2004年07月02日

白いカラス

原題:The Human Stain
監督:ロバート・ベントン
原作:フィリップ・ロス
脚本:ニコラス・メイヤー
出演:
アンソニー・ホプキンス(コールマン・シルク)
ニコール・キッドマン(フォーニア・ファーリー)
エド・ハリス(レス:レスター・ファーリー)
ゲイリー・シニーズ(ネイサン・ザッカーマン)
オフィシャルサイト
あらすじ:
コールマンは有名大学の古典の教授で、学部長。ユダヤ人としてこの地位に昇りつめた初めての人間だったが、そのことで、敵も多く作った。講義中、不用意に言った言葉で糾弾され、大学を勇退前に辞めることになる。そのことを知った妻もショックで死んでしまう。このことを、作家であるネイサンに小説にしてくれるよう頼むが断られる、しかし、このことがきっかけで、コールマンとネイサンは友達になる。コールマンは、段々と生活も落ち着いて、恋人もできる、彼の最後の恋と言わしめるフォーニアは心に深い傷を負っていた。コールマンは今まで誰にも話さず秘密にしていたが、彼にも秘密があり、心に深い傷を負っていた、彼は彼女に自らの秘密を語ることにする。
昨日劇場で観た。
ニコール・キッドマンが美しい。
ニコール・キッドマンって絶え間なく映画に出演しているように思う、彼女は一体いつプライベートな時間を取っているのだろう??
ここ何年もすごく精力的な活動でノリにノっているのかもしれないが、少し、心配になる。

邦題の「白いカラス」は言い得て妙の様に思えるし、劇中カラスもフォーニアにとって重要なモノであるから、良いように思えるが、私は、やはり、英題の方が良いように思う。
"stain"は、映画では「傷」と訳されている、シミとか汚れ、汚点などの意味もある。人種が黒人であることの意味、経歴に付けられた傷、というような意味もあるかもしれないが、
もっと単純に、
コールマンの心の傷
フォーニアの心の傷
レスの心の傷
(あと、お母さん達の心の傷)
を語る映画だから、「白いカラス」としてしまっては、単に、フォーニアの概念のカラスと人種的な白子としての意味になってしまう。
物語のストーリーとか結末から、この映画は、やはり、「人の傷」についての映画だと思うのだ。

コールマンは、黒人の家庭に生まれた肌の白い子供だけど、白子というわけではないらしい、目の色がブラウンだしね。
目といえば、キッドマンの目がとても充血していたけど、これは、役柄からくるのかな?

スプークっていう言葉は、あまり、我々日本人にとってはなじみがない言葉だけど、向こうでもそうなのかな。推測するに、彼は古典の教授だから、古典的な用法として使ったのだろう、映画を見ている人には、彼が俗語としての差別用語として使ったのでないのは明らかだから。その俗語の意味も、黒くて見えないという処から来ているのかな、なんてちょっと思う(知らんけど)。
人種的な差別については、やはり、根深いものがあるんだろうなと思う。弾劾されてしまうのも、その反動といえるかもしれない。
お母さんが「人殺し」というけど、まさに、彼は、家族を「殺し」てしまったと言える。
自分が自分であることを誇りに思うことは、やはり、重要だと思う。ずっとびくびくして生きなければならないし、多分彼に子供がいないのも、そういうことなのだろう。
映画の中では、淡々と誰がいいとか悪いとか無しに話が進む、レスだって罰せられない。そこら辺はちょっと引っかかるが、それがこの映画のいいところでもあり、悪い所でもあるのだろう。
Posted by BLUEPIXY at 05:20│Comments(7)TrackBack(5)映画/2004 |

トラックバック一覧

  1. 1. 白いカラス

    • [「月の風」シネマ日記]
    • 2004年07月02日 12:40
    • ロバート・ベントン監督作品 アンソニー・ホプキンス、ニコール・キッドマン主演 自分のために自分を偽り続けなければならないこと。それを選択しなければ幸福になれないと思った主人公の不幸。 偽りがばれることの恐怖。 アメリカ社会が抱える問題と個人の苦しみ。
  2. 2. 062104

    • [Cafe Society]
    • 2004年07月11日 17:03
    • 白いカラス "The Human Stain" 台風6号日本列島縦断。 台風が6
  3. 3. 白いカラス

    • [坂部千尋のsparrow diary]
    • 2005年02月15日 05:48
    •  全米公開版のほうを借りてみました。こういう映画は時に眠気との戦いになるのですがこれは意外と眠くなりませんでした{/kaeru_en1/}豪華スタッフでございました。主要キャストやら監督やらみんな肩書きに「アカデミー賞」って肩書きがついてた。ノミネートとか受賞とか{/hi
  4. 4. 白いカラス

    • [月影の舞]
    • 2005年06月02日 16:53
    • 「白いカラス」     2003/アメリカ 出演: アンソニー・ホプキンス(コールマン) ニコール・キッドマン(フォーニア) 名門大学の学部長コールマンは、古典教授だったが、講義中に 発した“スプーク”という一言を黒人差別発言とされ、辞職に 追い込まれる。その
  5. 5. 映画鑑賞感想文『白いカラス』

    • [さるおの日刊ヨタばなし★スターメンバー]
    • 2005年07月19日 20:45
    • さるおです。 『THE HUMAN STAIN/白いカラス』を観たよ。 監督は『BONNIE AND CLYDE/俺たちに明日はない』や『THERE WAS A CROOCKED MAN/大脱獄』の脚本を書いた、『KRAMER VS. KRAMER/クレイマー、クレイマー』の監督ロバート・ベントン(Robert Benton)。 出演は、アンソニ.

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 コメント一覧 (7)

    • 1. BLUEPIXY
    • 2004年07月02日 16:38
    • >月の風さん、
      いつも、TBありがとうございます。
      こちらからもさせて頂きました。
    • 2. BLUEPIXY
    • 2004年07月11日 17:59
    • >Cafe Societyさん、TBありがとうございました
      こちらからもさせて頂きました。
      コメント間違ってしまいました。テヘ;
      進める→勧める
    • 3. Cafe Society
    • 2004年07月11日 21:17
    • BLUEPIXYさん、こちらのほうにもTBならびにご指摘ありがとうございました<(__)>
      ご指摘を受けて、ホプキンス氏演じるコールマンが原稿を打ってるシーンを思いだしました。
      早速訂正いたしますね(どちらも^^)
    • 4. BLUEPIXY
    • 2004年07月11日 23:56
    • いえ、人のアラ探しをするのが趣味で・・w
      そうそう、原稿書いて、ネイサンの所に持ってきますよね。
      ネイサンが書くようになるのは、"アレ"の後自発的に書くことにするわけで。
      私のコメントも直して頂いて痛み入ります。
      訂正されたのなら、あの部分は消してもらっていいのですけど。
    • 5. BLUEPIXY
    • 2005年02月15日 15:02
    • >坂部千尋さん、TBありがとうございます
      私は、この映画観て途中ちょっと眠くなってしまいました…
    • 6. BLUEPIXY
    • 2005年06月03日 16:46
    • >ユカリーヌさん、TBありがとうございました、こちらからもさせていただきました。
      なぜ、フォーニアがコールマンとすぐに付き合うようになるかと言えば、
      映画的には、同じく心に傷をもつ同類だと感じたからということなのだろうが、
      すぐにでないと、映画の時間内に話が進まないからだと思う(^^;)
    • 7. BLUEPIXY
    • 2005年07月21日 11:22
    • >さるおさん、TBありがとうございました、こちらからもさせていただきました
      やっぱ、邦題良くないッスよね〜

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