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2020年08月

茶臼山高原貴重花と星空撮影

 根羽村の茶臼山高原にあるカエル館の館長から、ツチアケビの花が咲いたという情報を頂いていたのですが、山に行ったりしていたので行けず、盆休みも終わり落ち付いたところで、本日案内していただきました。既に開花から日が経過しているため結実しており、花は僅かに確認出来ました。非常に珍しい植物で私も見るのは初めてです。長野県では絶滅危惧Ⅱ類(絶滅の危険が増大している種 )に指定されております。その近くには最近見かけなくなったフシグロセンノウも見つけることが出来ました。
 せっかく根羽まで行ったので茶臼山山頂で星空を撮影しようと、山頂の展望テラスで南の空を眺めていたのですが、雲に遮られ、さらに南西の夜空は豊田、名古屋方面の灯りの影響で意外と明るく、予想外でした。  

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                           ツチアケビ(土木通)ラン科               2020.8.17
葉緑体を持たずナラタケと共生する腐性植物、実は漢方薬になる。
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             フシグロセンノウ(節黒仙翁)ナデシコ科
世間一般的にはフジクロセンノウと呼ばれているが、正しくはフシグロセンノウで、漢字名を見ればなるほどとうなづける。南信濃の便ヶ島から聖岳登山口の西沢度の間にはよく見られたが、最近行ってないのでどうなったか。つい最近、飯田市のシンボル風越山でも確認出来ました。県によっては絶滅危惧種に指定されている。

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       茶臼山山頂(1,415m)展望テラスからの萩太郎山(1,358m) 18:10
萩太郎山は春には芝桜、冬はスキー場として賑わいます。茶臼山高原スキー場という名前から、ここが茶臼山だと思われている方が多いようです。実は私も最近までそう思っておりました。

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なかなか雲が消えてくれない  20:21
萩太郎山の向こうの灯りは浜松市の街の灯り 直線で60kmchausuyama1
明るい星は木星、その左は土星   雲が増えて諦める 21:00 

空気が澄んだ時に望遠鏡を覗くと、萩太郎山の向こうに浜松駅前のビルが見えるという話を聞いたことがあります。直線で結ぶと浜松駅に当たりますね!



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遠山森林鉄道 長瀞橋(ながとろばし)と銀河

 ここにご紹介する長瀞橋(ながとろばし)は、遠山森林鉄道跡にある橋で、正式には「第一遠山川橋梁」と言います。全長47m、高さ約10mのこの橋は、1955年(昭和30年)に木造橋から鉄骨の橋に架け替えられ、65年が経っております。
 遠山森林鉄道は林業景気の1940年(昭和15年)に着工され、1944年(昭和19年)運行開始となり、遠山線は始点となる木沢の梨元貯木場~北又渡までの10.0km、遠山本谷線は北又渡~便ヶ島~西沢渡までの10.9km、遠山大沢線は北又渡~大沢渡までの9.6kmと総延長30.5kmにおよび、国の御用林(国有林)を運び出すのに活躍しておりました。その沿線周辺には林業で働く人たちが住み、家畜も飼われていたようです。やがて森林鉄道がトラックに代わり、1968年(昭和43年)に運行が廃止され、1973年(昭和48年)には軌道が完全撤去されました。その後は便ヶ島までは軌道跡を車で入れたのですが、手掘りのトンネルが崩れたり、路肩が崩れたりして、今から20年程前からは梨元~北又渡間は車では通行出来なくなっております。また、北又渡~便ヶ島までは毎年のように台風災害で崩れ、2018年には相当被害が大きく、北又渡から少し奥の芝沢ゲートで通行止となっておりますが、今年の梅雨の大雨で路肩が完全に崩れ、歩いてでも危険なため立入禁止となっております。

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Canon EOS5DⅡSAMYANG14mm 2020.8.15    20:05
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CanonEOS R  SIGMA15mm     20:22
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CanonEOS R  EF17-35mm         20:35
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CanonEOS R SIGMA15mm    20:40
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CanonEOS R EF17-35mm     21:00
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CanonEOS5DⅡ SAMYAMG14mm      21:16

