日本のジャズを聴け     (和ジャズBlog)

最近の日本のジャズは、もの凄く面白い!! もっともっともっと聴いて欲しいので、たくさん紹介します。

Altered States "Plays Standards"

Altered Statesというバンドの存在は、ドラムの芳垣安洋さんでアルバムを漁っていた時にみつけたもので2005年に最初の紹介をしているので、このblogを始めた頃には聴いていたってことになります。
その後、いろいろ漁っててこれまでに4枚紹介しています。
 "Bluffs" (https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/18969710.html)
 "Bluffs II" (https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/36092044.html)
 "Altered States" (https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/39340975.html)
 "Live In Tokyo" (https://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/61113352.html)

これまでにAltered Statesのアルバムがどれだけ出ているかもよく判らない(10枚以上?)んですが、最新は2012年の"Live In Tokyo"のはずです。
この盤は、2000年リリースで7枚めくらいになるようです。

メンツは不動の3人。
内橋和久(G)、ナスノミツル(B)、芳垣安洋(Ds)

演奏曲はタイトル通り、スタンダードがずらりと並びます。
1 All The Things You Are
2 Oleo
3 Blue Moon
4 Someone To Watch Over Me
5 A Night In Tunisia
6 Softly As In A Morning Sunrise
7 Hello Dolly
8 The Shadow Of Your Smile
9 Peace
10 Over The Rainbow
11 Bohemia After Dark
12 You Don't Know What Love Is
13 In Your Own Sweet Way
14 Spring Is Here
15 Mood Indigo
16 Misty


スタンダード曲の旋律はほとんど壊さず、どの曲をやっているかは容易に判る状況ではあるのですが、そこは一筋縄ではいかないトリッキーな演奏に仕立てられていて、面白い演奏を聴かせてくれる。

音の並びはそのまま旋律としては崩してみたり、テーマはまっとうに演奏し即興部分で思い切り暴れてみたり、テンポをがらりと変えてみたり、ちょっと異色のリズムを合わせてみたり...。
7曲めは下手ウマなトランペットが入り、、10曲めはパンクなover the rainbow(これ面白い)と、キワモノ?もありで、よく見知った曲をさまざまか表情で聴かせてくれる。


訥々として幻想的な雰囲気を醸す内橋のギター、芳垣の重量感のあるドラム、
ドライブ感あるロックテイストを感じさせるナスノのベースと、各人の演奏スタイルは大きく変わらず全体のテイストとしてもそういう意味では一貫しているところが不思議でもあり、名手ならではと感じるところでもある。

ベストは10曲めでしょう。

Altered States "Plays Standards" (https://www.amazon.co.jp/dp/B000064DIG/)

中島さち子 "希望の花"

数学界でも類い稀なる才能を発揮し、そしてこのジャズピアノの世界でも素晴らしい才能を見せつけている才人。
天は二物を与えずと言うが、彼女にはその二物が備わってると思います。
その二物は、たぶn表層的に見えている"数学の才能"と"音楽の才能"という区分ではなく、"物事を論理的に分析する能力"と、"ものごとを的確かつ簡潔にして表現する能力"だと思っていまして、この才能の応用範囲はまだまだ広がりそうな気がしています。

リズムの米木、本田のペアは、ご存知の方はご存知かと思いますが調べたら共演歴は相当に長く、現在でもフロントを変えてさまざまな活動をしてます。
たぶん、このサイト(http://crack-pot.music.coocan.jp/yoneki1.html)でさらっていくのが効率的だと思いますが、発端はどうやら1985年のNative sunのDaybreakからのよう。
その後、2000年のPLANET X、すぐに本田竹広トリオが活動開始、その後も、ここに掲載無いのも含め
 マイクモラスキー (https://www.amazon.co.jp/dp/B000KQFCPC/)
 大口純一郎 (https://www.amazon.co.jp/dp/B00005L9WS/)
板橋文夫さんとのライブなんてスケジュール(http://www.back-drop.jp/jazz/2017/0318.html)も見つけました。
最近では、清水くるみさんとのZEK3(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/63976804.html)の活動が一番活発なんだと思います。

で、実はこの3人のライブを一度見てまして、2014年なんで3年前になるんですが1setだけ、ここでも演ってる"灼熱""Rejoice!!!"とかこの時も演奏していたようです。
 中島さち子3(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/62358860.html)

