銀座でランチした後、プラプラと銀座を歩き、帝国ホテルでお茶。
そして向かったのは帝国劇場!ペニンシュラの方が近いんですが
“帝国”つながりって事で(笑)。

レミゼ「レ・ミゼラブル」帝国劇場15列目
18:15開演、21:45終演
今回のキャスト:
ジャン・バルジャン:吉原光夫
ジャベール:今拓哉★
エポニーヌ:笹本玲奈
ファンティーヌ:新妻聖子
コゼット:稲田みづ紀★
マリユス:山崎育三郎
アンジョルラス:阿部よしつぐ★
ガブローシュ:加藤清史郎
テナルディエ夫妻:阿知波悟美★、三波豊和★

★は今日が千秋楽だった方です。

花のアーケード入ると100周年記念の花のアーチがお迎え。









キャスト今回のキャスト表。
・・・見えないし(爆)。






寄せ書き震災復興に向けた寄せ書きもありました。










初めて観たのは、2009年の名古屋公演
そしてもう一度観たくなって同じ年の東京公演も追加。
また観られるのは嬉しかったのですが、この演出はこれが最後。
新しい演出が見られるのは嬉しいけどやっぱり寂しい。
どうしても観たい!と思っていた1本です。

やっぱりバルジャンは橋本さとしさんが良かったのですが、
今回は出演されませんし、別所さんは拝見した事があるし・・。
と言う事で、今回はバルジャン以外で選びました。
新妻&笹本は一緒に観たいし、今さんのジャベールがいいな・・と。
スペシャルキャスト版も惹かれましたが、最近観始めた私にとっては
こちらの方が馴染みがあるので、最後に観るのはこちらで、と。

25周年記念コンサートを観てテンションMAX状態での観劇。
歌はさすがにあそこまでとは言えないけど、やっぱり生で観る迫力
というか、雰囲気というのは良いもんだよなあ、と実感です。

あと当然といえば当然なのですが(フランスの話なので)、
「民衆の歌」を聞くといつもフランスを感じます。
そう、この曲はフランスの国歌に似ているんですよね。


いっしょに行った友人がロビーで弁護士の北村先生を見つけた
と喜んでました。羨ましく・・・はないかな(笑)。



演出自体は当然今までと同じなので、その辺りは割愛するとして。

今回目当てだったキャストは全員満足♪
笹本エポニーヌ、新妻ファンティーヌ、今ジャベール。
ファンティーヌは今までで一番好きでした。亡くなるシーンではかなり
切なかった。エポニーヌの切ない思い(頭を撫でられたりすると、
その部分に手をやったり)は以前も観ているはずなのに、今回は
とても印象に残りました・・。

今回初めてだったのが、吉原バルジャン。
別所さんはちょっと都会的な感じがするし、山口さんはお歌は当然
素晴らしいのですが、どうも人間以外のイメージが強く(トートとかね)。
という消去法で選んだのですが・・・。うーん・・・。
悪くは無いのだけど、歌がね、ちょっとね。
もちろん皆さん歌唱力のある方っていうのが前提なので、決して
下手じゃないんですが、(上から目線でスミマセン)ちょっと
私的には残念だったかなぁ。どんなに味があっても、やはり歌は
安定していて欲しい役ですからね。中盤以降の包容力のある感じは
良かったんですが。
事前に25周年コンサートなんかを観たりして、無駄にハードルが
上がっちゃったっていうのも原因かもしれない(笑)。あのコンサートで
バルジャンをやっていたアルフィー・ボーはイタリアで有名な
テノール歌手の方だという話ですから、比べたら酷ですよね。

印象的だったのが、マリウスを演じた山崎育三郎さんです。
私、この方の声や歌い方好き。遠めで見た雰囲気もなんだか素敵で
ちょっとちょっと、カリスマ性あるんじゃないの〜?とか思っちゃった。
マリウスより、アンジョルラスでもいいんじゃない?なんて思ったり。
ネットで拝見すると、かなりSWEETな顔立ちなんですね、素顔は(笑)。
コゼットの福田みず紀さんも歌が良くて、安心して観られました。
だから今回のマリウス&コゼットは私的には正解!。

テナルディエは三波豊和さん。初めての本格的ミュージカルだそう。
確かにちょっと今まで観たテナルディエとは雰囲気が違ったかも。
バカでお調子者で強欲、自分勝手・・っていう基本は当然同じだけど
ただ単なる能天気バカじゃなくて、もっと深い所で悪人なんだろうな、
と思わせるような。味があって良かったです。

そしてガブローシュはこども店長こと加藤清史郎クン。
想像以上に良かった!歌もちゃんと歌えているし、精一杯舞台を
駆けていてカバンもちゃんとバリケードの向こうに届いていました。
私自身が清史郎クンに注視していた事もあるかもしれませんが、
こんなにも切ない役だったんですね・・・と、これまた、今更ながら
ホロリときました。
(でも原作ではデナルディエ夫妻の子供と知ってちょっとガッカリ(笑))
1幕最後に肩車をされた状態で行進をするシーンがありますが
あのシーンのガブローシュが好きです、私。

今回一緒に行った友人は初演の頃の舞台を一度観ているのですが、
改めて観て「こんな話だったんだ」と今だから気づく事も多いっていう
話をしていました。

この日はもう大千秋楽直前でした。
カーテンコールでも今さんから「システム上、皆で一緒に千秋楽が
迎えられない」というお話があり、今ステージで千秋楽を迎える
キャスト5名からご挨拶がありました。
ご挨拶の内容については割愛させて頂きますが、皆それぞれに
この舞台に思い入れがある事も伝わります。
初演経験者が居たことにも驚きましたが(阿知波さん)アンサンブル
からプリンシパルキャストに抜擢されたり・・と、ロングラン公演
というものは、そうやって舞台も役者も成長していくんだな、と
こちらまで感慨深くなってしまいました。

フライヤーには「次の25年は新しい演出になります」とありました。
てことは、次の、更に次の演出に変わる頃には、私は既に
年金受給者になっている訳で、もしかしたら、もう生きていないかも
しれないんですよね(笑)。
次はどういう演出になるのか分かりませんが、楽しみですね。
いつ観られるのかなぁ。
けど、今までの集大成って事で、DVDやCDが発売されないかなあ。