 2017年に遠山森林鉄が林業遺産に登録され、昨年見学会に行った際、長瀞橋の遠山川河原まで下りて見上げたところ、実に味わいのある橋で感動しました。南が開けているため、この橋の上に天の川が現われると直感し、いつか撮影に行こうとチャンスを狙っておりました。梨元の始発点から遠山川に沿って約5.5km奥に入ったところにあり、車で600m程手前の須沢集落跡まで入れます。今は3、4軒あった家は廃墟となっております。そこに車を駐車し、軌道跡を明るい内に歩いて行き、橋の下の河原に下りて暗くなるのを一人待ちました。途中、下栗地区から流れ落ちる沢が大雨で崩落し、大岩を越えねばならない所があります。帰りはヘッドランプ頼りに相当な注意が必要でした。熊避けに爆竹、ロケット花火で威嚇しましたが、橋の上流部の柿の島地籍も空き家となってしまっており、廃墟となった近くに行くには度胸が必用です。 

 写真を見比べてお気づきの方も居るかと思いますが、Canonの純正レンズのEF17-35mmの発色が悪いですね。橋の色が出ないのは照明が原因ではないと思われます。相当(25年以上)使って一度修理してますので、レンズも劣化するのでしょう。替え時かもしれませんが痛いですねえ。
 後日原因が分かりました。スターリーナイトフィルターが装着してあり、これが原因でした。


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南アルプス最深部 池口岳・光岳グレートトラバース

 今年の夏山はコロナ感染防止のため山小屋の営業を休業している所や、梅雨の大雨によって登山口までの道路が寸断されたりと、山やさんにとっては残念な夏です。
 以前から赤石山脈の最深部で、100名山の光岳に行ってみたいと思っておりました。高校時代の夏山合宿で三伏峠から入り、烏帽子、小河内、荒川、赤石、聖、光岳と縦走する計画だったのですが、荒川岳で台風に遭遇し、2日間沈殿、計画変更で赤石、大沢岳、大沢渡に下り、雨で増水した北又沢を腰まで浸かって渡渉し、北又渡から林鉄跡を梨元まで延々と歩いた記憶があります。大沢渡から木沢の梨元のバス停まで、遠山森林鉄道史を見ると25.6kmもあったんですね。ヒルの攻撃を受けてよく歩いたもんだと、今になってつくづく思います。
 光岳への長野県側からの一般ルートは、遠山川本谷の易老渡から易老岳に登り光岳へと行くコースか、もう少し奥の便ヶ島から聖平に登り、上河内、茶臼、仁田、易老岳へと縦走してくるコースがありますが、後者のコースは聖岳に登れば3泊しないと無理なコースです。2018年の台風災害で易老渡までの林道が崩落し、北又渡から少し入った芝沢ゲートで車通行止となっており、そこから徒歩で易老渡までは1時間半は掛かり、便ヶ島まではさらに30分必要です。悪いことに今年(2020年)の梅雨の大雨で路肩が流れ、徒歩でも行けず立入禁止としてあり、当面復旧は無理のようです。残された登山口は池口集落から池口岳分岐まで登り、そこから加々森山、光岳へと行き、帰路は同じルートを戻るしかありません。池口岳分岐から先の加々森山までは、昭文社の2016版地図にもルートが記載されておりませんが、グレートトラバースの田中陽希が、昨年の8月6日に光岳小屋から池口岳、南信濃和田へと、ヘトヘトになって下ったようで、ちょうど1年前のことで行けそうだと思い、8月5日、6日と行って来ました。               
写真をクリックすると大きく見られます。