メンツは、上述の通りの伝統のリズム隊を擁した3人
中島さち子(P)、米木康志(B)、本田珠也(Ds)

演奏曲は、中島さんのオリジナル8曲、本田竹広さん3曲、宮古高校校歌は珠也さんの祖父(=竹広さんの父)の曲と、ふるさとで全部で13曲。
Disk1
1. 光
2. 灼熱
3. 希望の花
4. Ain't tell you
5. みつばち
6. 裏山の。
7. 故郷

Disk2
1. Dear Friends
2. Rejoice!!!
3. 一摘みの祈り
4. Yasashisa
5. I've Got New
6. 宮古高校校歌

冒頭、指先までしっかり神経を行き届かせたタッチの繊細さに驚く。
本田竹広譲りなのでタッチ自体は基本的には強めだが、もの凄く丁寧に鍵盤に指を持って行っていることが感じられる。
あらためて素晴らしいピアニストだと認識いたしました。

アグレッシブな曲での本田珠也の前へ前へという強烈な煽りの中、それに屈せず逆に支配するかの如く怒涛の打鍵で応酬してくるさまと、逆に静かな曲での哀しくなるほどに耽美な響き。シンバルによる透徹感とグッと下支えするベースの低音との相乗による深みのある余韻感と、緩急いずれも見事なほどに素晴らしい。

前述の通りリズムの2人のコンビネーションは盤石。
中島さんのスタイルとも完全に合致、そんな3者の丁々発止が凄くないわけがない。
緩急含めいずれの場面でも、耳を持ってかれっぱなしな演奏に圧倒されっぱなしでありました。

ベストは、Disk1の5曲めにしましょう。

中島さち子 "希望の花" (https://www.amazon.co.jp/dp/B06WWKPPBN/)

Megapteras "Full Throttle"

黒田、宮川、中林の3氏は過去にリーダー作を聴いていて、名前も記憶に残っている面々。
これにCamila Mezaがゲストとなるとこれは聴いてみたいってことになりまして、購入を決めています。
Megapterasと言うバンドは、当初宮川を除く4人で2011年に活動を開始して、その後宮川が加入して現在に至るっようです。
当初の4人が関西人で、宮川が名古屋人なんで、あっち方面主体での活動が主体なのかもしれません。
バンドの経歴はインタビュー(http://arban-mag.com/interview_detail/69)を参照。

この中では、中林が先陣、黒田が出世頭、宮川が気鋭、という位置づけかと。
最近の邦人では、黒田、宮川の両名は聴いておきたい人にはなると思いますので、こんなバンドを組んでいたことにちょっと驚きを感じつつ、ここにCamila Mezaをゲストに入れてるのも驚きですw
聴いてるメンバーの作品を1作ずつ
 黒田:"Zigzagger" (http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/63889659.html)
 宮川:"The Way" (http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/63415010.html)
 中林:"Graffiti" (http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/55302703.html)
 Camila Meza:"Traces" (http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/63713763.html)

メンツは上述の通り2管クインテットが基本で、大物ゲストが1曲で入る構成。
西口は井上銘のアルバムの客演で聴いてることになってます。
黒田卓也(Tp)、西口明宏(Sax)、宮川純(P)、中林薫平(B)、柴田亮(Ds)、Camila Meza(Vo,G:5)

演奏曲は、黒田3曲、西口2曲、中林2曲、宮川2曲、柴田1曲で各人のオリジナルだけで構成
1.フル・スロットル
2.BOJO
3.クルー・ネック・クルー
4.フラットランド
5.ラヴ・アンド・ガッツ feat. Camila Meza
6.ヒー・センズ・イット
7.アンティル・ユー・ノウ
8.サインズ
9.コア
10.スネイルズ・ペース

全体の印象としては、黒田卓也のリーダーアルバムと似たテイストの軽快なリズムのダンサブルでグルーヴィなスタイルを基調としたものという解釈でと良いと思います。

中林、柴田のリズムが、太い音色でビートを刻むことでグルーヴ感を出していてまずそれが格好良い。
黒田と西口の2管の各自のソロと両者のアンサンブルが見事で、これも聴いてて楽しい。
宮川のセンスの良いピアノが、これまた良い味を出していて、彼の演奏が入ることで全体がまとまってきているように感じられる。
宮川が後から加入しているとのインタビュー記事だが、そういう意味では加入したことでバンドとしてのまとまりはかなり上がったんじゃないかと推測
さらにシンセできめ細かく丁寧に入れ込んでくる電子音がこれまた効果的で、格好良い。

