仮BANDは、Baby Metalのバックバンドでありまして、Baby Metal人気とともに注目されてきているようです。
もっとも、バックバンドとしてはスケジュールの都合等でメンバーは入れ替わっているようですが..

本作は、そんなバンドメンバーが作ったインストアルバムという位置づけで、たぶんBaby Metalでの演奏の凄さが話題になっていたからなんでしょう。

Jazz-Fusionのカテゴリにあったので目について、値段がそこそこ手ごろだったのと、クーポンがあったのとで聴いてみるかと思った次第。
ちなみに、仮BANDがBaby Metalのバックバンドであることを知っていたのは、桑原あいが客演しているという情報を知ったことから。

メンツは中心メンバーが3人で、それにゲストが入ってくる。上述の桑原あいも客演してます。
Mikio Fujioka(G)、BOH(B)、Yuya Maeta(Ds)
Yoshihiro Tsujimoto(Sax:1)、Yuya Tanase(Tb:1)、Yosuke Kobayashi(Tp:1)
Tatsuya Nishiwaki)Key:2)
ISAO(G:4)
Ai Kuwabara(P:5)

演奏曲は、仮BAND名義の全部オリジナル。
01. Common time's Logic
02. Chuku
03. 忍者Groove
04. Djentleman
05. Jamrika
06. Snowflakes

キーボードによる大仰なイントロからホーンアンサンブルが入って重厚感を盛り、象徴的なギターの音色が厳かな雰囲気を感じさせる。
かてて加えて、早いリズムにドロドロと言いたいような低音が拍車をかける、いかにもヘヴィメタというサウンド。

6曲入りのミニアルバムではあるが、立て続けにそんなサウンドが出てくる歌のない(歌謡曲じゃなくて)ヘヴィメタといった趣き。

全般的には、ヘヴィメタコーティングがされてて判りにくいが実はかなりの難曲が並んでいるよう。
だが、さすがにスタジオミュージシャンだけあって
きっちりしっかりした演奏を聴かせ、テクニック的に完璧な演奏ではあるが、テクニック偏重ではなく、また夾雑的暴力的なサウンドでもないので、日本のフュージョンが苦手な耳(自分のこと)にもあまり拒絶感なく聴けるサウンドにはなっている。

5曲めでは、ピアノソロギターソロと続くが、ピアノソロをそつなく聴かせ(自分は桑原のピアノがあまり好きではないようです。)、ギターソロはロック色濃厚と、腐れジャズもの(自分のこと)はこの辺でも唸らせる感じではない。

Baby Metal好きのジャズファンってのが、周囲に少なからずいるようなのだが、この演奏から少なからずなんらかの納得する要素を感じている気はしてはいるかな。

ベストは4曲めです。


仮BAND "仮音源" (https://www.amazon.co.jp/dp/B06X9XDRJK/)