ようやくレモンの恋の季節が終わった。
終わったと思ったら繰り返していたので、まだ油断はできないけど…。
…と書いてから3日程経ってもおさまっているので、本当に終わったのだと思う。

長かった…2ヶ月近く…?個体差があるのと、交尾して排卵しないと繰り返すみたいなので仕方ないんだけど…。
メス猫を飼うのは久しぶりなので、すっかり忘れていたよー。
昔飼ってたメス猫は早々に避妊手術してしまったしね。

昔の話だけど、最初に野良のメスの子を拾って、2回子供産んだのかな…さすがに2回目は貰い手見つけるの大変で…当時はネットもなかったし。
結局手術しようとしたら逃げちゃって戻ってこなかったんだよな…まあ元々野良だったからね…。
その後残された子猫で貰い手のつかないメスの子は、みんな手術して家で飼っていました。

猫の恋の季節の鳴き声は、外で鳴いててもけっこううるさいけど、家の中だとハンパないっすね(^^ゞ
これは案外慣れちゃうんだけど、初期はすっごいイライラしたよ…。
それよりも、発情中期から後期にかけてスプレー始まっちゃって、家中おしっこ(じゃないんだけど)されまくった…><
あれはメスがフェロモンでオスを呼ぶ臭い付けらしいのねー。
それで私が集中的にやられたんでしょうか…ライバル視されてたんでしょうか…www
私の座布団、椅子、枕…だけでは飽き足らず、抱き上げようとした時に首元に、寝ている時に頭に…されました…(^^ゞ
オスがやるもんだと思ってたから、これは誤算だった…><
なんか発情中はメスのがスプレーするらしいのね。オスがやるのは縄張りなのかな…よくわからないけど。

レモンが悪いわけではないので叱ったりはしなかったけど、これには参ったねえ…。
それもこれも避妊手術を躊躇ったせいなのだから、飼い主が悪い。100%悪い。
レモンは5月末くらいの生まれだから、12月くらいには手術するべきだったんだよな。

年末でバタバタしていたのもあるし、ボーナスないのに家のローンのボーナス払いで金欠だったのもある…。オスに比べてメス猫の手術代高いからね…(^^ゞ
それに何より、まだまだ華奢で小さくて、【大人】になるのがピンとこなかったのだ…。まだ大丈夫なんじゃない…?と、甘くみていたのだ…。本能を甘くみちゃいけない…(^^ゞ

手術すると決めているなら、躊躇っちゃいけないね。
猫本人も可愛そうだ。オス猫を求めて鳴き続けるのを見ているのは辛い。喉が枯れるまで鳴き続けるからね…。

うちには去勢済みのオス猫が2匹いるんだけど、去勢してるとメスが誘っても知らん顔なのだ。あれだけ鳴いているんだから、鳴いてること自体に反応しても良さそうなものなのに、完全スルー。
一度激しく発情してる時に、レモンが思いっきり誘い受けのポーズでらん君を誘っていたのを目撃したよ。
らん君はぽかんとしながらも、かすかに本能が残っていたのか、マウントポーズだけとって「…なにやってんだろう?」って顔して、すぐやめちゃった。
なんかちょっと切なかったね…。

避妊手術も去勢手術も、完全に人間の都合ですよ。
そもそも動物を飼うってこと自体が人間のエゴなのだ。それが家畜にしろ、ペットにしろ、元々共生関係ではないのだから。
色んな立場で色んな意見があるけれどもね…。

「可哀想」という意見もわかるのよ。勝手に本能を奪うってのは罪深い的な意見ね。
そりゃ人間に例えて想像したら、本人の承諾なしに子供の頃に勝手に去勢したり子宮取ったりしたら大変だけどさ…。

動物を飼うこと自体が人間のエゴだっていうのは大前提としてあるけど、ペットにだってメリットはあるのだ。
飢えない、凍えない、車にはねられたり他の人間からの危害を受けたりしない…という。

野良猫の寿命はとても短い。5〜6年か…生後間もなく死んでしまう子猫を入れたら、もっと短いのかもしれない。
室内飼いの飼い猫の場合、平均でも12〜3年は生きる。長生きの猫は20年とか生きたりする。

長生きすればいいってもんじゃない。本能を奪われてまで、長く生きるのは不幸…という意見もあると思う。
でも、本能に振り回されて生きるってのもなかなか大変だ。
もう交尾のことしか考えられない状態で、オス猫なんて飼い猫でも飛び出したらしばらく帰ってこなくなる。
昔家で飼ってたオス猫は去勢してなかったので、サカリの季節になるとしばらく帰ってこなかったし、帰ってきたときはボロボロになってた。
サカリの時に事故にあって死んじゃったオス猫もいた。

メス猫はメス猫で、本能に突き動かされて交尾して妊娠して、父親のヘルプも養育費もないまま、一人で産んで育てるのだ。
野良だったら餌の調達もしなけりゃいけないし、季節によっては凍える時期だってある。
だからよく人家の縁の下や物置で産むのだ。
…そして猫嫌いの人間に、保健所に持ち込まれて処分されてしまうのだ…。
それでも自由の方が良いといえるんだろうか…。

