリアのある元世界ランカー=パロディを、判定3-0(117-111,118-110,117-111)で下した王者ギャビンは初防衛に成功。
ギャビン・マクドネルの戦績はこれで、14勝(4KO)2分と無敗をキープ。



◇米国・ネブラスカ州で行われたWBO世界Sライト級王座戦。
今年4月の王座決定戦を、6RTKO勝利で王座獲得と共に世界2階級制覇達成の王者テレンス・クロフォード(米国)は、昨年1月にIBF王座へ挑戦して以来、2度目の世界挑戦となるディエリー・ジャン(カナダ/WBO#6)相手に初防衛戦。
序盤の第1R、終盤の第9Rとダウンを奪った王者クロフォードが、10R2分30秒TKO勝利で初防衛に成功。
テレンス・クロフォードの戦績はこれで、27勝(19KO)と無敗をキープ。


◇同興行で行われたSフェザー級8回戦。
今年5月、リー・セルビーに8R負傷判定でIBF世界フェザー級王座陥落と共に、初黒星を喫していたイェフゲニー・グラドビッチ(ロシア/Fe=IBF#7)は、元ブラジル・Sバンタム級王者アルディマール・シウバ・サントス(ブラジル)相手に再起戦。
格下と思われたサントスに、判定2-1(79-71,75-77,78-74)で勝利したグラドビッチが再起。
イェフゲニー・グラドビッチの戦績はこれで、20勝(9KO)1敗1分。





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