2012年02月03日

誰もいない場所へ




道なき道を行く



それは苦難の連続だ。



皆が賛成するものだけをやるのは

民主的で平和かもしれない



でも僕はそんな風には生きたくない。

自分でも呆れるほどの頑固者だ。



皆が「そりゃ、ダメだろ」って思うことに何かを見出して

そこから何かを創造したいといつも思っている。



そこには誰も気付かなかった新しい発見が必ずあるから。



だからワクワクするんだよ。



筋さえ通っていれば、多少ずれてもすぐに元に戻れる。





街を歩けば、たくさんの人が駆け寄ってきてくれて

「店はいつ頃に開店するんですか?」と聞かれる。

たくさんの人たちがとても楽しみにしてくれている。

有難いし、とても嬉しい。



でもまだ時間がかかると思います。




もう一度最初から考えてみます。







道なき道を進みたい




それが僕の目指す『飲み屋の達人』だから







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panache1011 at 15:28|PermalinkComments(2)TrackBack(0)この記事をクリップ!

2012年02月02日

手足を縛られた男と女




僕のすぐ隣で

手足を縛られた女が

僕を怖い目で見つめている。


僕も手足を縛られ身動きが取れない。


女は僕に攻撃を仕掛けてきた。

身体をくねらせ、ヘビのように僕に飛び掛ってきた。



僕はギリギリでかわす。


思うように動けないが、何とかかわす事ができた。


女はまだ諦めない。


また身体をくねらせて僕に飛びかかろうとしている。



僕はその隙を狙って反撃を試みる。


女が体勢を整えてる間の一瞬をつくしかない。


手足が動かないからえび反りになって力を蓄える。

そして一気に女をめがけて頭突きをした。











思いっきり







力の限り








僕の頭突きは確かに女に命中した。



すごい音がしたから。



僕も痛かったし。











うぅ・・・


















ベッドの柵に思いっきり頭突きをした午前6時






フフっと苦笑いをしておでこを撫でてみた。






「夢か・・・」








安堵の気持ちと引き換えに

額のタンコブが悲しく盛り上がっていた...











