イタリア製品は染色が弱いのは、洋服に鮮やかな色の原色をよく使うという理由だけでなくイタリアの水が硬水ですから、染まりにくいのです。

聞き手

ヨーロッパの衣服の作りは国によって違いがありますか？

滝本

イギリスは洋服の発祥地と言える国で、

国民の気質が比較的まじめですから服の作りがしっかりしています。

一方イタリアは温暖なラテン民族の国ですから、感性が豊か、デザインや色彩感覚が豊富です。

しかしお国の気質柄か洋服の作りや縫製がやや甘くなっています。

またイタリア製品は染色が弱いという特徴があります。

洋服に鮮やかな色の原色をよく使うという理由にもよりますが、

染色の技術が悪いと言うことではなく、水の問題です。

染色が悪いのはイタリアの水が硬水ですから、染まりにくいのです。

しかし硬水は発色がよいのです。

逆に日本の染色は地味な色が多いのは軟水だからです。

日本の水は染まりやすいけれど軟水は発色がよくないという性質があります。

聞き手

硬水は洗濯でも汚れは落ちにくいですね。

軟水に変えるだけで洗剤の泡立ちと洗濯した後のきれいさが違いますね。

滝本

洗うと言うことでも硬水は洗濯には向きません。

日本の軟水の水の方がずっと洗濯に向いています。硬水は洗剤が溶けないのです。

ヨーロッパで洗濯や、クリーニングに携わっている人は火傷する人が多いと聞きます。

何故かというと硬水ですから洗剤が高温でないと泡立たない、高温で洗濯するから火傷をする機会も増えます。

イタリア製品が何故染色が弱いという理由は、気候にも関係しています。

ヨーロッパは夏でも乾燥してからっとしていますね。暑くても乾いているからあまり汗をかかない。

染色堅牢度をあまり気にしなくても色が落ちることがないのです。

ショッキングピンクのネクタイをイタリアで買ってきて、

高温多湿の日本でそのネクタイを締めていると汗で色が滲んでくることがあります。

イタリアの染色は染色堅牢度を気にする必要がないのです。国によって衣生活は気候に影響されます。

聞き手

日本の高温多湿による影響はバッグなどにもあります。

イタリアの有名ブランドバッグは塩化ビニールやポリウレタンの合成皮革が使われている場合が多く、

外側がレザーでも内側は殆どが合皮です。

塩化ビニールやポリウレタンは高温多湿なところに保管していると加水分解を起こしてベタベタしてきます。

これは劣化現象ですから修理の方法がなく、付け替えるか、捨てるかしかありません。

こんなことは乾燥しているヨーロッパでは起こらないそうです。

 滝本勇夫
日本ファッションケア協会理事長
ファッションケアたきもと          
本社　東京都中野区本町5-6-5
　　　　　0120-469-430

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クリーニング業界に限らず、アパレル業界などファッションケアにご興味のある方は、
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ご興味のある方はファッションケアたきもと03-5340-9371
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使い込んで擦れて汚れてしまった。ボールペンのキズがついた。
突然の雨で皮バッグが濡れてシミになったなど。
諦めていたバッグも再生でキレイに復活。
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クレアン　高級ブランドクリーニング

様々な面からお客様のファッションライフをサポート致します。 

クリーニングの洗う、綺麗にするだけでは本当の意味での クリーニングではありません。

限りなく買った時の状態を保ち、復元するのが クレアンの「高級な仕事」です。

アパレル有名ブランドから信頼を得たクレアンの 高級クリーニングへのこだわりは、

衛生面での完全管理はもとより、500種類の 洗い方で、高い技術と徹底した完全分別方式です。

絨毯
こまめに掃除機を掛けていても、カーペット（絨毯・ラグ）はとても汚れている！
絨毯を洗ってくれるハウスクリーニングや一般的なカーペットクリーニングは、
ほとんどが水で洗い流さない「シャンプー洗い」です。
合成洗剤が絨毯にそのまま残ります。

