2011年12月21日
ロンドン・ブルバード -LAST BODYGUARD- 【B−】
ロンドン・ブルバード -LAST BODYGUARD- 【B−】題名:ロンドン・ブルバード -LAST BODYGUARD-
評価:B−
原題:London Boulevard
原作:ケン・ブルーエン『ロンドン・ブルバード -LAST BODYGUARD-』
制作年:2010年
監督:ウィリアム・モナハン
制作:GK Films,Henceforth,Projection Pictures,London Boulevard
場所:ロンドン
時代:現代
新作
ミッチェル(コリン・ファレル)は,刑期を終えて出所した。裏社会からは足を洗おうとしたが,迎えにきたギャングの手先に仲間扱いされてしまう。一方では,堅気の仕事も手に入れた。それは,若くして引退し,邸宅の回りをパパラッチに取り囲まれている女優シャーロット(キーラ・ナイトレイ)の警護役だった。ところがギャングのボスがミッチェルを気に入り,引き込もうとする。
途中までコリン・ファレルは,これまでになくよいなと思っていたが,終わってみれば,今までと同じ役柄だった。暴力場面を極力省いている犯罪映画という点ではスタイリシュであるが,ビリー・ワイルダー『サンセット大通り』を下敷きにしてる原作小説からはかけ離れたギャングの抗争の映画になってしまった。これでは,無理をしてキーラ・ナイトレイを出している意味がない。ギャングのボスもあまりに乱暴な行為が多く(これは原作通り),これではこの歳まで生きてくるのは難しかろう。邦題の「LAST BODYGUARD」は,映画の中味を理解しないでつけていることは明らか。