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2012年01月24日

最後の数センチ



午前中に目を覚まして朝食

だらだらしているうちに昼になり、また飯を喰う


業者さんとの打ち合わせや新店舗の雑務をこなすと

あっという間に日が暮れる。


夕食の時間になると、なんだか落ち着かない気分になって

「おしぼりを洗わなきゃ」といきなり焦ってみたり

「買い物に行かなきゃ」「仕込みやらなきゃ」などと

身体が動こうとする。


「働かせろ!」と身体の到る所が叫んでるような

あの心地良い疲れを身体が求めているような

そんな気持ちになってくる。


でも何も出来ないもどかしさから逃避するために

iPadで古いテレビドラマを片っ端から観てる。


いわゆる「連ドラ」の類は最後まで観た例がない。


この際だから気の済むまで観てやろうと決めた。




グットラック

救命病棟24時

それでも、生きてゆく

海猿

家政婦のミタ


などなど・・・





それでも足りずにレンタルビデオ屋さんにも通って

片っ端から借りて観た。



そして、今観てるのは『夏子の酒』


新潟の蔵元「久須美酒造」さんが幻の酒米「亀の尾」を復活させ

銘酒「亀の翁」が誕生した。


その逸話がこのドラマの元となっている。


この漫画が発売された頃、僕はこの漫画を一気に読んだ。

あまりの感動にもう一度読み返したのを覚えている。





時は流れて、実家である酒屋を手伝う事になった。

生き残るために日本酒の勉強を始めた。


小さくても、無名でも、心が込められた美味しい地酒が

数多く存在する事を知った。





そして僕はバーテンダーとなった。


ブログを始めて素晴らしいお酒を醸すお蔵さんと知り合えた。



長野県の「信濃鶴」は香り豊かで美しいお酒だ。

杜氏でもある「岳ちゃん」は僕と同い年

彼のブログはとっても人気がある。


岳ちゃんを愛する仲間たちが僕の町まで会いに来てくれて

幸せな時間を過ごした事もあった。


でも岳ちゃんとは電話で話した事しか無くて


それでも仲間たちと同じように、僕も岳ちゃんを愛してる。

彼にはキティちゃんが大好きな娘さんがいて、

僕はキティちゃんのキーホルダーを見つけると思わず買ってしまう。





新しい店には「信濃鶴」が並ぶ。

今までもたまに飛んできた「鶴」が今度からは毎日飛んでくる。



そして三重県の『酒屋 八兵衛』


パナシェでも絶大の人気を誇る。

三重県まで足を運んで蔵を見せて頂いた。

杜氏の新さんは心の広いとっても大きな人だ。

握手をしてくれた時にすぐにわかった。


そして大好きな桐子さん


美人の酔っ払い女将だ(笑



パナシェにも来てくれて、素敵な時間を過ごした。



「八兵衛」は旨い酒だ。


美味しいなんて言わない。


旨い酒だ。



もちろん特等席に並ぶ。
















何度もここで書いているが

僕の仕事はたくさんの人手と

たくさんの手間がかかった商品を完結させる仕事だ。



僕には責任がある。



お客様への最後の数センチ



最高の状態で提供してみせましょう。







日本酒も焼酎も


ワインもビールも


ウイスキーだって


もちろんとびきりのカクテルも




素材にこだわった美味しい料理をつまみながら






心を解き放って欲しい



外の喧騒から逃れ



また明日、理不尽な社会と闘うために





元々取り付けてあったドアを代えようと決めた。


ズシリと重い扉に




その重い扉を開けて中に入れば

僕はあなたを全力で守る。



外の敵からあなたを守るためにズシリと重い扉を付ける。




ゆるく曲線を描いたカウンターからは

僕の仕事が全て見えるようにした。



最後の数センチのために


最高の状態であなたに届けるために










もう少し



もう少しで先が見えてくると思います。







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ドラマばっかり観てないで、ブログの更新も頑張りますから



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2012年01月22日

具体的に動けば必ず何とかなる。大丈夫だぁ〜





40代も後半になるってのに、僕はまだまだ子供のままだ。

最近、よく思う。



子供は「万能感」というのを持っているらしい。


子供が高い所から飛び降りたくなるのは、この「万能感」によって

自分はできると信じて疑わないからだ。


僕も子供の頃、よく二階から飛び降りて怪我をしたり

雪でとんでもなく高いジャンプ台を作って、

