モデリングガイド
2018年12月21日
エレール(Heller) 1/72 P-51D その4


主翼の機銃部分は真鍮パイプの埋め込みで長さと太さの違いを表現してあります。


水平尾翼はまだ固定していませんのでちょっと隙間が目立ちますが、ドーサルフィン付きとは一味違った初期の背ビレ無しの機体が手軽に味わえます。
また・・・続きを読む
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2018年05月22日
アカデミー(ACADEMY) 1/72 P-51 MUSTANG "North Africa"の キットMini Guide

とは言っても、最近のアカデミーのサイトでは韓国語ページの製品紹介には上の箱絵のものが載せられているのですが、英語ページには 1/72 は P-51B/C と P-51D 、そして 1/48 が アキュレイト・ミニチュアのOEM の P-51B/C の紹介だけとなっていて、このキットはなぜか載せられていないのです・・・(;^ω^)
このキットは 2004年の発売時から P-51単体 では販売せず、ビークルに加えて更にトレーラーまで付けて、P-51D 単体で販売した #2132 の 新P-51D のキット価格の倍以上、旧製品の #1662 P-51D のキットと比較すると、実に三倍以上の価格となっていましたし、キット内容は P-51自体 がパーツ数 50、ビークル(ビハイクル)とトレーラーとスタンドを合わせて パーツ数 46となっていますが、P-51単体での発売はないままで、海外向けの英語ページサイトからは削除されてしまいました !!


このキットの機首上面の空気取り入れ口ラインは、幅が均一なストレートタイプになっていますが、このタイプは NA-73 [英シリアルNo.がAG となる MUSTANG I ] の時にしか採用されておらず、P-51/ Mk.1A (NA-91) では、機首上面の空気取り入れ口ラインが、上から見たときに真ん中辺が左右に膨らんだ曲線タイプのものになっているのが正しいはずです。

また、このキットのようなホイールのスポークが9本の写真はまだ見つけられません、一体なにを参考にしたのかは判りません ?! (<まさかエレールでしょうかね ?)
それとF-24航空カメラがパーツとして入っていてコクピット後部に付けるようになっているのはよいのですが、後部窓は偵察カメラ用の穴開きやバブル窓にはなっていません。
付属のビークルとトレーラーはすでに別売りで出しているのだから僕にはムダ ! P-51単体でも発売して値段を安くすべきだと思いますッ !!!! <`ヘ´>
そして・・・続きを読む
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2018年04月21日
ブレンガン(BRENGUN) 1/72 #BRP72025 A-36 APACHE USAF のモデリングMiniガイド

今回は箱のタイトル通りに A-36 と表記しましたが、この機種はノースアメリカンの社内呼称でいうと NA-97 という一種類だけなのですが、資料によって書かれている形式呼称としてはじつに様々で、ざっと見ただけでも A-36 のほかに、A-36-NA、 A-36-1-NA、 A-36A、 A-36A-NA などの表記があります・・・
このブレンガン(BRENGUN) の箱や説明書には何カ所かに CZECH REPUBLIC と記入されていますが、いずれも会社の所在地か何かのようで、Made in ○○ とは書かれていません。

例えば左の主脚収納庫内のパーツは、こうして並べて写真を撮っただけでも似ているのがお判りいただけると思いますが、入れ替えるのが可能なのでは?
と思えるほどサイズもモールドも、そして KP(Kovozavody Prostejov) の Kit Mini GUIDE でお伝えした、間違ったリブの間隔(胴体最中心寄りのリブの間隔が D型のように狭いこと)までもが同じになっているのです。
敢えて違いを探すと、ブレンガンのパーツの裏側には、翼厚の調整用なのか押し出しピンなのか、あるいはヒケ止めなのかは判りませんが、二か所の突起があることぐらいでしょうか・・・



ブレンガンの A-36 の 垂直安定板から後部胴体の背中のラインを合わせて KP のキット側から見てみると、コクピットの位置を2mm程前に少しずらすことで、背中のラインをなだらかに見せるように工夫されている A-36 のコクピットの位置が見えるだけで、ほとんどが隠れてしまっています。
まあ、・・・続きを読む
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2018年04月02日
Mini Guideで エアフィックス(AIRFIX) #A05131 1/48 North American P-51D Mustang 他、二品をup !!


