RSモデルス(RS MODELS) 1/72 #92196 Ki-100 II/P-51H " 2 in 1 " の箱絵とキット写真530thFS/311stFG/14thAF  "PENNY" 1079 ☆ P-51C-10-NT(S/N.42-103903) をMUSTANG GALLERYにup !!

2016年07月25日

アキュレイト・ミニチュア(ACCURATE MINIATURES) 1/48 P-51B/C の MODELING GUIDE

accurat48p-51-001 会社を離れた元モノグラム社の技術者たちが立ち上げた アキュレイトミニチュア(ACCURATE MINIATURES) は、独自のリサーチで 1994年にアリソン・エンジン搭載機種の P-51系キットを開発・発売して、その技術力の高さやキットアイテムへの表現へのこだわりを見せたメーカーだったのですが、その価格の高さにも目を見張るものがありました。
accurat48p-51b_3418翌年に発売された P-51B/C は、一部のパーツを P-51A のものと共用にしてしまったので、間違えた部分をそのままにしてしまったマイナス面はありますが、日本国内では、ハセガワが提携した OEM商品の販売となったので、価格は少し下がりました。
accurat48p-51b-001_ ただし、ハセガワ版の日本語説明書はオリジナルの P-51/P-51A のものと較べると、説明図がフリーハンドのような感じの取り付け位置などが不明瞭なものになっていたりして、ちょっと手抜き感が有ることは否めません(但し、オリジナルの P-51B/C の説明書と比較したわけではないので、オリジナルのものが同じなのかどうかは判りませんが・・・)。
 オークションなどにはハセガワ版の箱の中のアキュレイトのロゴが入った完成品の写真やアキュレイトの箱裏の写真が出されている場合があるので、新作と勘違いしないよう注意してください !!

accurat48_p-51c_480013 会社としては途中で一時活動を休止、その後、 2006年に復活しましたが、その時に新製品として発売されたものは白っぽいパッケージデザインになっており、予告されたままで発売になっていないものや、レーサータイプで発売されたものもあります。
2009年発売のキットではフラップが別パーツになるとアナウンスされましたが、結局変更はされませんでした⇒ブログ参照

academy48_12303_p-51b_ 現在、アキュレイトミニチュア(ACCURATE MINIATURES) のキットはプラッツで輸入販売されているほか、2014年には P-51B (ドーサルフィン無し) のキットが OEM で アカデミー(ACADEMY) から #12303 North American P-51B "BLUE NOSE "(‘70th Anniversary Normandy Invasion’) として販売されています。
 まぁ、もともと主翼下面パーツの裏側に " MOLDED IN KOREA " の刻印がありましたので、もしかすると金型自体はズッと韓国国内に在ったのかも知れませんね・・・(^^ゞ

 このキットの一番の欠点は、日本国内での販売価格かもしれません・・・例えば、このアキュレイトミニチュアとタミヤの良いとこ取りをしようとしたかのような ICM [48B-07] の P-51B の価格は、2015年に OEM で発売された、やたらに高価格な AMG のレーサーバージョン以外は、ほとんどタミヤと同じぐらいに抑えられていますが、アキュレイトミニチュア製品の価格は15年前でタミヤの倍ぐらい、再生産後の P-51C はタミヤの3倍近い価格になりました。

accurateminiatures72_1020_e 余談ですが、合併・吸収されてレベル-モノグラムとなってしまったため、今後生産されるかどうか不安だった 旧モノグラム の 1/72 P-51B が活動再開後のアキュレイトミニチュアから P-40N とのセットで、スナップタイト・キットとして 2007年に再販されています。