スキーを折ったりもした。



歳を重ねれば、出来る事と出来ない事の区別がつくようになり

スマートな生き方が出来ると信じていたはずなんだけど。




確かに、「俺に出来ない訳が無い」と信じていたから

誰もが無理だと思っていても、その根拠の無い「万能感」によって

不可能を可能にした事もあった。


でもコンプレックスもすごく持っていて

誰よりも最初にやって、誰よりも最初に出来るようになるのに

結局みんな、僕より上手になった。



身体がちっちゃくて、強くなりたくて始めた柔道も

やっぱり身体の大きな子には到底、敵うはずも無く


すばしっこくて、足もまあまあ速くって

宙返りなんかは、小学校の1年生の頃に簡単に出来るようになった。

そんな僕を見て、友人たちは「俺にも教えて」と言い出す。

得意気に教えているうちに友人たちは、

あっという間に僕より上手に宙返りをするようになった。


勉強だって何もしなかったのに、人並みにできたから

十のうちの一を聞けば全て判ったような気になって

テストのひっかけ問題には必ずひっかかってた。





「やればできる!」って子供の頃から

自分に言い聞かせていたような記憶がある。

実際に、やれば何とかなってきたから、

「やっぱり、俺はやれば何でもできるんだ」って思ってた。



でも、人並みに出来るだけで

ずば抜けて何かが出来る子じゃなかった。




そんな自分がずっと嫌いで、誰にも言えないコンプレックスだった。



でもよく考えてみたら、自分は全く努力をしない子だった。

自分だけが出来るうちは楽しいけれど

みんなが出来るようになった途端、それまでの熱意が急に冷めた。


そんな風に楽な道を探して歳を重ねた。



そしてバーテンダーという職業に出会った時

カクテルに魅せられた時



今も何故だかわからないけれど

こいつを一生懸命にやってみようと思った。

こいつを誰よりも追及して、誰よりも上手になろうと思った。


運命に導かれて、いろんな出会いがあって、

僕はどんどんこの世界にのめり込んだ。


したことの無い「努力」をして。



そうして17年が過ぎて、僕は経験と自信を得た。

得体の知れない「万能感」が

「必ず出来る」と思えるようになった。




何度も移転を繰り返し、何をどうしたらいいのか判っている。


でも今回の店舗移転は今までで最もすんなりいかない。


次々と問題が出てくる。




「タイミングを間違ったのか?」

そんな不安にも襲われた。




でも何だろう、この自信は。



変に余裕があったり、どこかで

「全然、大丈夫。俺、できるし」って思ってる。




僕は自分に都合良くて、呆れるほど楽天家だ。


すごく気合いの入っている自分がいて

やっぱりテキトーな自分もいる。



内装工事すらまだ始まっていない。


妥協したくないから。


節約ばかり考えてたら、必ず後悔する。

今までの移転で嫌というほど味わってきた。


苦しくても思い描いていたものをカタチにしたい。



時間はかかるかもしれないけど、もう少し苦しんでみる。




無収入のプータローのくせに

「東北に行って何かできないかな」なんて考えてみたり




この有り余る時間を有効に使いたい。



溜めて溜めて、一気に吐き出す。


また力いっぱい走るために。






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2012年01月20日

うん、そうしよう



「お〜、bossだ、bossだぁ〜」

待ち合わせのスナックに着くと、あいつはそう言って俺を迎えてくれた。


今から十数年前に一緒にパナシェで頑張ってくれた元スタッフだ。

今までも何回か会ってはきたけれど、

こうして肩を並べて飲むのは初めてじゃないだろうか。


彼の親友もまたパナシェでバイトしてくれていた。

今じゃ立派な美容師になった。


そんな元パナシェスタッフふたりと一緒に飲んだ。



ふたりとも、とってもルックスが良くて

彼らが居てくれるだけでお客さんがたくさん来てくれた。

彼らを目で追う女の子がいっぱい来てたっけ。

あの頃は店に活気があったなぁ。


なんだかいろんな事を思い出した。


懐かしい話をしながら時間はあっという間に過ぎた。

美容室の社長も合流し、また楽しく飲んだ。



僕は僕の好きな人が笑顔でいるのを見ていたい。

僕がそこに居ることで笑顔が生まれるのなら

僕はどこにでも飛んでゆく。






「俺、bossに救われた」

「俺、あん時は人生で一番ひどい時期だったから」


「bossは何をしてもいい。何をしてもbossだから」


あいつは酔っ払ってそう言ってくれた。



いろいろあいつなりに俺を心配してくれているんだと思う。



