薬かわりました
先月効果がないと服薬が中止された薬
ノウリアストが復活処方となった
(*参照:http://yaotakuryuzyo.web.fc2.com/process-2.html)
薬効が減退する
正午前、夕方四時過ぎ、そして丑三つ時
体が強張り、寝返りが打てず絶叫する
それほど動きが悪くなる旨
主治医様に申告申し上げたら
「うーん、ひょっとしたらうすーく効いていたのかもしれない」
ということで再度服薬することになった
軒並み強面 で
ダイレクトな効果や副作用を感じる向精神薬の面々の中で
この薬はまるで屁のツッパリにもならない地味な効果と存在だった
が
別れてみて初めてわかる恋人のありがたさのように
手の動きや足の動きにてき面に出てしまった
メイン治療薬であるドーパミン薬の
効果継続を維持する補完的な役どころの薬だが
効果はあったのである
治療の確立していないパーキンソン病では
薬も色々試みられる
フェーズ5あたりだろうか
我々は最終治験の被験者的な存在なのである
今、矢尾板はその補完的な薬を三種類服薬している
まず
エフピーという薬だが
まだ病を受け入られなかったころ処方され始めたが
これを飲むと後頭部から背筋にかけてぞわぞわし気味が悪かった
飲んだら病を受け入れてしまうようで全身で拒否していたのであろうか
一粒325円という価格にものけぞった
一日千円!立派なランチが食える‼
服薬を拒否ると
風邪でノドをやられ筆談診察をされていた前のドクターは
やおら立ち上がり診察室の裏からパンフレットを持ってこられた
「矢尾板さんはクスリ屋さんだったそうですから、一度これを読んでみてください」と
筆記され
製薬メーカーがドクター向けに制作した
この薬の増量投与による比較治験の文献を渡された
そして「しっかり読んで、しっかり飲む」ようになったのである
次はミラベックスというお薬
飲みはじめは前頭葉を直に触られている感じがし不快極まりなかった
しかし効果はてきめん。
高下駄をはかされたように視界が変わった
最後は前述したノウリアスト
これは飲みつけ慣れるまではヘンな感触だった
朝1錠だけの服薬だったが何か薬全般の効きが
そっくりそのまま減退しているような感じを受けた
かつては服薬してから数時間で来たピークが霧散してしまい
アタックがない代わり薄く間延びしてしまった感じだった
結果、ロングランということだろうが
ピークの山の高さを持続させるのではなく
切り崩し絶壁をなだらかな坂に変える感じだ
これらは
あくまでも矢尾板個人の感想
副作用ではなく服薬の感想文である
ただ
読み返してみて
かつて医薬情報担当者(MR)をやっていたとはとても思えない内容
ま、
「矢尾はMRというよりプロパーだよな」
と上司に言われていただけはあるな
「手土産」「花束」「接待」「お願い」
領収書にハンコをいただくたびに
リピート・アフター・ボイド(?)されたフレーズである
「お願い」とは数字が足りないときの前倒し発注の依頼
「矢尾なんとかならない?」と言ってくるのもその上司であった
加えて、
ドクターからは
「嘘くさいからお前は薬の話はしなくていい」と言われたことも。
今は昔の話である
昔話の中からひとつ。
ドクターは目に見えない症状の把握に苦労するという
口のきけない幼児では母親の口から伝えられる他覚的な情報などが重要視されるという
足が動いている、とか
肘がギシギシしないとか
ドクターが直接知りえる情報に
こちらの体感している主訴を載せていかなければ病態の全体像はわからない
病気で辛い状態では確かに酷であるが
ここは踏ん張りどころ
「辛い」「大変」をなるべく具体的な情報に置き換えて受診しよう
いいドクターほど患者さんは多い
その中で自分に割り当てられる平均受診時間はマックス5分
うち挨拶、問診、触診、処方、次回予約の所要時間を差っ引くと
我々の直訴タイムはおそらく30秒から 1分であろう
その時間枠で伝えるとなるとこちらも要準備である
何を一番伝えたいか
症状がこうだからこう改善して欲しいとか
新しい薬を飲む前と後ではどう違ったとか
より良い果実を得るために
時間的費用対効果を上げるために
これはやっぱり努めなければ
辛くて口に出せなければ同行者に代弁してもらうとか
メモ書きしたものを用意し渡すとか
精神疾患は主観的な要素が強い
あなたに見えるものを見えない人に伝える工夫が必要かと
何でわかってもらえないんだ!
と切れるのは最後の最後
未だに矢尾板も
診察室の扉が開く前に
車で揺られてぐにゃぐにゃになった脳味噌を駆使して
本日の営業トークならぬ
受診話法をセルフ・ロールプレーイングしている
ついつい昔の癖で
「先生、いつもありごとうございます。」と言ってしまい
一瞬怪訝な顔をされてしまうこともしばしば
三つ子の魂百までも
ナンナンなん病。
アドバイスというにはおこがましいが
矢尾板拓也
パーキンソン病 ヤールⅢ 要介護2
パーキンソン病との葛藤をまとめたホームページ
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