先週、楕円曲線とモジュラー形式にまつわる計算機数学をテーマとした「整数論サマースクール」があった。
伊香保は群馬の温泉地なので、山のなかにあると言ってもいい。
サンフランシスコほどではなかったが、坂の急勾配は心臓やぶりだった。

しかも火曜日は僕の講演が2個あるというのに、朝っぱらから北朝鮮のミサイルが発射されたとかで不気味なサイレンがあたりに鳴り響いて睡眠妨害されてしまった。(思い出にはなったけど・・・)
朝はその話でもちきりだった。
O井君とは、僕の講演中にミサイルに関するワードをなんとか入れられないか、という話をした。
不謹慎発言になる可能性もあるし、そうなっては重鎮の先生からおしかりを受けてしまうので、言葉選びは大切だった。
というわけで、苦肉の策で「3つに分離」というワードを講演中にさりげなく言ってみた。
(さりげなく言ったつもりだったが、O井君からは「声がうわずっていた」というダメ出しを受けてしまった。それでも、気付いた人は京大のS野君くらいだったようなので、とりあえずは成功だ!)

北大を退官されたN村先生から講演についてお褒めの言葉をいただいて舞い上がったが、最後に「報告集期待していますよ」という一言を受け、一気に現実に引き戻された。報告集の締め切りがむちゃくちゃ早くて焦る。Galois表現の構成について、阪大のO合先生からノーマークだった論文を参考文献として教えていただいた。