エアフィックスの 1/48 と レベル 1/32 の・・・続きを読む
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2018年02月21日
ブレンガン(BRENGUN) 1/72 #BRP72025 A-36 APACHE USAF




また、説明書では消されている(Toy Fair 2017 の写真では、モールドを止められている)空気取り入れ口パーツが不完全な形(抜けが悪くて金型が壊れたような感じ…)でモールドされていたり(左上写真ラジエターフラップの上のパーツです)、別パーツになっているフラップの表面が片方だけザラザラだったりするなど、細かいバリが多いことと相俟って、仕上げ(管理?)が甘いのかなァ…?! と、感じてしまいます。

それと・・・右の写真のようにクリアパーツの袋の中にエッチングパーツを裸で入れるのはやめてほしいなァ・・・と思ってしまいます。
キツキツのビニール袋にクリアパーツとウレタン樹脂製の空気取り入れ口パーツ、そしてダイブブレーキとアンテナのエッチングパーツが入れられていたので、エッチングパーツの切り口がランナーから千切れたキャノピーパーツをガリガリと引っ掻いていたのがとても悲しかったです !! (>_<)
箱の裏に・・・続きを読む
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2017年05月03日
アカデミー 1/72 P-51D ムスタング(旧) と アカデミー 1/72 P-51D ムスタング(新) の MODELING GUIDE

今まで一緒に書いてあった、アカデミー 1/72 P-51D ムスタング(旧) と アカデミー 1/72 P-51D ムスタング(新) のMODELING GUIDE に、各キットのデカールの情報を追加したついでに、一緒にしていた今までの二つをそれぞれ独立したガイドにと分割いたしました。
キットに付属のデカールは下記のとうりとなります。

箱のタイトルには、P-51D Mustang となっていますが、実際に入れられているデカールは、 18th Fighter Bomber Group, USAF, のシャークティースが付けられた FF-943☆ (s/n 44-12943) の機体で、確かに生産時は P-51D-20NT(ダラス工場製) の機体ですが、マーキングは Chinhae Airfield, South Korea, 1951 で作戦を展開した呼称改変後のものなので、 F-51D としてくれた方がシックリしたのではないかと思います。

また、このキットの韓国国内版 FA062 P-51D MUSTANG は、箱絵こそ フジミ 1/48 のキット[48D-05] と同じになっていますが、箱絵のマーキングのデカールは入っておらず、この #1662 のものがそのまま入れられています。




そしてもう一つが、同時期の USAF , 12th FBS,18th FBG, のシャークティースが付けられた P-51D-30NT の James L.Glessner 機、FF-736 (s/n 45-11736) のマーキングとなっています。
ただし・・・続きを読む
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2017年04月22日
エフトイズ(F-toys) 1/144 松本零士 戦場まんがコレクション 2 の「勇者の雷鳴」(FT60296#6) の P-51D ムスタングを買ってみた!




このプリント印刷ってデカールのように簡単に剥がせるわけではなく意外とヤッカイで、2-H の翼上面の間違ったラウンデルも剥がそうとしていろいろと試してみているのですが、下地塗装を傷めずにバズレターやマークだけを落とすのはかなり大変な作業となりそうです。

また、キット自体は同じですが、細かいパーツが一枚になっているランナーが以前のようなグレーの成形色ではなく、透明感のある乳白色に直に塗装されているので、薄く成形されたパーツや銀色で塗装されている防弾鋼板などは、なんとなく透け感があります・・・(;^ω^)

ただ、この 「勇者の雷鳴」のP-51D のほうは人気が無いためか沢山の在庫があり、排気管の色などは僕が購入した黒鉄色のものよりももっと黒っぽいものがありましたので、ロットによってずいぶん違いがあるのかもしれません。
デカールは・・・続きを読む
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2017年04月08日
エフトイズ(F-toys) 1/144 P-51D / MUSTANG IV の MODELING GUIDE

あくまでも個人の感想や考え方ががベースになっていますので、「違う!」 とお感じになる箇所もあるかとも思いますが、参考程度にご覧になってみてください・・・(´ω`*)
なお、こちらには MODELING GUIDE として書き足した部分をメインにお伝えしていますので、 Mini Guide の時の記述を含めた全文をお読みになりたい方は、お手数ですが本体サイトの " エフトイズ(F-toys) 1/144 P-51D / MUSTANG IV の MODELING GUIDE " をご覧になってください。
m(__)m
◎ 紹 介

