題目『クリスマス』
クリスマス。それは光の祭典。
ベツレヘムの星、イエス・キリストの生誕を祝福する日。
しかし、仏教徒が大半を占める日本では、
いつしか恋人たちが愛を語らう日となってしまった。
もしかしたらキリスト生誕に合わせて子供を、という考えかもしれないが
その日に仕込んでも翌日産まれるわけではないので日本人はバカだと言える。
この発想からいくなら、2月15日あたりに仕込むのが正しい。
そう考えると、バレンタインってまさか!などとも思うが
これまたただチョコレートを頬張る日なのでやはり日本人はバカだと言える。
欧米諸国が日本に対して抱いている勘違い同様、
日本もまた海外の文化を誤解しているのであろう、と私は思っていた。
しかし、歴史を紐解いてみるとおもしろいことがわかった。
日本最古の文献、古事記によれば、海外からクリスマス文化が伝来する以前より
日本人は12月24日の夜、高級なやぐらの上でまぐわっていたというのだ。
そうした風習を知らぬ子供たちからは、
各所でぴちゃぴちゃと女性のクリを舐めまわす男達はさながら妖怪のようで、
油すましになぞらえてクリすましと呼ばれ、畏れられていたという。
そうした昔の子供たちに思いをはせて、
私は一人で過ごし、安心させてやろうと思うのだった。
次回は、『お正月』に出没するといわれる妖怪、牛山の話をすることにしよう。