車を磨いたことのある方ならどなたも経験する「バフ傷」や「焼き付き」、「白ボケ」などの磨きのトラブルがウソのように発生することなくきれいに磨けるので、肉体的にも精神的にも非常に楽な車磨きが出来るんです。その研磨法とは・・・?

【そもそも車磨きのトラブルの原因ってなに?】



トラブルの原因は、ズバリ「研磨熱」と言えます。

従来、磨きは「コンパウンドの溶剤と研磨熱で塗装を柔らかくして磨く」と言うのが一般的な考えだったように私は感じていました。

確かに塗装が柔らかくなれば、削りやすくなりますよね。これは「ジョ〜シキ」!

なんですが、逆に傷も入りやすくなると思いませんか?(これがバフ傷が出る原因?)研磨剤の粒子だって塗装に食い込んだりして(これを白ボケって言いません?)。

研磨熱以外にも作業面に汚れが残っていたり、劣化したコーティング被膜が残っているばあにもこんなトラブルになりやすいのですが、そんな場合も研磨熱が大きく影響しています。


【「研磨熱」ってどうして出るの?】



「研磨熱」、これはポリッシャーで磨くときにバフと塗装面の摩擦により発生する「摩擦熱」です。

擦られれば当然のごとく熱が出ますよね。この熱が塗装を柔らかくするんです。

ちなみにシングルポリッシャーで磨いた際に出る「研磨熱」は、気を抜くと直ぐに80〜90℃に上がってしまいます。

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上図のように80℃、90℃はすぐになるんです。

塗料メーカーの回答では塗装(クリヤー塗装)は40〜50℃位から柔らかくなるんだそうですよ。に対して「80〜90℃」、押して知るべし!

さっきも言いましたが、柔らかくなると、

・傷が入りやすい。
・磨きにくい。
・仕上がりが綺麗にならない。
・コンパウンドなどの削りカスがクリヤーに食い込む。
・過研磨(磨きすぎ)になる。

等々、多くのトラブルを引き起こすのです。

また、熱により塗装は「膨張」します。膨張は傷口を閉じてしまいます。(下図左側)

これが研磨後時間が経過するごとに縮むので傷口が開いて、「消えた!」と思っていた傷口が開いて傷が表れてくる。のです。(下図右側)

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【じゃあ車を磨くときは「熱を出さない磨き」をすればいいってこと?】



そうなんです!正解!

熱を出さない磨きをすると、塗装の伸縮が起こらないので、きれいに磨けると言う事です。

極端に言うと塗装が「柔らかい」と良く削れるが、削りながらまた別の傷を入れていると考えられますよね。

でも、「硬い」状態で磨くと、なかなか磨きにくくはなるけれど(でも少しづつは削れてます)、傷が入りにくいのできれいに磨くことが出来ますよね。(上図右側の状態で磨く)

塗装の伸縮もないわけですから。

そう思いませんか?

だから、研磨熱の出にくいダブルアクション・サンダポリッシャーを使って磨くわけです。

ちなみにサンダポリッシャーで磨くと、研磨熱は下図の状態です。

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「でも、磨きに時間がかかるようじゃあダメじゃん」と、当然思われますよね?でも大丈夫。

それは従来のコンパウンドを使うからです。

要は硬い塗装でも切れの良いコンパウンドを使用すればよいのです。


【何故従来のコンパウンドではダメ?】



私が当時「水性コンパウンド」があまり知られていない頃に非常に低粘度の水性コンパウンド(ドアパネルに付けると、タラ〜ッと直ぐに垂れるくらいの粘度)を業界で主流だったシングルポリッシャーで約800社以上の鈑金塗装業界やディテーリング業界にデモをしてきた経験から気が付いたことです。

私がお勧めした水性コンパウンドは、シングルポリッシャーで使う場合には低速回転でしかも柔らかめの毛先の長いウールバフや50舒未僚世蕕めのスポンジバフで力加減に注意しながら磨かないときれいには磨けなかったので、やり方を忠実に守らないとうまく磨くことが出来なかったのです。

従来のコンパウンドは全てと言っていいほどシングルポリッシャーで使われていました。

シングルポリッシャーは先ほど言ったように高い研磨熱が出ます。

その研磨熱を抑えるために、滑りをよくして熱を抑える目的でオイルや溶剤などの潤滑剤を配合しているのだと思います。

しかしながら潤滑剤としては「効果的にはあまりないのでは?」と思っているのですが、でも全くなかったらすぐに焼き付きが起きたり、コンパウンドがすぐに乾いて磨けなくなり、度々補充するのでバフが目詰まりしやすい、とか今以上にトラブルが起きて磨きどころではないでしょうね。

しかも傷をなくすことも艶のある仕上がりを得る事はできないでしょう。が、

ダブルやサンダポリッシャーで磨く場合は、逆にこれらの潤滑剤や、他に艶出し剤や保湿剤、増粘剤なども極力少ないほうが良く切れるわけです。

だから、ダブルやサンダポリッシャーで見効率よく磨くには水性コンパウンドじゃないとダメなんです。

特に滑り剤成分が極限まで少なくしたコンパウンドが良い訳なんです。

実際、この磨きはプロの方だけでなく素人の方々の多くが「きれいに磨けた」と言う感想をいただいているのです。

全く磨きの経験のない方でもやり方さえ覚えればできるんです。


【車磨きって、「苦手意識がなく」、「効率よく」、しかも「きれい」に仕上がれば、楽ですよね〜ッ。】



車磨きのトラブルの多くが磨く際に出る「研磨熱」が原因であれば、この「研磨熱」を出さなきゃ大部分の磨きのトラブルから解放されて、肉体的にも、精神的にも楽な磨きが出来ると言う事がご理解いただいたと思います。


【「抑熱研磨法」を知るのと知らないのでは今後の車磨きに雲泥の差が出ますよ!】



「抑熱研磨法」って、今までの磨きの概念を覆す研磨法です。

効率よく磨こうと思えば、まずはやり方を覚えるのが手っ取り早いのです。

言っときますが、「我流」では上手く磨けません。

物事の習得に当たっては、「守」、「破」、「離」と言う言葉があります。

」は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。

」は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。

」は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階。

この手順を守って挑戦すれば、どなたでも「匠」の域に届くのです。

一度だけ「だまされた」と思って・・・。本当に騙されますから。

一人で学習できる「抑熱研磨独習シリーズ