「俺って幸せだ」


そう思いながら飲んでた。



こうしてずっと繋がっていられる事が嬉しい。


店を辞めてからもこうして誘ってくれる事が嬉しい。




嬉しい

嬉しい

嬉しい




朝はまた来る。



ぼーっとしてても、泣いてても

笑っていても


朝はまた来る。




今夜は綿みたいな雪がふわふわと降ってる。



シバレた空気がキラキラと光ってる。




明日も楽しい日にしよう。


明日も嬉しい一日にしよう。



うん、そうしよう






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2012年01月12日

有難き幸せ 「パナシェ難民」





12月の末に店を一時閉店し、

新店舗の準備を始めて、ほぼ半月が経った。



街の様子を伺いに飲みに行ってみると、

同業者からこんな事を言われた。



「パナシェ難民が大量発生なんですよ」


いつも来てくださっていたお客様が

飲みに行く場所が無くて困っているのだと

居酒屋の店主は言う。


「おかげでウチは忙しいですわ、ガハハ」


「なら、俺に少しは還元したらどうだ」

と僕が言うと、


「いやいや、ウチを選ぶのはお客様ですから」

「だって、bossがウチに行けって言っている訳じゃないでしょう?」


「うん、確かにそうだ」


「でしょ〜、これは俺の実力ですよ」


誇らしげに「彦左衛門」の大将は笑う。



僕が行った時も彼のお店は大盛況だった。


忙しそうに動き回る彼の姿は輝いていて

いつも一緒に飲んだ暮れている姿とは全く違い

同性の僕にも「かっこいいな」と思わせるオーラを放つ。


やはり男は一生懸命働く姿が一番美しい。





店のデザインは、ほぼ出来上がり、

これからは厨房機器を揃えねばならない。


同時に今のうちにたくさんの飲食店を見て歩き

盗めるものはどんどん盗む。


おかげで禁断の80キロに到達しそうな勢いだ。



それでも街に溢れる「パナシェ難民の方々」を誘っては

夜の街に繰り出す。




パナシェ難民の方々はそれぞれに

新しいパナシェの姿を想像してくれているようだ。


僕はそれを「ふむふむ」と聞いている。

パナシェを愛してくれている方たちが思い描く店

僕が心にしまっている新しい店舗の姿


新店舗が出来上がった時、彼らはどんな顔をするだろう。

そんなことを想像しながらニヤニヤしている。


彼らの想像をはるかに超える店を創る。

いや、創らなくてはならないのだ。



元気があって、ワクワクするような

嬉しいハプニングが満載で

「また行こう」と思ってもらえるような空間を創る。



僕はバーテンダーである。


どこの街に行っても、やっぱり行き着くのはBAR


そしてそこが一番しっくりくる。



どこの街に行っても親交のあるバーテンダーがいて

彼らの店に行っては新しい何かを学ぶ。


トップバーテンダーと呼ばれる者たちは

いつも先を見ている。

「どうしたら、美味しいお酒を提供できるのか」

「どうしたら、この素材を美味しくできるのか」

いつも探究心を持ち、研究を欠かさない。


そんな姿に心を打たれ、エネルギーをもらう。


冗談交じりの会話の中に僕だけに判る決定的なヒントをくれる。


バーテンダーはトークにも優れていなくてはならない。



流れるように無駄の無い作業

でも決してトークは欠かさない。


お客様はいつの間にか引き込まれ

バーテンダーの動きを目で追うようになる。


そこから生まれたカクテルは口にする前から美味しい。


紙コップに注がれて出された発泡酒を

「これは俺の大好きなプレミアムモルツだ!」と

僕は偉そうに言い放ち、仲間からは

「バカ舌」のレッテルを貼られた。


人は目で飲食をする。


それほど目で見る情報は重要になってくる。


心が落ち着く内装の色使い

お酒が美味しく見える照明


細部にまでこだわった店を創ろうと思っている。



すべてはたくさんの飲食店の中から

パナシェのドアを開けてくださったお客様のために。



やっつけ仕事にならぬよう、席数を少なく

お客様全員に心からのおもてなしができるよう。



もう少しで皆様にお知らせできると思います。



心のどこかでとっても焦っている自分がいます。

夜中に目が覚めて眠れなくなったりもします。


焦ってもしゃあない

なるようにしかならない


自分に言い聞かせてみたり。



波乱万丈の僕の人生


まだまだ続くようです。





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2012年01月03日

名店と呼ばれる所以




流行る飲食店って?


多くの人が足を運びたくなるような店って?



