2005年08月29日

男って。

「中の丸にては よもやそのようなことはあるまいとは思いまするが『李下に冠を正さず』とも申します。
これよりの お振る舞い、お言葉にはよくよくお気をつけあそばされませ。
この大奥にてあなた様の待ち人は上様お一人。
そのこと、ゆめゆめお忘れ無きようにお願い申し上げます」
 

春日の局が三大将軍家光の御正室孝子様に釘を打ちます。
 
孝子様といえば家光様とは遠の昔より没交渉。
 
春日のこともあまり好ましくは思っておいでではないご様子。
 
かねてよりご病床につかれていた上様のご容態が悪化し、
ご介護の望み無しとの御匙のご判断。
 
皮肉なもので、あの世からのお迎えがすぐそこまで来ている上様にやっと心をお開きになられたのでございます。
床の家光様の傍らに座し、お庭の桜をご覧になりながら思い出話を京言葉で綴られておいでです。
 
「そうじゃ覚えておいでですか?
襦袢に麝香(じゃこう)の香りを染み込ませてお側に侍りました夜のこと
まぁま、確かに臭うございましたなぁ〜
あれは春日の指図
私とあなたの間には初めからあの方が立ちはだかっているように思います。
まるで地獄の閻魔様のように
ほんに天罰をも恐れぬ傍若無人な方にあらしゃりました」
 
上様は何もお話にはならず、
ただ口元に笑みを浮かべておいででした。 
 
 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 
 
 
旦那の先輩Nさんの奥さんはやたらと私と話したがる。
 
ところが内容が重い。
 
離婚を考えているという。
 
理由はNさんの浮気だそうな。
 
彼女は1年程前から自律神経が失調し、
心療内科にもかかっているという。
 
本音を言えば「知らんがな」である。
でも私はそのことを伝える勇気が無い。 
 
結果、1時間も2時間もNさんの悪口を聞かされる。 
 
相槌を打つと話が長引くから、しばしばスルーを試みるが
私の意見など鼻から聞くつもりも無いようだ。
 
一方的にただただ己の旦那の悪口を並び上げる。
 
 
 
NさんはNさんで、うちの旦那に泣きつく。
 
アリバイ作りに無理矢理協力させられているみたいだ。
 
やれ麻雀をしていたことにしてくれだの
飲み屋で朝まで一緒だったことにしてくれだの
 
時にはNさんの家まで一緒に帰ってあげることもある。
 
 
私は時々旦那にグチる。
 
「そりゃぁさ、メールを勝手に見ちゃう奥さんも悪いけど
実際Nさんは浮気をしてるんだからNさんの方が悪いよ。
だからアリバイ作りを手伝ってるあんたも悪い」
 
 
旦那はこう言う。
 
「なぁ つな、男には男の付き合いってものがだな・・・」
 
私は男の勝手な意見を皆まで聞くつもりは毛頭無い。
当然、浪花節の最中に割って入る。
 
「これはまた、けもじなことでございますなぁ、春日殿」
 
「あいすまぬ。ただ、拙者は春日という名ではござらんが」
 
私の怒りはいつの日もノラリクラリとかわされる。
 
Nさんの奥さんに愚痴をたらふく聞かされてストレスの針がレッドゾーンだったので、この夜は抜いた刀を簡単に鞘に収める気になれなかった。 
 
 
た く ら ん だ 。
 
 
旦那がトイレに立った。
 
ヤツの携帯が無造作に オン ザ テーブルだ。
 
 
「チャンスだ」
 
 
後ろめたかったかって?
 
微塵もござらぬ。
 
パカっと開いてみた。
 
『パカ』
 





!
 

目をシパシパした。
 
シパシパしたが待ち受け画像は何度見ても・・・
 
ゆうこりんだ
 

私は「勝った」と思った。 
 
旦那がトイレりんこから帰って来たりんこ。
 
「おかえりんこ、オティッコ出たりんこか?」
 
「ほい、出たりんこ。・・・・・え?」
 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 
 
春日の局様ご逝去より360年。
 
戦国の世ならいざ知らず。
 
これからの世の中は武芸や腕力よりも、知力に秀でた者こそが天下人にあい相応しゅうございましょう。 
 
 
 
つなこりん、家庭内で優位に立ったりんこ。 

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Posted by pajama315r at 08:46 │TrackBack(0)
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