実話好きの私としては、やっぱり観ておきたい。
けど、来週金曜日には終了してしまうので、今日しかないじゃん!
ということで、朝から行ってきました。

マシンガンプリーチャー「マシンガン・プリーチャー」
監督:マーク・フォースター
出演:ジェラルド・バトラー、ミシェル・モナハン、マイケル・シャノン
【あらすじ】
危険に満ちたアフリカの内戦地域で、子どもたちの救出活動を続けている男サム・チルダース。元麻薬売人の彼はある事件をきっかけに改心し、ボランティアの一貫で訪れたスーダンで、ゲリラの襲撃によって親を亡くした子どもたちの悲惨な現実を目撃する。犯罪と手を切って、男が見つけた第二の人生とは―。アフリカの大地に人生を捧げる男の真実の物語。不器用ながら信念を貫き続けるサム・チルダースの姿に、心が打たれる。


最近観る映画は私的にはヒット続き。
隣に座っていた人は、目を覆ったり(凄惨なシーンもあるので)
号泣したりと、非常にお忙しい様子でした(笑)が、この作品もまた
私的にヒットでした!

この映画を観て「こんなの現実?」と言える私は本当に幸せです。

そして、このサム・チルダースという人については、もしかすると
賛否両論あるかもしれませんね。
確かに子供を守る為とは言え、敵をガンガン撃ち殺していく訳だから。
途中で会ったボランティア女性の「暴力で押さえているだけ」
「殺しを正当化している」というのも分かるんですよね。
ていうか、これがある意味正論。
でも、だからと言って理屈が通じるかというとそうじゃない。
殺されない為に殺さないと、子供たちを守れない。
どちらも正しい。っていうか、どっちが正しいかなんて言えない。

家庭を顧みなくなったチルダースが娘に電話をするシーンでは
思いがけず泣けてきてしまいましたね。
カリスマと暴君は紙一重なのかもしれないな、とか
何かにとりつかれしまった恐さとか、
他にもいろいろ考えさせられる事の多い映画でした。
「怒りで心を満たしたら、それは敵に負けたと言う事」という子供の
セリフはなかなかの格言です。

子供が殺されたり、子供に人殺しを強要させたり・・・と
凄惨でグロいシーンも少なくないので、誰にでもオススメとは
言いがたい映画ではありますが、実話物にありがちな中途半端感
がなくて、フィクションかと思うような映画でした。
最初に書きましたが、これがノンフィクションだっていうのが
色んな意味で驚きです。
あんなにドラッグに溺れた男を待っている家族がいた事も
キリスト教に改心してあれだけ優しい人間になった事も
事業でも成功を収めて収入でも困らなくなった事も
あれだけボランティアにのめりこんでいった事も。

事実は小説より奇なり、でしょうかね。