「体調調整」 公演後記2
主催者さまからの 出演依頼のあと 矢尾板は 矢尾板の病状を知る関係者に かたっぱしから 出場の是非を伺ったが こたえはこれも かたっぱしから 「やりなはれ」であった 別に 皆、浪速の商人だった訳ではないが お答えのニュアンスが おおさかあきんどの まさにそんな感じであった 「挑戦されたらよろし、」 「ここでびびってどないしなはる、」 「ほねはわてがひろいますさかいに、」 そんなフレーズが 前後左右に 貼り出されてしまっていた で どうなったかというと 最初に相談した理学療法士さまは ボランティアで車いすを押してくださり 次に相談した リハビリ指導の特にお厳しいデイ・スタッフさまは 矢尾板がステージに出た時から涙涙であったとか… いわゆる 出落ちじゃないかと思ったが お車乗り合わせの上 休日返上で 他のスタッフの皆さんと来てくださった 受診している病院の相談員さんは 矢尾板好みのブーケを携え 離接市からわざわざおいで下さり 何より おいではなかったが 我が主治医さまは かなり今回の挑戦を後押ししてくれた 毎回診察では症状や体調面で 練習に支障はないか 本番当日は大丈夫かと 気を配っていただいた 矢尾板は パーキンソン病の症状を 抑える薬を服薬しているが 効きはまだら 一日のなかでも、 日によっても、 季節によっても、 効いている状態がまるっきり 切れることはないが 切れるということは 動かなくなることで それだけは無いように注意しているが 薬の効果を甘受するのには やはり波があり その振幅は広く パターンは雑多である まずは 一日のうちどの時間が 一番薬が効き からだの状態がいいのか 確認することから始めた 薬が (ヤクとは発音しないように) 効いている状態でないと 右手が上がらず ピアノの鍵盤に触れることすらできない パーキンソン病は ドーパミンの不足から起きる 運動疾患といわれ その不足を補う為のドーパミン剤と その効果を持続させる為の 補完的な薬剤が使われる 主たる成分であるドーパミン剤は まるで車のガソリンのように スピードを上げれば減りが激しく 重い荷物を積みに積むように 負荷をかければ消費はこれまた増え 疲労が溜まれば エンジンに煤が溜まるように ガソリンのエネルギー効率は下がる どうやら一番いい状態は 昼の薬の効果が 朝の服薬効果の残像に乗る そして 特に疲れの溜まってない 午後一時頃であった しかし 12:30という開場時間と 13:00という開演時間と 自分の演目というか 病い人という重さ (まぁ体重でもいいのだが) を考えると いきなりはきつい。 <緞帳が上がりました。> <タヌキの置物がピアノを抱えてました。> では ぶち壊しになってしまうので 他の出演者の方々のプログラムのあと 午後二時頃の出演が (つづく) パーキンソン病 ヤールⅢ 要介護2 パーキンソン病との葛藤をまとめたホームページ http://yaotakuryuzyo.web.fc2.com/ *よろしければ、クリックお願いいたします。
妥当であるということになった
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矢尾板拓也