5曲めでCamila Mezaがゲストで入るが、ボーカルの良さと共に、ギターが相変わらずのキレの良さで入ってくるのがまた素晴らしい。良い演奏を聴かせてくれます。

ストリングスを、ストレートに入れてきて端正な響きを聴かせる8曲め。
パーカッションが入りの、テーマとリズムがズレてる感じの曲で最後。
と、後半は変化を持たせてくるが、全体的に心地良いグルーブ感に終始した演奏が続く。
そもそもが踊らせようという前提のバンドなんで、そういう意味でも心地よく身を委ねられる演奏を楽しむことができる。

ベストは4曲めでしょう。

Megapteras "Full Throttle" (https://www.amazon.co.jp/dp/B01N0LMZ9N/)

"ラーメンな女たち -LIVE IN TOKYO-" 矢野顕子, 上原ひろみ

矢野顕子と上原ひろみは、約6年前にも共演したアルバムをリリースしていまして、2011年にリリースされた下記ですが、6年経って2作めが出てきました(驚)
 "Get Together 〜live In Tokyo〜" (http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/61039225.html)

この作品は、矢野さんの40周年記念ということで、2016年9月15日に渋谷のオーチャードホールで行われたライブの実況。
というか、アルバム用の公開収録と言った方が正解のよう。
ネット探ると7曲めまで通しで演って、8曲めがアンコール扱い。その後、2テイクめとして、”東京は夜の7時””Dreamer””飛ばしていくよ””ラーメンたべたい”を演奏したようです。
元々70分の予定が倍近い時間(2.5時間?)の充実したコンサートだったという実況がネットで見られました。

メンツはいわずもがな。ピアノは上原がYAMAHA、矢野がSteinway&Sonsと、しっかり使い分け。
矢野顕子(P,Vo)、上原ひろみ(P)

演奏曲は、1,4,8が矢野、6が上原、5が共作で、2曲めが手遊びの”おちゃらか”とWayne Shorterの”Footprints”、3曲めがBill Withersの”Ain’t No Sunshine”と美空の”真っ赤な太陽”、7曲めが、笠置シヅ子の”東京ブギウギ”とFrank Sinatraで有名な”New York, New York”と2個1された曲。
1. 東京は夜の7時
2. おちゃらかプリンツ
3. 真赤なサンシャイン
4. 飛ばしていくよ
5. ドリーマー
6. こいのうた
7. ホームタウン・ブギウギ
8. ラーメンたべたい

矢野が唄うと、たいがいの歌は矢野サウンドに変化してしまうもんだと思いますが、ここでもしっかりといずれの曲も矢野サウンド化していると言えるでしょう。
これは、矢野の個性の強さなのでしかたない。

この2人のピアノが、しっとり目の曲でも音数たっぷりと、アグレッシブな曲ではとことんまで、まぁ好き勝手に弾きまくっているわけではないが、自由闊達に弾きまくっているのに見事なアンサンブルを聴かせる。
演奏が乗ってきてアグレッシブになってくると、歌唱も勢いが増してきて、勢いにのってガンガン飛ばしていくように、歌い、弾き倒していく。
高速フレーズも、二人の連弾で弾ききって凄いことになっていく。

まさに、緩急自在、縦横無尽、八面六腑というような両者のピアノに圧倒される。


ベストを挙げる必要もないんですが、あえて挙げると8曲めってことになるんでしょう。
しかし、体調が悪いときにはもの凄くヘヴィな音楽でありました。濃すぎる。

"ラーメンな女たち -LIVE IN TOKYO-" 矢野顕子, 上原ひろみ (https://www.amazon.co.jp/dp/B01N1MVE13/)

"Epich" 蕪木光生

蕪木光生さんは、横浜在住のピアニストで、これが初リーダー作のよう。
これは、某店店頭でCDを眺めていて、なんとなく気になった買ってきた盤。

メンツ買いでも、ジャケ買いでも、収録曲買いでも、価格が取り立てて安かったわけでもないんで、インスピレーション買いってことにでもなるんでしょう。
しかし、これだけ多くの日本人ジャズミュージシャンがアルバムを次々とリリースしている状況を見ると、つくづく凄いなぁと思います。
もっとも、これまであまりそっちに目を向けていなかっただけなんでしょうけど、とてもじゃないが全部は聴いていられないっすけど、できるだけ目を向けていたいと思います。

