笑顔になってほしい

「ネットの海の向こう側にいるこの人は、今この時間を一緒に楽しんでいるかな?」


私は、pso2でそんな事ばかりを考えて、チャットの言葉を選んでいます。

それは「相手への配慮、気遣い」といった高尚で礼儀正しい理由ではなくって、
普通に暮らしていれば出会うはずのなかった人と偶然に出会え、同じ時間を共有しているからこそ、
「このゲーム世界を一緒に楽しみたい」という気持ちが強いからです。


pso2を始めて、1ヶ月と少し。
私はフレンドさんたち、ロビーで声をかけたラッピーやリリーパに変装しているアークス員さんたち、
たくさんの優しい方々のおかげで、毎晩笑顔を絶やさずにpso2で遊んでいます。
ボスに勝てなくってめげた時も、ほんのちょっと気が滅入って辞めたいと思いVitaをベッドへ投げた時も、
結局はアークス員のバッジを捨てられず、再びロビーへ戻ったのは、
他でもない、ネットの向こう側の「顔も知らない誰か」さんたちの優しさのおかげでした。


先日、私は大好きなフレンドさんたちに囲まれながら、ベリーハードを解放しました。
装備品の選び方、ボスへの立ち回り、色んな課題が残っています。
けれど、もう私は立派なアークス員になり、オラクルを第一線で守るハンターになりました。
だからこそ、私を今まで歓迎して楽しませてくれた方々へ、まだ出会ってないアークス員さんへ、
「恩返し」なんて思い上がりだけれど、これからは私からたくさんの楽しさを作って行きたいんです。


ここ数日、少しだけ気になっているフレンドさんがいます。
なんとなくだけれど、元気がない様な気がして、それが私の杞憂であれば良いのだけれど…。
そんなフレンドさんに、今日は笑顔になってもらいたいなぁと願う、本日の私。
ヘアスタイルを坊主にすれば良いのかなー、うーん。



pinoco* at 2013年04月15日 17:56|PermalinkComments(9)PSO2 | Play

挫折

先週、お部屋を作っているパーティーにお邪魔をさせて頂き、
緊急クエストのハード「暴走龍の怨嗟 」へ行きました。
パーティーメンバーの他3人は、いずれもその時38だった私よりかなり低いレベルの前衛さんたち。
確か、レベル25くらいのガンナーさんが1番低かったかと思います。


「これは、私がしっかり盾役になって、みんなを守らなきゃ」


と、PS Vitaを握る手が少し緊張し、簡単な挨拶だけをしながら、
防御力を高めるドリンクを飲み、キャンプシップで持てるだけの薬品類を買いこみ、
私が1番大好きなエリアの惑星アムドゥスキア・浮遊大陸へ急ぎました。

メンバーさんと合流し、みんなでせっせとエネミーを殲滅しながらボスへ向かっている道中、
Eトライアルの発生でクオーツ・ドラゴンの討伐に参加をしたりしていると、
私は手元にあるスターアトマイザーを3個消費していました。
手持ちのスターアトマイザーは後2個。2回しかメンバーさんを回復できない。
そう思うと、サブクラスをフォースにしておけば…と後悔しましたが、フォースのレベルは1。
「今からフォースのレベル上げしてきまーす!」とは流石に言えないので、
とにかく私に敵対心が集中できるようにと考えながら、クローム・ドラゴンに挑みました。

ただ、私はこのクローム・ドラゴンがとっても苦手で、緊急クエストが発生しても、
なかなか参加せず、全く慣れていなかったので、自分の事だけでいっぱいいっぱい。
足に回り込んでもダメージが全然出せないし、正面から向かって行くと、回避ミス。
どうしよう、こんな事では敵対心がグラグラと揺れてしまう…と焦れば焦るほど、上手くいかない。
その内、メンバーさんのHPが赤くなっている事に気づき、急いで向かってスターアトマイザーを投げ、
時にムーンを投げ、クローム・ドラゴンの元へ戻るという事を繰り返していました。

そんな風にいっぱいいっぱいで、私は大切な事を忘れていました。
それは、画面の1番左下に表示される自分の体力。
とにかくダメージを出さなきゃいけない、私の方をずっと向いていてほしいと考えていると、
画面の縁取りが赤くなっている事に全然気づかず、回避ミスで倒れてしまいました。
「ちょっと待ってて」とメンバーさんの声が遠くの方から聞こえましたが、「大丈夫です!」と返事をして、
すぐにキャンプシップへ帰り、クローム・ドラゴンがいる場所へ戻りました。
ムーンを投げて頂いている時間を節約し、少しでも攻撃をしてもらいたかったのです。
けれど、その時ちょうど時間切れになってしまい、クエスト失敗。
キャンプシップへ強制的に戻され、少しの沈黙の後、パーティーは解散していました。


ボスの残り体力は少ないって、表示されていたのに。
私が上手く攻撃が出来ていたら、倒れた時にキャンプシップへ戻らなかったら、倒せたかもしれない。
大切なフレンドさんたちから借りた、私には十分すぎる大剣と防具。何にも問題はなかった。
私自身が全然ダメだったから、失敗したんだ。私が、みんなに嫌な思いをさせてしまった…。


ロビーで突っ立ったまま、そんな気持ちしか出てこなくって、
ゴハンを催促するマグを横目に、呆然としてしまっていました。


この事がずっと気がかりで、私は迷っていました。
パーティーメンバーさんたちへ、グッジョブを通じて、何か言おうかどうか。
でもその「何か」が、何を言っていいのか、分かりませんでした。
どこか思い上がっている自分がいるし、何より嫌な思いをさせているのだから、
グッジョブで謝罪なり何なりを伝えたところで、それは私の自己満足で、相手には何も得るものがないでしょう。

そう悩んでいた昨夜、ロビーでばったりとメンバーだったハンターさんとすれ違いました。
「あ…」と思っていると、ハンターさんが手を振ってくれ、いきなりメール新着の音がしました。


「この間、ありがとう!フレンド登録忘れてたwハンターのレベル35になったから、またクローム行こう」


笑っちゃうけれど、その時に私は少しだけ涙目になっていました。
正直言うと、PSO2から離れようかなとほんの少し思っていました。
迷惑をかけたくないのに、レベルが1番高い私が何にも出来なかった。
そう思うと、恥ずかしくって、申し訳なくって、ここ数日フレンドさんたちのおかげで上がっていくレベルも、
どこかで素直に喜べず、オフラインゲームをしようかなと思っていたんです。


私はハンターさんのフレンド登録をすぐに承認して、「今度こそ、絶対クローム殴り倒しましょう!」と返事をし、
パーティーメンバーの後2人に「今度は絶対にクローム倒しましょう。この間はありがとうございました」とメールを送りました。


ハンターさんは、1度の挫折で弱気になっている私に、勇気をくれました。
負けたら、今度は勝てば良いんだ。今度こそ、全力で殴って殴られて、みんなと一緒に勝ってやろう。


今まで苦手だった「暴走龍の怨嗟 」を、すごくすごく待ち遠しく思う私が、今ここにいます。



pinoco* at 2013年04月08日 16:20|PermalinkComments(12)PSO2 | Play

ブロプー
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