発売当時にあった中身を選んで買えるいつもの店では、未開封のものも 税別 447円 で売られてはいたのですが、紫電改のようなハズレや希望しないマーキングを引いてしまうのがイヤなので、多少高いのは我慢して、とりあえず中身を選んで買える開封済みで標準価格販売(税別 470円)のを二つ購入しましたが、一番ほしかった 2-C: 米陸軍航空隊第82戦術偵察飛行隊 ☆ 66 のが無かったので、ちょっと高かったけど他の店で 税込み 600円のを買ってきました。


と、いうわけで先日、秋葉原で 2-H.ムスタング Mk.IV イギリス空軍第19航空隊 QV◎P の300円(税込)というのを購入してきましたので、これを使ってモデリングガイドを書いていきたいと思います。
◎ 検 証

また、右主翼端下面に三つ並んでいる敵味方識別灯は、デカールで三色に表現されて入れられていて、説明書には外側寄りに貼るように指示されていますが、キットの右主翼端下面には右写真の上側の B型と同じ位置に筋彫りがされてしまっています。
これはD型では説明書のとうりに、より外側(翼端側)に移動しているのが正しいので、キットのモールド位置は間違いだと言えます。
次に、機首部分下側(エアフィルターの付いたパネルと主翼前縁フェアリング部のパネルの間)のパネルラインは右下の写真のように B型のものと同じように広くなっていますが、これは主翼前縁が前に張り出した関係でパネルの分割ラインなどが変わってしまっているはずで、もっと小さくなっていなければおかしいと思います。
◎ 修 正 開 始

手を入れていない右側の形状と比較して見ていただくと、その違いが判っていただけると思いますが、作業する側としては片方ずつ修正するのはやりにくいですね・・・やはり左右で対称にバランスを見ながら作業を進める方がずっとやり易いです!
また、開状態の主車輪ドアは台形のような形状なので、ランナーとの湯口の部分をもう少し平らな平行四辺形に近い形状にしてやりたいところなのですが、取り敢えずそれは切り離してから、ということで・・・
で、ついでにB型と同じ位置に筋彫りがされてしまっているために位置の違っている、右主翼端下面に三つ並んでいる敵味方識別灯のモールドも、少量のパテを使って埋めておきました。
これはデカールで三色に表現されて入れられていますので、説明書のようにそのまま位置をずらして貼るだけでもいいと思いますが、彫り直したいという方は外側に 2.2mm程移動させてやると良いと思います。



さらにどうせならついでだから…と思って、英国式のリングタイプの操縦桿や照準器、計器盤下のラダーペダルも自作して追加しておきましたが、こんなの 1/144 のコクピット内に組み込んでしまったらまずわかんないですから、面倒な人は気にしないでそのまんま組んじゃってください ! (笑)


主車輪ドアパーツは切り離して形状を修正したので、形状が判り易いように差し込み用のベロの部分先端を湯口側に接着してあります。

このスケールなので無理にやる必要はないと思いますが、もしおやりになるのでしたら、僕のような適当な思いつきではなく、正確に測ってやった方がいいと思います。

また、排気管はフェアリング付きだけとなっていますが、このスケールで自作するのはなかなか大変です・・・1/144 では唯一 スイート(SWEET) の P-51B のキットだけがフェアリング無しとフェアリング付きの二種類を別パーツで用意していますので、フェアリング無しにするならトレードを考えられても良いと思います。

◎ 組 み 立 て
いつものことですが、またパカパカとパーツを組み立ててしまい、うっかり製作工程の途中写真を撮り忘れてしまったので、申し訳ありませんが文章メインと事後の写真で紹介させていただきます。