さて、本作は。
メンツはピアノトリオ構成で下記3人。過去に聞いた名前はないと思います。

蕪木光生(P,key)、古木佳祐(B)、鈴木カオル(Ds)

演奏曲は、蕪木さん10曲、古木さん1曲(5)という内訳で全部オリジナル。

1. Mr.P(intro)
2. Yakumo
3. Lotus
4. Sun Good True
5. Winter Morning
6. Siva
7. A Good Fellows
8. Akita
9. 霖
10. 11/3
11. Mr.P(outro)

曲の中でエレピとアコピを使い分けることで、曲に表情をつけている感じ。
曲としても、8ビートfusionな感じの美しく流れるように聴かせるポップなスタイルが中心で、さらりと聴かせる。

ピアノについては、美しく流れるように聴かせるような印象が強く、即興もその流れで、引っかかりというか、耳を持ってかれるような場面というか、そんな場面は少なめかなぁという印象。個人的にはですが..。

そのぶんベースが良い味を出してて、ベースもエレベとアコベを頻繁に使い分けているようだが、なかなか表情豊かなフレーズを繰り出してくる。
けど、アコベの方が良いかなぁ。

全体に悪くはないんだけど、個人的な耳には、なんかちょっとしたインパクトに欠けるイメージなのかなぁ
普段聴いているのが、人によって(家人とかw)は、やかましいと思われているようなのを多く聴いているんで、そういう耳には、・・・ (--;;
多くの人の耳には、心地よく響くサウンドなんだとは思います。

その中では4ビートの4曲めが良い感じでして、これをベストにします。

"Epich" 蕪木光生 (https://www.amazon.co.jp/dp/B01N7I3L09/)

永武幹子 トリオ (20170322)

永武さんのピアノは守谷さんのバンドで聴いていまして、そのときは前評判で良いよという情報を得ていて、レギュラーのピアノトリオが聴きたかったんですがタイミングが合わず、すぐにあった守谷さんのバンドを見た次第であります。
 守谷美由貴トリオ (http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/63835477.html)
このライブの後もこのバンドでのライブは、数回 No Trunks でもあったと思います。行けてないけど..(苦)
で、バンド名はたしか「ヤムヤムズ」という名前になっていたと思います。
次、今週末(3/24)にありますねぇ..。

今回は、ようやっとレギュラーのピアノトリオのライブを見れるってんで、体調悪いのをおして無理やりの参戦です(汗)
落合さんは、Time Flow Quartet(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/63622566.html)で聴いてまして、服部さんはスガダイロートリオでたくさん聴いてます。
スガダイロートリオの近作は、・・・ソロが続いてたんで、2015年の下記作が最新で、えーと東保さんベースは弾かない宣言してるんで、これが最新で最終と言うことになってしまうんでしょうか...。
 "GOLDEN FISH" (http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/63017476.html)

・・気を取り直して、本作はそういうわけのお三方。
永武幹子(P)、落合康介(B)、服部マサツグ(Ds)

定時から10分弱くらい遅れてのスタート。
最初から、MCで曲(の流れ)を紹介して演奏開始。

音数多め、タッチ強めに繰り出される早いフレーズがなんといっても圧巻で格好良いことこの上なし。
美旋律をピロピロっと弾いたかと思うと、早いフレーズでがんがん弾きまくり、はては鍵盤ぶっ叩きまで行き着く。
おもちゃのピアノも持ち込んでて、ユニゾンでアクセントにしたりと(途中、ハプニングがあったのはご愛嬌w)手を替え品を替えの派手な立ち回りを披露してくる。

服部のストレートにガツンガツンと煽っていくドラミングは、ソロは、充分強烈だが、バッキングも末恐ろしいほど。
この服部の容赦ない追いまくり、煽りまくりに感化されて演奏が熱くなっている部分もたぶんにありそう。

落合のベースも、大半のパートで旋律を演奏するというより、弦を叩いて音を文字通り打ち鳴らす場面多数。
と感じるほど、3者の丁々発止が、まぁ凄くてあっけにとられてましたw。

