FP2(国家資格・2級ファイナンシャル・プランニング技能士)に合格しましたので、 体験談をご報告いたします。

FP2合格証書

資格の表記方法は、 こちらの社団法人金融財政事情研究会のサイト のガイドに従っています。 日本FP協会のサイト では、下記の表記を指定しています。
  • 2級ファイナンシャル・プランニング技能士 (資産設計提案業務)
  • 2級ファイナンシャル・プランニング技能士

2009年3月に、iPodでFP3(国家資格・3級ファイナンシャル・プランニング技能士)の学習ができる教材を見つけて、 合格した体験記をブログで公開しました。

私のブログ「<合格体験記>iPodでファイナンシャル・プランナー」は こちら


趣味が高じてというか、悪乗りと言うか、 今回はその上のFP2(国家資格・2級ファイナンシャル・プランニング技能士)に合格しましたので、 経緯をご紹介いたします。受検の参考にしていただければ幸いです。

受検を決意
前回は3級の受検動機として、下記のように書きました。
内需の弱い理由は、政治の迷走もそのひとつだし、雇用不安も大きいと思います。 そして何よりも、「公的年金がどうやら頼りにならないらしい」ということから社会に不安があふれています。
「何歳まで生きるか分からないし、健康でいられるかも分からない、寝たきりになって介護が必要になるかもしれない。 いったい、いくらお金を貯金しておけば良いのか、いくら保険に入っていれば良いのか、見当も付かない、ただ不安だ。」 そう考えると、必要最低限ではない支出はしない、必要最低限の支出もできるだけ安くあげるか先延ばしにする、 そういう心理になり景気をさらに冷え込ませています。


前回の2009年3月から、政治はますます迷走しているし、厚生労働省もますます信用できないらしい。 ただ、私たちにできる事と言えば、知識を身に着けて、人任せにしない事だと思います。 だって、政治家も高級官僚も、生活の心配とも、老後の不安とも、全く無縁な人たちなのですから。

私の場合、ファイナンシャル・プランナーの試験を受けたところで、 仕事に役に立つわけでも、収入が増えるわけでもありません。 「知らない事は怖ろしい事だ」と思い始めたのが、今回の受検の動機です。

受検申し込み
前回の3級は受検の前提資格がありませんでしたが、今回の2級には受検資格があります。
受検資格は下記のとおりです。
  1. 日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者
  2. 3級の技能検定に合格した者
  3. 2年以上の実務経験を有する者
参考: 日本FP協会、受検要綱

私は、「3級の技能検定に合格した者」に相当します。
3級の時と同様に、思い立ったら、まず受検の申し込みです。 日本FP協会のサイト から受検申し込みを行い、コンビニで支払いを済ませます。 私は、こうやって自分に期限を課さないと、 勉強した方が良いと思っても、ずるずると勉強しないで月日を過ごしてしまう性格なのです。

2級ファイナンシャル・プランニング技能検定合格までの道のり

3級受検申し込み2008/11/29
3級検定2009/01/25
3級合格発表2009/03/09
2級受検申し込み2009/03/29
2級検定2009/05/24
2級合格発表2009/07/01

私は、3級技能検定、2級技能検定、という手順でした。これが、2級技能検定に最速で合格する、最も費用のかからない方法です。 AFPを目指す方は、認定通信教育受講、2級技能検定、AFP登録、という手順が 最短で2級技能検定とAFPを達成する道のりです。

勉強方法について
過去問題の解説本での勉強が良いと思います。
2級技能検定は広範囲から、しかも細かい点が出題されます。 テキストを端から読破していってもなかなか頭に入りません。 実施済のファイナンシャル・プランニング技能検定の試験問題・模範解答を 日本FP協会のサイト からダウンロードできます。 ところが、問題と解答は入手できても、解説がありません。 解説が無いと、どうしてこのような解答が正解なのか分からない問題が少なくありません。 そこで、やはり市販の過去問題集が必要です。 過去問の解説を読んで、「なるほど」と理解し、気になったところをテキストでチェックするのが良いでしょう。 実技試験は、実際に過去問題と類似した問題がいくつか出ました。



勉強に対するスタンス
無理をすると続きません。私は次のような基本的な考えで勉強に臨みました。
勉強方法は人それぞれで、個人差があります。
  • 本業最優先です。本業に支障の出るような夜なべは慎みます。
  • 勉強のために夫婦や家族で過ごす時間を犠牲にしません。 夫婦や家族で過ごす時間は、何物にも代えられない大切な時間です。
  • 週末のスポーツやアウトドアを取りやめて勉強するのは、日曜日の試験前日の土曜日の1回のみです。 スポーツやアウトドアは、明日への活力です。
  • 無駄な時間や、だらだら過ごしそうな時間を、細切れに勉強に回します。 まとまって時間が取れるときに勉強しようと思っていると、なかなか取りかかれません。
  • どうしようもなく忙しくて勉強できない時もありますが、 通常は適度に忙しい時の方が時間を効率よく使って、意外と勉強の成果が出せると思います。

合格して
検定に合格したといっても、本当のファイナンシャル・プランナーは務まらないと思います。 検定は60点を取ったら合格ですが、 実際のファイナンシャル・プランナーが40%も間違った事を言っていては話になりません。 最も、検定は限られた時間で記憶だけで受検しますが、 実際のファイナンシャル・プランナーは時間と誠意をかけて、資料をよく確認しながら業務を行うと思います。
2級に合格したのを機に、今度こそ自分のファイナンシャル・プランを見直そうと思います。
公的年金は抜本的な改革が必要だと、政治家も官僚も新聞もインターネットも声を揃えて言っています。 持続可能な税制を実現しなければならないのも、誰もが分かっています。 試験勉強をした年金制度も税制も、これからどんどん変更されるでしょう。 古い知識はすぐに役に立たなくなります。 常に最新の情報に強い関心を持っていたいと思います。

(last update:2009/07/13)





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