そう考えた時、僕はいつも『のぶりん』を想う。







この町のはずれに『のぶりん』はある。


市街地から決して近くは無い場所にひっそりと建っている。



人はわざわざその場所に足を運び

笑顔になって店を出てくる。


笑顔になった人々は、そこがどんなに良い空間で

どんなに素敵な時間だったかを誰かに話したくなる。


そんな話を聞いた人々は

いつか自分もそこに行きたいと思うようになり

わざわざ車を飛ばして足を運ぶ。

そして、良い気持ちになって帰ってくる。

また行こうと思い、そしてその想いを誰かに話す。


「おかえりなさい」と迎え

「いってらっしゃい」と送り出す。


若者もお年よりも、家族連れも


地域に密着した接客が客の心を揺さぶる。




僕は事あるごとにお客様に『のぶりん』の話をする。

「行ってごらん」とは言わない。

「こんな事やあんな事があってとても楽しかったよ」と話す。

『のぶりん』を愛している人はきっとみんなそうだと思う。



そして、『のぶりん』が繁盛店なのは

自分も一役買っているからだと思い込んでいる。

そう思い込んでいる人がたくさん存在する。

自分の店だから、もっともっと繁盛して欲しいと願っている。



こうして繁盛店が生まれるのだ。



もちろん店側も努力を欠かさない。

美味しいスープを仕込むために

人が寝ている時間から動き出す。


店に来てくれるお客様に感謝しているから

地域貢献にも労力を惜しまない。



僕は元旦から3日の朝までずっと一緒に居させてもらった。

『のぶりん』の仕事始めの今日、

元旦から雪が降り積もり、人々は除雪に追われていた。

ひとり暮らしの老人には除雪は大変な作業だ。

のぶさんは朝早く家を出た。タイヤショベルに乗って。

店舗の除雪に行く途中、そんなお年寄りの家を除雪して回る。

自分の店は一番最後。


除雪をしてもらった人々は

「お礼方々ラーメンでも食いに行こうや」となる。


のぶさんは、日頃、お店に来てくださる感謝の気持ちで

ついでに寄っただけ。


どちらも嫌な想いはしない。

誰も負けない。



こんなに良いお手本があるじゃないか。


良いものは真似をすればいい。



『のぶりん』の素晴らしさ

それは「NO」と言わないところだ。


「焦がし醤油ラーメンを1000円分」と言おうが

「もやしboss盛り」と言おうが

絶対に「NO」と言わない。


必ず客の願いを叶えようとしてくれる。



その気持ちこそが僕のやろうとしている事じゃないか。



「Panacheのこの場所が無くなるのは寂しいなぁ」

そんな言葉を何度も言ってもらえた。

そんなお客様を裏切る訳にはいかない。






美味しさと笑顔、そして驚きとハプニング


そんな店を創ります。



納得がいくまで店は開けません。



楽しみにしていてください。



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2011年12月28日

描いていた未来を手にする時






本年度のBAR Panacheの営業は

12月25日をもって終了しました。


いつか使うだろうと引き出しにしまってあった

たくさんのガラクタを片付け

グラスをひとつひとつ紙に包み

6年間、ほぼ毎日通い続けた店を空っぽにしてゆきます。



移転する予定の改装工事はまだ何も始まっていません。

年末は業者さんも忙しく、工事開始は来年になるそうです。


とりあえず、今の店舗を明け渡すべく

ひたすら片付けに明け暮れています。


しかしなんともガラクタの多いことか


後で使うから

これも使うかも



そう思ってしまっておいた物は全て役に立たなかった。

ゴミを大事にしまっていただけだった。


何が必要で、何が要らないのか

はやくそれを的確に判断のできる大人になりたいと願う。



どこから手をつければいいのかわからないほどの

ガラクタだらけの店内を見渡して途方に暮れる。


でもやらねばならぬ。



険しい登り坂の後にはかならず下り坂がある。

苦しみの後には楽しみが待っている。


だから耐えられる

だから頑張れる



新しい小さな僕の店が

笑顔でグラスをかたむけるお客様で

いっぱいになる日が来ることを信じて。




僕はお客様の望みを叶えたい。

それができる店をつくりたい。


地域的な理由や僕の能力

それらをいろいろ考えた結果

僕はBARにこだわることをやめた。


美味しい料理があって、美味しいお酒が飲める『酒場』に

とことんこだわってみたくなった。


とびきり酒が美味しく飲める『酒場』をつくりたくなった。



小さな店内で肩がぶつかるほど身を寄せ合って


そこにいる誰もが友達になって


誰も嫌な気持ちにならない素敵な空間


「またあそこに行こう」と思ってもらえる空間


そんな酒場をつくって、笑って過ごしたい。




もちろん、笑ってばかりでいられる訳は無いだろう。

きっとまた苦しみは待っている。


その苦しみを愉しむ覚悟はできている。


苦しみの後には楽しみが待っているのだから。





歳を重ねることは体力が衰え

若者を羨む事も多々あるけれど

若い時には知りえなかった

「苦楽しい」という感覚がわかるようになった。




「その歳で新しいことを始めるなんてすごいですね」

そんな言葉をかけられたりもするけれど

僕はバーテンダーという職業に出会って

店舗の移転も何度も経験した。

その度に不安に襲われ、自分を奮い立たせてここまで来た。


今回はその不安よりもワクワク感の方が強い


だから楽しみで仕方が無い。



挑戦することが好きだ。


成長してゆく自分が好きだ。



僕が今見ている未来

そこに行き着くために今を生きる。



ぼやけていた未来に手が届く

そんな気がしてならない。




人気ブログランキングへ  今、何位なのか俺も知らない...




