2011年06月21日

低反発球なら

ズルズルと、気付けば借金生活と、交流戦が嫌になる。それにもめげず、7月には2度ほど観戦に行く予定だが、我がジャイアンツ、、、ホントに打てない。

打てないといえば、各所で言われている統一球の問題。去年までの球とは、相当違うように感じる。球場で観ていても、打球の伸びが全く違う。空気を切り裂くような打球というか、バットに当たってからのグンッと伸びる感じが無い。それはなにもホームラン性の打球に限らず、内野を抜けるようなゴロやライナーにおいても同じ。

例えば内野ゴロ。昨年より内野安打がかなり増えたように思う。ボテボテの当たりが、サード前に行くと、足の速いバッターでは間一髪のタイミングになる。
それと逆に、今までなら抜けていようかという打球でも、2バウンド目ぐらいで急激に失速し、内野手のほぼ正面で処理されてしまう。
つまり、飛ばないという事は弾まないという事であり、内野手の見せ場ともいえるスリリングな打球処理も半減したように思う。

次いでライナー。どうもそのライナーという打球の解釈も少し違ってきているように感じる。その言葉の通り、真っ直ぐに飛んでいく打球の事であるが、その球速が落ちていて、僅かに放物線を描いているように見える。
いやいや、万有引力の法則で、上がった物質は下に落ちるという宿命を負うのであるが、今までが直線的であるならば、今はフライともライナーともつかない、良く言うハーフライナーのようである。
それが証拠に、外野手のファインプレーが目立つようになった。右中間・左中間を問わず、そこそこ足の速い選手なら間に合ってしまうような打球が増えたという事だろう。

と、ここまでを振り返ると、元来飛ばし屋と言われる選手以外では、ホームランが激減しているのはもちろんだが、あまりにピッチャーオリエンテッド過ぎる結果になっている。
そのピッチャーの配球もまた凝り固まっている。飛ばないことで失投を恐れず真っ向勝負が増えたのは、観ている側も痛快ではあるが、時に外角低目に変化球を集めるような傾向があり、「ココに投げておけば大怪我しない」とでも言わんばかりの配球には、些か食傷気味である。

点の取り合いも面白いし、1点を争う戦いもスリリングではある。ただ、これまでのいずれのチームにおいても、その後者が余りに多過ぎて、精神的にすり減らすような毎日に、選手はもちろん、監督も胃の痛い日々が続いているはずである。

さて、ようやくタイトルの話。
「飛ばないボール」ならば、この際「飛ぶバット」ってのを許可してみたらどうかと。もちろん、以前のような圧縮バットっていうのはナシだが、バットの規定を少し緩やかにしてみては・・・という話である。打者の技術力向上も望むところであるが、プロ野球の面白さを今一度確認してほしいと思うのココロ。

pandeponde at 08:42
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