水で洗い流してこそカーペットはきれいになります。
天然石けんを使った丸洗いクリーニングだから、汚れがきれいに取れて安全安心。
カーペット（絨毯・ラグ）の上で赤ちゃんの「はいはい」も安心できます！
絨毯クリーニングのデア

クリーニングは洗うということよりダメージをいかに与えないかを優先するべきです。 これをファッションケアといいます。 素材を活かしながら汚れを取るということです。

聞き手

アンゴラのセーターの場合も水洗いでカシミヤと同じく縮んだりしますね。

 

滝本

アンゴラのセーターはふわふわしています。毛羽を出すように加工していルのですね。

それをクリーニングすると縮んできます。

ドライクリーニングでも摩擦で同じようなことが起こります。

それで仕上げの時に蒸気で形を整えます。

それでも毛が寝てしまっていますから、ブラシで毛を立てるようにしますが、

毛がからまっているので固い毛のブラシを使います。

アクリルの毛羽だった加工をしてあるセーターの場合も同じですね。

アクリルは静電気が起きやすく、もっと毛がからまってしまいます。

その場合はしんちゅうブラシのような細い金属ブラシで毛をたてることがあります。

聞き手

毛羽だった作りのアンゴラのセーターは毛がよく抜けてきたりしますね。

これは織り方の問題なのでしょうか？

滝本

アンゴラは毛は細いので、毛羽だった部分が抜けてくるのです。

その顕著な例がラクダの股引（ももひき・またひき）です。

最近ではキャメルのニットと呼ばれています。

股引の高級なものはラクダの毛を使っています。

とても温かいですが高級品です。

ラクダには、ひとこぶラクダとふたこぶラクダの2種類がいます。

ひとこぶラクダは毛が短く太いので、高級な原毛はほとんど取れません。

一方、ふたこぶラクダは夏の気温が45度に達し、

冬はマイナス30度まで下がるモンゴル地区・中国新疆地区の激しい自然環境に生息しています。

そのため、このふたこぶラクダから取れる原毛は良質で

極めて細く、長く軽くフワフワした感触で、優しい感触を出すのです。

ラクダの股引は下着ですから水洗いですね。

その水洗いをくり返しているとラクダの毛が抜けてきます。

ラクダのような獣毛はメリノウールに絡めて編んであります。

ラクダの毛100％ではありません。ラクダは糸になりにくくて編んでもするすると抜けやすい。

同じようにカシミヤもセーターも洗いすぎると産毛の部分が取れてやせてきます。

カシミヤヤギから採取します。中国で作られていますが、いい物は一度イギリスにいきます。

そこで品質が認定されたものがよいものだと言われています。

カシミヤ100％といっても、5％以下は表示しなくてもよいことになっているので、

ウールを入れてあってもカシミヤ100％と表示しています。

カシミヤだけでは抜け落ちてしまうので殆どのカシミヤはメリノウールが入っています。

聞き手

獣毛といえば、カシミヤ、キャメル、アンゴラ以外にもビキューナという高級なニットがありますね。

洗い方で注意することはなんでしょう？

滝本

ビキューナは、アルパカの仲間の獣毛。

あらゆる毛製品のなかで感触、風合い、光沢などにおいて最高級品とされる「幻の超高級繊維」です。

南米の獣毛ビキューナで作られたスーツは、1着100万円以上もします。

ビキューナも同じようにメリノウールを絡めてあり、毛が抜けやすく繊細です。

また長毛のため、毛乱れが発生しやすいので、

着用後はブラッシングして毛並みを揃えるなど、日常の手入れが大切です。

クリーニングする場合は、ひとえにダメージを与えないことが大切です。

摩擦を出来る限る避けた洗い方をしなければなりません。

こうした製品をクリーニングする場合、洗うということよりダメージをいかに与えないかを優先するべきです。

これをファッションケアといいます。

お手入れですね。お手入れとは素材を活かしながら汚れを取るということです。


滝本勇夫
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ウールの繊維表面は私たちの髪の毛と同じようなウロコ状のスケールがあり、 水に入れて摩擦を加えると、このスケールが開いて絡み合い「フェルト化」するという特徴があります。

