18日午前7時35分ごろ、愛知県尾張東部などで停電があり、愛知高速交通東部丘陵線(リニモ)への送電が停止した。上下6本が立ち往生し、乗客計約900人が44~88分、車内に閉じ込められた。愛知高速交通によると、体調不良を訴える人はいないという。【山田一晶、月足寛樹】

 同社によると、リニモは全線(8.9キロ)、全駅で停電。送電を同8時5分に中部電力からの予備線に切り替えて電気復旧した。しかしリニモは無人で全自動運行しているため、係員を停車中の各列車に派遣するまで停車が続き、同9時5分ごろから順次、手動で運転を再開した。正常運行に戻ったのは同9時27分。上下30本が運休し、通勤通学客ら約4000人に影響した。

 停電と同時に、列車を管理する列車運行システムもダウン。予備線への切り替えでシステムが正常に稼働していることが確認できたため、係員が列車に到着し次第、運行を始めたという。停車した6本のうち2本はトンネル内で止まったため、係員が手動で近くの駅まで移動させ、運転再開を待った。残る4本は駅で停車したが、ドアが開かず、乗客は降りられなかった。

 同社は停電直後に自社のホームページに掲載したが、報道発表は停電から約4時間後だった。総務課の担当者は「救出に人をかけ、公表が遅れてしまった」などと話している。

 中部電力によると、停電したのは愛知県長久手町を中心に同県尾張東部と名古屋市東部で、一般世帯は少なくとも計1万9000戸が1~6分停電。一部工場の操業にも影響が出た。送電線のトラブルが原因とみられる。

 ◇複合的な原因

 愛知高速交通によると、リニモが05年の開業以来、30分以上にわたり、乗客を閉じこめるトラブルを起こしたのは初めてだという。

 同社によると、復旧が遅れた原因は▽路線距離(8.9キロ)が短いため、電力供給ラインが2本しかなかった▽予備線への切り替えに手間取った▽無人自動運行のため、手動で運行させる係員の派遣や列車周辺の安全確認に時間を要した--ことなど複合的なものだという。同社総務課は「今回の輸送障害を真摯(しんし)に受け止めたい」とコメントしている。

 リニモは05年8月、落雷による停電で数分間止まったことがある。

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