仮組みしながら検証してみると・・・

accurate_parts_1_accurat48p-51c-002キットは同社の P-51A[48A-03] の胴体パーツ を B型もしくは C型(ドーサルフィンの有無) のプロペラ+胴体関係パーツ に換えたものですが、B型の主胴体にドーサルフィンの前端の一部が付けられているので、 C型メインのようにも感じられます。
 でも、これぐらいだったら主胴体側ではなく、尾部パーツの方にドーサルフィンを先端まで一体でモールドして、主胴体側は加工無しで B型ができるようにしてくれた方が好かったんですけど・・・(^^ゞ

 機首はハセガワの 1/48 D型[48D-10] のように張り出してもおらず、タミヤの 1/48 B型[48B-3,4] のように平面を誇張してあるわけでもないのですが、それらしい三次曲面で構成された機首を表現してありますので、海外の方には嬉しくなるでしょうが、日本国内ではそれらしいかどうかの意見が別れるところだと思います。

accurate_p51bc_parts_1_accurate_p51bc_parts_13_その他のパーツは P-51A との共通使用なので、アリソン・ムスタングのコクピットやペラ、足回りパーツのランナーが一枚丸々入っているので、一瞬アールの付いた翼上面状金属床板かと思ってしまいますが、 もちろん B型 と C型のどちらにも、四翅ペラと一緒のランナーにモールドされた、正しい平らな独立床板が入っています。
 ただし、防弾鋼板のパーツが無いので 0.5〜0.7mm位(実機で 8mm〜11mm なので 実スケールだと 0.16mm〜0.23mm) のプラ板から切り出して 部品番号20 と 部品番号13 の間に挟んでやります。 ついでに、ヘッドレスト兼用のエマージェンシー・バッグやシートベルトも取り付けてやるとグッと好くなります。
 この防弾鋼板は手元にある資料では、A型などのコクピットの写真でも装備されているものが多く見られますので、アリソン・ムスタングの作成時にはお作りになる機体の資料をできるだけお集めになって確認されることをお奨めいたします。

accurate_p51bc_parts_26_ ラジエーターパーツはエア・アウトレット・フラップ側から覗ける後ろ側だけがモールドされた板状のものが仕切り板を兼ねて入っていますけど、オイルクーラーはパーツとして入っていないので、胴体下面のエア・アウトレット・フラップの小さい方(オイルクーラー・エアフラップ)の前方にウレタン・スポンジなどを加工して挟み込んでやるとそれらしくなります。
accurate_p51bc_parts_14_ また、無線機パーツは固定用の穴やボッチを無視して、前側に 4mm、上に 2mm程持ち上げるなどして、後部ウインドウから覗く位置まで移動するとか、余分に入っている A型用コクピットパーツ後半部とのツギハギ使用と、胴体の燃料注入口の撤去(パテ埋め ?)で、胴体内タンク無しの B/C初期型 としてやるなどの工夫が必要かもしれません。

 主翼の形状は先端部分の丸味が少ない感じもしますが、このスケールになると違和感というほどの感じではなく、各人の好みや印象で違ってくると思います。
付け根の捻り下げは完璧ではないものの、それなりに表現されていますが、パーツとして入れられている翼下のパイロンは B/C型のものではなく D型以降のものですし、モールドで表現されている補助翼トリム・タブ・ロッドは翼端寄りではなく、B型から内側寄りへ移動しているはずです !
 前縁の機銃孔は間隔が心もち狭い感じで、主翼下面の薬莢排出口は箱絵に描かれているようなそれぞれの機銃の下に設けられた長方形が二つ並ぶのではなく、ちゃんと一つにまとめられたものになっていますが、右の写真のように形状が縦長の四角形になっているのが正しいのかどうかは、まだ写真での完全な確認がとれていません・・・でも、数少ない写真から検証した現段階では、僕は横長の四角形なのではないか・・・と思っています。

accurate_p51bc_parts_21_ 主脚収納庫内のリブの間隔は、他社の P-51B/C に多く見られるような D型状のものではなく、ちゃんと広い間隔の B型のものになっています。
ただ、 部品番号35 の取り付け位置が説明書では明確には判りません・・・説明文では主車輪ドアの後部に付くように書いてありますが、B型の主車輪ドアの開閉用ロッドは前部だけです。