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2011年12月08日

もっとたくさんの笑顔が見たいから




僕はもっとたくさんの人に会いたくなった。


僕はもっとたくさんの人とお話をしたくなった。




この約18年間、

「BARとは何ぞや」

「バーテンダーとは何ぞや」

と自問自答してきた。



レシピ通りのカクテルなら練習さえすれば誰でも作ることができる。


でも僕にはPanacheに集うお客様との歴史があって

それを紐解けば、おのずとその瞬間に

最適なカクテルを処方する自信がある。


お客様と真剣に対峙して、会話をすればするほど

そのお客様に最適で最高の一杯をサーヴする自信がある。


Panacheに集うお客様は、

例えどんなに著名なバーテンダーが処方したカクテルよりも

僕が処方したカクテルを美味しいと感じてくださる。


初めてのお客様にも、その心は必ず伝わり、またドアを開けてくださる。


地味で苦しい仕事ではあるけれど、

お客様の笑顔に何度も助けられてきた。



そしてもっと、そんな笑顔が見たくなった。


そんな笑顔を見るにはどうしたらいいのか考えるようになった。



答えはいたってシンプルなもの。



お客様の望みを叶えられる場所であることだ。





美味しいカクテルもそのひとつ。




そう、「そのうちのひとつ」でしかない事に気付いたんだ。








このご時勢、二次会、三次会へと流れる方はそう多くは無い。


ならば、一軒目から行ける場所にしたらいい。

一軒目に行くなら食事が出来る場所がいい。





僕は前からよく考えてた。


「食事を出す店は、ドリンクをおざなりにしてはいないか」と。


「お酒を売っていながら、

あまりにも勉強不足の店が多すぎやしないか」と。



僕には大きな武器があるじゃないか。


この18年間で培ってきたお酒の知識と技術が。



じゃあ僕が美味しい料理を提供する店をやれば

もっとたくさんの笑顔を見れるんじゃないだろうか。


単純に僕はそう考えた。



名も無い酒蔵がとびきり美味い酒を造っている事。

地元の人が愛してやまない美味しくてリーズナブルな焼酎がある事。

世界に誇れる地ビールの文化が日本にはある事。

安くても充分愉しめるワインは多く存在する事。

シングルモルトの世界は奥深く、とても素敵だという事。




それを僕は知っているし、それを手に入れる術を持っている。


そして僕にはあなたのためだけに処方するカクテルがある。



ただ僕には一度にたくさんのお客様と対峙する能力が無い。


だからカウンターだけのちっちゃな店舗を選んだ。




飲み屋の達人を目指す。




バーテンダーが一流の飲み屋を創りあげてみせましょう。



開店は来年1月になる予定だ。



今までに無かった新しい酒場を北海道の端っこから発信するのだ。





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2011年12月07日

飲み喰い放題@Panache




ベルギービールに魅せられ


日本の地ビールに魅せられた。





もっとたくさんの人とこの素晴らしさを共有したい。




この広い店舗とももうすぐお別れだ。



やるなら今しか無い





007














猛吹雪の中を港に向け疾走した。



014














旬の牡蠣を買い付けるためだ。





ビールもどっさり届いた。


013


























グラスもピカピカに磨き上げた


004




















それぞれの銘柄に指定されたグラスたち




好きなだけ飲んで、

好きなだけ牡蠣を食べてください。





そんなイベントを先日行った。




032


























今年の牡蠣は実入りも良く、もちろん美味い。






数十キロの牡蠣が一瞬のうちにみんなの胃袋へと消えた。




「ほう、これがベルギービールってやつかぁ」

「次はサッパリしたビールをお願いします」

「アルコール度数がけっこう高いんですね」


いろんな声を聴くことができた。


国産地ビールのクオリティの高さや

飲食店のみで提供される

プレミアムビールの存在も判って頂けたのではないだろうか。



大手のビールには無い個性を判って欲しい。

ビールの世界も奥が深いんですよ


そんなことを伝えたかった。




片付けを終え、家路に着く頃には雪は止み

街灯に照らされた木々が輝いていた。


016





























北海道はすっかり冬だ。



010



















樹氷が一番美しく見える季節。




012




















空の青さがよく似合う。






011




















まんざら嫌いじゃない季節だ。





食の宝庫 北海道の冬もなかなかいいですよ。



素敵なBARもありますし。




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