食い意地 3
んで
皮ごと梨を食らう食い意地
なのかというとそうではない
今回はまだはしり物のせいか
実が小さく皮も厚く青くえぐい
つまり不味いのである
皮ごと
丸ごと
梨を山賊のように喰らうには
果肉の味に対する
皮の苦味の閉める割合が高いのである
でも
どうしても美味く食したい。
梨だし。
なんとかおいしく「今」食したい。
梨だし。
ヘルパーさんが来るのはヒトヨンマルマル
現時間はヒトマルマルマル
だめだ、とても待てない。
左手で包丁の背をもち
右手に柄を握らせる
梨に刃を当て
力の出ない右手でずれぬように支え
拳の左手で包丁の背を叩く。
叩く。
さらに叩く。
からくも四等分した梨片を左に持ち
まな板に先端を突き刺し
右手単独で何とか包丁の持ち方を変える
プルプルと震える両手
さあ5年ぶりの皮むきの始まり始まり
きっかけは
何とか美味く食いたいという
自分の食い意地。
ナンナン難病。
欲は革新進化の源泉。
病気の症状をも凌駕する食い意地の勝利。
それだけよくなったということか?
では
剥けたかというと
剥けた。
一片約15分!
指無事なれど
梨ぐにょぐにょ
幸水がラ・フランス
ようナシってか?
矢尾板拓也
パーキンソン病 ヤールⅢ 要介護2
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