  なお、"マーリン搭載型ではエンジンの大出力化に伴い、垂直尾翼も 2インチ高くなっています。" という説があり、現在その詳細を考証中ですが、、2インチ(約50.8mm)というと、模型になってしまうと 1/48 だと 約1.05mm、1/72 だと 約0.7mm、1/32 で 約1.6mm となりますので、どのぐらいまで模型に反映させるかは微妙なところかも知れません。

accurate_tail_1_ちなみに、アキュレイトミニチュアの P-51 と P-51B/C とでは、垂直安定板の頭頂部で 0.5mmほど P-51B/C の方が高くなっていますが、方向舵後端の高さは 0.1mmほどしか高くなっておらず、 P-51 と較べると、上部のラインが斜めになっている感じです。
 もっとも、ハセガワの P-51D の垂直尾翼はアキュレイトミニチュアの P-51B/C よりも 1.5mm ほど低い(左写真:左)ですし、タミヤの P-51B/C の垂直尾翼はアキュレイトミニチュアの P-51B/C よりも 1.0mm ほど低い(左写真:右)ですが、どちらのキットも上部のラインはアキュレイトミニチュアの P-51B/C と平行になっている感じです。
ついでに書いておきますと、タミヤをコピーしたようなペガサス(PEGASUS HOBBIES)の1/48 P-51B は、タミヤとほとんど同じですが垂直尾翼の上端に丸味を帯びさせている分、0.2mmぐらい高くなっています。
また、右側水平尾翼の昇降舵のトリムタブ操作ロッドが上面でなく下面に付いているので、昇降舵のトリムタブ操作ロッドは下面にだけ付いている形になっています。

accurate_p51bc_parts_20_accurate_p51bc_parts_22_ 右主翼端下面にある敵味方識別灯はモールドだけですので、HOBBY SPOT U のパーツと素材をセットにした[タミヤ1/48 P-51B/Dムスタング用「出るまで待てない」バリエーション・素材セット] に入っている 赤・緑・アンバー を填め込んでおくのもよいですし、モールドで表現されている補助翼トリム・タブ・ロッドは翼端寄りではなく、実機ではB型から移動になっているとおりに、内側寄りへ移動してやるべきだと思います。
また、パーツとして入れられている翼下のパイロンは D型以降のものなので、B/C型のものにするのであれば、タミヤを参考にして直すとよいでしょう !
 
 クリアーパーツのランナーは一枚で、キャノピーパーツはバードケージとマルコムフードの両方が入っていますが、A型などのアリソン・ムスタングと共通のものなので、ウインドゥ・シールドには小窓の付いたタイプのものも入っています。

accurate_p51bc_parts_16_また、計器盤もクリアーパーツなので同じものが入っていることになります。

 まぁ、B型の計器盤は A型などとほぼ同じだと解説している資料が多いですし、違うと反論するほどの資料も持ち合わせていないので、計器類の配置などはとくに問題にはしていません。
ただし、パーツの形状そのものが、P-51シリーズの胴体に合わせたものになっているので、手を加えないと B/C型の胴体にはうまくフィットしてくれません。

accurate_p51bc_parts_8_ この透明の計器盤については、 模型ライター氏の中には 「クリアーパーツの計器盤は、このスケールではあまり意味が無い」 というご意見(記事中の記載)もあるようですが、透明で計器類が凸モールドの場合は、計器の表側をフツーにツヤ消しか半ツヤ消しの黒で塗ってから、左の写真のように裏側を白色で塗装してしまいます。
accurate_p51bc_parts_18_本来ですと裏側に白色なんて塗らずに、ドライブラシで表側の計器類を浮き立たせるのがフツーなんでしょうが、僕のように塗装が下手な人間にとっては、必ずと言ってもいいほど余分な所に白が着いてしまうというような失敗をする確率の高いのがドライブラシの技法なので、ここはクリアーパーツの計器盤の利点を活かしてドライブラシではなく、表側の計器類の凸モールド部分の黒塗料のみを削り取って、裏側の白色を表側に透けさせて表現する [削り出し] と、僕が勝手に名付けている技法を使用しています。

