名古屋市熱田区の国道1号交差点で1日未明、信号待ちの男女3人が乗用車にはねられ死亡したひき逃げ事件で、愛知県警熱田署特別捜査本部が運転者を岐阜県美濃加茂市在住のブラジル人の男とほぼ特定したことが県警への取材で分かった。特捜本部は道路交通法違反(ひき逃げ)や自動車運転過失致死容疑で男の行方を捜している。また事故車の同乗者とみられる愛知県在住の日系ブラジル人の男(32)を別の窃盗未遂容疑で逮捕し、3日午前、名古屋地検に送検した。

 捜査幹部によると、逮捕した男の供述などから運転者をほぼ特定した。事故車に乗っていた男女4人はいずれもブラジル人という。車の運転席付近からは血痕が見つかっており、運転者がけがをしている可能性もある。

 一方、逮捕した男の容疑は1月31日午後6時~2月1日午前9時半の間に、熱田区内の店舗駐車場に止まっていた軽乗用車を盗もうとしたとしている。男は1日夜に名古屋市内の交番に出頭し、2日未明に逮捕された。男は容疑を認め「ひき逃げ事故の報道を見て怖くなった。自分は事故にかかわっている」と供述しているという。窃盗未遂の現場は事故現場から約500メートル。

 特捜本部はこの男が同乗者と確認された場合、ひき逃げなどのほう助や教唆の適用を視野に調べる。男は、車内から押収された携帯電話を使用していたとみられる同県小牧市の30代のブラジル人とは別の男という。車内からは複数の指紋が採取されており、うち一つは逮捕された男の指紋だった。【山口知、中村かさね】

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