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                   池口岳登山口      2020.8.5    4:47
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黒薙から見る池口岳双耳峰と右は鶏冠山(別名梶谷岳) 7:36
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利検沢の源 利検の頭 8:51
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利検の頭からのしらびそ峠、尾高山方面、真ん中左下は大野集落 8:53
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              巨岩をロープ伝いに巻く 11:26
埼玉から来られた68歳の方と、登山口からご一緒する。日帰りということでこの後、池口岳分岐の先で戻られ、池口岳を登って下山されたもよう。
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やっとの思いで池口岳分岐に到着 11:32
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加々森山山頂への分岐 左が登ってきた道、右は山頂へ5分、手前は光岳方面14:11
加々森山という表示も無く、光岳への指標も無い。GPSの感度が悪く、帰りに加々森山分岐と気付く。
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シダに覆われた登山道を掻き分け進むが、隠れた倒木に何度もつまづく 14:33
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光岳への最後の急登 段々が無く這い登るしかなかった 16:17
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ようやく100名山の光岳山頂に到着 17:16
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バイケイソウの小径を小屋に急ぐ 17:22
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光岳小屋からのイザルガ岳と奥に富士山   2020.8.6       4:42
昨夜の夕立が嘘のように晴れた。
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小屋からの易老、茶臼、聖岳方面 4:43
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木道からの御来光直前 この先の水場へ急ぐ。 4:52 

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イザルヶ岳(2,540m)からの易老、茶臼、聖岳方面 5:10
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残月と光岳小屋 5:27
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                 小屋を後にし、光岳山頂展望台へ 5:55
写真中央に光石、奥は昨日来た稜線、左から池口岳南峰、北峰、加々森山。
また今日戻らねばならない。
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光石と遠方は静岡県寸又峡方面か? 6:08
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一面のコイワカガミの群落 光岳から加々森山の間 7:28
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                苔生した赤石  光岳から加々森山の間 8:26
赤石(ラジオラリヤチャート)は放散虫等の深海堆積物が蓄積されて固まった岩石で、赤石山脈の名前の由来はこの赤石から来ている。特に荒川岳、赤石岳に多く見られる。
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       ナナカマドの大木    加々森山付近  8:53
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池口岳分岐までまだ一登りか二登りありそう    9:39
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歩いて来た加々森山方面を振り返る  池口分岐は近い 10:54
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池口岳北峰への途中の窓 V字谷ではるか下へと落ちている  11:05
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200名山の池口岳北峰   11:17
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               池口岳南峰(2,376m)ガスって来たので断念 11:25
大概の双耳峰の山は鹿島槍ヶ岳、雨飾山のように、両峰同士がせいぜい数百メートルと近いのだが、池口岳は
遠くて別の山のようだ。

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池口岳北峰から分岐に戻る際にガスで視界が悪くなり、踏み跡たよりに下ったところ、別の尾根で戻り、約1時間タイムロス。GPSでもっと早く気付くべきだった。かなり迷い込んでいるようだ。   11:41

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            やっとの思いで面切平、登山口まであと1時間か? 17:16
登山口からヒノキ、アカマツ、カラマツの順で植えられた木々がよく手入れされている。
ここはまだアカマツ地帯。


 18時に無事登山口に到着。1日目は行きに12時間半、2日目は迷って1時間ロスしましたが、12時間の行動とかなりハードな山行となりました。日の長い夏の時期でないと池口岳の日帰りも無理でしょう。暗くなってしまうと道案内の赤いテープが見つけられません。それに登山者が少ないため熊に遭う危険もあります。行きがけに植林帯のところで熊が木に登っているのを目撃しました。体長1mくらいでしたが、直ぐこちらに気付いて逃げて行きました。バッタリ鉢合わせすると危険ですので、こちらの存在を知らせることです。
 水は稜線歩きのためありません。途中、水場の案内標識がありましたが、沢まで降りて汲みに行くには相当時間が掛かりそうです。光岳小屋も沢まで降りて戻るまでに25分掛かります。
 今回はかなりハードでしたが、体力の自信になりました。筋肉痛は無いのですが腰が痛くて、もともと硬い体を曲げるのに苦痛です。腰は要と書くだけに、何するにも力が掛かるところです。背筋、腹筋を鍛えることが必用だと感じております。




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