殺処分は犬が年間約5万頭、猫が約14万頭(2011年度)
年によっても違うので、wikiのを引用しとく。
猫が犬の倍以上なのは、産まれたての時にまとめて持ち込まれるからではないかと思う(2〜6体くらい一度に生まれるので)

それでは、猫をペットとして飼ったら、自然に任せて子供を産ませて、飼い主が里親を探せばいいじゃない…と思う人もいるだろう。
それがそう簡単ではないのだ。年に2回、6匹とか生まれたら、そうそう里親が見つかるものではありません。
それに、もっと緊急に助けたい猫たちが保健所にいるわけで。飼い主が避妊手術をしたくないので、小猫貰ってください…というのは、間違いなく非難されると思う。

自然にまかせて猫に子供産ませて、生まれた子猫を海に投げ捨てるという女流小説家がいたけどね…。

…で、結局猫と暮らすなら、去勢、避妊手術はするべき…ということになるのだけど…。
「だったら飼わなきゃいいじゃん」といわれれば、それはそのとおりなのだけどね…。
だからエゴは大前提ですよ。一緒に暮らしたいのだから仕方ない。

でも、どれもこれも【人間視点】でね、当の猫たちは、なーんにも気にしてません。
「勝手に去勢しやがって…俺の本能を返せ!」なんて思っちゃいないし、「孫の顔が見たかった」なんて思ってないし、「メス猫とやりたかったなあ…」なんて思ってません。

飢えることもないし、冬は暖かく夏は涼しい室内で快適、外敵なんていないし、時々は美味しいおやつも貰える。
毎日食べて寝て遊んで、どこからどう見ても幸せにしか見えない…。
幸せそうに見えるのも、人間の思い込みかもしれないけどさ。
うちの猫たちがくつろいでるのを見て「可哀想に…」と思う人はいないと思う。完全にだらけているから(笑)

猫たちは、人間みたいにアレコレ考えず、ただ生きているだけだ。

まあメス猫は久しぶり…というか、自分の意思で飼うのは初めてなので、色々考えてしまったです。
そんな時にタイミングよく?読んだのがこれ↓



大島さん…相変わらず猫オバサンしてる。
賛否あるだろうけど、野良猫を捕まえて自費で手術したりもしてる。
近所の人が「うちの庭で猫が子供産んだんだけど、あなたの所の猫ではないか」とやってくる。
大島さんとこは全部手術済みなので違うと答える。
「でもあなた野良猫に餌やっているでしょ」と責められる。「おたくの猫でないなら、保健所に連れて行きます」というので、大島さんはあわてて保護しに行くのだ。

そう…猫嫌いのヒトにとっては、猫なんて見るのも声を聞くのも嫌で、庭で子猫なんて生まれたら迷惑でしかなくて、殺されても全然構わないのだ。
「ああ…こんな感じで保健所に持ち込まれてしまうのか…」と。

自分が猫好きだと、どうしてもわからない。なぜあんなに可愛い子猫を殺処分なんてできるのか。
きっと猫が嫌いな人の感覚としては、私がゴキブリやハエや蚊に対するのと同じ感じなのではないだろうか。
嫌い・迷惑・有害…だから殺しても構わない…と。
哺乳類と昆虫では明らかに殺すことに対する心の壁の高さが違うと思うのだけど、昆虫好きな人からしたら、昆虫を平気で殺す人が信じられないだろうし…。
…と、無理矢理自分を納得させるしかないというか…。

動物嫌い=悪人…なんて思わないけどさ。
でも自分が手を下すわけでなくても、処分されても構わない…というのとは別でしょう?
そりゃ嫌いな生き物の為に里親探したりはしないだろうけどさ…。
ただただ迷惑なんだから、保健所に持っていって処分しても平気なんだろうけどさ…。

大島さん、野良の子猫の里親探しもします。人脈あるのでわりと簡単に見つかる(笑)
でも、生まれつき身体弱くて死んでしまう子もいる。
クソ…と思いつつ、泣きそうになる。ホント猫もの弱い…www

アメショのグーグーは、9歳を前にして犬歯を3本失くしてしまう。あれ?猫でも犬歯って言うのか…?いやまあ要は牙です一番長い。
うちのフッキーもそろそろ9歳だなーとか。心配になっちゃうけど、グーグーは歯を失くしても12歳の時点では元気にしてるので、ちょっと安心したりして。
読んでると、やっぱアメショっておっとりで他の猫にも優しいんだな…と思う。まあ個体差はあるんだろうけど。

猫をはじめ、動物を愛することが自分の家だけでなく外部まで広がると、本当に大変だと思う。
辛いことも悲しいこともたくさんある。腹の立つこともたくさんある。
大島さんは、既に生甲斐になっているな…と感じる、そんな本でした。


レモンが落ち着いて平和な日々が戻って、寝室のドアも開放したので、猫たちと一緒に寝られて幸せ…v
まああったかくなるまでだけどね…www