右の写真、上側が [削り出し] 技法で表現した計器盤パーツで、写真の撮り方や光の当たり方の違いがありますが、けっこうクッキリときれいに仕上がっているのではないかと思うのですが・・・
 右の下側は、さらに計器類の表面のガラスを表現してみたものですが、撮影時の角度が違ったためか、ちょっとボヤッとした感じに写ってしまいました・・・このメーターガラスの表現は、以前は筆でエナメルか水性のクリアをチョボチョボと置いていったのですが、メーター枠からはみ出して流れてしまうという失敗をすることが多かったので、最近は失敗しても簡単にやり直しが利く、丸く切り抜いたOPPテープ(セロテープだと少し黄色っぽくなってしまいます!)という秘密兵器(?)をメーターごとに貼り付けていくという方法を採用しています。

 マルコムフード使用時はキャノピーパーツ側には後方にスライドするためにスライドレールに被さるフレーム部分が表現されていますが、胴体側に必要なスライドレール のモールドがありませんし、アンテナもキットのようなアンテナ柱ではキャノピーがスライドできないので、ホイップアンテナという細いものがもう少し後方に着けられていることが多いです。
マルコムフードは閉位置にピタリと納まるように作られているために開位置にすると、幅が足りず収まりが悪くなりますので、開位置にする時はモノグラムのように幅が広くてキャノピー部分だけが別パーツになっているものを流用してやることになります。
 また、バードケージ・キャノピー仕様で開位置にするのでしたら、タミヤのキットに入っている開位置用のパーツをトレードしてやるのがてっとり早いと思います。
なお、ハセガワ版の説明書ではウインドゥ・シールドのパーツは No.69 の使用が指定されていますが、こちらは小窓の付いたタイプのものですので、B/C型には説明書を無視して No.61 の方を使用したほうがいいと思います。

accurate_p51bc_parts_35_ 左翼前縁の着陸灯は透明のカバーだけなので、空洞になっている内部にライトっぽい物を透明ランナーから作って入れておきます。
こういった透明の小物パーツは透明パーツがついていたランナーを利用してやると、ちょっとした加工で簡単にできますので、ゼヒお試しになってみてください !

accurate_p51bc_parts_40_ アキュレイトミニチュア(ACCURATE MINIATURES) #3419 や、OEM の アキュレイトミニチュア/ハセガワ(ACCURATE MINIATURES/HASEGAWA) #HA2 P-51C の箱絵には、パーツとしては入っていない胴体上部のループアンテナが描かれていますが、ランナーを加工しての自作も簡単にできますし、他のキットや左の写真のように [タミヤ1/48 P-51B/Dムスタング用「出るまで待てない」バリエーション・素材セット] に入っているパーツをトレードされてもいいと思います!

IMG_6523IMG_6520 また、僕の悪い癖で工作が終わると既に完成したような気になり、この状態のままで進行が止まって、もう数ヵ月が経ってしまっているのですが、どうしても どのキットでも同じ作業の繰り返しになる塗装とかデカール貼りは、なかなか気が乗りません・・・
と、いうわけで、完成して MUSTANG GALLERY に収録しました際には、ご報告がてらこのブログで一部ご紹介した長文になります細部の組み立てなどの実際の工程についてをこちらにも載せたいと思いますが、いつになるかは判りませんので、それまで待てないとか、興味とお時間がおありの方は本体のサイトMODELING GUIDE にはすでに修正箇所や組み立ての全文が掲載してありますので、よろしかったらご覧になってみてください。
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