聞き手

ウールやカシミヤの衣類はドライクリーニングで洗うのが望ましいのですか？

汗を多く含んだ衣類などはどうしても水を通したくなります。

滝本

ウールの繊維表面は私たちの髪の毛と同じようなウロコ状のスケールがあり、
水に入れて摩擦を加えると、このケールが開いて絡み合い「フェルト化」するという特徴があります。
激しく水で洗ってしまうとよれよれになってしまいます。
 

ウールやカシミヤの衣類を洗うのはドライクリーニングを主としたダメージのない洗い方をするべきです。

セーターは汚れがつきにくいです。
カシミヤのセーターなど繊維が細かく毛羽立っているので、さらに汚れがつきにくいのです。
ですからドライクリーニングで十分だと思います。
 

カシミヤはおしゃれ着ですのであまり汚れていないことが多く、洗いすぎないことが必要です。

冬でも暖房のところにいるとセーターでも汗を多く取り込んでしまいます。
ドライクリーニングでは汗汚れは十分に取れませんので、
ドライクリーニングが終わったら、水につける、
そして軽く脱水して自然乾燥すれば、汗も取れてまたドライ溶剤に含まれた汚れも含めて除去できます。
 

聞き手

セーターを水洗いすると縮みますね。ドライクリーニングでも縮んだりすることがあります。
 

滝本

靴や下着などの編み物ニットは「メリヤス」と呼ばれています。
これはスペイン語で靴下という意味です。
メリヤスは日本語では「莫大小」と書きます。
限りなく縮んだり伸びたりするものなのですね。セーターも同じです。

水洗いだけでなく、ドライクリーニングでも
水溶性のソープやワッシャーのもみ行為で縮んだり伸びたりします。
事前にサイズを計っておく、採寸しておくことが大事で、仕上げで元に戻すことが出来ます。


滝本勇夫
日本ファッションケア協会理事長
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1日の約1/3の時間を共にするお布団。
布団を洗ったあとの残留洗剤があってはいけません。
残留洗剤は肌からも浸透します。
布団をすし巻きにして洗う布団クリーニングでは、ゆすぎが十分に出来なくて合成洗剤が残ってしまいます。
ほとんどの布団クリーニングは布団をすし巻き洗いです。
布団クリーニングのデアは天然洗剤のジェット水流方式のクリーニングによって洗剤を洗い流します。
合成洗剤をつかわない布団丸洗い
 

 

ウーステッド（梳毛）は目の詰まった薄地の生地で、 春夏用のスーツなどに使われていて、 ウーレン（紡毛）は、やや目の粗い生地で、冬用のスーツなどに使われているものですね。