ただし、フィレット部分や前の嵌合部をピッタリと合わせてやると、主翼と胴体の嵌め合いに多少のネジレが出てしまうようで、正面から見ると右翼が上がり過ぎているように見えてしまいますので、ジックリと調整をしてやってください。
主脚柱と主脚カバーはB型では一体だったのですが、このキットでは別パーツとして成型されていますので、まず主脚柱を主車輪に押し込み、その後主脚カバーと一体化させています・・・嵌め合いはそこそこしっかりしていますが、主脚柱と主脚カバーのパーツそのものが小さいので、後々嵌め合いが外れてしまうと嫌なので、流し込みタイプの接着剤を使って固定しています。
また、機首の排気管や尾部の尾輪・尾輪カバー/水平尾翼、主翼下面の主脚と主車輪ドアパーツのボッチやベロ(差し込み部)の先端は、少し短めにしておいたほうがシックリしますが、削り過ぎるとグラつきますので、慎重に擦り合わせをしてください・・・基本的にはボッチやベロ(差し込み部)の先端部分を 0.5mm ほど削ってやれば充分だと思います。
水平尾翼は左が下がり、右が上がる感じですので、垂直尾翼との角度をよく見て調整してやってください・・・ただし、手で押し上げたり押し下げたりしただけでは戻ってしまいますし、抜けやすくなりますので、最終的には固定しておいた方が良いと思います。

なお、英国式のリングタイプの操縦桿や主車輪ドアの開閉用ロッドは伸ばしランナーで製作しましたが、このサイズになりますと工作もそう容易ではないうえにシャープさにも欠けますので、 0.2mm〜 0.3mm の真鍮線 を使うほうがやり易いと思います。
加工に慣れている方ならば、もちろん洋白線やステンレス線など使い慣れた材料でよいのですが、僕のような素人には硬くて扱いづらく感じますので、初めての方は先ずは真鍮線で試されるのがよいのではないかと思います。
キャノピーを取り付けると、胴体との間の左側にわずかに隙間が開いてしまいますが、これはウインドゥシールド下端と接する胴体部分のアールの終わり(左上の写真の尖がった部分)を注意深く削ってやれば、ピッタリと合います。(右の写真は手直し前なので、キャノピーや排気管が少し浮き上がってしまっています)
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2016年12月11日
モン(MENG) 1/48 #LS-006 P-51D MUSTANG FIGHTER のモデリングガイドは・・・
現在、モン(MENG) 1/48 #LS-006 P-51D MUSTANG FIGHTER のモデリングガイドを書いているところですが、タミヤ(TAMIYA) 1/32 エアークラフトシリーズ No.22 #60322 ノースアメリカン P-51D マスタング とのこんな検証に時間がかかって、なかなか組み立てに進めません・・・(;^ω^)
キットは箱の横に小さく " cement-free " と書かれているように、接着剤不要で基本の組み立てができるように設計されているので、仮組みは比較的簡単におこなえますが、組んでしまうと完成してしまいそうなので、今回は少し趣向を変えて、仮組みは組み立ての項で一緒にお伝えするとして、ここでは元キットと思われる タミヤ 1/32 P-51D との説明書同士を比較しながら、実際のパーツの省略や違いなどを含めてこのキットを検証してみたいと思います。
また折角ですから、このキットの説明書では大雑把な指示になっている塗装指示についても、1/32 の説明書の指示を参考として追加するような形で書き加えておこうと思います。
たとえば左の モン(MENG) では[ダッシュボード]と書かれている計器盤周りのパーツは、 タミヤ のキットでは[計器盤の組み立て]として、デカール,透明パーツ,計器盤パネルの三パ−ツで構成された二種類の計器盤と三種類のスイッチパネルから、 D31 の計器盤と D48 のスイッチパネルの組み合わせを一体化したものを、ラダーペダルと共にダッシュボードパーツに付けるように縮小した感じになっています。
塗装指示は前述のように、パーツが小さくなってしまったためか、単純な一色だけになってしまっているものが多く、タミヤではフラットブラックとセミグロスブラックで計器盤とスイッチパネルを塗り分けた上に、グリーンやフラットレッドでの細部の塗り分け指示がされていますが、 モン(MENG) では一色の、それもなぜかグロスブラックの塗装指示となってしまっています。

