2014年11月

2014年11月27日

インターステラー 【C】

Interstellar題名:インターステラー
評価:
原題:Interstellar
制作年:2014年
監督:クリストファー・ノーラン
制作:Legendary PicturesLynda Obst ProductionsParamount PicturesSyncopyWarner Bros.
場所:宇宙
時代:未来
新作
 近未来のこと,気候が変わり干魃が広まり,人類は食料危機に陥り,政府も軍隊もなくなり,トウモロコシ以外は作れなくなっている。米国で農業を営む元宇宙飛行士クーパー(マシュー・マコノヒー)は,妻を亡くし,妻の父,息子と娘と暮らしている。ある日,娘と共にまだ残っていたNASAの施設に迷い込む。そこでは,人類が居住できる星を見付けるための調査が行われていた。何故か土星の近くに出現した星間通路を使って,探検隊が送り込まれていたが,その成否がわからなかった。そこで,クーパーは,アメリア(アン・ハサウェイ)らとともに,捜索に行くことになった。娘のマーフィー(マッケンジー・フォイ)が納得しないまま,クーパーは宇宙へ出発する。

 日米とも大変な好評価で,期待して観に行ったのであるが,3時間の長さに耐えられず,早く終わってほしいと思った。滅亡寸前の地球を救うために密かに行われてきた移住先の惑星を見付けるというミッションというのは,かなり使い古されたストーリーと思う。父と娘の絆に感動できるとよかったのであるが,すれっからしにはそれは無理で,また,マシュー・マコノヒーに全く感情移入できない。マシュー・マコノヒーは,頭が固くて言動が軽い印象で,活劇には良いかも知れないが,この役には向いていないように思えた。それに,地球を救いに出かける父を勝手だと怒る娘もどうかしている。また,安手とは言わないが,それほど費用をかけているようには見えなかった。よかったのは,30歳代になったアン・ハサウェイを観ることができたこととロボット,それに大波である。家族を救うことと人類を救うことの間隙を突きたかったのかもしれないが,よくわからぬ映画になった。


p-5762508 at 19:08映画 

2014年11月21日

マダム・マロリーと魔法のスパイス 【B】

hundredfootjourney題名:マダム・マロリーと魔法のスパイス
評価:
原題:The Hundred-Foot Journey
原作:リチャード・C・モライス『マダム・マロリーと魔法のスパイス』(集英社)
制作年:2014年
監督:ラッセ・ハルストレム
制作:Amblin Entertainment,DreamWorks Studios,Harpo Films,Imagenation Abu Dhabi FZ,Participant Media,Reliance Entertainment,Touchstone Pictures
場所:サン=タントナン=ノブル=ヴァル,パリ,インド
時代:現代
新作

 インドのムンバイでレストランを開いていたハッサン(マニシュ・ダヤル)の父は,抗争でレストランは焼け,妻を失い,一家でフランスにやってきた。南部のサン=タントナン=ノブル=ヴァル近くに来たとき,一家が乗っていた車が故障し,通りかかった若い娘マルグリット(シャルロット・ルボン)に救われた。ハッサンの父は,貸家となっていた廃業したレストランを見付け,これを借りてインド料理屋を開こうとする。しかし,その店の前には,ミシュラン一つ星のフランス料理店があり,そのオーナーのマダム・マロリー(ヘレン・ミレン)がことごとく邪魔をする。

 どうみてもマダム・マロリーではなく,天才シェフであるハッサンのサクセスストーリーである。インド料理,伝統的フランス料理,それに分子調理法のレストラン映画であるのに,料理はそれほど出てこない。スパイスも何度も出てくるが,説明はない。全般的に説明不足であるように思われる。ハッサンは,あまり家族のことは考えないようであるが,最後に,何を考えてそうするのかがわからない。花火やセップ茸が何度も出てくるのは何故だろう。ヘレン・ミレンのミシュランの星二つになっての喜び方をみると,やはりミシュランの星の威力はたいしたものだと思う。東京や京都の大盤振る舞いのミシュランの星とはカテゴリーが違うのだろう。

p-5762508 at 17:52映画 

2014年11月06日

美女と野獣 【B+】

belle-bete題名:美女と野獣
評価:B+
原題:La belle et la bete
制作年:2014年
監督:クリストフ・ガンズ
制作:Eskwad,Pathe',TF1 Films Production,Studio Babelsberg,120 Films,Canal+ ,Cine'+ ,TF1 ,TMC
場所:フランス
時代:中世
新作
 中世,フランスの町で三人の娘と,三人の息子を持つ大商人がいる。しかし,船が難破して破産し,豪邸から田舎に引っ込んだ。不満ばかりの姉二人に比べてベル(レア・セドゥ)は,満足してした。長男が家出したので,父は町に探しに出かけた。帰りに吹雪に遭い,大きな城に迷い込む。そこにある料理を食べ,ベルに頼まれたバラを1輪持っていこうとしたら,その城の主である野獣が現れた。一日だけ家に帰って,戻ってくると命乞いをして家に帰った,それをきいたベルは,一人で身代わりとして城に向かった。

 あまり期待もせず,しかし,レア・セドゥが出ているので観た。コクトーの『美女と野獣』もディズニーアニメも見ていないのでストーリーをよく知らず,先がわからないので,結構,退屈せずにすんだ。ファンタジーではあるが,子供は全く相手にしていない。また,フランス映画なので,説明不足でよくわからないところがある。しかし,どうしてなのかはこれもわからないが,白,青,緑,赤のドレスを着て,強気でよく喋って野獣をあきれさせるレア・セドゥは,よかったし,巨人を除けばCGも頑張っていた。

p-5762508 at 17:42映画 
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