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2015年09月

綺麗な花には毒がある

 午後時間が出来たので、自宅から車で1時間半の処にあるトリカブトの群生地に行って来ました。トリカブトは猛毒を持つ植物として知られていますが、どんな花なのか知っている人は意外と少ないようです。群青色の魅惑的な花です。キンポウゲ科の植物で日本には約30種あり、代表的なものにハクサントリカブト、ミヤマトリカブト、カワチブシ、キタザワブシ等がありますが混生が多いため見分けが難しく、研究者でないと判別できないようです。日影の湿地帯や山中の川端に自生しております。根を乾燥させたものは漢方薬や毒として用いられ、生薬は「ぶし」、毒に使うときは「ぶす」と呼ばれているようです。カワチブシ、キタザワブシと呼ばれるのも生薬として用いられたことからのようです。また俗に不美人のことを「ブス」と言うのはトリカブトの毒で神経がやられ、顔面の様子がおかしくなったことからという説もあるようです。トリカブト保険金殺人事件(昭和61年)はまだ記憶にありますね。

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          キタザワブシ?ハクサントリカブト?   入笠牧場付近にて  27.9.19
 ミツバチのような蜂が蜜を集めに来ております。養蜂家はトリカブトの花のある所では蜜を集めないようですし、春から初夏にかけてのトリカブトの開花時期前に集めるため、混入の可能性は無いようです。過去には1992年、岩手県で林業作業員が山でミツバチの巣を見つけ、その蜜にトリカブトの蜜が混ざっていた事で中毒になったという例があるようです。ミツハチは大丈夫なんですかねえ?
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                 先端の花が散り、種子が付き始めている

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             草丈1.2mくらいで花の重みでしなり、垂れ下がっている

papawakaipapawakai  at 21:39コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ!