ナンナンなん病・パーキンソンハネムーンを過ぎて

パーキンソン病になり、歌うたいという新しい人生を歩むことになった男の話。(旧ブログ名「ナンナン難病・パーキンソン病になりまして」) 矢尾板拓也 パーキンソン病ヤールⅢ 要介護2 明るいblogです。 そして重いhp です。http://yaotakuryuzyo.web.fc2.com

2015年09月

ご指南

helen



 ご指南、
つまりお稽古


先日、本番さながらに
グランドピアノを弾き
マイクを通して歌う練習のために
主催者様方に寄らせていただいた


約4半世紀ぶりの
グランドピアノ弾き語りに
マイク歌い


とても緊張した


自分の声やピアノの伴奏の音が
どっかいってしまうのである


自宅での練習では
箱の中で演奏しているようなものなので
どちらも浴びるように全身に響くのに


グランドピアノは
天井に向かって鳴り響くようになっており
どっか遠くへ音がいってしまい
とても不安になる


マイクも
距離や口に対する向きが気になる。
音の拾いが全く違ってきてしまうからである


マイクスタンドから横に伸ばしたアームで
マイクを宙に固定するのため
視界が遮られ楽譜はもちろん鍵盤まで
見えにくくなることがる



写真は
主催者様、
つまりプロデューサーかな


矢尾板は左手前で
ご指導受けているところ


言うところのダメ出しである


この日は曲と曲とをつなぐ
展開をご教授いただいた



しかし姿勢が良い。


病気のため
前傾姿勢や右に傾斜しがちな矢尾板にとって
まぶしい限りだ


ピアノの前に座った姿が
絵になる1枚である。




ナンナンなん病。
いよいよ一か月を切り
腹をくくらなければいけなくなった



でも手は動いたり動かなかったり

でも声はでたりでなかったり



矢尾板拓也 



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受診風景


受診風景



診察室横のディスプレイに

これでもかという位大きく

その日受付機械の割り振った己の番号が表示されると

いよいよ出番である


MR時代に身についた癖は健在で

その日のドクターとの想定対話を頭でくくりつつ


どんなに自分の体調が悪くあっても

どんなに嫌な得意先様であっても

どんなに激怒している有力者様であっても


けして変わることのなかった

アルカイック・スマイルを

大乗仏教仏さながらの造作のこの顔に乗せ


通常より半音は高い「失礼いたしま~す」を

まるで天蓋から降り注ぐ

五色の蓮花弁さながらに

六尺ジャストの長身から発し


威圧とも卑下ともとられない

ゆったりとした歩みで

診察室に消えてゆく



青銅さながらの冷やっこい

鉄壁のアルカイック・スマイルは

騙すための所作ではなく

自然に身についた防御擬態である


パーキンソン病という

治り難い

特別な指定を受ける

病気になってまで

卑屈極まりない営業根性の残像など

何も意味をなさないことは百も承知だが


俳優がスポットを浴びると役に入るように

なにやら医療現場の診察室という場に入ると

自然にスイッチが入ってしまう



イメクラか?



暴走妄想脱線はこの辺りでやめます。ハイ…




広い病院というスペースパターンでは

杖歩行はかなり難儀で

手でハンドルを持つと

上体も上がり歩行姿勢も良くなるので


カート、


スーパーにある買い物カートそのものだが


それを利用させていただいている


杖歩行であると

ぶつかる直前まで気付かれないことが多かったが

カートを前に進むと

ブルドーザーの如く人の流れを裂いてくれる



十戒の気分である。


(古典的なボケ〝八戒“もやめておきます)



さて

住宅街の狭い路地に無理やり車の頭を突っ込む要領で

カートごと診察室に押し入ると

担当のS 先生のお優しい一言


「今日は足の調子いいんじゃない?」


はい。

昼食後の薬が背筋がピーンと

伸びるくらい効いてる時間帯なもんで



しかしこの頃は違う。


入室一発目のお言葉が

「例の音楽会はどう?」

に、変わられたのである



もう三回目だが

気にかけていただいて正直うれしい



「これがやれれば矢尾板さん自身にとって、
 大きな自信になるし、

 私も自分のパーキンソン病の患者さんを
 励ますことが出来る。」


「応援してますから頑張ってください!」



恐悦至極である。



えらいリハビリに挑戦してしまった。



練習すればするほど

己の能力の限界を知るように


病による体の不都合をみにしみてしまう


だがそれが現実。

かつてと比べて何になろう




ナンナンなん病。

本番までぼつぼつあと1ヵ月!





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矢尾板拓也 

ご案内

BlogPaint


*画像は初回のポスターです。すでに公演は終了しております。




♪ご案内♪

体調とタイミングを合わせ、
第一部に出演の予定です〜
出演にいたるいきさつは

http://blog.livedoor.jp/papataku06/archives/cat_1002697.html

に綴ってあります。
読んでみて下さい(^o^)/

矢尾板




(以下イベント案内〜〜)


みんなでフェスタ        第5回  わた花畑


日時 1025日(日)

開場  12:30

開演  1  13:00   2  18:00

会場 ベイシア文化ホール(群馬県民会館) 大ホール

入場料 600円


🎹 1部 <歌、合唱、ダンス、オリジナル曲ピアノ弾き語り(矢尾板)、バンド演奏、フラダンス、ビッグバンド>


🎹 2部  <雅楽、オリジナルギター弾き語り、他>


🎹 募集事項


🎵子供達みんなで歌うコーナーに出演の子供達 2曲予定


🎵広告協賛して下さる会社様、個人名の方、ご協力をお願い致します。

(一口 ¥5,000~)


企画主催 Groupわた花畑  代表 綿貫美名代


お問い合わせ 027-234-7008


矢尾板に関するお問い合わせ先 

メール:studio.heath.06@gmail.com

Face BookTakuya Yaoita

FAX027-269-1585Studio Heath

FAX専用回線につきFAXのみのご対応になります。



以上

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルデンテ

 


アルデンテ

 


 


手が効かないので

フォークにひっかけなければならない

スパゲッティよりも

 


スプーンに一杯ひと口分のせられる

マカロニなどの

ペンネの方が食べやすく

 


たっぷりのお湯で、なんて無視して

片手鍋で密度過剰な中

グラグラ煮立て

ザクザク湯切りし

レトルトのソースをかけて食す

 


ときに

ヘルパーさんにみじん切りにしてもらった
玉ねぎの生をパラパラとかける

 


 


美味である。

 


 


根はずぼらなのに
妙なことにはこだわる矢尾板は
小細工大好き
小手先大好き

 


 


ついぞソースなど作った事はなく
出来合いのレトルトを

どううまく食すかに

血道を上げるのである

 


 


たとえば

カロリー云々など黙殺し

茹で上がったパスタに

キュウイ色の

オリーブオイルをふりかけ

そのサイロ臭い〝にほい"に鼻をしかめつつ
その臭さゆえに約束されるであろう

濃厚な食感を予感し

打ち震えるのである

 


 


 


馬鹿である。

 


 


 


たとえば

ヘルパーさんの手を煩わせた

くだんの玉ねぎのみじん切りも

大匙3杯はソースパンあけられたレトルトソースの中に

大匙2杯は油まみれのペンネの上に

かたや煮詰めてソースに甘みとコクを

かたや薬味として辛味とシャッキリ食感を

 


 


 


やはり馬鹿である。

 


 


 


パーキンソン病で動かない体ゆえの

砂場の泥団子よろしく

レトルト混ぜこぜ疑似料理であるのに

妙なディテールにこだわってしまう

 


 


 


 


こんな矢尾板ゆえ

茹で加減はもちろんアルデンテ

 


 


かつて

下町の合唱団のステージ演出を
させてもらったとき
アンダンテをアルデンテとのたまい
大いに失笑を買ったことがある

(閑話休題)

 


 


無動

不動の身体を

ドーパミン薬でどうにか動かしている状態時での

男の料理など料理とは言えないであろうが

悲しいかな

出来ないは出来ないなりに頭を使おうとする

 


 


茹で上げから

混ぜると

ぶっかけるだけの料理行為を行い

テーブルに出し

座って

口にするまでの道程を考えると

それは

手早くなどとは程遠い

 


 


動かない右足をえっちらおっちら動かし

左手で右手にトングをもたせ

やっとこさ盛り付ける時間を考えると

おのれの口で

アルデンテを食するには

かなり硬めで湯上げせねばならない

 


 


 


こういうこだわり

こういう気働きが

 


 


嫌い。

 


 


 


でも

不味い物を我慢して食べるのは

 


 


もっと嫌いだ。。

 


 


 


自己嫌悪をよそに

着座し

きしむ右手の

振るえるスプーンで口に放れば

程よい硬さにのびた(?)ペンネはまさに絶品!

 


 


ちょっと硬かったかなー

と思う想定はずれ感が

硬め好きの矢尾板には

むしろ好都合!

 


 


噛み噛みすればグルテンとの至福の交歓

口中に炭水化物の甘みが広がるのである

 


 


 


茹で加減が決まった分

いつもより機嫌よく

これでもか

これでもかと

噛み噛みしていたら

 


 


 


突然、ガキッ!!

 


 


 


おやぁ~

ボンゴレは作ってないぞ~

 


 


 


 


 


不審に思い

その異物を

ペッと吐き出すと

大きな歯の詰め物だった。

 


 


 


ぐえっ!

 


 


また歯医者さんかぁ~

 


 


 


アルデンテ噛み噛み耽溺行為が仇に

 


 


 


 


ナンナンなん病。

外に出かけられるとはいえ

さすがにあのキーンという音は…








矢尾板拓也 




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現況 9月17日

 

現況  9 17

 

 

 

季節変動の刺激か

パーキンソン病の症状の発現が著しい

 

 

皆様はどうであろうか。

 

 

矢尾板は

涼しくなったのに

 

その涼しいという刺激で

手足は冷たいのに胸やおでこが汗粒でキラキラ

 

その妙な発汗の刺激でボーっとしてたら

自律神経ワールドが

てめぇ勝手にそれぞれ発動しやがり

 

右手ロボットアーム

肘はギシギシ

肩はパンパン

肩甲骨はガシガシ

腰は左に上半身は右に

尻はオカマ座りにシビレ

膝はクネクネ

右は内傾片足花魁道中

なのに目はランラン


姿勢傾斜で

ますます首を垂れる稲穂な頭を上げれば

時計は魔の時間帯の到来を告げる

 

 

夕方4時近辺から

夕方分の薬が効き始める8時辺りまで

絶叫悶絶阿鼻叫喚の独演会である

 

 

1日の疲れが

負荷として加わるのか

お昼分の薬服用前の薬切れシグナルの

ダルダル倦怠感より数億倍きつい

 

 

それでもなんとか

ピアノ前に座り譜面を広げる

 

 

どうやら

例の「大ホール一発うた歌い」の出番が

その時間帯になりそうなのである

 

 

今や曲は上がり

OKをいただき

弾き込みぃの、

歌い込みぃの、

猛練習段階に突入しなければならないのだが

なかなかそうは問屋がおろし大根なのである

 

 

やればやるほど

やるということは

まったくやらなかった、

いや

やれなかったころの状態を

雑巾絞りのようにさらに「絞る」ことで

かろうじて現存している

拓ちゃん印しのドーパミンや

内服して補充したドーパミンを

ぎゅっぎゅっと使うことに他ならないようだ

 

 

だもんで

何もしない

セルフ絶対安静時代に比べ

動く時の姿と

動かなくなった時の落差は甚だしく

 

 

ノリノリオンタイムが極まれれば極まるほど

ダメダメ時間帯である魔の時も極まり

結果、その支配時間枠を広げるのである

 

 

そこに

本番が当たるらしい…

 

 

 

あらら

こらら

 

 

 

フル能力を駆使して

伴奏しいの

歌いいの

出来る時間は

今、現代医学から下賜されている

健常的可動可能タイムの全てを充てても

いいとこ1日1時間

 

 

天候

体調によっては半時間でもいいほう

 

 

その1日30分を

上手く当てていかねばならない

 

 

全く目に見えない

時間という概念と

 

 

予見不可能な発症を為す

身体という現実を

リンクさせねばならない

 

 

 

難しいコードを弾くより難しい

 

 

 

先日

はじめて

歌っている途中で

パーキンソン病症状が出て来た

 

 

右手で

まず

三音構成の和音が弾けなくなり

 

 

ついで

二音構成でもストロークが出来なくなり

 

 

さらに

単音でも肘がすでに鍵盤位置に上げ続けることが出来ず

 

 

膝から崩れるように床に落ちた

 

 

 

「赤いシリーズ」やん。

 

 

宇津井健か

前田吟かはわからないが

 

少なくとも

国広冨之や左京警部ではあるまい

 

 

 

本番怖し。

 

 

 

ナンナンなん病。

その本番まで

あと37日

 




矢尾板拓也 



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