3つのアプローチを紹介。

PF障害から全てははじまり、

また逆に、最終的にPF障害だけが残ってしまう。

それが一番やっかいだ!とまで言われるぐらいに、

あらゆる膝痛に関わるPF障害。

これへの対処しだいで全ての膝痛の症状が大きく左右される。

靭帯損傷だろうが変形症だろうが半月板損傷だろうが腸脛靭帯だろうが

ジャンパー膝だろうがオスグッドだろうがなんだろうが、

サラと脂肪体のコントロールが上手にできれば全て上手くいく。

また、膝痛にならないようにと予防にもなる。

スポーツ前にやれば動きがよくなり、

スポーツ後にやればスポーツ障害の予防になる。

もっと広く言えば、健康づくりとしても組んでもらいたい。

全人類が、もうそれこそヒマなしにしょっちゅうやっておくべき体のトリートメント。

ただし、これはいわば対処療法なので、

これさえやっていればOKと思わず、

基礎体力の保持増進もしっかり進めてほしい。

・・・さて




(1)膝蓋骨モビライゼーション<膝サラずらし>

タテ方向だけでも十分効果(サラの動きが良くなる)はあるが、

タテ+ヨコで4方向にギュ〜っとずらすと更に効果的。

ポイントは下半身全体をできるだけリラックスさせること。

それと、サラをずらしきったらちょっと止めること。

これすごく大事!この、止めた時に周囲の組織が、

ギュギュ〜っと伸ばされ、ほぐれ、柔らかく、緊張がとれていく。

2秒以上はキープして2分間ぐらいずらし続ける。

できれば6秒ぐらいキープしたいところだが、

あんまり止める時間が長くなると人によっては、

(柔軟性が低く、体幹が弱く、握力が弱い人)

膝にとっては更に良く働いても、別の問題が出てくることがある。

負担がかかるのは指、手首、肘、肩、腰だ。

注意しないと「膝痛は消えたが腰のヘルニアになってしまった」なんて人が出てくる。

こういうこともあるので・・・「これでOKと思わず基礎体力も・・・」ということだ。

で、これを左右2分づつぐらいやって膝周囲に動きの柔らかさが出ると同時に、

膝内部においては、どんな変化をねらうかというと、

とくに、サラをつま先方向にずらしていった時が大事で、

その瞬間はサラ下の膝蓋靭帯がカーテン開いたみたいになる。

夜、カーテン閉じてる時はカーテンの布は広がって伸びて面積広くなる。

それが日光を部屋の中に入れる時はカーテン閉じて布は折りたたまれる。

つまり、サラをつま先方向にずらすと膝蓋靭帯がゆるむので、

その膝蓋靭帯にくっついている脂肪体はその時ちょっとだけ表面に出てくる。

・・・膝に痛みが出たり、膝の曲げ伸ばしが悪いのは、

脂肪体が表面に出ようとする機能がちょっと足りなくて、

関節の動きに合わなくなって「噛んで」しまうからいろいろ具合が悪くなる。

膝周囲の柔軟性が低下しないように、

そして脂肪体の動きが悪くならないようにするためには、

日ごろのストレッチングや強化が必要だが、

一度調子が悪くなったり、かたさが出てしまうと、

「その後では」ストレッチングや強化だけでは、

毎日どんなにがんばっても膝の調子はあがってこない。

こういう対処療法で機能じたいを高めることと並行させないと痛みは絶対に消えてくれない。

さぁ次です。




(2)脂肪体圧迫マッサージ

膝のサラずらしをやった後、脂肪体はちょっと表面に出てきている。

そこがチャンス!

できるだけ強く、握力フルパワーで、しっかり根性入れて、

上半身の筋力トレかと思うほど力いれて、

圧迫&圧縮するイメージでグリグリと2分程度もむ。

脂肪体の炎症がある人は痛みがともなうかもしれないが、

その痛みに我慢できる範囲でできるだけ強く!

あまりに痛い場合にはアイシングの直後にやるといい。

麻酔をかけてでも強くやりたいぐらいだ。

日に日に圧痛が徐々に和らいでいくのを体感できるだろう。

どんなに押しても痛みがなくなった時にには、

そうなったらもう脂肪体の機能は最高レベルだろうし、

勿論膝痛など消えてなくなっている。

逆に言えば、今はまったく膝は痛くないと言っている人でも、

脂肪体を強く押して痛みを感じる人は近い将来必ず膝が痛くなる。

痛みを自覚する前から常々やっていれば将来的な膝痛は、

とてつもない確立で防ぐことができる。

高齢者に多い膝の変形症などは、ほぼ100%予防可能だ。

年齢的に20代以降、脂肪体は体力バランスが崩れると

繊維化と言ってかたくなる。

石みたにかたくなっても脂肪体は動こうとがんばる。

石が動けば周囲を削る。その結末が変形症だ。

強くもんで中の繊維を日々切りまくっておけば、

脂肪体の柔らかさは高齢者になってもずっとベストな状態で保たれ、

柔らかければ動きもスムーズで周囲の軟骨をキズつけないから将来の変形はなくなる。

まわりの軟骨を削らずに関節内が汚れなければ水などたまりはしない。

膝に水がたまるのは、つまり中が汚れているので

水を集めて洗濯しようというメカニズムだ。

「20代以降・・・体力バランスが崩れると・・・」とちょっと前にあったが、

具体的に言えば、ストレッチング不足が一番よくない。

だから、運動不足解消のためにテニスをはじめました!なんて言っても、

楽しんだその後のダウンでストレッチングをしなければ、

テニスそのものがかえってPF障害をまねき、悪化を進めてしまう。

柔軟性がなければ、子供だってあっけなくPF障害になってしまう。

とくにスポーツ習慣のある小学3年生以上の女の子が要注意!

練習最後の整理運動(ストレッチング)をおろそかにすると、

スポーツそのものが猛スピードで子供たちをPF障害はじめ、

他にもありとあらゆる部位にスポーツ障害を生じさせる。

よくチームの方針などに、

カラダを動かすことの楽しさを知らせ、健康や体力づくり、

健全な発育発達云々・・・

それらが嘘八百になってしまう。

終わりのストレッチングをしっかりしないと、

スポーツは間違いなく、確実に人間の害になる。

さて次です。

(3)脂肪体リリース



床から、こぶし1つぐらい膝をうかせて手でささえておき、

カカトは床につけておき、脚全体をリラックスさせる。

支える手の親指で膝のサラの上のほうをおさえ、

その親指だけでサラをつま先方向へギュ〜っとずらして10秒ほどキープ。




10秒キープしたら手を離して

大腿四頭筋に力を入れて膝ウラを床に押し付けるように伸ばしていく。2〜3秒。

ここまでを右10回、左10回と行なう。

(1)と(2)だけでも脂肪体はかなり表面に出てくるようになるが、

ダメ押し的にこれも行なうともっと脂肪体の動きが良くなる。

膝がまだ完全伸展できていない人は、

膝下にバスタオルなどをたたんで置いておき、

それをつぶすように力を入れて膝を伸ばせば痛みなくできると思う。

1日何回も練習していくうちに、

膝下のバスタオルがいらなくなっていく。(完全伸展できるようになる)

以上3つのケアを膝が痛い人はとことんがんばってほしい!

とにかく徹底的にやってほしい!

1時間に1回ぐらいやっててほしい!

気が狂ったかと周囲から言われるぐらいやってほしい!

その努力は絶対に裏切らない!絶対の絶対だ!