しっかりとした、ノリ、スウィング感を感じさせながら、気持ちよく温度感の高い演奏は、こりゃ凄い!!と言うしかない。
まぁ、素晴らしいピアノトリオでありました。

1stセットは、メキシコからオランダ(Misha Mengelberg)イタリア(青の洞窟)へ至る、組曲と言うほどではないが、流れを持った演奏で5曲。
最初と5曲めの前にMCを入れる。
2ndセットは、16時ほんのちょっと前からスタートしたか。
オリジナルを2曲演奏した後、Carla Bley、ケルト音楽調オリジナルの4曲。
アンコールもしっかり答えてくれて、17時直前まで目いっぱいの演奏を楽しませてくれました。

1カ月弱後の4/15には、国立の No Trunks でこのトリオのライブが決まっています。
予定が合えば、赴きたいと思っております。

"Somehow,Someday,Somewhere" Ai Kuwabara

これまでは、森田悠介+ドラマーのトリオを中心として「Trio Project」の冠がついていました。
最近作"Love Thema"は、アコベの須川さんが入ってましたが、基本は上記3人。
過去4作は以下の通り。 (自分が紹介してる初作は自主制作盤)
 "From Here To There"(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/61449684.html)
 "Sixth Sense"(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/61934350.html)
 "The Window"(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/62659308.html)
 "Love Thema"(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/63152665.html)

が、本作はNY録音でメンツは下記。よくぞこれだけのメンツを抑えた!!という面々。
Ai Kuwabara(P)、Will Lee(B)、Steve Gadd(Ds)

桑原さんのオリジナルが5曲に、Michel Petrucciani(2)、 Leonard Bernstein(3)、Bill Evans(6)、Bob Dylan(8)

01. Somehow It’s Been A Rough Day
02. Home
03. Somewhere
04. Never Neverland
05. All life end someday, only the sea will remain
06. B Minor Waltz
07. Extremely Loud But Incredibly Far
08. The Times They Are A-Changin’
09. The Back

初期の指が追いつかないほどの早弾きをするスタイルから、早さにこだわらない作風に変わってきている印象は、アコベも導入した前作からって印象ですが、本作も早さにこだわらない作風に仕上がっている。

Will Lee(60代)、Steve Gadd(70代)というと、(かなりの年齢ではあるが)キレキレのFUSIONサウンドというイメージになるので、本作もそっち系を予想したが、見事に外れましたw
が、この両名を起用することできっちりとしたタイム感のリズムと、曲によって高表現のベースとが入り、桑原さんの近年のエモーショナルなピアノにノリの良さを程よく加味できていると感じられる。

Steve Gaddも、ド派手なドラムは披露しておらず、年相応にいぶし銀的にビートを刻んでいて、逆にこれが好感触なほど。
Will Leeの盤石なバッキングと、要所で決めるベースソロとのコンビネーションは、さすがと言いたいところ。

こっから、辛口。
この前に聴いている"Cloud9"のSANOVAの堀江沙知さんが、相当なテクニシャンで、初期の彼女はさらっと凌駕してると思うんで、正直なところ、いろんなタイミングがずれていたら、こんなに出てきていない可能性高かったんじゃないかと。
いろいろ相当悩んでたんじゃないかと感じられる部分もあった(本人見てたわけじゃないので憶測)が、良いタイミングで表現の幅を広げられたと思います。
が、スタイル的にTrio Projectでの活動は縮小方向と予測しますが、森田君には、感謝してもしきれない恩ができていると思うんで、これからたっぷりと恩返ししてあげてください。(しがらみも面識もないから、なんでも言うw〕

ベストは、個人的にも好きなMichel Petruccianiの2曲めにしましょう。


"Somehow,Someday,Somewhere" Ai Kuwabara (https://www.amazon.co.jp/dp/B01N1FON2S/)

宮沢昭 "内田修ジャズコレクション 人物VOL.2 宮沢昭"

日本人ジャズの隆盛に大いなる貢献をされた内田修さんの私家盤の録音が市販?されてました。
まだしてるかもしれませんが、その1枚を紹介できることになりましたので、うやうやしく...。

内田さんは2016年12月に87歳で逝去(http://www.asahi.com/articles/ASJDD3GB5JDDOIPE00K.html)されてまして、これで日本人ジャズを精力的にサポートする大いなる人材が逸したという認識には間違いがないと思います。ご冥福をお祈りいたします。
細かいところは、wikiを参照いただければいろいろ凄さが判ると思います。
 https://ja.wikipedia.org/wiki/内田修

