2011年09月21日

一瞬のいたずら。

412e59f7.jpgラテンエストレージャの早朝学校公演のあと、私は昼そばをと偕楽亭に向かっていた。

偕楽亭は昔ながらの中華料理店、ご自慢は自家製餃子と自家製麺だ。
私のお気に入りはやはりラーメン、自家製麺とかつての横浜中華街を想わせる縁の赤いチャーシュー、全体としては東京神田の「揚子江」のような支那そばのような上品さが漂っている。
ただし、ここのような個人店は定休日もあてにはならない。いつだったかは張り紙もない長期休暇、すっかり閉店かと思っていたがいつの間にかに復活していて助かった。
妄想が膨らんだだけに近くになるにしたがって心配になってきた。

ようやく到着したのもつかの間、私の目の前で「営業中」の札が女将さんによって「準備中」にひっくり返されたのだった。
午後二時から休憩ですか…ああ無情。
しかし方向指示器を出した以上、とりあえず駐車場に横付けして停車しなければ後続車を迷わせて危険である。私は一旦停車して改めて本線に合流するために右の方向指示器を点滅させた。
するとその時、
当店でチャーシュー麺とチャーハンを食べて出てきたであろう若い兄さんが運転するドイツ製の黒塗り某高級車のバックランプが光ったのだった。
おいおいドイツ君、ちょっとまっておくんなまし。
あ、あ、あーっ!
私の超軟派イタリア車めがけて…
ブゥー
ドン!
見るからに堅そうな高級ドイツ車の左後ろパンパースが、私の超軟弱イタリアンの右前パンパースにガシャポンとあいなったのだ(写真)。
ここからがラテンセッションである。


時は台風15号がこれからお通りするであろう時間帯、横殴りの雨である。被害者たるもの、それなりの演技が必要である。
出てきた青年をみて私は大袈裟なリアクション、
首をおさえて、左手首をくるくる回す。
「はあ、はぁ、ママ、ママ…スパゲティ…」
「お怪我はありませんか」
「く、首が…(清水アキラ風に)」
もしも晴れならば、すぐにドアを開けて間寛平風に道路に倒れ込むのもいい…。
足首をおさえて痛風発作のふり、事故のショックから色々と合併症を起こすことだってあるだろう。

警察官が来て検証、
事故証明を出してもらいあとは保険会社と、何だかんだと小一時間…まいったなあ。

今回の事故を自分なりに検証してみよう。
まず、ベンツがゆっくりとバックしてきた時、私はクラクションで危険を知らせた訳だが、彼が車内で「松井イチロー&ラ・ノーチェ」のCDを大爆音で聴いていたとすれば軟弱イタリアンのクラクションなど聞こえるわけがない。
私がとっさにバックギアに入れて下がればこの事故は回避できたかもしれない、それくらいの時間はあったかと思うのだ。
私としてもそこが悔やまれる。

事故というのは総じてそういうものだろう、一瞬の時のいたずらなのだ。
幸い彼氏は誠意をもって私に対応してくれた。パンパースが凹んだことくらい大したことはないのだが重要なのはそこではないか。
事実に嘘偽りはない。逃げたい気持ちはわかる、しかしその時の行動こそが人間性で信頼感につながってゆくものだ。あとあと残っていくものになる。
ナーナーにしていたらなにも進展性はない。

しかし、ドイツ車のパンパースは堅い。
あちらはほとんど凹んでいない…
頑張れイタリア!
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Posted by palm_ichiro at 22:05│Comments(0)