万古渓谷 二軒屋~唐沢の滝往復
林道千遠線にある万古渓谷概略図看板 クリックすると大きくなります。
8月4日、万古渓谷の入渓口の「二軒屋」を「唐沢の滝」までの往復予定で7時15分に出発。単独行のため、無理せず、5時間歩いて唐沢の滝に到着できない場合は、その地点で折り返すと決めて掛かる。写真のように岩壁に鎖が設置され、足場には鉄筋が岩に打ち込まれているが、所々抜けている個所もあり、腕力だけでへつらなくてはならない場所もあり、時には宙ぶらりんになった個所もありました。
苔生す岸壁に咲くイワタバコ
魚止めの滝 9:19
魚止めという名から考えて、釣人が入るのはここまでかと思います。上の林道から稚魚を放流しているため、魚止めの滝から上流にも魚がいます。正面向かって右側を30mほど高巻きします。眼下の死霊淵に吸い込まれそうな難所です。
魚止め滝のすぐ上にある死霊淵 上流より 9:35
鹿かカモシカの骨と思われる 高巻きする登り口で見つける。
崖から滑落したか川で流されたかは分かりませんが、そのまま横たわっている形で骨格が残っている状態から、他の動物(熊、狸)に食べられてないと考えられます。熊も狸も近づけない場所を意味します。動物の死骸については動物写真家宮崎学先生の<月の輪熊事件簿>をご覧ください。
吸い込まれそうな「七ツ釜」 狭いゴルジュで相当深そうである
不動滝 二段の滝で左へ右へと落ちている 10:55
不動滝を高巻くには向かって右側のガレ場を登り、左にトラバスするのですが、かなり足場が悪く気を抜けません。滑落したら大ケガだけでは済みません。
不動滝を上から覗き込む 11:05
不動滝を過ぎ1時間歩くもまだ林道に架かる「万古大橋」や「唐沢橋」は見えず、12時15分まで歩いていくと、左側から水量のある支流が流れ込み、合流点で昼食にする。ガーミンのGPSで正確な位置を確認しようにも衛星が1つしか拾えず、ならばスマホでと試したところ、唐沢の滝まで400m程下の合流点と確認できました。往復で1時間内であるが帰りの安全を考え、合流点から戻りました。下りはルート取りが難しく、高巻きの登り口を注意して見て行かないと、行き過ぎた場合は戻らねばなりません。帰りも約5時間かかり、車を置いてある二軒屋に17時15分に到着し、丁度10時間の行程でした。