実は自分もまだ実感するに至ってない(大汗)のですが、こういう音源が存在すること自体をお伝えしたい。
同じ曲が続いたり、リハーサルテイクが続いたりと普通にお奨めできる作品とも言い難いですが、関心のある人にはこの上なく貴重な音源であるとは自信を持って言えます。

収録曲は以下の通り。
1.Rainbow Trout
2.Rainbow Trout
3.Tune for Takako
4.After the Storm -Rehearsal-
5.King Salmon -Rehearsal-
6.Blue Lake ?Rehearsal-
7.Cat Fish ?Rehearsal-
8.Cat Fish ?Rehearsal-
9.Improvisation

メンツも凄い。

1.Rainbow Trout
宮沢昭(ts) 中牟礼貞則(g) 稲葉國光(b) 佐藤允彦(p) 小津昌彦(ds)
1976.6.24 ヤマハ・ジャズ・クラブ第73回〜ハロー・マイ・フレンド

2.Rainbow Trout
宮沢昭(ts) 佐藤允彦(p) 望月英明(b) 森山威男(ds)+brass section
1987.11.14 ヤマハ・ジャズ・クラブ第119回〜宮沢昭リサイタル

3.Tune for Takako
宮沢昭(ts) 渡辺香津美(g) 井野信義(b) 佐藤允彦(p) 日野元彦(ds)
1981.10.18 ヤマハ・ジャズ・クラブ第100回記念コンサート

4.After the Storm -Rehearsal-
5.King Salmon -Rehearsal-
6.Blue Lake ?Rehearsal-
7.Cat Fish ?Rehearsal-
8.Cat Fish ?Rehearsal-
宮沢昭(ts) 佐藤允彦(p) 井野信義(b) 日野元彦(ds)
1981.3.20 ドクターズ・スタジオ

9.Improvisation
宮沢昭(ts)
1987.5.16 葵博-岡崎’87 ジャズ・ファミリー・イン・オカザキ


前半の本番演奏3曲も相当面白い演奏で、1曲めのコンボ演奏、2曲めのビッグバンド演奏、3曲めのラテンと、ノリの良い演奏で、宮沢さんが朗々と吹きまくっているのがなんとも圧巻。

が、
このアルバムの中で、特に面白いのが、4曲めからはじまるリハーサルトラックで、演奏はリハーサルとは思えないしっかりとしたものが大半で、しっかりとした即興とは思えないようなソロも繰り広げていて完成度の高い演奏を楽しめる。
8曲めは、7曲めの後半だけもう1回ってテイクなんだが、サックスソロに入るとベースもピアノも演奏を止めちゃって、ドラムとサックスだけでの演奏が延々と続くが、これが凄い?? かなり燃える演奏を楽しませてくれる。

演奏中、演奏の前後と、ミュージシャンの声がそこここで聞こえてきて当然だが日本語なんで、何言って何が起こっているかが分かるのが楽しい。
50年代のマイルス盤とかでも声まで入っているものが多数存在するが、何言ってるかさらっと分かると面白いんだろうなと思って見たり…。

音質的にも、マイク1?2本程度と推測するが生々しい音で録れていて、ドキュメンタリー的には好印象。

ベストは3曲めで。

と書いたが、http://jazztokyo.org/reviews/cd-dvd-review/post-3883/ での解説のほうが詳しいので合わせてご確認ください。

宮沢昭 "内田修ジャズコレクション 人物VOL.2 宮沢昭" (http://dr-jazz.jp/)

"Trio Edge" 加藤崇之,早川岳晴,藤掛正隆

ドラムの藤掛さんが主宰するFullDesign Record(http://fulldesign.sakura.ne.jp/info/index.html)のアルバムはメンツが気になっていくつか購入したのが馴れ初め。
過去に、下記4枚を購入しています。メンツ見るだけで中央線ジャズ好きには...^^
 片山広明、太田惠資 "K.O."(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/63350019.html)
 トリオねじ×林栄一 "トリオねじ×林栄一"(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/62373668.html)
 片山広明×石渡明廣×藤掛正隆 "8Seasons"(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/62310970.html)
 トリオねじ×坂田明 "トリオねじ×坂田明"(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/63566354.html)