次に右のコクピットの床板ですが、タミヤ では胴体内タンクまで一体で成形されていますが、モン(MENG) では同じように一体で抜く技術がなかったためか、ほかの理由があったのかは判りませんが、胴体内タンクを別パーツにして、タミヤの D15・16 のパーツは省略、シートは二分割のパイプフレームのみとしていますが、背あて部のクッションが付いているにしては厚さが薄いし、クッションなしにしてはパイプフレームのモールドがはっきりしていません。
防弾鋼板などはモールドの省略はありますが、パーツの構成はそっくりですし、シート後部の無線機とバッテリーのパーツも大きさ以外はほとんど同じです。
塗装指示もヘッドレストをグロスブラックとしている以外は、全てインテリアグリーン(ヘッドレスト後ろの補器類は塗装指示なし)となっていますが、タミヤではヘッドレストをセミグロスブラックとし、シートや防弾鋼板などはインテリアグリーンとフラットブラックの塗り分け、ヘッドレスト後ろの補器類はセミグロスブラック、フラットアルミ、チタンゴールド、レッドでの塗り分け塗装指示となっています。
防弾鋼板の後ろに位置する無線機とバッテリーもグロスブラック一色としていますが、タミヤでは留め具や細部をフラットアルミと指示しています。
さすがに 1/48 の モン(MENG) では左の タミヤ の図のようなエンジンパーツなどは付いていませんが、ウインドシールド内側の防弾ガラスパーツは付いていて、アンチグレア・シールドやダッシュボードの取り付けなどもそのままです。
ただし、アンチグレア・シールドの塗装指示がグロスブラックになっていて、タミヤのフラットブラックという塗装指示とは異なりますが、ここはやはり艶消しにした方が防眩シールドとしての役割が果たせると思います。
照準器はタミヤのように組み立て式のK-14 と N-9 の二種類が付いているわけではなく、透明パーツとして一体化された K-14風 のものが付けられているだけで、塗装指示もリフレクター部を除いてすべてグロスブラックになっています。

左側胴体内壁のコンソールパーツはフレーム部分を胴体側に一体化し、切り取ったコンソール部分だけを別パーツとしていますが、右側胴体内壁のパーツは酸素ホースを含めて全て胴体パーツに一体化したモールド表現とされています。
ちなみに、右側胴体内壁にモールドされている配電盤と後部警戒レーダー制御盤は、タミヤのパーツバリエーションで言うと D17 と D1 の選択になりますし、多少のアレンジはされていますが、酸素ホースの曲がり具合なども、実によく似ています。
また、VHF無線機や後方警戒ベルなどは、モールドの浮き出しが甘めですので、少し手を入れてやるか、塗装で浮き立たせてやる工夫が必要かもしれません。
コクピット内壁の機器やコンソール,ダイヤル,レバー類は、タミヤでは細かい塗装指示が書かれていますが、モン(MENG) ではグロスブラック一色の指示しかありません・・・胴体内側はインテリアグリーン一色の指示なので、やはりタミヤの塗装指示を参考にして塗り分けをしていくと、ズッと楽しくなると思います。
なお、モン(MENG) では後部胴体下部は真っ直ぐに切り取られたようになっていて、尾輪収納庫を組みつけてから合わせるようになっているのは、タミヤのように尾輪収納庫部分だけを嵌め込むよりも組み易くしたのかもしれませんね。
ただし、タミヤのように飛行姿勢(尾輪収納状態)を選択できるわけではなく、モン(MENG) のキットは地上姿勢だけです。
これは モン(MENG) のどのパーツでも同じなのですが、沢山の細かいパーツで構成されているタミヤの各部を組み立てて、縮小と巧みなアレンジを加えた感じで、この 1/48 のキットができてしまっています。
そして・・・続きを読む
キットは箱の横に小さく " cement-free " と書かれているように、接着剤不要で基本の組み立てができるように設計されているので、仮組みは比較的簡単におこなえますが、組んでしまうと完成してしまいそうなので、今回は少し趣向を変えて、仮組みは組み立ての項で一緒にお伝えするとして、ここでは元キットと思われる タミヤ 1/32 P-51D との説明書同士を比較しながら、実際のパーツの省略や違いなどを含めてこのキットを検証してみたいと思います。
また折角ですから、このキットの説明書では大雑把な指示になっている塗装指示についても、1/32 の説明書の指示を参考として追加するような形で書き加えておこうと思います。