聞き手

シルクに続き、ウール製品のクリーニング及び洗い方についてお聞きします。

昔から毛織物と呼ばれているウールの織り方は、梳毛（そもう）と紡毛（ぼうもう）との二つに分かれますが、

どんな違いがありますか？

滝本

梳毛（そもう）はウーステッドと言います。紡毛（ぼうもう）はウーレンと呼ばれています。

ウールを糸にするには、長めの原料を梳いていくか、短い原料を紡いでいくか、の二つ方式があります。

他にウールで出来たものでカーペットなどの敷物に使われるフェルトがありますが、

動物の毛を、原毛のまま薄く板状に圧縮して作るシート状のもので織物ではありません。

梳毛は羊毛繊維をくしけずって短いものを取り除き、

長い繊維を平行にそろえたサージ・ウーステッド・ギャバジンと呼ばれる繊維のことで、

薄く、軽く、しなやかなスーツ地に向いています。

カシミアやアンゴラは梳毛で糸にするのが一般的です。

一方ウーレン と呼ばれる 紡毛は梳毛に比べて太く表面の毛羽が多く、

原料を選ばないので、その表情は多彩です。

ツイードやフラノをはじめ毛布やカーペットなどの厚地の製品に使われます。

聞き手

簡単に言うとウーステッドの梳毛は目の詰まった薄地の生地で作られて、

春夏用のスーツなどに使われているもので、

ウーレンの紡毛は、やや目の粗い生地で作られていて、冬用のスーツなどに使われているものですね。

厚地のスーツなどはクリーニングがしやすく思います。

汚れが比較的落ちやすくシワが寄らないので仕上げも簡単です。

最近では薄地のウールでシワが寄ったものがあり、

アイロンでもうまく蒸気の加減をしないとなかなかシワが伸びないものがあるようです。

滝本

それは新世代ウールと呼ばれている超梳毛繊維のことですね。

新世代ウールは、糸がさらに詰まった梳毛です。とてもシワが起きやすい素材です。

着ていてもシワがよります。

クリーニングにやってきた段階ですでにシワが寄っていて、ドライクリーニングで洗ってもシワが伸びません。

仕上げのアイロンで蒸気を量を間違えると、

一度シワがよってしまったものは何度やってもシワが戻らないやっかいな素材です。

新世代ウールを仕上げられないクリーニング店がほとんどです。

新世代ウールのアイロン仕上げのコツは、最初少し多めの蒸気をかけ、

そして蒸気を出来る限り少なくして伸ばしていく方法です。

アイロンの温度は少し高め、このタイミングと加減が難しいのです。


滝本勇夫
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DEAレザー・皮革工房
皮革・レザー製品のメンテナンス技術では最高レベルのレザークリーニング技術で、
高級ブランドをはじめ、様々なレザーの風合いを変えることなくソフトに 仕上げます。

レザー・皮革のクリーニングなら全国宅配クリーニングのデア皮革工房 

 
 

着物のしみ抜きは洋服とはまったく違います。漂白で色を抜いて白くしてその上に模様を描いていきます。 色かけ屋さんと呼ばれています。

聞き手

着物のクリーニングはクリーニング店だけでなく、呉服屋でも扱っています。
その違いはなんですか？

滝本

呉服店の着物のクリーニングは、ドライクリーニングがない時代から行われていましたから、
衿など汚れたところをベンジンでふいて汚れを取り、
湯のしといって蒸気でシワを伸ばしてサイズを整えてお客様に納める「お手入れ」の範囲でした。

ドライクリーニングが生まれてから、クリーニング店で着物を洗うようになりました。
衿の汚れなどはドライクリーニングの方がよく取れることもあり、
着物のクリーニングはドライクリーニングが主流となっていったようです。
ドライクリーニングの設備を持たない呉服店は
着物を洗うのはクリーニング店に依頼して持ち帰り、
しみ抜きをして仕上げてお客様に納めるようになりました。

聞き手

着物のしみ抜きですが、生地が正絹（シルク）ですし、
水洗いや水処理も十分出来ませんので、クリーニング店ではやれませんね。
 

滝本

着物は紬などあらかじめ染色された糸を織って模様を作るものと、
着物を版で染めたり、絵を描いて柄や模様を作っていくものとに別れますが、
精巧に色をかける技術が元々あって、しみ抜き屋さんといわれる職人たちがいました。
 

シミがある箇所は、漂白で色を抜いて白くしてしまいます。
その上に色を乗せたり模様を描いて行く技です。
これはクリーニング店にはできない技術です。
 

しみ抜きは洋服とはまったく違います。漂白で色を抜いて白くしてその上に模様を描いていきます。

色かけ屋ともいわれています。
クリーニングは布に色をかけて修正することが出来ません。

クリーニング店も難しいシミのあるものはこうした色かけ屋さんに依頼しています。

最近ではこの色かけの技術は、洋服にも、バッグのクリーニングまでにも応用されて来ました。
色を筆で乗せたりするだけでなく、エアブラシで革の染色を施したり、
くすんだ布地のバッグを漂白して鮮やかな色に再現したりかなり高度な技術で、復元作業を行っています。

滝本勇夫
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着物（きもの）・浴衣の汗抜き丸洗い。匠のお手入れクリーニング

訪問着や浴衣をはじめとする着物・反物のトラブルで最も多いのが汗ジミによる黄変。

汗をかいても乾くと水滴は目立たなくなるため、そのまま箪笥にしまってしまうことも。

難しいと思われる色にじみ・染み、他店で断られた着物など、あきらめずに当店までご相談ください。

 

絨毯
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