本作もメンツ見て気になって買ってきた盤で、早川岳晴さんの入ったギタートリオの近作ってのがおもなところですが、過去の早川さんのギタートリオっていうと、もしかしたらSALT(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/19714286.html)まで遡らなければいけないのかもしれません(驚)
ライブでは見てますが.. (http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/63156682.html)

加藤崇之(G)、早川岳晴(B)、藤掛正隆(Ds)

演奏曲は、下記6曲ですべてオリジナルでよいと思います。
1.Edge of Triangle (Part1&Part2)
2. Soni Tower
3. Elegua
4. San-Ryu-Tei
5. フックの法則 Hooke's Law
6. Red on Red

冒頭のシンセドラムの電子音から、すでにテクノ、テクノポップを強烈に意識したサウンドであることを認識させられる。
エフェクトなしのエレベ、ドラムに、エフェクトをかけまくったギターが入り、その3者が、いずれもパルシブな音を多用しているところが特徴的。
エフェクトをかけまくったギターが、いわゆるテクノポップのコンピューターゲームを想起させるサウンドから、もっと無機的でノイジーな音までかなり過激な音作りで、これでフリージャズにアプローチしていくんでその刺激度合いは相当なものに仕上がっている。

早川、藤掛のリズムが、そもそも重量級なので、それだけでお腹いっぱいになるくらいの密度感だが、その怒涛のリズムに乗っかって、加藤のギターが上記のごとくに暴れまわっていて、かなり過激なサウンドではあるが、それが脳内攪拌的に心地良い

ベストは4曲めにしましょう。

"Trio Edge" 加藤崇之,早川岳晴,藤掛正隆 (https://www.amazon.co.jp/dp/B01N1SNIG1/)

"Cloud9" SANOVA

通販サイトを眺めていてちょっと気になって、試聴できたんでちょっと試聴して買いを決めた盤。
ここのところロック(早弾き多用)なピアノトリオを演る女性ピアニストが流行ってきている印象で、そんななかの1枚です。
"上原ひろみ"(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/45054342.html)が始祖になると思いますが、
"桑原あい"(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/61449684.html)が出て、
shabelの"盒極稷"(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/63768113.html)、
とか徐々に広がりを見せていると感じています。

もともと女性ピアニスト人気ってのはあって、有名どころでは、木住野佳子、国府弘子、山中千尋、最近では、高木里代子あたり。
自分が聴いている人で、西山瞳、松本茜、中島さち子、栗田妙子、片倉真由子..
自分が聴いてない人でも、野本晴美、川上さとみ、安井さち子、宮野寛子、福井亜実、兵頭佐和子...
と、あまたいるようですがあまり食指を広げない程度にいくつか聴いているくらいにしています。
キリがないのでw

ということで、このバンドも女性ピアニストを擁したピアノトリオ編成です。

堀江沙知(P)、今村慎太郎(Ds)、山根幸洋(B)
今村さんは、上掲桑原あいトリオにもいました(http://blogs.yahoo.co.jp/pabljxan/61934350.html)
山根さんは、過去に聴いてないようです。
01. Graceful Day
02. regards
03. Cloud9
04. up to you
05. tsuki no hikari
06. Lady Luck
07. sincerely
08. no cord of the nord
09. river breeze
10. 手紙

上原から連綿と続く早弾き系女性ピアニストのDNAを受け継いでいるといえるピアノトリオ、曲のテンポも早めなところに音数も多めで、ある種の派手さを持った演奏。

どこまで譜面に書かれているかは不明だが全体に破綻のない演奏を聴かせていながら、テンションも維持している。
が、あまりメカニカルな響きにならないのは、ピアノの旨さ、巧さゆえかタッチも強すぎず、弱すぎず、それでいて粒立ちは良いもので、この曲調には良くあっている印象。

ベースが、概ねしっかり低音で勝負するスタイルで、ゴリゴリと響かせる早いフレーズでバックアップしていく。
ソロと言えるよう長めのソロはあまり多くないが、そこは高音貴重の即興、スラッピングと要所は派手に。

実際のところは、ドラムが結構な前ノリな感じで、それにつられて全体の勢いが出ているような気がしていて(錯覚)、その勢いで聴かせているよう。

最後の曲が、ピアノソロどのしっとりした曲。この表現力からもピアノの上手さが感じられる。

ベストは5曲めにします。


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