塗装指示は前述のように、パーツが小さくなってしまったためか、単純な一色だけになってしまっているものが多く、タミヤではフラットブラックとセミグロスブラックで計器盤とスイッチパネルを塗り分けた上に、グリーンやフラットレッドでの細部の塗り分け指示がされていますが、 モン(MENG) では一色の、それもなぜかグロスブラックの塗装指示となってしまっています。

次に右のコクピットの床板ですが、タミヤ では胴体内タンクまで一体で成形されていますが、モン(MENG) では同じように一体で抜く技術がなかったためか、ほかの理由があったのかは判りませんが、胴体内タンクを別パーツにして、タミヤの D15・16 のパーツは省略、シートは二分割のパイプフレームのみとしていますが、背あて部のクッションが付いているにしては厚さが薄いし、クッションなしにしてはパイプフレームのモールドがはっきりしていません。
防弾鋼板などはモールドの省略はありますが、パーツの構成はそっくりですし、シート後部の無線機とバッテリーのパーツも大きさ以外はほとんど同じです。

防弾鋼板の後ろに位置する無線機とバッテリーもグロスブラック一色としていますが、タミヤでは留め具や細部をフラットアルミと指示しています。
さすがに 1/48 の モン(MENG) では左の タミヤ の図のようなエンジンパーツなどは付いていませんが、ウインドシールド内側の防弾ガラスパーツは付いていて、アンチグレア・シールドやダッシュボードの取り付けなどもそのままです。
ただし、アンチグレア・シールドの塗装指示がグロスブラックになっていて、タミヤのフラットブラックという塗装指示とは異なりますが、ここはやはり艶消しにした方が防眩シールドとしての役割が果たせると思います。
照準器はタミヤのように組み立て式のK-14 と N-9 の二種類が付いているわけではなく、透明パーツとして一体化された K-14風 のものが付けられているだけで、塗装指示もリフレクター部を除いてすべてグロスブラックになっています。

左側胴体内壁のコンソールパーツはフレーム部分を胴体側に一体化し、切り取ったコンソール部分だけを別パーツとしていますが、右側胴体内壁のパーツは酸素ホースを含めて全て胴体パーツに一体化したモールド表現とされています。

また、VHF無線機や後方警戒ベルなどは、モールドの浮き出しが甘めですので、少し手を入れてやるか、塗装で浮き立たせてやる工夫が必要かもしれません。

なお、モン(MENG) では後部胴体下部は真っ直ぐに切り取られたようになっていて、尾輪収納庫を組みつけてから合わせるようになっているのは、タミヤのように尾輪収納庫部分だけを嵌め込むよりも組み易くしたのかもしれませんね。
ただし、タミヤのように飛行姿勢(尾輪収納状態)を選択できるわけではなく、モン(MENG) のキットは地上姿勢だけです。
これは モン(MENG) のどのパーツでも同じなのですが、沢山の細かいパーツで構成されているタミヤの各部を組み立てて、縮小と巧みなアレンジを加えた感じで、この 1/48 のキットができてしまっています。
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2016年07月25日
アキュレイト・ミニチュア(ACCURATE MINIATURES) 1/48 P-51B/C の MODELING GUIDE



オークションなどにはハセガワ版の箱の中のアキュレイトのロゴが入った完成品の写真やアキュレイトの箱裏の写真が出されている場合があるので、新作と勘違いしないよう注意してください !!

2009年発売のキットではフラップが別パーツになるとアナウンスされましたが、結局変更はされませんでした⇒ブログ参照。

まぁ、もともと主翼下面パーツの裏側に " MOLDED IN KOREA " の刻印がありましたので、もしかすると金型自体はズッと韓国国内に在ったのかも知れませんね・・・(^^ゞ
このキットの一番の欠点は、日本国内での販売価格かもしれません・・・例えば、このアキュレイトミニチュアとタミヤの良いとこ取りをしようとしたかのような ICM [48B-07] の P-51B の価格は、2015年に OEM で発売された、やたらに高価格な AMG のレーサーバージョン以外は、ほとんどタミヤと同じぐらいに抑えられていますが、アキュレイトミニチュア製品の価格は15年前でタミヤの倍ぐらい、再生産後の P-51C はタミヤの3倍近い価格になりました。

仮組みしながら検証してみると・・・続きを読む
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